ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「純と愛」125話「そのままのじぶん」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】125話のネタバレです。

あらすじ

夏菜主演によるNHK朝の「連続テレビ小説」シリーズ第11巻。TVに取り上げられるほど話題のホテルになっていく「里や」。そんな中、純は宿泊客の男女の縁結びをするという新たなサービスを思い付く。第21週「えんむすび」と第22週「そのままのじぶん」を収録。

125話ネタバレ

里や跡地

蘭「士郎!」

士郎「イヤだ ここがいい! みんなと離れたくない。」

蘭「なに言ってるの? 行くの!」

士郎「助けて 社長!」

羽純「私も沖縄に帰りたくない また みんなと一緒に働きたい。」

忍「自分もです。 純さんや愛さんと一緒に働いてて 生まれて初めて ああ この仕事やってて 良かったなって思えたから。」

蘭「それなら私だって やっと 自分の自分の生きがいみたいなの見つけたと思ったのに。」

羽純「ねえ なんとかならないかな 純ちゃん? 里やは無理でもさ また どっかホテルにみんなで働けるホテルを探そうよ。」

忍「きっと出来ますよ 純さんなら。」

愛「答えてください 純さん。」

純「私はさ みんなが思っているような 大した人間じゃないの ごめんなさい。 士郎君 ごめんね。」

逃げるように去る純

純宅

愛「待ってください。」

純「なに?」

愛「これ返そうと思って。」

純「さっきごそごそ探してたのは それだったの?」

愛「これには なにかやる気が出るヒントがあるような気がして そちらが あのまま里やを続けてたら やりたかった サービスがいっぱい書かれてるじゃないですか。」

愛「なんで こんなにホテルを好きな人が ほかの仕事なんてやろうとしてるんですか? 士郎君や 羽純ちゃんたちのためにも ほかのホテルに行ったら そのホテルがダメになるとか そんなグダグダ言うの もうやめ…」

純「私だった そうしたわよ! 愛君が言ってることは全て正しいのも 自分がそうすべきだってことも わかってるよ。 羽純ちゃんや士郎君に申し訳ないと思うわよ。」

愛「だったら…」

純「でも わかんなくなっちゃったの 自分が なんでホテルを好きで なんでホテルで働きたいか。」

愛「それは… 純さんがお客さんを笑顔にしたいから。」

純「だから そういうのも なんか ウソっぽいような気がして 今は。 里やに勤め始た時言われたでしょ 人の為と書いて 偽りと読むって なんか私がやってることって 全部そんな気がして。

純「だから やることなすこと全部 ウマくいかないし みんなにも迷惑かけるんだって だから ホテル業界の人のためにもさ 私ってホテルクラッシャーだから やめた方がいいの。」

愛「わかりました。 もう2度とホテルで働いてくれなんて言いません。」

私はいったい なにをやってるんだろう。 お父ちゃん なんか… 宮古に帰りたい

志道「あら なにやってんのよ 社長?」

純「師匠?」

志道「故郷が懐かしくなったら ちょこちょこ ここで踊んのよ。」

志道「ほら私みたいな人間はさ 2度と沖縄には帰れないからさ。 よく都会の人はさ 故郷がないのはツライとか言うけど 故郷はあっても 帰れない方がよっぽどツライわよね。 晴海 最近どう 具合は?」

純「それが あんまり良くなくて。」

志道「そう。 昔好きだった人が 幸せじゃないってのは ツライわよね。」

待田家
リビング

晴海「すみません。 ちょっと いいですか?」

多恵子「なんでしょう?」

晴海「実は… 遺言を書きたいんです。 手伝ってもらえないかなと思いまして。」

多恵子「え?」

晴海「今は 割とちゃんとしてますから。 記憶がなくならないうちに 子供たちに伝えたいことを残しておきたいんです。」

晴海「同じ女だから 私は今まで純にライバル心みたいなものが あったと思うんです。 あの子が どこか疎ましくて純の言うことに耳を塞いでた気がするんです。」

晴海「子供の中で純だけが私をはっきり責めるから 本当はそれが あの子の ウソのない 愛情や優しさだのに 昔から 本当に不器用で 誰に対しても正直に生きようとするから つい余計なこと言って 相手を傷つけたり 情けがあらから 困った人を見ると 本人以上に悩んだり お節介したりして 昔から損ばかりしてんです。」

晴海「母親としては あの子もっと普通の子だったら 良かったのにと思うんです。 もっと自分のことだけ考えて 適当に周りの人にも無関心で 人付き合いもウマくやって どんなことにも真剣になり過ぎないで 全力に立ち向かうのもやめて もっと楽に生きられるような人間だったらって。」

多恵子「だったら 直接言ってあげたらどうですか 娘さんに?」

玄関

誠「愛ちゃん なにやってるの?」

愛「ううん いや…。」

誠「純さん来てる。」

愛「え?」

愛の部屋

愛「なんですか 話しって?」

純「うん。 私ね 宮古に帰ろうと思うの お母ちゃんと一緒に。」

愛「え?」

純「今まで親孝行してなかったし 出来るだけお母ちゃんのそばに いてあげたいなって思って。 たった1人の娘なんだし。 お母ちゃんのためにも そうした方が いいなって…。」

愛「それ 言われちゃったら もう なんにも言えないですよ。」

純「じゃあ 一緒に来てくれる?」

愛「結局 純さんは こっちの気持ちなんて どうでもいいから 僕に支えてもらいたいだけ なんじゃないですか?」

純「じゃあ 聞くけどさ 愛君にとって 支えるって なんなの?」

愛「え?」

純「相手が 自分の思うように動いてる時は 良い顔をして 相手が自分の気に入らないことを やろうとしたら 知らんぷりするのが 本当に支えるって?」

愛「僕は出会った時の そのまんまの純さんでいてほしいだけで。」

純「だから そのままの私ってなんなのよ? もう 自分でもわかんなくなっちゃったの おじぃもお父ちゃんも愛君もそういう風に言ってくれたけど もう そのままの私って いったい なんなの?」

愛「それは… もしかしたら 僕たちは”と”で結ばれる人間では なかったのかもしれませんね。」

純「かもね。」

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