ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第22話「さよなら故郷(ふるさと)」

連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」】22話のネタバレです。

あらすじ

結婚式の翌日、ついに布美枝(松下奈緒)が故郷を旅立つ朝がきた。源兵衛(大杉漣)以外のミヤコ(古手川祐子)たち家族が布美枝を見送りに駅のホームにやってくる。涙の別れのあと、東京へと向かう汽車のなかで、茂(向井理)の旧友・浦木(杉浦太陽)があらわれ、布美枝たちに絡んでくる。

22話ネタバレ

村井家

茂「ほんなら 行くけん。」

修平「元気でな。」

茂「ああ。」

道中

茂「イカル 何か言うとったですか? 俺に やっと嫁が来たというんで 張り切っとるからなあ。」

布美枝「『イカル』って 何ですか?」

茂「母の事です。 よう怒るけん うちでは 『イカル』と呼んどるんですわ。」

布美枝「ああ…。」

回想

絹代「ばからしい。 『暮らしの金』を なんとかしてごしなさい!」

修平「うまい!」

回想終了

茂「…で おやじは 『イトツ』。 食いしん坊で 胃が 突出して 丈夫だけん 『イトツ』です。」

布美枝「『イカル』に『イトツ』ですか…。 親に あだ名を付けるなんて 私の うちでは 考えられませんけん。」

茂「ほい。」

布美枝「え…?」

茂「そっち 持ちますわ。 はい。」

布美枝「だんだん。」

<トランクを軽々と持つ 茂の広い背中は なかなか 頼もしく見えました>

駅のホーム

他の見送りの人「元気でな! 泣くな 手紙書くけん!」

茂「大塚の方に 泊まれんで すまんでしたね。」

布美枝「いえ 挨拶は 済ませて ありますけん。」

<東京までは 一日がかりの旅です。 当時 東京は はるか遠い場所でした>

ユキエ「フミちゃ~ん!」

布美枝「ユキ姉ちゃん みんな…!」

いずみ「見送りに来たよ!」

布美枝「ちょっと すいません。」

茂「いえ。」

布美枝「あんた 学校は?」

いずみ「抜け出してきた。」

布美枝「お父さんに叱られるよ。」

いずみ「お許しが出とるけん 平気平気。」

ユキエ「これ おそば。 少しだけど 持っていってごしない。」

布美枝「だんだん。」

哲也「よお!」

布美枝「あ~ 来てくれたかね!」

いずみ「妹の いずみです。 姉が お世話になります。」

茂「初めまして 村井 茂です。」

貴司「これ 汽車の中で食べてけ。」

布美枝「あ だんだん。 あ お店 大丈夫かや?」

貴司「うん。 母さん達も来とるよ。 母さん!」

邦子「フミちゃん! ハ~ッ ハ~ッ…。」

布美枝「お母さん! 邦子さんも…。」

ミヤコ「はあ 良かった! 間に合ったわ! 昨日は いろいろと…。」

茂「よっ…。」

いずみ「うわっ! うまい事しますね。」

茂「器用な方ですけん。」

邦子「すんません。」

茂「いえ。」

布美枝「みんなで来てくれるとは 思わんだった。」

邦子「遅くなって ごめんね 俊文が ぐずっとって 家 出るの後れたもんだけん。 汽車に 間に合わんかと ひやひやしたわ。」

ミヤコ「この子 昨日から機嫌が悪いのよ。 『おばちゃんが おらん』と言って。」

俊文「おばちゃん どこ行くかね?」

貴司「東京に お嫁に行くんだよ。」

俊文「いつ 帰ってくる? 明日?」

哲也「そげに 早こと 戻ってこられたら 困るよな。」

俊文「一緒に帰ろう。」

布美枝「俊文…。」

邦子「おばちゃん困らせたら いけん!」

布美枝「お父さんは?」

貴司「店番しとるわ。」

ミヤコ「『今日くらいは お店閉めて』って 言ったんだけどねえ。」

布美枝「そう…。」

飯田酒店

客「布美枝ちゃんが… そげかね。 おめでとうございます。」

源兵衛「あ~がとうございます。」

客「源兵衛さん ええのかい? 送りに行かんで?」

源兵衛「別れは もう済ませましたけん。 男親が 嫁に行く娘の後を いつまでも追っかけとっては みっともないですわ。」

(2人の笑い声)

