【 連続テレビ小説「純と愛」】133話のネタバレです。
あらすじ
宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第12巻。宮古島に戻って来た純と愛は、秋代から譲り受けた別荘をホテルに改装しようとするが…。第23週「あいのために」と第24週「かぞくきねんび」を収録。
133話ネタバレ
純のホテル
純「愛君 やっとわかったよ ここを どんなホテルにしたいか。」
愛「どんなホテルですか?」
純「目つぶって。」
愛「え?」
愛を誘導する純
純「よいしょ。 開けないでよ。」
愛「はい。」
純「そっとね。」
愛「はい。」
純「1 2 あ ここも段差あるから 足 上げて。 よいしょ。 あ ちょっと まって。」
愛「ここです?」
純「あ うん。」
愛「はい。」
純「いくよ。」
愛「はい。」
純「まだ 開けないでよ。 せーの ビビデバビデブー!」
純「キンさんが取り戻したんだって これを売るなら お前は孫とも思わないし 一生家にも戻ってくるなって。 怒鳴りつけたって。」
愛「え いや でも それが どうしてここに?」
純「うん 自分の店に置いてあっても 宝の持ち腐れだから ここに 置いといてくれって言ってくれたの。」
純「ねえ 愛君 せっかくだから 踊っちゃおうか?」
愛「いいですよ。」
純「あ そう じゃあ。 あ ちょっと待った やっぱり ごめん ごめん。」
愛「あ いえ だって 純さんが踊ろうって言うから。 なんか おかしいなと思ったんですよ。」
純「よかった。」
愛「どうしたんです?」
純「いやさ 愛君 久しぶりに笑ってくれたからさ 嬉しくなっちゃった。」
愛「あ…。 そうですか?」
純「愛君 私 決めたよ。 私は ここを愛君が笑顔になるようなホテルにする。 どんなにここに来る お客さんが笑ってくれても あなたが笑顔にならないと意味がないの。」
純「私は愛君の幸せそうな顔が見たい。 愛君 私は この人生の中で 私の”と”っていう たった1文字の言葉で結びつく あなたと出会うことが出来た。 その感謝と喜びを ここに精一杯込めたいの 私はここを 私の 愛君への愛がいっぱい詰まったホテルにしたい。」
純「私は あなたとのために このホテルを作りたい。」
愛「僕は 生きてきた中で 今が1番幸せです。」
純「ダメだよ そんなこと言ったら もっともっと 幸せになってもらわないと困るから。」
狩野・待田家
寝室
愛「純さん。」
純「あ。」
純「なに書いてるんですか?」
純「家族の誕生日とか 結婚記念日とかだけじゃなくて 何か大切なことがあった日は 残しておこうと思って。 見る?」
純「これから 1日でも多く ステキな記念日が出来たら いいなと思って。 出来れば 365日 毎日がそうなるように。」
愛「僕も頑張ります。」
雑貨屋平良
純「ああ やっぱり 美味しい このお茶。」
純「ねえ ぐずぐずしないで 早く入ったら?」
キン「え?」
純「あんたさ 私に昔 こういうことを言ったの 覚えてる? 君は1人でも生きていけるからって 私 あん時 悔しくってさ ああ そうだよ 私は1人でも生きていけるよ。」
純「てか人は所詮1人で生まれて1人で死んでいくんだよって そう開き直ったけど でも 今は違う。 私は 1人では 生きていけない。」
純「私は弱い人間だから ダメな人間だから。 ウチの旦那や家族がいてくれないとさ。 あんたも そうでしょう? ほら! 今ならまだ 間に合うから 早く謝んなよ おばぁに。」
道中
愛「なんか おじぃやお義父さんへの感謝の気持ちも忘れたくないですよね。」
純「ああ そうだね じゃあ 懐かしい人の写真とか 思い出の品を飾るコーナー作らない? お客さんが持ってきた物も 自由におけるようにしてさ。」
愛「ああ いいですね。 ああ 人間は自然と共存しなきゃいけないんだって感じも出したいですよね。」
純「ああ じゃあ ウッドデッキに花をいっぱい飾って ホテル中 至る所 緑で いっぱいにしよっか?」
愛「日本中から お客さんに来てほしいけど 地元の人との交流も大切にしたいですよね。」
純「じゃあ 思い切って 里やみたいな気取らない食堂にして 島の人も気軽に来れるようにしない?」
愛「そうですね。 ウチのホテルでしか 食べられない料理を一緒に考えなきゃ。」
純「ケーキとか お菓子も作ろうよ。 あ そうだ ねえ キンさんの お茶とか一緒に出してさ。」
純「葉っぱついてるよ。」
愛「本当ですか。」
純「なんか いっぱい ついてる。」
愛「純さんも ついてますよ。」
純「あ これ 白髪じゃん!」
狩野・待田家
晴海「純。」
純「うん?」
晴海「今日は何曜日だった?」
純「今日は土曜日。 あ それと。」
晴海「うん。」
純「大阪からみんなで引っ越してきて おじぃのホテルを初めて見た日。」
晴海「ああ 懐かしいね。」
純「お母ちゃん。」
晴海「うん?」
純「ありがとうね。 お母ちゃんが模合仲間の人たちを連れてきてくれなかったら ここまで来てないからさ。」
晴海「なんのこと?」
一同「…」
晴海「純 喉が渇いた。 お茶欲しいさ。」
純「うん わかった。」
純のホテル
純「うわー キレイになった。」
愛「やっぱ 白にして正解ですね。」
純「うん そうだね キレイ キレイ。」
扉が開く
純「羽純ちゃん 待ってたよ。」
羽純「ここが 純ちゃんの魔法の国になるんだね。」
純「うん。」
羽純「なんでも言ってね なんでもするから。
純「これ全部外したら 次なになるんだっけ?」
愛「家具の配置です。」
純「わかった。」
愛「いや でも ここに来た時は どうなることかと思いましたけどね。」
羽純「え?」
おじぃ お父ちゃん オープンはもうすぐだよ。
愛「テープ少しだけ 丁寧にはがしてください。」
羽純「了解。」
純「これか?」
愛「純さんが1番気をつけてください。」
羽純「言えてますね。」