ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第16話「たった五日で花嫁に」

連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」】16話のネタバレです。

あらすじ

布美枝(松下奈緒)の背の高さを見合い相手に印象付けたくない源兵衛(大杉漣)だったが、見合いの最中に石油ストーブの火が消え、源兵衛がうまく点火できずにいるのを見かねた布美枝は思わず立ち上がってしまい、その長身ぶりを明らかにすることに…。一方、茂(向井理)と決めておいた見合い中の合図の身ぶりにもとづき、修平(風間杜夫)と絹代(竹下景子)は飯田家に対し、見合いの席上で早くも結婚を申し込む。

16話ネタバレ

飯田家

客間

茂「煮しめ うまいですなあ。」

絹代「(せきばらい)」

茂「うわっ 赤貝の煮つけ! これは 東京では なかなか食えんです!」

源兵衛「東京では どけなふうに やっとられるんですか? 漫画の仕事は 苦労も多いでしょうな。」

茂「そげです。 骨の折れる仕事です。」

源兵衛「注文は 來るもんですか?」

茂「来ます。 来なければ取りにいきます。」

源兵衛「ほほう。」

茂「小梅書房 大円社 開界出版 つきあいのある出版社が 幾つかあるので 注文が 重なる事もあります。」

源兵衛「ほ~う。」

茂「締め切りに追われて これが まあ えらいです。 はあ… 本当は こげしてる間も 惜しいほどで…。」

絹代「(せきばらい)」

源平「いや~ そげに働いたら 並の勤め人より ずっと稼げますなあ。」

(一同の笑い声)

谷岡「ハクション! ああ~ 失敬。 冷えてきましたな。」

源兵衛「雪でも降りますかいな?」

布美枝「お父さん ストーブ。」

源兵衛「ああ 邦子 ストーブ 消えちょ~ぞ。」

邦子「あれ? さっきまで ついちょりましたがねえ。」

源兵衛「石油は 入っとんのかな?」

邦子「はい。」

<この頃の石油ストーブは こうして 空気を送って 着火させる仕組みでした>

源兵衛「何しちょ~? 早ことす~だ。」

邦子「はい。 すいません 慣れんもんですけん。」

源兵衛「ちょっと貸してみ~だ。 すいませんね。」

谷岡「いやいや。」

布美枝「(小声で)お父さん 自分で つけた事ないくせに…。」

源兵衛「すいませんね。」

谷岡「いえいえいえ。」

源兵衛「あ~ すいません。」

修平「いえいえ。」

源兵衛「あ~ すいませんね。 いやいやいや 大丈夫! 石油は 入っとるんですよ!」

布美枝「(小声で)ちょっと ゆっくり ゆっくり…。 もう しゃにむに押してもいけん!」

源兵衛「あ もう!」

布美枝「私が やります!」

布美枝「はっ!」

源兵衛「ああ…。」

(柱時計の鳴る音)

源兵衛「布美枝… 座れ。」

茂「ちょっこし 俺が やってみましょうか。 よし! それ それ それ それ…。」

(点火した音)

一同「お~っ!」

茂「あ つきました。」

一同「お~ お見事!」

(一同の笑い声)

布美枝「あれ…。」

回想

茂「『べとべとさん』 先へ 起こし」。

茂「行ったようだが。」

布美枝「あ…。」

回想終了

<布美枝は その時 子供の頃の 不思議な出来事を 思い出していました>

回想

絹代「進めてよければ 吸い物を 飲む。 どうにもいけん時は 手をつけない。 ええね!」

回想終了

茂「これは 寒ブナですな。 これも 東京では 食べられんのです。 いや~ 懐かしい! はあ…。」

修平「ちっと 世話人さんと 相談が ありまして…。」

谷岡「え? あ…。」

修平「ちょっこし 失礼します。 では。」

台所

ミヤコ「はあ よう食べる人だわ!」

邦子「そげですね! どれも きれい さっぱり。」

ミヤコ「ふ~ん 健康そうで ええけどねえ。 邦子さん あの人の事 どげ思う?」

邦子「ちょっこし 見ただけですけど…。 感じの よさげな人ですがね。」

ミヤコ「う~ん… 布美枝は どげだろうか。」

客間

谷岡「え~ 本来でしたら 日を改めて お伝えにあが~ところですが 村井さんから 早速 お申し越しがあ~まして。」

源兵衛「はあ。」

谷岡「この度の事は 大変良いご縁であり 村井家としては 是非にも お嬢さんを頂きたいと そげに おっしゃっておいでです。」

源兵衛「はあ!」

(お盆を落とす音)