源兵衛「こげな内々の事で 店を 休む訳にも いきませんけんね。」

玄関前

留蔵「今日くらい 店休んでも ええと思うがなあ。」

克江「東京じゃ 里帰りも なかなかできんだろう。」

留蔵「これが 今生の別れかも しれんけんなあ。」

克江「本当だが…。」

源兵衛「あ~がとうございました!」

<もし 何かあれば 本当に 今生の 別れになるかもしれない…。 この頃 東京に嫁に行くという事は それくらいの覚悟が いる事でした>

駅のホーム

布美枝「元気でおるんだよ。」

哲也「もう乗らんと 汽車が出るぞ。 俊文。」

ミヤコ「これ お赤飯 炊いたんだよ。 お握りにしてあるけん 汽車の中で 食べてごしない。」

邦子「お茶 温かいの 入れてあるけん。」

布美枝「だんだん…。」

ミヤコ「茂さん 布美枝の事を よろしくお願いします。 私ら 東京の事は 何も分からんですけん。 何も してやる事が できんですけん…。 どうか くれぐれも… くれぐれも よろしくお願いします。」

茂「分かりました。」

布美枝「みんな 元気でね!」

いずみ「お姉ちゃんもな!」

邦子「茂さんを 大切にね!」

布美枝「うん!」

ミヤコ「体に気ぃつけんだよ!」

布美枝「うん!」

邦子「私… 何で お父さんが 来なかったのか 分かった。 泣き顔 見られんのが 恥ずかしいんだわ!」

飯田家

源兵衛「おばば…。 布美枝の奴 とうとう 嫁に行きましたわ。 東京に 嫁ぐ事になりましてな…。 ああ… そろそろ 汽車が出る頃だわ。 村井布美枝の前途を祝して… 万歳~!」

駅のホーム

哲也「村井 茂 布美枝夫婦の 前途を祝して… 万歳~!」

一同「万歳~! 万歳~! 万歳~! 万歳~!」

飯田家

源兵衛「万歳~! 万歳~!」

駅のホーム

ユキエ「フミちゃん 元気でね。」

貴司「頑張れよ!」

貴文「おばちゃ~ん!」

ミヤコ「布美枝~! 元気でね! 体に気ぃつけんだよ~!」

布美枝「お母さ~ん!」

(汽笛)

布美枝「さよなら…。」

<故郷を離れ 布美枝は 本当に 茂と2人きりに なってしまいました>

列車

布美枝「あの… 赤羽は遠いですか?」

茂「アカバネ?」

布美枝「上の姉が住んどるんです。 結婚して。」

茂「ああ 東京の赤羽ですか。 調布からは ちょっとあるかなあ。」

布美枝「遠いですか…。」

茂「いやいや 東京のうちですけん それほどでは…。」

茂「狸の話を聞いた事があります。」

布美枝「え? 狸ですか?」

茂「古狸が住んでおって 『大入道』に 化けて 人を脅かすんです。」

布美枝「あら 随分 田舎なんですねえ。 姉の夫は 銀座に勤めておりますが そげに田舎から 毎日 銀座に?」

茂「は?」

布美枝「え?」

茂「いやいや 狸は 昔の話です。」

布美枝「あっ…。」

茂「昔話ですわ。」

布美枝「あ… そげですよね。」

茂「みかん 食べましょう。」

布美枝「あ はい。 どうぞ。」

茂「はあ。」

布美枝「むきましょうか?」

茂「自分で できますけん。 人の手を借りんでも 何でも できます。 心配は いりません。」

布美枝「すんません。」

<何を話したら いいのか 分からないまま 黙って 座っていると ふいに 心細さが 込み上げてきました>

車掌「お客さん 困りますねえ!」

浦木克夫「そんなに ガミガミ言わんでも ええだないの。 空いとる席に ちょっと腰掛けとったぐらいで ガミガミ ガミガミ ガミガミ!」

車掌「あなたが 平気な顔して 居座ってるから こちらの おばあちゃん 『自分の席が無くなった』って 迷っておられたんですよ。 勝手に人の席に 座られては困ります!」

浦木「失敬だな。 僕は おばあちゃんが 便所に行ったすきに 荷物を とられんよう 番をしとっただよ。」

おばあちゃん「やっぱし ここ わしの席だがね。」

車掌「おばあちゃん すまんですね。」

おばあちゃん「ああ。」

車掌「人の席には 座らんで下さい! 規則ですから!」

浦木「規則規則って 学校じゃあるまいし 杓子定規な事 言うんだないよ!」

車掌「他のお客さんの 迷惑なんです! ここはダメ!」

浦木「はい はい はい。 はあ…。 あ! あっ あ~ あ~ あ~ あ~! あっ! あ~! あっ あ~!」

布美枝「な な 何?!」

浦木「ゲゲ! ゲゲでねえか おい! 起きろよ。 ゲゲ。 おい! 起きろよ 俺だ 浦木だ! おい 久しぶりだなあ! ハハッ ゲゲ!」

<心細さを抱えて 東京に向かう列車の中 布美枝は 茂の知り合いらしき 奇妙な 人物と出会いました>

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