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連続テレビ小説「純と愛」114話「まほうのことば」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】114話のネタバレです。

あらすじ

宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第10巻。認知症の晴海のために家族会議が行われ、純たちが皆で面倒を見ることになる。第19週「おもいよとどけ」と第20週「まほうのことば」を収録。

114話ネタバレ

里や

お父ちゃん 女将さん… ボスが やっと里やを続けていく決心をしてくれました。

サト「おお みんな 行ってくるよ。」

純「行ってらっしゃい。

いくら 私達がやる気になっても 借金を返す目途が立たなきゃ どうにもならないので ボスは今日も 町中に金策に走ってくれています。

その間に私達も頑張って 借金返せるような再建案を考えないとね。

愛「ホテル1軒では出来なかったことも可能になってくると思うんです。」

純「こういうこともね 確かに大切だと思うんだけど それだけじゃ 足りない気がして。」

蘭「どういこと?」

純「3つ このホテルの売り出来たんですけど 愛君の奇跡の料理に セクシーさんの華麗に変身ヘアメイク お兄ちゃんのゴッドハンドマッサージ もっと もっと いろんなこと考えた方がいいような気がして。」

扉が開く

マリヤ「はーい! みんな 盛り上がってる?」

純「あ お姉ちゃん」

マリヤ「差し入れ持ってきたよ。」

剛「お! ありがとう」

マリヤ「どうしたの純ちゃん? 難しい顔して?」

純「ああ…。」

正「実は このホテルに何か もっと新しいセールスポイントがないか 悩んでいるんだよ。」

純「お姉ちゃん なんかいいアイディアないかな?」

マリヤ「うーん。 全然わかんない?」

純「うーん。」

マリヤ「でも ここが全然ダメ。」

純「え?」

愛「え?」

マリヤ「みんな 立って! スタンドアップ!」

一同「はい!」

正 剛「せーの! よいしょ!」

純「よいしょ。 わー 凄い!」

一同「おー!」

純「お姉ちゃん 天才 本当に。」

マリヤ「一応 コンセプトは ロビーでもあり レストランでもありながら マイホームみたいに落ち着けるスペースってことにしてみました。」

純「なるほど! 確かに。 凄い かわいい。」

志道「凄いわねー。」

純「あ お義母さん。 あの… まだ いらして大丈夫なんですか?」

多恵子「悪い?」

誠「まだ 仕事する気にならへんみたい。」

多恵子「ああ。 なんか落ち着くわね 今までと違って。」

誠「ホンマや なにこの居心地の良さ?」

純「やっぱり? そうですか? やったー!」

多恵子「ねえ お茶くれる? アールグレイ それから お腹空いたは 今日は ビーフストロガノフがいいわ サイドメニューは ニース風サラダ。」

愛「ビーフストロガノフとニース風サラダですね。」

愛 忍「よろこんで。」

愛「行きましょう。」

忍「はい。」

志道「ねえ ねえ じゃあ 待ってる間に 私の琉球舞踊でも如何?」

多恵子「結構です。」

志道「なによ? 愛想よくない女ね。」

正「よかったら マッサージしましょうか?」

志道「あら お願い。」

純「そっか! ホテルとして考えるから いけないんだ。 ここに ふらっと遊びに来たくなるような そんな お店にしたらいいんだ。 食べたくなったら 食べて 飲みたくなったら 飲んで ヘアメイクとかマッサージが必要な人はやってもらって。」

純「お客さんが『あれ? もう こんな時間? じゃあ 泊まっちゃおうかな』みたいな気分になったら 2階に部屋ありますけど? みたいなノリにしたら。」

純「キャッチフレーズは『ここにいる人は皆家族だ』。」

剛「いいね そのキャッチフレーズ。」

純「でしょ?」

剛「ここにいる人は皆家族 俺また チラシ作ってみるよ ね。」

純「ああ よろしく。」

マリヤ「ねえ 純ちゃん お香とか 焚いてみたらどう?」

純「お香? いいね。 なんか癒される感じのやつで いいね いいね。」

クリーニング屋

純「羽純ちゃん? どうしたの?」

羽純「ああ。 ううん。 なんか 私だけ 出来ることはないなって…。」

純「そんなことないよ。 私だって ほら 好きなことギャーギャー言ってるだけだし。」

羽純「ううん。 純ちゃんはさ 凄いよ 夢中になって 色々なこと 考えて グイグイ みんなのこと引っ張ってるもん。」

純「羽純ちゃんだってね きっと 自分で気付いてないだけで 羽純ちゃんにしか出来ないこと いっぱいあるよ。 そうだ! 一緒に考えてよ。 ウチのホテルね まあ 随分よくはなったと思うんだけど 何かが足りないと思うのよ。」

