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連続テレビ小説「純と愛」115話「まほうのことば」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】115話のネタバレです。

あらすじ

宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第10巻。認知症の晴海のために家族会議が行われ、純たちが皆で面倒を見ることになる。第19週「おもいよとどけ」と第20週「まほうのことば」を収録。

115話ネタバレ

里や
食堂

「こんばんは」

純「あ こんばんは。 あの この お方たちは? お客さんですか?」

サト「ごめん。 返済待ってくれって頼んだけど ダメだった。」

純「ウソ!」

「約束の期日はとっくに過ぎてますねん。 お貸しした物を返して頂けない以上 この建物を明け渡していただくしかないんですよ。 申し訳ありませんが すぐ こっから 退去していただけますか?」

純「あの おねがいです。 1か月でいいんで 待ってもらえませんか? みんなで色々考えて お客さんに 喜んでもらえるような アイディアを考えたんです 私達 1か月あったら ここを予約で一杯出来るようなホテルにしてみせる自信があるっていうか そうして見せるって 今決めました!」

サト「この子も こう言ってますから なんとか なりませんかね?」

愛「お願いします。」

羽純「お願いします。」

一同「お願いします。」

純「お願いしますう。」

「頭下げられても 無駄ですわ。 こっちは 今日から ここを 新しい事務所として使うつもりなんで。」

多恵子「ちょっと 借用書見せてくんない?」

「ちょっと なにすんねん あんた?」

多恵子「そもそも あなたたち 抵当権者でもないじゃない だったらルールに則って訴訟を起こし 判決勝ち取ってからじゃないと 明け渡し求めることなんて出来ないはずよ。 ついでに言っておくけど あんたたちが悪徳のやり方で 強制退去や不法占拠をしたのをさんざんとっちめたことがあるんだけど 覚えてるかしら? 私のこと?」

