ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「純と愛」109話「おもいよとどけ」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】109話のネタバレです。

あらすじ

宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第10巻。認知症の晴海のために家族会議が行われ、純たちが皆で面倒を見ることになる。第19週「おもいよとどけ」と第20週「まほうのことば」を収録。

109話ネタバレ

里や

蘭「元気出しなさいよ。 あんたらしくないよ。」

純「ありがとうございます。」

サト「辛いのはわかるけどさ 子供が親の死に立ち会うのは 当たり前のことなんだし 生き残った者は 死んだ者の意志を伝える義務があるんだよ。」

純「なんか 凄い決まってます。」

サト「まあね さっき見たドラマのセリフまんま 言っただけだからさ あは!」

なんじゃそりゃ?

純「え?」

羽純「進呈。」

純「あ ああ ありがとう。」

忍「すぅー。」

純「なんか 言いたいこと ありました?」

忍「ああ いや。 それは もう みんな。」

お父ちゃん みんなが私のことを 心配してくれてます。

病院
晴海の病室

剛「あははは。」

正「じゃあ 俺も。」

純「なんか 楽しそうだけど どうしたの?」

正「よう。」

晴海「お医者さんが 明日 退院してもいいって。」

純「本当 よかったね。 うん。」

晴海「うん。」

廊下

純「お兄ちゃん どうすんの? もう誤魔化せないよ。 ウチ帰ったら お父ちゃんの遺影とかもあるし。」

正「ああ わかってるよ。」

純「やっぱりさ もう 思い切って本当のこと 言ったほうがいいんじゃないかな? それに みんなも このまま お母ちゃんに嘘つき続けるの ツライでしょ?」

正「うん 明日までに 俺が決めるよ。 長男なんだから。」

狩野家

純「お兄ちゃん どうするか 決めたの?」

正「俺 考えたんだけど 純 お前が決めろ。」

純「え? ちょっと ちょっと待ってよ 長男のくせに逃げないでよ また。」

正「その件だが 俺はもう 長男ではない。」

純「は?」

剛「え? なに言ってるのお兄ちゃん?」

正「これから ウチの長男は 純 お前だ。」

純「いや ちょっと待ってよ。」

正「男とか女とか 先に生まれたとか後に生まれたとか そんなことは関係ない。 これから お前が一家の長として 家族の問題を全部決めるんだ。」

純「え?」

正「俺は 決して逃げてるわけじゃないぞ。 昨日寝ないで考えて それが ウチの家族にとって 一番いいって 心から思ったんだ 愛君みたいに お前の決断に従って それを支えていくのがさ。」

正「ごめんな 純。 大学を出て お前がウチのホテルを継ぐって言った時 賛成してやればよかった。 おじぃのホテルを継がせてやれば お母さんも お父さんも こんなことにならなかったかも知れないのにな。」

純「そんなことない。」

正「ごめんな 純 ごめんな。」

純「なに言ってるのお兄ちゃん。」

剛「じゃあ お姉 お母ちゃんに なんて言うの?」

そして

純「ただいま。」

剛「おかえり お母ちゃん。」

晴海「ただいま。」

正「おかえりー。」

マリヤ「お義母さん 勇気です。」

晴海「ああ 勇気 ばあばだよ。」

純「あの お母ちゃん。」

晴海「うん?」

純「座って。 どうぞ。」

純「あのね お母ちゃん。」

晴海「うん。」

純「お父ちゃんは 先日 亡くなりました。」

晴海「え?」

純「ごめんね お母ちゃん。 お母ちゃんの体のことが心配で 今まで言えなかったの。」

晴海「なんで? なんで おとうさんが?」

純「お母ちゃんが 海で溺れそうになってて それを お父ちゃんが助けてくれたの。」

晴海「どうしよう 純。」

純「うん?」

晴海「泣けない。 逆に ほっとしてる 肩のに荷が下りた気がして。 私 やっぱり おかしくなってるね。 自分の中の 大切なものが どんどん抜け落ちているような気がして どうしたらいいのかわからないの。」

お父ちゃん どうしたら いいの? こんな時 なんて言えば…。

剛「お母ちゃん 俺。」

晴海「なに 剛?」

剛「腹減ったよ ねえねえ お母ちゃんお母ちゃん あのさ なんか作ってよ  ね? あ そうだ お父ちゃんの好きなだし巻き卵作ってよ ね?」

剛…。

晴海「そうしようね。」

あんたが 弟でよかった

剛「うわー すげーウマそう! ん。」

晴海「どんな? 味? 変?」

剛「ううん そんなことない。 ウマいよ。」

純「私も食べよう。 いただきまーす。」

愛「いただきます。」

純「んー! お母ちゃん 美味しい。」

剛「最高だよ お母ちゃん。」

純「剛。」

剛「ん?」

純「ありがとうね。」

剛「なにが?」

晴海「はーい。」

正「おお ありがとう。」

マリヤ「ありがとうございます。」

純「お父ちゃんさ 昔さ 3列くらい 一気に食べてたよね。」

剛「そうそう 俺達の で俺達の食う分なくなっちゃったよね。」

純「そうそう それでさ…」

正「それでいて はよ作ってくれ はよ作ってくれって。」

剛「そうそうそう。」

純「ないって 怒ったらさ バーってさ。」

マリヤ「正?」

純「お兄ちゃん。」

正「いや ちょっと…。」

剛「いや でも 美味しいよね。」

愛「美味しいです。」

剛「うん。」

純「うん うん。」

本当はちょっと しょっぱかったけど… でも 今の私達には この卵焼きが最高だよ。 お父ちゃん。

純宅

愛「夢が1つ叶ったんです。」

純「うん?」

愛「覚えてませんか? いつか僕がお父さんに言ったこと 僕には2つの夢があるって 1つは 純さんが魔法の国を作ること。」

純「うん。」

愛「もう1つは いつかお義父さんに 認めてもらうことだって。」

純「あったね そんなこと。」

愛「お義父さん僕に言ったんです。 これからも純を頼む ずっと支えてやってくれ 純は お前と結婚してよかったって。」

純「そっか ああ なんか 今お父ちゃんに会いたいね。 今お父ちゃんとしゃべって色んなこと話したいなー。 なんで 死んじゃったんだろ。」

愛「お義父さんは生きていますよ。」

純「え?」

愛「純さんの中で いつだって生きています。 おじぃと一緒に 違いますか?」

モバイルバージョンを終了