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連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第26話「花と自転車」

連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」】26話のネタバレです。

あらすじ

布美枝(松下奈緒)のもとを赤羽に住む姉の暁子(飯沼千恵子)が訪ねてくるが、茂の兄・雄一(大倉孝二)の家族連れで風呂を借りにくるという非常識ぶりに、布美枝も暁子もあっけにとられる始末。美智子(松坂慶子)がひったくり犯の原田(中本賢)を店に雇っていることに、布美枝は驚く。

26話ネタバレ

すずらん商店街

<東京第1日目にして いきなり 強烈な洗礼を 浴びてしまった布美枝でした>

美智子「あ! 泥棒だ!」

原田「ど どいてくれ! あっ!」

布美枝「私のバッグ!」

美智子「はい これ。」

布美枝「ありがとうございます!」

美智子「大丈夫? 他に盗られたもんない?」

布美枝「はい 大丈夫です。」

水木家

居間

布美枝「あの人 誰だろう?」

玄関前

布美枝「あら? お姉ちゃん?」

暁子「フミちゃん!」

布美枝「あ~! アキ姉ちゃん! 来てくれたんだ!」

<布美枝の姉の暁子は 夫の仕事の都合で 10年前から 東京の赤羽に 住んでいました>

暁子「よかった。 出直そうかと思ってたとこ。」

布美枝「上がって 待っとってくれたら よかったのに。」

暁子「お留守みたいよ。 何度 声かけても 返事ないもの。」

布美枝「あ そう?」

居間

(猫の鳴き声)

2人「キャ~ッ!」

茂「待て~! あんか!」

布美枝「あ…。」

暁子「キャ~ッ!」

(猫の鳴き声)

茂「寒さしのぎに 猫を捕まえて あんかの代わりに。 こう またぐらに挟んで 暖を とっておったんです。 猫も喜んで のどを鳴らしていたんですが 漫画に夢中になったのか つい 脚に ぎゅ~っと 力が入ったみたいで。 ハハハ! 命の危険を感じたのか 猫の奴 思いっ切り 人を ひっかいて。」

布美枝「大丈夫ですか? 薬 買ってきましょうか。」

茂「薬なんて とんでもない。 こんなもんは すぐ治りますよ。」

暁子「外から 何度か お声かけたんですけどねえ。」

茂「それは 気づかんで失礼しました。 仕事しとると 雑音は 耳に入らんもんで。」

暁子「雑音?!」

布美枝「あ アキ姉ちゃん お迎えの車 ありがとう。 何も知らんかったけん びっくりした。」

茂「ああ そうでした。 電車より早くて 助かりました。 なんせ 締め切りが迫っていて 時間は いっときでも 惜しいんです。 じゃあ 自分は これで。 あ ゆっくりしてって下さい。」

暁子「え…。」

布美枝「締め切りが迫っとるんだって。 見合いだ 結婚式だで 向こうに 10日もおったでしょう。 その分の遅れを取り戻さんと 大変らしいが。」

暁子「でも 初めて会ったのに 挨拶も そこそこに。」

布美枝「ごめんなさい。」

暁子「大体 西も東も分からん フミちゃんを 一人で 買い物に行かせるなんて ひどいじゃない? 家だって 期待外れね。 こんなに 荒れてるし 駅から遠いし 周りは 畑ばっかり。 こんな不便な場所とは 思わなかった。 幾ら男所帯だって あんまりだわ。 結婚の準備 一つも してないじゃないの。」

布美枝「急に話が進んだんだけん 暇がなかったんだと思うけど。」

暁子「ああいうものが 似合う家だとばっかり。」

布美枝「うん。」

雄一「茂 おるか?」

(ノック)