「ヤバ! 待田法律事務所…。 かなわんな。」

多恵子「今日のところは お引き取り願えます?」

「あの しかしですね…」

多恵子「じゃあ 警察呼びましょうか? 電話して。」

「あ いやいや わかりました わかりました。 おお 帰ろ 帰ろ。」

志道「カッコイイ!」

誠「やったー! ママ復活や。」

純「お義母さん ありがとうございます。」

多恵子「さっき言ったこと本当でしょうね?」

純「え?」

多恵子「1か月で ここを予約で一杯にしてみせるって。」

純「はい もちろん。」

多恵子「だったら ここの借金 肩代わりさせてもらえますか 私に? 女将さん?」

サト「え? 本当に いいんですか?」

多恵子「ここがなくなったら困るんですよ 私。」

サト「ありがとうございます。」

純「あの 本当にありがとうございます お義母さん。」

多恵子「そのかわり 約束破ったら 即刻 全額あなたが返済すること さもないと 豚箱にぶち込んでやる。」

純「(ゴク)わかりました…。」

玄関前

誠「ねえ ママ せっかくやから ここの顧問弁護士になったら?」

純「あ! 是非お願いしたいです。 きっと色々トラブルあると思うんで。」

多恵子「私は客で来たいの ここには!」

純「はい すみません。」

愛「お母さん。 今日は本当にありがとうございました。」

多恵子「ねえ さっき言ってたこと 本当?」

愛「なにがですか?」

多恵子「ほとんど見えなくなったとか 言ってたでしょ?」

愛「はい。 純さんと出会って 色々な人と出会って それで里やに来たら 人の幸せそうな顔見るの楽しくなってきました。」

多恵子「じゃあ 私も良くなるかしらね いつか?」

誠「もしかして? ママもなんか見えてた?」

多恵子「そんなもんじゃないわよ。 あなたたちの父親みたいに 耳鳴りはするし 誠みたいにどいつもこいつも臭くてたまんなかったわ。」

誠「ウソ?」

純「それでも ずっと 平気なフリしてたんですか?」

多恵子「そんなもんに 負けてどうすんのよ?」

愛「お母さん。」

多恵子「あ でも 私も少し 楽になった気がするわ ここに来て あんたも相も変わらず 元気そうだし。」

誠「なんだかんだ言ってママ 純さんらのことが心配でここに来たんよ。 お義父さん亡くって 元気なくしてるんちゃうかって。」

純「ウソ?」

多恵子「なにやってんの誠?」

誠「はい はい。 じゃあね。」

そして

純「いらっしゃいませ 里やへ ようこそ 当ホテルで24時間コンシェルジュをやらせていただいています 待田純と申します。 今日は 館内をご案内しながら 里やでしか 味わえないサービスの数々をご紹介したいと思います。」

純「当ホテル自慢の リビングルームです。 ここでは皆様に自宅にいるような気分で くつろいでて頂きたいと思います。」

マリヤ「私がデザインしました。 2階も見てね。」

客室

純「こちらが ドミトリータイプの客室になっています。 ちょっと狭いですが 当ホテルでは それを 逆手にとって キャンプ感覚や 修学旅行感覚で お楽しみ 頂けます。」

純「そして こちらでは イケメン正のゴッドハンドマッサージをお楽しみ頂けます。」

純「セクシーさんの 華麗に変身ヘアメイクを。」

純「奇跡のメニューで どんなリクエストにもお答えします。」

純「あなたの思い出の曲を言って頂ければ 彼女がすぐに歌います。」

純「そして 待田誠の におい占いに 待田謙次の法律相談。」

純「従業員一同 心よりお待ちしています。」

一同「お待ちしています。」

お父ちゃん これを ネットに流したら 凄い反響になり 1か月経ったら こんなに お客さんが 来るようになりました。

ねえ お父ちゃん もしかして 私達は 元々魔法使いだったのかもしれないね。 だって 赤ん坊の時 自分を見てるだけで みんな笑ってくれてたんだし。 だから 私は信じたい 自分の中には まだ 沢山の人を幸せにする 魔法の力があることを。

サト「あらら 寝ちゃったよ 社長。」

愛「そのまま 寝かせておいてあげてくれませんか? 言うなって言われたんですけども ここ1か月 純さん 全然寝てないんです。 仕事が終わった あともお得意さんに メッセージカード書いてて 郵送費がもったいないからって 1件1件周ってたんです。」

「これか?」

愛「それです。」

「私も。」

「私もある。」

志道「本当だわ。」

愛「ありがとうございます。 でも 皆さん シー すみません。」

サト「ああ 起きたわ。」

純「あ! みんなは?」

サト「もう とっくに寝ちゃったよ。」

純「あ すみません。 痛てて。」

サト「社長。 ちょっと来て。」

純「え?」

サト「見せたい物があるから。」

秘密の小部屋に案内するサト

純「あ え あの…? いいんですか? なんだろう?」

秘密の小部屋

純「ああ! なんですか これ?」

サト「ホテルに関する資料とか 知り合った人達の連絡先とか ウチの旦那が生きて間に集めたの。」

純「へえ。 あの 見てもいいですか?」

うなずくサト

純「凄い… 顧客帳 なんか コンシェルジュのパソコンの中みたいです。」

サト「ここがあったから どんな困った時もやってこれたんだ 今まで。」

純「亡くなった旦那さんの 里やや 女将さん… ボスへの愛が いっぱい詰まってるんですね。 すごいなー。 ちょっと こっちも見てみよ。」

サト「ここを あんたに譲りたいんだけど。」

純「はい?」

サト「なんだか あんたに渡すために 旦那も ここを残してきたような気がしてきたからさ。」

純「え?」

うなずくサト

純「ありがとうございます。」

純「これ 登ってみても いいですか?」

お父ちゃん おじぃ もうすぐ 本当に魔法の国が出来る気がしてきたよ 私

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