羽純「なにか?」

食堂

純「ここらへんなんだよな やっぱり ここらへんに何かが足りないの。」

羽純「何かが足りない? 何かが…。」

愛「ああ。」

志道「あんたさ 本当にこれおいしいわよ。」

誠「ああ 良い匂い。」

剛「誠ちゃん。」

誠「うん? 撮らんでええ。」

愛「ああ。」

正「どう 愛君?」

愛「お兄さん 凄い。 ああ。 僕より ウマいと思います。」

羽純「あ! 聴覚!」

剛「え?」

誠「ん?」

羽純「あ いや あの… 五感の内 聴覚の売りがない まだ。」

多恵子「音楽とか 聴けないのここ?」

純「ああ!」

誠「びっくりした なに?」

純「ジュークボックス! なんで 気付かなかったの ここに ここに ジュークボックス置けば いいんだ!」

正「ジュークボックスって あのおじぃのホテルにあったみたいなやつか?」

純「ああ そうそうそう。」

剛「なんか あの音聞いてたら 凄い落ち着くよね。」

純「でしょ? ここにジュークボックスあったら 完璧だと思わない? ねえねえ 愛君 ジュークボックス! ジュークボックス!」

愛「今 ジュークボックスがいくらか調べてます。」

純「うん。 いくら?」

愛「あ ありました。」

純「40万…?」

剛「え?」

愛「とても無理ですね。」

純「ああ もう絶対いいアイディアだと思ったのにな どうしよう…。 ああ! さっきから 頭ん中で 音楽の話題になってから もう ずっと『ひなまつり』がずっと流れてる。 ああ これ 2番なんだっけ? 2番 あの『お内裏様とおひな様二人ならんですまし顔…』そのあと なんだっけ? 誰か言って早く なんだっけ?」

誠「知れべればいい。」

純「モヤモヤする。」

羽純「『お嫁にいらした姉さまに よく似た官女の白い顔』だと思う。」

一同「おお 凄い。」

志道「ねえねえねえ じゃあ あんたさ あのほら ヘドバとダビデの『ナオミの夢』って 歌える?」

一同「なおみの?」

羽純「ひとり見る夢は 素晴らしい君の踊るその姿 僕の胸に ナオミ ナオミ Come back to me」

志道「ヤダ 懐かしいじゃない! 最高!」

純「なんで 歌えるの?」

羽純「いや 友達いなかったし いつも1人カラオケだったから ある曲 片っ端から歌ってたの。」

一同「ええ!」

多恵子「ねえ じゃあ あんたさ『おぼろ月夜』って知ってる?」

羽純「はい。『菜の花畠に入日薄れ 見渡す山の端霞深し 春風そよ吹く空を見れば…』」

純「どうしたの?」

愛「ああ 純が… 弟の純が中学生の時合唱コンクールで歌うはずの曲だったんです。」

誠「ママ喜ばせようと思って 凄い練習したんやけど 結局 具合悪なって 出られへんかったんや 純ちゃん。」

羽純「『夕月かかりて匂い淡し 里わの灯影も森の色も >田中の小道を辿る人も 蛙の鳴く音も鐘の音も さながら霞めるおぼろ月夜』」

多恵子「ありがとう。」

(拍手)

純「羽純ちゃん。 羽純ちゃんにしか出来ないこと あったよ。」

羽純「え?」

純「『あなたの思い出の曲を歌います』「どんなリクエストでも歌います』って そうやって宣伝したら きっとお客さん 喜ぶよ。 キャッチフレーズは『人間ジュークボックス』」

一同「おお!」

マリヤ「ねえねえ 羽純ちゃん モーむすのハッピーサマーウエディング歌って!」

羽純「はい。」

純「よし 来た!」

羽純 マリヤ「『父さん 母さん ありがとう 大切な人が来たのです「やったネ」Pala Pala』」

純「かわいい。」

愛「純さん。」

純「うん?」

愛「よかったですね五感全部揃って。」

純「うん こうなったらさ 第六感も満たしちゃう?」

誠「あ! 愛ちゃんの本性占いや!」

純「そう!」

愛「勘弁してくださいよ。」

純「ウソだよ。」

愛「最近 よほどのことがない限り 本当にほとんど 見えないんです。」

純「それは やっぱり 幸せだから?」

愛「多分。」

誠「はい はい ごちそうさま。」

純「すみません。」

羽純 マリヤ「『サンキュー』」

剛「よ!」

(拍手)

扉が開く

サト「あら? どうしたの 盛り上がっちゃって?」

純「ああ 女将さん 聞いてください 今日の出来事なんですけど 一番の売りは羽純ちゃんの『人間ジュークボックス』なんですけど…」

「こんばんは」

純「あ こんばんは。 いらっしゃいませ。」

純「あの この お方たちは? お客さんですか?」

サト「ううん。 私にお金を貸してくれた 方々。」

純「へ?」

サト「ごめん。 返済待ってくれって頼んだけど ダメだった。」

純「ウソ!」

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