【 連続テレビ小説「純と愛」】118話のネタバレです。
あらすじ
夏菜主演によるNHK朝の「連続テレビ小説」シリーズ第11巻。TVに取り上げられるほど話題のホテルになっていく「里や」。そんな中、純は宿泊客の男女の縁結びをするという新たなサービスを思い付く。第21週「えんむすび」と第22週「そのままのじぶん」を収録。
118話ネタバレ
里や
リビングルーム
火野「私と お付き合いしてもらえませんか? お願いします。」
水田「ごめんなさい。 すみません。」
玄関前
純「ちょっと待ってください。 あの水田さん あの どうしてですか? 火野さんのこと好きなんじゃないんですか?」
水田「いえ そういうことじゃなくて。」
純「もしかして 自分には結婚できない理由があるとかって言ってましたよね。 それが気になってるんですか?」
水田「…」
純「教えてください。 いったい どういうことですか?」
介護施設
水田「ちょっとまってて。」
水田「脳溢血で3年前に倒れてから ずっと介護が必要なんです 父は。 僕が小さい時 母が死んで稼業の豆腐屋を守りながら家事から 何から 全部して育ててくれたんです。」
水田「その恩に報いるためにも 父と離れるわけには いかないんです。 もし あなたと付き合ったら ずっと 一緒にいたくなります。 でも 父の介護や ウチの稼業を手伝ってくれなんて とても言えません。 だから すみません 失礼します。」
火野「私は構いません。 あなたが愛してくれるなら そばにいます。」
お父ちゃん それからは とんとん拍子で物事は進み お2人は結婚式を挙げることになりました。
里や
リビングルーム
純「ヴァージンロードは 商店街の皆さんにも 協力をしてもらって あの銭湯の前から ウチの店の前まで ずっと赤絨毯をしいて その上をお2人に歩いてもらおうと思っています。」
一同「おお!」
純「それで 祭壇を作って そこで 誓いの言葉をやってもらいます。」
マリヤ「ああ いいね。 ロマンティックで。」
純「でしょう! あ 牧師さんは 本物を頼めないので 愛君の お義父さんにやってもらうことにしました。」
謙次「僕みたいのじゃ 変かな?」
誠「確かにな 自分は離婚したくせに。」
愛「弁護士であるお父さんが後見人だって思ってもらえたら なんか2人も心強いんじゃないかと思って。」
純「そうですよ! ね。」
謙次「うん わかった。」
純「それから 当日の 役割分担なんですけど 新郎新婦のスタンバイは 私と セクシーさんにお願いします。」
蘭「了解!」
純「それから ここの飾りつけは お兄ちゃんと お姉ちゃんと 誠ちゃんに。」
剛「ちょ ちょっと お姉 俺もいるよ俺も。」
純「ああ あんたは余計なこと しなくていいから。」
剛「はあ?」
一同の笑い
純「うそ うそ。 それから食事は2人が好きな物を中心に愛君とセニョールさんにお願いしたいと思います。」
セニョール「え あ ああ あ…。」
純「あ。」
愛「あ セニョールさん 今から なんか こう 緊張しちゃってるみたいです。」
純「それから 式を盛り上げる音楽なんですが 今 羽純ちゃんに考えてもらってまーす。」
純「はい 皆さんにも一緒に歌って頂きたい曲とかあるんで協力よろしくおねがいします。」
一同「いえーい。」
志道「私も踊っちゃうわよ。」
純「さあ 記念すべき 里やの初めての結婚式なので 皆さん 一致団結して頑張りましょう。」
一同「えいえいおー!」
小部屋からサトが出てくる
サト「あのさ 私は何をすれば いいわけ?」
純「あ 女将さんは…」
サト「やりたいことがあるんだけど。」
純「やりたいこと?」
玄関前
サト「カット! 2人とも もっとこう ドラマチックに こう やってもらわないと 結婚式に流して 盛り上げるんだから。」
リビングルーム
純「すみません あの女将さん ドラマ大好きで。」
水田「いえいえ うれしいです。 予算もないのに 僕たちのためにいろいろ頑張ってくださって。」
火野「待田さんがいなかったら 私たち ここまで来れてないと思うし。」
純「いえいえいえ そんな。 本当よかったです。 それで 明日の式の前に 1つだけ 確認させていただきたいんですけども お2人の経歴紹介の時に火野さんの方は 大学を出られて 派遣で色々なお仕事をなさってきたとしかないので 出来れば もうちょっと なんかエピソードとかないかな と思って。」
水田「僕も もうちょっと 知りたいなって 思ってました。」
火野「あ いや 私は別に そんな 人様にお聞かせするような人生を送っていないんで。」
純「明日 お待ちしていますね。」
水田「はい。 失礼します。」
