ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」91話「鐘よ響け」ネタバレ

2020年10月19日放送の【 連続テレビ小説「エール」】91話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

終戦から3か月。裕一(窪田正孝)は、いまだ曲を作ることができずにいた。音(二階堂ふみ)はそんな裕一のことを心配しつつ、入院している岩城(吉原光夫)の様子を見に豊橋にやって来る。ある日、劇作家の池田(北村有起哉)が、自分が書いたラジオドラマの音楽を裕一に担当してもらえないかとお願いしに古山家を訪れる。華(根本真陽)はいい話だと裕一に受けるよう促すが、裕一の心は動かない。

91話ネタバレ

エール (91)「鐘よ響け」

終戦から3か月。 裕一は 曲を作ることができずにいました。

古山家

音「裕一さん。 しばらくの間 よろしくお願いします。」

裕一「うん。 行ってらっしゃい。」

喫茶 バンブー

保「裕一君 そんなにまずいの?」

鉄男「音さんから いない間 様子見てって 言われたんですけど…。」

回想

鉄男「おめえ… 何してんだ?」

裕一「うん? ここに 宇宙があるの。」

鉄男「えっ… う…?」

裕一「あっ… ああ 平気だよ 本当に。 全然平気。」

恵「何か きっかけが必要ね。」

鉄男「はい。 心配です。」

恵「鉄男君は 作詞家に戻ったんでしょ?」

鉄男「あ~ いや… もう おでん屋やら 新聞社やら 作詞家やら… もう その時に合わせて来てて 節操がねえっつうか… 恥ずかしいです。」

保「いやいや… たくましい。 しなやかに揺れて倒れない。」

恵「まさに…。」

保 恵「バンブー!」

鉄男「フッ… ハハハハ! いや~ お二人といっと 元気出ます!」

(笑い声)

NHK

初田「前向きで明るくて いいじゃない。」

池田「これ終わったら『鐘の鳴る丘』を。」

初田「上と掛け合ってくる。 あっ… 続き 書いといてね~。」

関内馬具跡地

光子「馬具は もう駄目かもね。 戦争も終わったし もう 馬に乗る時代じゃないだろうし。 なんとかせんと この土地も失う。」

五郎「すいません。 日雇いしかなくて。」

光子「ううん。 岩城さんのためにも ここ 再建しないと。 ねっ?」

五郎「はい! とはいえ 何をすればいいのか 僕には…。」

光子「何か… 何かないかな~? ほかに革を使う仕事。」

五郎「僕 探してみます!」

光子「えっ?」

古山家
裕一の仕事場

華「どうぞ。」

池田「これは これは。 かわいい娘さんですね。 ねえ? おうちが華やかになる。 お名前は?」

華「華です。」

池田「はな!? あらやだ。 アハハハ…。 えっ 植物の方の『花』?(鼻をつまみながら) まさか これじゃないようね? アハハハハ…。」

裕一「華。」

裕一「ご用件は?」

池田「あ~ すいません。 ついつい 天才作曲家にお会いできて うれしくて。」

裕一「ご用件を。」

池田「ラジオドラマやりませんか? 私が書いたドラマに 先生の音楽を添えてもらいたい。」

裕一「申し訳ありませんが ほかを当たって下さい。」

池田「先生が もう書かないとか 書けないとかいう うわさは聞いてます。 しかし ただのうわさなので 私は来ました。 私は 先生の『愛国の花』が大好きです。 初めて聴いた時 心が震えました。 いつか この人と仕事がしたいって ずっと思ってました。 この先にある物語のためにも 先生が必要なんです。 お願いします どうか!」

台所

華「フフッ いい話。 やるの?」

裕一「…」

華「えっ… やるよね?」

裕一「うん…。 音楽は もういいかな。」

華「今のお父さん見たら 弘哉君 どう思うのかな? お父さんの曲 聴きたいって きっと思ってるよ。」

裕一「うん… うん。」

裕一の仕事場

裕一「はあ…。」

病院
病室

音「岩城さん 音です。 聞こえますか?」

廊下

医師「心臓の鼓動も弱く 不整脈が頻回に出ています。 心臓は あと数日 もつかどうか…。 心の準備をしておいて下さい。」

待合所

光子「あっ… お帰り。」

音「全部… なくなってしまったんだね。」

光子「命が助かっただけでも よかったわ。 それに… 私たちの思い出は ここにある。」

音「うん。」

光子「うん。 裕一さんと華は元気?」

音「うん… 2人とも 大切な人を亡くしてしまって…。 華は それでも立ち直ろうとしとるけど 裕一さんは…。 ずっと曲が書けんの。」

光子「そう…。 よほど つらい経験をしたのね…。」

音「うん…。」

光子「帰った方がいい。 そばにいてあげたら?」

音「岩城さん ほっとけん。 私には何もできんし。」

光子「華だって心細いわよ。 うん? そばにいるだけでいいの。 ねっ? フフッ。」

音「ありがとう。」

梅「お母さん お姉ちゃん これ見て。 2人で革製品 出し合ってみたの。」

回想

梅「う~ん 商売敵が多そうだね~。」

五郎「もっと何かあるはず… この辺まで出てきてんだけど…。 出てこえねえな~。 先生に弟子入りしたきっかけは『紺碧の空』…。 あっ! ああっ!」

梅「うん?」

五郎「野球だ! 野球のグローブだ!」

五郎「馬具の技術で 選手がけがしない もっともっといいグローブ作ります!」

光子「よし… 岩城さんに報告しよう。 ねっ? フフフ…。」

病室

光子「岩城さん。 五郎ちゃんが 新しい商売を考えついてくれました。」

岩城「おかみさん… 長い間… ありがとうございます。」

光子「岩城さん?」

光子「ありがとうございました。」

関内馬具跡地

光子「見とって下さいね。 必ず3人で立ち直ります。」

関内家(吟)

吟が豊橋に帰らなかったのは 智彦の就職が いまだ決まらなかったからです。

智彦の面接

智彦「ありがとうございます!」

面接官「うちは今 人手が いくらあっても困りませんから。」

智彦「家からも近いし よかった。」

面接官「ああ… 職場は ここじゃありません。 蒲田の工場です。」

智彦「工場?」

面接官「ええ。 くず鉄集めしてもらいます。」

闇市

回想

智彦「自分は これでも 長年 国に奉公してきた人間です。 いきなり 鉄くずを集めろと言われても…。」

面接官「戦争は終わったんですよ。 輝かしい経歴は何も価値もない。 早く その辺に気付かないと。」

智彦「こんな会社… こっちから願い下げだ!」

面接官「あのさ… 一杯のラーメンだって 作るの大変なんだよ。 あんた できる? うまいの作れるの?」

智彦「フンッ。」

古山家

近所の声

「お前 知らんのか?『露営の歌』とか『若鷲の歌』とかの作曲家の家だ。」

「焼けてないんだな。 運がいい。」

「作詞した西條八十とかは 引っ張られてんのに 作曲家は無罪放免らしい。」

「はあ~ 戦争で たんまり稼いで 何のおとがめもない。 羨ましいわ。」

「なにが『勝ってくるぞと 勇ましく』じゃ。」

「本当 よう のうのうと生きてられんな。」

モバイルバージョンを終了