ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」96話「栄冠は君に輝く」ネタバレ

2020年10月26日放送の【 連続テレビ小説「エール」】96話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

「長崎の鐘」を書き上げた裕一(窪田正孝)の元には、仕事が殺到。楽譜をおいた机を3つ並べて行き来して作曲するなど、意欲的に作曲に取り組む日々を送っていた。一方、同期の松川(木原勝利)に声をかけてもらった智彦(奥野瑛太)は、ラーメン屋の仕事を辞めて、貿易会社に就職するのだが…。音(二階堂ふみ)はベルトーマス(広岡由里子)から、ラ・ボエームのオーディションを受けてみないかと勧められる。

96話ネタバレ

エール (96)「栄冠は君に輝く」

貿易会社

智彦が貿易会社で働き始めて 1か月がたっていました。

(ノックと ドアが開く音)

智彦「はい。」

松川「どうだ? 慣れたか?」

智彦「おう…。 いや… 手放せないよ。 苦戦してる。」

松川「慣れ 慣れ。 それより お前 評判いいぞ。」

智彦「そうか! よかった…。」

松川「候補は何人かいたんだがな お前に決めてよかった。」

智彦「どうして 俺だったんだ?」

松川「同期が ラーメン屋なんて 恥ずかしいからな。 笑い者にされてるの 見てられないだろう。 感謝してくれよ 友に。」

智彦「フッ…。」

闇市
ラーメン屋

天野「はい 大盛り お待ち。」

「ごちそうさまでした~。」

天野「まいど~。」

「ごちそうさまでした。」

天野「まいど。 いらっしゃい。」

「中華そば。」

天野「はい。 すぐ片づけますんで。」

ケンの寝床

智彦「おい 久しぶり! チョコレート 持ってきたぞ~。 んっ。 すねてんのか? どうした?」

病院

医師「2~3日 休めば大丈夫でしょう。」

智彦「はあ… ありがとうございます。」

吟「言われたもの 買ってきた。」

智彦「ああ…。」

吟「この子は?」

智彦「俺の… 友達だ。」

翌朝

ケン「んん…。 あんた… 誰?」

関内家(吟)

吟「はい。」

ケン「あっ… うめえな おばさんの飯。」

吟「ほっとけないから… 強引に連れてきちゃった。」

智彦「ああ… 寝た?」

吟「うん。『布団って あったけえな~』って 言ったら… すぐ。」

智彦「ハハッ… そうか。 お前も飲むか?」

吟「あら… 珍しい。」

智彦「お前… そんなに いける口だったのか。」

吟「フフッ。 どうしたの?」

智彦「いや… いい。」

吟「お願いします。 今日は ちゃんと話して下さい。」

智彦「会社に誘ってくれた松川が言ったんだ。 同期がラーメン屋なんて恥ずかしいって。 言われた時 ものすごく怒りが湧いた。 フッ… 前は 俺も見下してたのに。」

吟「ラーメン屋に… 戻りたいの?」

智彦「分からないんだ… なぜ こんな気持ちになるのか。」

吟「昔ね… 裕一さんが迷ってる時 軍人は人のためだから 命を懸けて戦えるって あなた言ったの。 あなたの誇りは 軍人である誇りじゃない。」

吟「人のために命を燃やせるのが あなたの誇り。 そう信じて… 私は あなたに ついてきました。 貿易会社でも ラーメン屋でも どちらでもいい。 その生き方ができる選択をしてほしい。」