久世「あの2人 結婚するんだ。」
純「はい。 あの もしよかったら 一緒に祝福してあげてください。」
久世「ねえ 男と女がウマくいく鉄則って知ってる?」
純「あ なんですか?」
久世「過去を語らないし 尋ねないこと。」
純宅
愛「純さん?」
純「うん?」
愛「どうしたんですか?」
純「火野さんのことが ちょっと 気になってさ。 なんか まだ隠してるような気がしているんだよね。」
愛「僕が彼女の心の声 聞いてみましょうか?」
純「うん でも もう見えなくなったんじゃないの? 本性とか?」
愛「はい。 でも一生懸命見たら もしかしたら何か見えてくるかなって?」
純「ありがとう。 でも もうそういうのに頼って 愛君に甘えるのもよくないなって 思うの。 それに 愛君がまた人の顔見れなくなったりしたらイヤだし。」
愛「ありがとうございます。 目つぶってください。」
純「うん。」
玄関が開く
剛「ねえ お姉 助けてよ。 え?」
純「あんた 入る時はね ノックしないといけないの知ってる?」
剛「あれれ? もしかしてお取込み中でした?」
純「違います。」
愛「剛君 剛君。」
剛「うん?」
愛「なに?」
剛「ああ お母ちゃんがさ またお腹すいたって言ってるんだよ。 さっき食べたばっかりなのに。」
晴海「何してるの? 私は何も食べてないよ?」
愛「お義母さん 上ってください。 今 果物でも剥きますね。」
純「うん。」
晴海「ありがとう。」
純「お母ちゃん ここ座って。」
晴海「うん。」
純「剛。 こういう時は 否定をしないで なんか 軽い物でも食べさせてあげたらいいのよ。」
剛「そっか。」
純「お母ちゃん 明日ね。 里やで初めての結婚式があるんだけど お母ちゃんも遊びに来てね。」
晴海「純 かわいそうねぇ。 元気だしなさいよ。 よく頑張ったね 我慢しないで 泣けばいいさ。」
お父ちゃん まただよ。 なんで こんなこと言うのかな? お母ちゃん。
里や
玄関前
蘭「はい せーの。 出来た。」
厨房
愛「こんな感じでお願いします。」
忍「あ はい。」
リビングルーム
愛「お父さん 緊張しないでください。 本番それ見ちゃダメですからね。」
謙次「ああ。」
マリヤ「剛君 誠ちゃん。 これお願いします ここに。」
剛「ああ 了解。」
誠「オッケー。」
剛「あ そうだ 誠ちゃん。 俺のさ”と”の人になんない? ねえ 剛”と”誠って なんか語呂がいいでしょう? あ いや 違うな誠”と”剛かな?」
誠「ごめん 私 他にだれかおる気がすんねん。 誠”と”誰かって人。」
剛「いや ちょっと誠ちゃん…」
謙次「どうか」
マリヤ「羽純ちゃん。」
羽純「はい。」
マリヤ「そこに。」
羽純「はい。」
マリヤ「でも ”と”って言葉 ここにぴったりね。 色々な人”と”人を結びつける場所って感じだし。」
正「確かにね。 俺もこうして みんなと働くなんて夢にも思ってなかったし。」
羽純「私も 里やに来て 皆さんに会って 本当によかったと思ってるんです。 自分は1人ぼっちじゃないってわかったから。」
蘭「私も 自分と士郎の居場所なんか どこにもないと思っていたからさ。」
忍「自分も ここ何度かやめようと思ったけど 残って本当によかったです。」
小部屋から出てくるサト
サト「あれ? みんなどうしたの しみじみしちゃって?」
愛「みんな女将さんに感謝してるんです。 里やで働けて良かったって。」
サト「それだったら あんたのカミさんに言ったら? あの子がいなかったら とっくに潰れてたんだからさ。」
志道「あの賑やかな お姉ちゃんのおかげかもね。 こうして みんなが 良い顔すんのは。」
サト「ここに来た時から 面白い子だったもんね あの子は。」
志道「傑作よ 本当にもう。」
サト「っていうか 当の本人 どこ行っちゃったの?」
一同「ああ あれ?」
純「ただいま。」
サト「ちょっと あんた どこ行ってたの?」
純「ああ 記念撮影用のカメラ借りてきたんです。 せっかくなんで 良いカメラで撮りたいな と思って。 2人の晴れ姿。 剛 よろしく。」
剛「おう。 じゃあ せっかくだからさ みんなで試し撮りしてみる?」
志道「あら いいわね。」
剛「行こう 行こう 行こう。」
玄関前
剛「チュルチュルちゃん もっと中入って。」
志道「ちょっと あんた キレイに撮ってよ。」
剛「セニョールさん 笑って 笑顔 笑顔。 行くよ 行くよ。」
純「行くよ みんな 笑ってね はい 里や!」
純「ああ 本日は おめでとうございます。 じゃあ 早速 スタンバイしましょうか?」
火野「それなんですけど。」
純「はい。」
火野「私 やっぱり 結婚できません。」
純「え?」