ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「純と愛」107話「おもいよとどけ」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】107話のネタバレです。

あらすじ

宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第10巻。認知症の晴海のために家族会議が行われ、純たちが皆で面倒を見ることになる。第19週「おもいよとどけ」と第20週「まほうのことば」を収録。

107話ネタバレ

晴海「メロちゃーん!」

善行「晴海さーん!」

手紙『晴海さんは 美しい人です 外見だけじゃ ありません 心が本当に美しい人です。 あなたが 一緒にいてくれたら 僕は もう何もいりません。 晴海さんが 今のまま 宮古の海のような美しい心で 僕を愛してくれさえすれば。 晴美さん 僕を愛してくれませんか。』

病院
待合所

正「おい どうなんだよ? お父さんとお母さん?」

純「お母ちゃんは幸い大したことないんだけど…。」

マリヤ「お義父さんは?」

純「多臓器不全っていうのになったらしくて。」

剛「なんだよ それ?」

愛「酸素が行き渡らなかったせいで 色々な臓器がダメになってしまっているんです。」

正「じゃあ 医者はなんて言ってるんだよ?」

純「多分 もう意識は戻らないからって 覚悟してくれって…。」

善行の病室

純「とにかく今はさ 奇跡を信じよう。 泳げないのに お母ちゃんを助けようとした お父ちゃんのためにも。」

晴海の病室

純「お母ちゃん! 大丈夫?」

晴海「ここは どこ?」

純「ここは 病院だよ。」

晴海「私 どうしたの?」

やっぱり覚えてないんだ 昨日のこと。

純「ちょっとした 事故にあって でも大したことないから 安心して。」

マリヤ「あ 純ちゃん 私 1回 家帰って お義母さんの着替えとか持ってくるね。」

純「あ うん よろしく。」

マリヤ「じゃあ。 バイバーイ。」

純「バイ バーイ。」

廊下

山田「私にも お2人に負けないくらい 愛し合った人がいたんです。 でも婚約した途端 彼が交通事故にあって 一生歩けない体になってしまって。」

山田「毎日の介護の辛さと『俺なんかと付き合うんやなかったと思ってるんだろ?』って 彼になじられて心が折れてしまったんです。 お2人が仲良くしているのを見たら メチャメチャにしたくなったんです。 永遠の愛なんか あるわけないって。 でも そんなん間違ってました。」

待合所

純「お母ちゃんに本当のこと言った方がいいのかな?」

正「医者はなんて言っているんだ?」

純「余計なストレスは与えない方がいいって。 自分助けたために お父ちゃんの命が危ないなんて知ったらショックだろうしって。」

正「だったら まだ 言わない方がいいんじゃないか?」

純「でもさ 私 お母ちゃんと約束したんだよね。 これからは 何があっても正直に言うって。」

晴海の病室

(ノック)

晴海「はい。」

純「お母ちゃん 起きてる? 体調どう? 大丈夫?」

晴海「うん。 純。 おとうさんは?」

純「今ね お父ちゃん 寝てんの お母ちゃんの看病 徹夜でやってたから 疲れちゃったみたい。」

晴海「そうね。」

く 苦しいウソだ。

純「そうだ ねえ お母ちゃん 聞いたよ お父ちゃんと結婚する前 お父ちゃんのこと メロちゃんって呼んでたんだって。 で なんで メロちゃんなわけ?」

晴海「おとうさんさ 太宰治が大好きでさ 会う時は その話ししかしないわけ 走れメロスの話しになったら もう止まらなくてね。 その顔が 一生懸命で あんまりかわいいから メロちゃん。」

純「へえ そうなんだ。」

晴海「人間不信になっていた 王様はさ 真の友情や永遠の愛があるなんて 信じられなくてね。 でも 約束を守ったメロスを見て 自分が間違っていたって悟るの。 嬉しそうに話すおとうさんを見てさ 私 結婚しようって 決心したのかな 不器用で不愛想だけど この人なら 信じてもいいかなって思ったのね。」

純「そっか。]

善行の病室

純「ちょっと お父ちゃん お願いだから 目覚ましてよ。 このまま 死なれたらさ お父ちゃんが何考えてたのか 全然分かんないじゃん 最後までケンカして仲直りできないなんて イヤだよ私。」

純「お父ちゃんのことさ もっと知りたいよ私。 好きな本の話しとかさ お母ちゃんと付き合った頃の話しとかさ もっと私に聞かせてよ お父ちゃん。 ほら。 あ そうだ これ! ねえ お父ちゃん これ覚えてる? お父ちゃんがさ 私が大学入った時に入学祝いにくれたやつ。」

純「もうこれさ こんなのさ大学生ではくかって くらいダサいからさ 全然はいてなかったんだけど 里やで働きだしてからね。 動きやすいし 毎日はいてんだよ。 なんかね これはいてるとね お父ちゃんの 優しさを感じるっていうか… やっぱりなんか お父ちゃんに愛されてたのかな とか思っちゃうね 今思ったら 遅いよね。」

純「ごめん お父ちゃん 今まで酷い事とか言って もう私 謝るからさ 心入れ替えて 親孝行とかも ちゃんとするからさ 優しくするからさ だから 目覚ませよ アホ親父! ねえ! お父ちゃん 起きてって 起きて! お父ちゃん 生きてよ ねえ! 死ぬなんて許さないからね 私 お父ちゃん ねえ 信じてるんだからね 私は お父ちゃん。」

愛「純さん! 純さん!」

純「ああ!」

看護師「何やってるんですか?」

純「お父ちゃん! 私 お父ちゃん 絶対奇跡信じてるからね。」

愛「純さん。」

愛「お義父さん?」

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