【 連続テレビ小説「純と愛」】119話のネタバレです。
あらすじ
夏菜主演によるNHK朝の「連続テレビ小説」シリーズ第11巻。TVに取り上げられるほど話題のホテルになっていく「里や」。そんな中、純は宿泊客の男女の縁結びをするという新たなサービスを思い付く。第21週「えんむすび」と第22週「そのままのじぶん」を収録。
119話ネタバレ
里や
玄関前
純「本日はおめでとうございます。」
火野「やっぱり 結婚できません。」
純「え?」
火野「どうしても 言えないことがあるんです 彼に。」
純「言えないことって なんですか?」
火野「それは… ほら タバコ吸うこともまだ 言ってないし。」
純「そんなの ちゃんと話せば わかってくれますよ 彼も。」
火野「それだけじゃないんです。」
純「私に協力できることがあったら なんでもしますから 言ってください。」
水田「ああ おはようございます。」
純「おはようございます。」
水田「今日はよろしくお願いします。」
純「ああ はい。」
火野「…」
水田「どうかした? なんだか 深刻そうな顔してるけど。」
火野「なんでもないの。 なんか式で嬉しくて泣いちゃいそうだから 化粧が落ちないように 頼んでいただけ。」
水田「ああ なんだ そうなんだ。 じゃあ お願いします。」
純「はい。」
水田「行こうか。」
火野「忘れてください。 マリッジブルーみたいなもんだと思うんで。」
そして結婚式
純「おめでとうございます。 それではどうぞ。」
お父ちゃん なんか イヤな予感がして仕方ないんだけど?
急に天気が悪くなる
純「ちょっと 急いで中入ってください 皆さん。」
リビングルーム
純「それでは 気を取り直して もう1度仕切り直しましょうか。」
サト「そうね。 雨降って地固まるって言うしね。」
純「はい。」
一同「おめでとう。」
純「おめでとうございます。 それでは 乾杯をしたいと思いますので 皆さん グラス配ってください。」
純「はい すみません どうぞ。」
水田「はい いただきます。」
火野「あの 私は飲めないんで。」
純「ああ じゃあ。」
水田「乾杯くらい いいんじゃない?」
火野「ああ うん そうだね。 じゃあ。」
サト「お2人 本日は おめでとうございます。」
一同「おめでとうございます。」
サト「いやー 私もまさか ウチの店で 結婚式を出来るとは思いませんでした。 だって 高校の修学旅行で 沖縄に行った時に 死んだ旦那にナンパされて 親の反対を押し切って大阪に駆け落ちしちゃったもんで結婚式挙げてないんですよ 私。]
サト「ああ いいなあ 私もウエディングドレス着たかったなあ なんで あんな人と結婚しちゃったんだろうなあ。」
純「あれ? あの女将さん そろそろ。」
サト「あ ごめんなさい つい自分の人生フラッシュバックしてしまいました。 とにもかくにも お2人の幸せを祈って 乾杯!」
一気に飲み干す火野
純「それでは ウチのホテルの自慢のシェフが腕を振るいました料理です。 是非ご堪能下さい。」
一同「おお!」
火野「ありがとうございます。」
水田「ありがとうございます。」
志道「末永くお幸せにね。
水田「はい。」
志道「うん。」
一気に飲み干す火野
志道「あら あんたイケる口じゃないの ちょっと もう。 あ 悪いけどさ ちょっと 旦那借りるはね。 旦那 ほら ごめんなさいね。」
愛「純さん 飲めないって言っていたのに 大丈夫なんですかね?」
純「あの 大丈夫ですか そんな飲んで?」
火野「大丈夫ですよ。」
純「でも お酒弱いんじゃなかったでしたっけ?」
火野「いやー なんだか今日は 嬉しいから飲めるみたい。」
純「ああ そうですか…。」
志道「踊るわよー ちょっと 旦那借りるわよ。」
久世「その辺にしておいたら? 取り返しのつかないことになってもいいの?」
火野「大丈夫ですよ。」
火野「私も踊る!」
足がもつれ倒れ込む火野
純「ちょっと 大丈夫ですか?」
火野「大丈夫 大丈夫。」
純「今日は ちょっと もう酔っ払っているみたいだし。 2階の方で寝ましょう ね?」
火野「だから大丈夫だっつってんだろ! 人がせっかく 楽しくやってんのに うるせえんだよ ほっとけよ。」
水田「ねえ その辺にしておいた方が。」
火野「いいじゃない 今日ぐらい こっちはね 明日から あんたの父親の介護したり 貧乏な豆腐屋で働かなきゃいけないんだから。 あ! タバコもーらい。」
ふらつく火野
純「ああ ちょっと!」
サト「はい 終わり 終わり ね 少し休みましょう。 ね?」
火野「だから イヤだって言ってるでしょ! みんなも飲めば? 人間なんてね 酔ってる時が 1番幸せで 1番気持ちいいの!」
倒れこむ火野
謙次「タバコ タバコ 危ない 危ない。」
志道「ちょっと 大丈夫?」
久世「だから 言ったじゃない どうせウマくいかないって 私と同じ病気だから あの子。」
客室
火野「ん。」
純「大丈夫ですか?」
火野「ねえ 彼は? 彼は?」
純「これ 渡してくれって。」
火野「どうしよう ねえ?」
純「明日 彼のところに行って 話しましょう 私も一緒に行きますから。」
火野「本当ね。 ねえ 本当よ?」
純「でも なんで言ってくれなかったんですか? もし言ってくれてたら お酒飲むの 私も止めたのに。」
火野「怖かったの 嫌われるのが このチャンス逃したら もう2度と無い気がして だから…。 でも 彼と出会って 今度こそ本当にやめようって思ったの ねえ 信じて。 家族もいないから 1人ぼっちなの 彼を失いたくなの ねえ お願い お願い。」
純「わかりました。」
火野「お願い お願い!」
純「わかりました 明日 それ伝えましょう 水田さんに。」
リビングルーム
愛「ああ 純さん 彼女?」
純「うん なんとか落ち着いた。」
愛「やっぱり 無理やりにでも 僕が本性見ておいた方がよかったんじゃ…。」
純「そんなこと言わないでよ。」
サト「社長 疲れただろう? もう帰ったら?」
純「今日は 彼女のこと心配だし 泊まっていきます。」
夜 厨房から 酒を取る火野
客室
眠りに落ちる火野