邦子「すいません!」

源兵衛「そらまた 急な お話で。」

修平「誠に不躾ですが 何ぶん 茂は 締め切りに追われて こっちに滞在できる日が 限られちょりましてね。」

源兵衛「はあ。」

修平「せっかくの良縁ですけん 好機を逸する事なく 話を 進めさせて頂きたいと こげに思いまして。」

源兵衛「はあ…。」

谷岡「世は まさに スピード時代ですけん。」

源兵衛「『早速に 婚約を』 言う事でしょうか?」

谷岡「飯田様も ご了解でしたら この際 めでたく 縁談成立という事で。 え~ 式は 1月30日では いかがでしょう?」

源兵衛「1月30日というと 来年の?」

修平「いやいや 今年ですわ。 5日後の 1月30日で お願いできんでしょうか?」

源兵衛「はあ?」

布美枝「えっ!」

修平「『善は急げ』と申しますけん。 ひとつ よろしく お願いいたします。」

道中

修平「切り出すタイミングが ちょっこし 早かったかな?」

絹代「ええんじゃないですか。 先手必勝ですけん。」

修平「相手が引いたら どげにもならんぞ。」

絹代「今夜のうちに 返事をもらわんと 計画に狂いが出ますけんね。」

茂「まるで 作戦参謀だが。」

修平「母さんに かかったら 何事も戦いだけん。」

絹代「しげさんも気に入ったんでしょ?」

茂「俺?」

絹代「あんた 吸い物を グッと飲んで 合図したでねえかね。 あれ見て 『決まった!』と。」

茂「ああ あれは 吸い物が うまかったけん 飲んでしまっただけだよ。」

修平「あの娘 気に入らんのか?」

茂「いや ええのじゃないか。 おっとりしとって 朗らかそうで ええわ。」

絹代「聞いとったより 大きかったなあ!」

茂「ひょろっと大きくて 色が白くて…。 ありゃ 『一反木綿』だなあ…。」

修平「何だら?」

茂「いや ええんだ。」

絹代「ええ返事が 來るかどうか。 今夜が 勝負だね。」

茂「ああ 『一反木綿』か…。」

飯田家

仏間

布美枝「おばば… どげ思う?」

回想

茂「それは ええですなあ。」

回想終了

居間

哲也「結婚式を5日後に?!」

ミヤコ「うん もう たまげてしまって!」

哲也「むちゃな話だなあ。 何で そげに急いどるだ?」

源兵衛「仕事の都合で 東京に戻らねば いけんらしい。 『婚礼のために 改めて来る時間も ないけん 一気に式まで挙げて 嫁を連れて 東京に戻りたい』と そげ言うんだ。」

哲也「でも それじゃ あんまり…。 貴司 お前は どげ思った?」

貴司「俺は 挨拶しか しちょらんけん。 姉さんは?」

邦子「体が大きくて 頼もしげな人でしたね。 ストーブも つけられるし。」

哲也「ストーブ?」

源兵衛「つけるのが上手… ああ その事は ええ!」

貴司「でも 東京に住んどる割には キザな感じ せんかったなあ。」

邦子「言葉も こっちふうで 素朴な感じが しましたねえ。」

ミヤコ「でも 結婚式まで 5日では ろくな嫁入り支度も してやれんですがね。 『そのまま 東京へ行く』 言うもんだけん。」

源兵衛「お前は 反対か?」

ミヤコ「よさげな方みたいですけど…。」

邦子「そげですねえ。 何かと 支度のいる事ですけんねえ。」

哲也「第一 5日後に婚礼いっても どこで 式 挙げ~だ? 急に 手配は つかんだろうが?」

邦子「『式場も もう決まっちょる』 言うんですきょ。」

哲也「ええっ!」

ミヤコ「『米子の灘町後藤という お屋敷で 料理は 仕出しで』と 言うちょられましたわ。」

哲也「あんまり 早手回しすぎるんでねえか?」

ミヤコ「う~ん!」

源兵衛「決めて ええか? ありゃ ええわ。 ええ相手だと思う。 これで決め~だ。 どげだ? 申し込み 受けてええか?」

布美枝「はい。」

一同「えっ?」

ミヤコ「え あ あんた ちゃんと 考えて言っとるの?」

源兵衛「お前は黙っちょれ。」

ミヤコ「ん?」

源兵衛「承知と返事したら 5日後には 式を挙げて すぐに東京に発たないといけんぞ それでも ええか?」

布美枝「日にちがなくても 私は構わん。」

源兵衛「そげなら… 決めるぞ!」

布美枝「…はい! 進めて下さい。 お願いします。」

村井家

修平「そげですか。 はい いろいろ お気遣い頂いて。 じゃ 失礼します。」

修平「先方さんも 『是非に』と 言っとられるそうだ。」

(ちゃぶだいを叩く音)

絹代「できた~! は~!」

修平「結納は3日後だ。 忙しくなるぞ。」

絹代「早速 結納の支度を せんと いけんね! しげさん ハッハ 決まったよ~ ハハハ! 向こうも了解だと! しげさ~ん! こっち来なさい。 結納の話だけどねえ。」

茂「一反木綿」。 こいつは 人を襲って 首に巻きついたりする。 いや ひらひらと 空を飛ぶかもしれん。」

回想

布美枝「はあ…!」

回想終了

茂「漫画に使えるな。 ふっ よし!」

絹代「しげさ~ん!」

飯田家

ミヤコ「あ 輝子? そげだがね。 えらい 急な話で… うん。 式は 米子の お屋敷で あんた 来てくれる?」

貴司「ユキ姉ちゃんのとこには 俺が 知らせに行くわ。」

哲也「ああ。 あとは どこと どこに 知らせる?」

源兵衛「哲也 向こうも 『10人ぐらい』と 言っちょられたけん こっちも 内輪で ええだろう。」

布美枝「28日が結納で…。 結婚式が30日か…。」

ミヤコ「布美枝 明日 美容院に かつら合わせ 行くけんねぇえ。」

布美枝「は~い。」

<5日後の結婚式に向けて 2つの家が 慌ただしく動きだしました>

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