雄一「邪魔するぞ!」

布美枝「あ。」

雄一「あ!」

布美枝「お兄さん。」

雄一「あ~ お客さんですか?」

布美枝「東京に住んどる 上の姉です。」

暁子「初めまして 布美枝の姉の 暁子でございます。 妹が お世話になりまして!」

雄一「こちらこそ 弟が世話になります。」

佐知子「ほら あんた達 早く入りなさい。」

雄一「ほれ!」

佐知子「あ!」

雄一「昨日 話しました 家内の佐知子です。 健太と波子。」

佐知子「初めまして 仲よくして下さいね。」

布美枝「初めまして。」

雄一「お前達も挨拶しなさい。」

波子 健太「こんにちは!」

布美枝「こんにちは!」

雄一「茂 仕事ですか?」

布美枝「あ! 今 呼んできます。」

雄一「ああ~ いいんです。 勝手は 分かっとるから。 ほら 支度してこい。」

佐知子「は~い!」

布美枝 暁子「え?」

雄一「風呂もらいに 来ただけですから。 お~い 茂! 風呂もらうぞ!」

茂「おう!」

雄一「ほら お前達も行ってきな。」

波子 健太「は~い!」

雄一「市営住宅には 風呂がないもんで 週3日は ここの風呂を使っとるんですわ。」

暁子「まさか このれからもという事は ないですよね。」

雄一「は?」

暁子「結婚して 家庭を持った訳ですから 独り住まいの時のようには ちょっと… ねえ フミちゃん。」

布美枝「ええ。」

暁子「ハハハハ!」

雄一「いやいや 家内も子供達も 慣れとりますから 今までどおり お気遣いは いりませんよ。」

暁子「え?!」

雄一「しかし 茂が やっと 所帯を持ってくれて 兄として 一安心ですわ。 貸本漫画なんぞ描いて 40間近で 嫁の来手もないようでは 人生 お先 真っ暗だと 母も そう しょっちゅう 嘆いておりまして。」

暁子「はあ。」

雄一「でも まあ これで どうにか 食っていければ いいんですけど。」

暁子「茂さん 漫画の方では 成功して いらっしゃるんですよね?」

雄一「成功?」

暁子「本を たくさん出して いらっしゃるそうで。」

雄一「まあ 幾らかは。」

暁子「どれくらいの収入に なるもんなんでしょう?」

布美枝「アキ姉ちゃん。」

暁子「漫画の仕事は 景気がいいように 伺っていますけども。」

雄一「景気ねえ。 週刊誌や何か 漫画雑誌が どんどん 出るもん 昔ながらの貸本漫画っていうのは どうも 旗色が悪いようですわ。 世間は 高度成長なんて 騒いでますけど 成長するものもあれば 逆に廃れるものもある。 どこもかしこも すべてが 好景気という訳には いかんもんですね。 ハハハ!」

玄関前

雄一「ほら 行くぞ。 あ~ 寒いな。」

居間

暁子「新婚家庭で お風呂 使っていくなんて どういうつもりかしら。 なあ 話が違うような気が するんだけど。」

回想

源兵衛「決めてええか? あれはええわ。 ええ相手だと思う。 これで決めえだ。」

回想終了

暁子「あんまり バタバタと話が進むけん 私 心配しとったのよ。 茂さんも変わった人だし お兄さんも 何だかズレとる。」

布美枝「会ったばっかりで よう分からんでしょ?」

暁子「フミちゃん 暮らしの方 ほんとに 大丈夫なの?」

布美枝「え?」

暁子「この家も 持ち家だっていうけど 何か ぼろぼろだし ぞれに 月賦なんでしょう? 毎月 出ていくお金 家賃払うのと変わらんよ。 貸本漫画って 言っとったわね。 それ 貸本屋さんに置いてある 漫画の事だわ。」