智彦「吟…。 ありがとう。」

貿易会社

智彦「すまん! 許してくれ。」

松川「どうしてだ? 不満があったら言ってくれ。」

智彦「あそこのラーメン屋は… うまいんだ。」

闇市
ラーメン屋

智彦「申し訳ございませんでした! もう一度 雇って下さい! 俺には… これしかないんです!」

天野「おい。 その大層な服 脱げ。」

智彦「はい。」

天野「いらっしゃい。」

智彦「いらっしゃいませ! ご注文 何しましょう?」

天野「もっと きつく縛れ。」

智彦「はい。」

天野「そうそう。」

天野「手首な。」

智彦「はい。」

天野「うん。」

天野「俺がいなくなっても油断すんじゃねえぞ。」

その後 天野は 代々木に店を構え 屋台は 智彦が引き継ぐことになりました。

天野「後は頼んだぞ。」

智彦「はい! 繁盛させてみせます!」

「注文いい?」

智彦「はい! いらっしゃいませ!」

ケンの元へ

智彦「はあ…。 お前… ラーメン屋 手伝え。 うちに住み込みで。」

ケン「住み込み? 俺は 一人が好きなんだ。」

智彦「吟も望んでる。 頼む。」

ケン「まあ… 飯がうまいから いいぜ。」

智彦「ハハッ… そうか! よ~し! 行くぞ!」

ラーメン屋

音「んっ…。」

裕一「うまっ… うまい!」

智彦「ありがとうございます!」

華「この焼き豚 最高!」

智彦「これは こいつが作りました。」

華「えっ… すごい!」

裕一「すごいね!」

華「うん。 あっ ネギ あげる。」

裕一「ネ… ネギ?」

音「ちゃんと食べなさい。」

裕一「食べなさい。」

智彦「ネギ まだ たくさんあるよ。」

裕一「僕 のりが好きなんで のり もらっても いいですか?」

智彦「のり?」

NHK

池田「ああ… 結構やられてんな。」

裕一「えっ? けんかですか?」

池田「ああ。 博打で大負けしたっつったら すごい剣幕で怒りだして『もう あんたの面倒なんか見てらんないわ』っつって 出ていっちゃった。 女ってのは いちいち うるさくて かなわねえな。」

裕一「はあ…。 …ってか 出ていっちゃった人 ほっといていいんですか?」

池田「あ~ もう 人の縁なんて なるようにしかなんなからな。 本当に縁があるんだったら じたばたしなくたって またつながる。 そんなもんだろ?」

裕一「はあ…。 僕も 最近 縁について よく考えるんですよ。」

池田「うん。」

裕一「今の僕があるのは 周りにいる人たちのおかげなんだって。 池田さんとのご縁にも 本当に あの… 感謝しています。」

池田「何だよ。 気持悪いな。」

裕一「フフフ…。」

古山家
玄関前

音「あの…。」

大倉「あっ こちら 古山裕一先生のお宅ですか?」

音「はい。」

大倉「あっ… 私 朝一新聞社の…。 あっ 古山先生! ビルマでご一緒した大倉です。」

裕一「あっ!」

裕一の仕事場

裕一「大倉さん お元気でしたか?」

大倉「おかげさまで。 今は 大阪本社の学芸部にいます。」

裕一「えっ? あっ じゃあ 今日 大阪から?」

大倉「はい! 是非とも 先生に お願いしたいことがございまして。」

裕一「はあ… ふ~ん…。」

大倉「私どもが主催している 全国中等学校野球大会が 今年から 全国高等学校野球選手大会と名称が変わるのを受けまして 新しい大会の歌を作ろう という話しになりまして それを是非 古山先生に お願いしたいんです!」

大倉「戦争が終わってから 改めて 先生の曲を聴きました。 ラジオから流れてくる『とんがり帽子』『長崎の鐘』心を打たれました! スポーツを謳歌できる 自由な時代が ようやく到来した今 未来わる若者たちを応援する曲を書けるのは 古山先生しかいないと確信したんです!」

音「へえ~。 ビルマーで一緒だった方と お仕事するなんて ご縁が どこでつながるか 分からないものね。」

裕一「フフフ うれしかったな~。」

音楽教室

羽生「ええ~っ!」

(ふき出す音)

羽生「『長崎の鐘』!? あれ 本当に大好きなのよ 私。 ご主人が作ったの?」

音「…はい。」

羽生「すばらしいわ~。 あなたも負けてられないわね! あっ! ちょっと待って。『ラ・ボエーム』のオーディション 受けてみる気ある?」

古山家

音「どう思う?」

裕一「いいじゃない。 受けてみれば?」

音「できるかしら? 休んでた期間も長かったし。」

裕一「あれ? 音は やりたくないの?」

音「やりたい。」

裕一「だったら…。」

音「そうね。」

裕一「うん。」

音「やってみます。」

裕一「フフフ… よかった。」

音「あっ 華 これから しばらく レッスン長引いても大丈夫?」

華「いいよ 別に。 大丈夫。」

音「ありがとう。 よろしくね。」

華「うん。」

戦争から3年。 裕一の周りの人々は それぞれの道を見つけ 前に進み始めていました。

賭博中の久志

久志「よっしゃ~!」

この男を除いては。

久志「どうするんだよ これ! アハハハ!」

モバイルバージョンを終了