【 連続テレビ小説「純と愛」】105話のネタバレです。
あらすじ
宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第10巻。認知症の晴海のために家族会議が行われ、純たちが皆で面倒を見ることになる。第19週「おもいよとどけ」と第20週「まほうのことば」を収録。
105話ネタバレ
純宅
電話の着信
純「分かりました 今行きます。 ああ お母ちゃん 起きてたの?」
晴海「純 どうしたの?」
純「今から 仕事行ってくる。 ああ でも心配しないで すぐ帰ってくる 終わったら。」
晴海「うん。」
純「はい どうもありがとう。」
愛「いってらっしゃい。」
純「うん いってくるね。」
晴海「いってらっしゃい。」
純「いってきまーす。」
晴海「気をつけてね。」
純「はーい。 いってきまーす。」
愛「純さん お客さんに呼ばれたら 24時間 いつだって ああ やって駆け付けるんです。 風邪引いたらいけないんで お義母さん もう 休んでください。」
晴海「もしかして 本性みて分かったの? 私が 死ねないって?」
愛「すみません。」
里や
客室
お客「いつも 言ってるだろ 掃除する前と 同じ状態にしろって。」
純「いや でも 今日は デジカメで ちゃんと 撮っといたんで 完璧だと思うんですけど ほら どうですか?」
お客「ほら 座布団の位置が1センチぐらいズレてんだよ。 こっち。」
純「こっちですか?」
サト「あんたさ ウチは一流ホテルじゃないんだから そんなことで いちいち 文句があっても困んのよね。 イヤなら出ていく? あ?」
お客「いや 別にそういうつもりじゃ…」
サト「でしょ でしょ?」
お客「はい はい。」
廊下
サト「あんたらも いつまでも ケンカしてるんなら 出ていきな!」
食堂
サト「社長もマトモに相手しなくて いいから おかあさんのことで大変なんだし。」
純「ありがとうございます。 女将さんも なんか最近 ご機嫌ナナメみたいですけど なんかあったんですか?」
サト「そんなんじゃないわよ。 楽しみにしていた連ドラの最終回が回想シーンばっかりで あんまり つまんなかったからさ。」
純「なら いいですけど。」
サト「おかあさん 今あんたのとこにいるんだって? 旦那と2人で 大丈夫なの?」
純「そうなんですよ それ私 心配だったんですけど 思いの外 相性が良くって。」
サト「ああ そうなの?」
純「はい。 なにがあったのか 分かんないんですけど なんか最近 凄い仲良くて それに 愛君 お母ちゃんの考えてることも分かるし 料理とかも出来るんで なんか近くにヘルパーさんがいるみたいな感じで。」
サト「つくづく 良い旦那もらったね あんた。」
純「はい。」
純宅
純「あ!」
愛「純さん おかえりなさい。」
晴海「おかえりー。」
山田「お邪魔してますー。」
純「どうも。」
なぜ となりの山田さんが一緒にごはんを?
山田「おかあさんが夕食 一緒にって 誘ってくださって。」
純「ああ そうですか。」
愛「はい 純さん 大盛り。」
純「ちょっと ヤダ いつも こんなに食べないじゃん 半分でいいから。」
愛「今日お腹空いてないんですか?」
純「空いた お腹空いてるけど 半分で大丈夫 大丈夫ってか いつも そんなもんしか食べないよ。」
愛「いや なんか…」
山田「純さんと 愛さんって 本当仲いいんですね。」
純「ああ いやいや そんなことないよね。」
愛「普通ですかね。」
純「だよね。」
2人「ね。」
山田「きっと お2人は 生まれ変わっても また 結ばれて どんな辛い事も乗り越えていくんでしょうね。」
純「うん 私はそのつもりだけど どうなの?」
愛「いや もちろん僕も。」
山田「人間の愛なんて 本当にあると思います? 結婚する時は みんな誓うけど 死ぬ時に 愛を貫き通したって 胸をはれる夫婦が どれだけいると思います? この世に。」
なに 急に挑みかかるような その口調は?
晴海「純。」
純「うん?」
晴海「メロちゃんは?」
純「え?」
晴海「メロちゃん どこ行ったの?」
純「お母ちゃん メロちゃんって誰?」
晴海「メロちゃんに会いたいんだけど。」
純「もしかして 昔の友達とか?」
晴海「違うよ 純も知ってるさ。」
純「映画スターとか? アニメのキャラクター?」
晴海「違うよ。 なんでわかんないの?」
純「え?」
晴海「あの人 名前なんだった?」
純「あの人?」
晴海「えーと ああ 思い出せない。」
愛「お義母さん 今日は 疲れたでしょうから もうお休みになったらどうですか?」
晴海「そうね。」
愛「片付けは僕がやっておきますから。」
晴海「うん。 山田さん ゆっくりしていってね。」
愛「頭気を付けてください。」
純「おやすみ お母ちゃん。」
晴海「おやすみー。」
玄関前
純「なんか すみません 変なところをお見せしちゃって。」
山田「こちらこそ ごちそうになって おやすみなさい。」
純「おやすみなさい。」
山田「あの。」
純「はい?」
山田「私 愛さんのことが好きみたいです。 本気ですから 私。」
な 何をおっしゃってるの あなたは?
寝室
愛「お義母さん眠りました。」
純「そう。」
愛「どうしたんですか?」
純「ううん 別に。」
(電話の着信)
愛「しー。」
ダイニング
純「あ もしもし。」
蘭「24時間コンシェルジュに用があるってお客さんが来てるんだけど どうする?」
里や
純「あ セクシーさん。 お父ちゃん! 何やってるの こんなところで?」
善行「うん いや おかあちゃん どや? 変わったことないか?」
純「なに 吞気なこと 言ってんのよ。 ウチにいるから 早く帰ろう。」
善行「いやいやいや。」
純「え?」
善行「うう 怖いんや。」
純「え?」
善行「またな おかあちゃん 怒ってな しらーっとした顔してな あなた誰ですか? 言われたら 俺もう 怖いんや。」
純「お父ちゃん 情けないこと言わないでさ この前 ほら お父ちゃん決心したでしょ お母ちゃんと一緒に生きていくって。」
善行「いや。 あれが 精一杯や もう あれ以上のことは 俺には言えん。」
純「言ったでしょ お父ちゃんには 愛が沢山詰まってるって。」
善行「もう消えとるは いいや いいや いいな 俺が悪いんや なあ。 お母ちゃんも俺みたいな人と結婚せえへんかったら あんな 病気になることもなかったんや せやけどな 俺もな なりとうて こんな男になったと違う なんというか こう方角が悪いというか 運が悪いというか やり直そうと思うて 1歩踏み出すと 1歩目で 躓くねん。」
純「お父ちゃん そんなこと 言わないでさ。 お父ちゃんにも未来があるんだから これから お父ちゃんが なりたかった男になるように頑張っても いいじゃん。」
善行「それは お前 お前が若いから そんなこと言えんねん。 人間は1人で生まれてきて1人で死んでいくんや これな お前から お母ちゃんに 渡しといてくれ。」
おじぃ なんか くやしいよ なさけないよ。
純「好きにすれば? はい。 お母ちゃんのサイン書いてあるから。 お父ちゃんがそこにサインしたら それで役所に持っていけば お望み通り 離婚出来るから。」
私は こんなこと 言いたくないのに
純「その代わり 2度と現れないで 私達の前に」