布美枝「貸本屋さんって?」

暁子「大塚には なかった?」

布美枝「うん 行った事ない。」

暁子「お金の事 ちゃんと 茂さんに聞いたの? 毎月 幾らでやりくりしていくのか 貯金は 幾らあるのか。」

布美枝「それは まだ。 話をしようにも ずっと お仕事で。」

暁子「何を言っとるの! 所帯 持ったんだから そういう事は はっきりさせんと。」

布美枝「分かっとる。」

暁子「大塚の家にも電話で知らせんとね。 お父さんが どげん思っとるのか 一遍 聞いてみるわ。」

布美枝「アキ姉ちゃんは 心配性だな。」

暁子「え?」

布美枝「漫画を描いて届けたら すぐ お金は入るって 言っておられたよ。 この家だって 最初は びっくりしたけど 姉ちゃんが思っとるほど 不便じゃない。 近くに ええ商店街もあるけん 結構 暮らしやすいわ。」

暁子「けど…。」

布美枝「だけん うちには言わんでね。 姉ちゃんが大げさな事 言ったら お父さん達 みんな びっくりしてしまうわ。」

暁子「でも ほんとの事 知らせておかんと。」

布美枝「やめてごしない。」

暁子「フミちゃん。」

布美枝「余計な心配 かけたくないけん。 私 長い事 うちにおって ず~っと みんなに 心配かけとったんだけん。 これからは 自分で なんとか やってみる。 もう 引き返す事は できんのだけん。」

玄関前

暁子「落ち着いたら 赤羽に遊びに来て。」

布美枝「うん。」

暁子「何かあったら いつでも 電話してきなさいね。」

布美枝「うん。」

飯田酒店

源兵衛「そうか 元気にやっとったか。 うん 分かった。 だんだん!」

ミヤコ「暁子 どげん 言うとりました?」

邦子「フミちゃん 元気にしとられます?」

源兵衛「見送ったばかりで 何を ごちゃごちゃ 心配しとる! どうにかこうにか 所帯の切り盛りを始めてるようだ。」

ミヤコ「家 どげなとこですって?」

源兵衛「東京にしては のどかなとこらしいぞ。 田園風景 言っとったわ。」

邦子「あら すてきですね!」

源兵衛「都会風なとこより 布美枝も 気が楽だろう。」

ミヤコ「買い物なんか どげしとるんでしょう?」

源兵衛「そげな 女の暮らしの事まで いちいち 聞いとらんわ。」

ミヤコ「すんません。」

源兵衛「けどな。 ええ商店街があって 買い物は 不自由しとらんと そう言っとった。」

<暁子から届いた知らせに 飯田家の人々は ほっと 胸を なで下ろしたのでした>

水木家

(犬の鳴き声)

回想

暁子「ちゃんと 茂さんに聞いたの? 毎月 幾らでやりくりしていくのか 貯金は 幾らあるのか。」

回想終了

<それは 布美枝が 内心 不安に思い始めていた事でした>

こみち書房

布美枝「あれ? ここ 貸本屋さん?」

布美枝「こんにちは。 うわ~ これ 全部 漫画? 水木 水木…。 水木…。 あ! あった! 『妖奇伝』… あっ! 何 これ? こげに 恐ろしいもの。 あの人 こんなの描いておられるんだ。」

美智子「うちは 立ち読み禁止だよ!」

子供1「座ってるもん。」

2人「なあ~!」

美智子「へらず口 きいて! おばあちゃんたら また 居眠りして! 店番にも 何にもなりゃしない!」

田中キヨ「何 言ってんだい。 寝ちゃいないよ。」

美智子「ほら 早く入って!」

原田「奥さん 人使い荒いんだもんな!」

布美枝「あ~っ!」

原田「ああっ!」

美智子「あらっ? あなた この間の?」

<貸本屋に現れたのは 布美枝を助けてくれた恩人と 置き引きの男>

美智子「こら! 逃げるな!」

布美枝「あの… これは 一体?」

美智子「ここじゃ 何だから 奥入ってちょうだい。 ね 狭いとこだけど。 ほ~ら 早く運んで!」

原田「はい。」

美智子「どうぞ こっちよ! はい どうぞ!」

<これは 一体 どういう事でしょう?>

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