ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」95話「鐘よ響け」ネタバレ

2020年10月23日放送の【 連続テレビ小説「エール」】95話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

映画「長崎の鐘」の主題歌制作のために、長崎を訪れている裕一(窪田正孝)は、原爆投下直後に永田医師(吉岡秀隆)が患者を治療した現場を見たり、永田の妹・ユリカ(中村ゆり)から当時の話を聞いたりして、永田が書いた「どん底に大地あり」の真意に近づこうと思いを巡らす。そして裕一はある答えを見つけて一気に曲を書きあげるのだった。そして、「長崎の鐘」を山藤太郎(柿澤勇人)に歌ってほしいと訪ねる。

95話ネタバレ

エール (95)「鐘よ響け」

如己堂

ユリカ「兄さん 厳しかこと 言ったんでしょう。 古山さん 3日間 ず~っと籠もりっ放しです。」

永田「自分を見つめても 見つからんのだがな…。 あそこに。」

ユリカ「分かりました。 お連れしますけん。」

裕一「ここは?」

ユリカ「原爆投下直後 兄が治療をした場所です。」

回想

永田「抜きます… 抜きますよ! 抜きますよ!」

「ああ~! ハアハア…。」

永田「消毒とガーゼ もっと持ってきてくれ!」

ユリカ「はい!」

「どこへ寝かせればよかですか!?」

永田「そこ… そこへ! 押さえとってくれ!」

ユリカ「大丈夫ですからね!」

永田「我慢しとってよ。」

「あ~ いてえ! ああ~!」

永田「我慢しとってよ…。」

「ああ~!」

ユリカ「母が亡くなった悲しみなど みじんも見せんで…。 あの時の兄の気迫は すさまじかったです。 その壁の裏をご覧下さい。」

回想

永田「私は… こう 答えました。 落ちろ… 落ちろ… どん底まで落ちろ。」

ラーメン屋

ケン「かてえよ。 煮過ぎだ。」

智彦「フフッ… 最初だから許せよ。」

ケン「まあ… 味はいい。 もう少しで ラーメン 作らせてもらえるかもしれねえぞ。」

智彦「…」

ケン「どうした?」

智彦「俺… ラーメン屋 辞める。 フフッ たまには顔出すから。」

関内家(吟)

吟「お帰りなさい。」

智彦「ただいま。」

吟「あなた 話が…。」

智彦「就職が決まった。 同期の松川の家が大きな貿易会社なんだ。 新しい部署を作るから お前に任せたいって。」

回想

智彦「誘ってくれた。」

吟「えっ?」

智彦「心配かけたな。」

長崎

(鐘の音)

ユリカ「ふわっと…。 何色?」

「赤!」

ユリカ「はい 赤。」

裕一「鐘の音に釣られて 来てしまいました。」

ユリカ「あっ… もう面倒な兄で すみません。」

裕一「いえいえ…。」

ユリカ「さっさと答え 教えてくれればよっかとに。」

裕一「あの… 鐘は2つあったんですよね?」

ユリカ「はい。 小さい鐘は粉々でしたけん がれきの中から大きな鐘が… しかも 無傷で見つかった時は 信じられませんでした。」

回想

永田「いくぞ~! せ~の 引っ張れ~! 引っ張れ~! 」

ユリカ「家も 愛する人も 何もかも失った人たちが 何がにすがるように 必死に鐘を掘り起こしました。」

ユリカ「そして… その年のクリスマスに 初めて鐘を鳴らしました。 焦土と化した長崎の町に 鐘の音が 再び響き渡ったとです。」

回想

ユリカ「あの時の感動は… 一生忘れません。 鐘の音が… 私たちに 生きる勇気を与えてくれました。」

「はいよ。 頑張れ 頑張れ…。」

「こっち… 赤も…。」

「ピンク。」

「青 ある? はい ピンク ピンク。」

「あっ ピンク ピンク。」

「きれい…。」

「少々お待ち 少々お待ち… はいはい。」

「うわ~ きれい。 花びら きれい。」

裕一「そっか…。 そっか…。 ようやく気付きました。 ありがとうございます。」

ユリカ「早く兄のところへ。 長崎の人たちは先生の曲を待っとります。」

裕一「はい!」

如己堂

裕一「希望ですか?」

永田「神の存在を問うた若者のように『なぜ?』『どうして?』と 自分の身を振り返っとるうちは 希望は持てません。 どん底まで落ちて 大地を踏み締め 共に頑張れる仲間がいて 初めて 真の希望は生まれるとです。 その希望こそ… この国の未来をつくると 私は 信じています」

裕一「僕も… 僕も その若者のように 自分のことになっていました。」

永田「あなたは 戦争中… 人々を応援しとった。 戦争が終わった今 あなたにできることは… 何ですか?」

裕一「変わりません。 応援する歌を作り続けます。」

永田「希望を持って 頑張る人に エールを送ってくれんですか。」

裕一「はい! 永田さん… 本当に ありがとうございました!」

裕一は 一気に曲を書き上げました。

古山家
裕一の仕事場

裕一「捕虜の経験もあるあなたに この歌を歌ってほしいです。」

山藤は 歌手で唯一 南方の最前線まで慰問した男でした。

コロンブスレコード

山藤「♬『こよなく晴れた 青空を 悲しみと思う せつなさよ うねりの波の 人の世に はかなく生きる 野の花よ なぐさめ はげまし 長崎の あゝ 長崎の鐘が鳴る』。」

『長崎の鐘』は 人々の心を打ち 裕一の代表曲となりました。

レコード「♬『あゝ 長崎の鐘が鳴る』。」

古山家

音「裕一さんの思い 伝わりましたね。」

裕一「本当に… 長い間 心配かけたね。」

音「智彦さんも就職決まったし 豊橋も復興のめどが立ったし…。」

裕一「えっ? グローブ作り 始められるの?」

音「お母さん 銀行で かましたみたいで…。」

回想

光子「これからは野球。 野球が 戦後の日本を元気にします! 融資してくれますよね?」

裕一「フフフ… 目に浮かぶ。」

音「でしょう?」

裕一「ハハハハハ…。」

関内家(吟)

吟「行ってらっしゃい。」

智彦「行ってきます。」

松川の貿易会社

松川「びっくりしたか?」

智彦「ああ…。」

松川「反対もあったんだけどな 将校には将校にふさわしい待遇がある。 座ってくれ。」

松川「戦争では負けたが 今度は経済で 世界を見返してやるんだ。 頼むぞ!

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