【 連続テレビ小説「純と愛」】134話のネタバレです。
あらすじ
宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第12巻。宮古島に戻って来た純と愛は、秋代から譲り受けた別荘をホテルに改装しようとするが…。第23週「あいのために」と第24週「かぞくきねんび」を収録。
134話ネタバレ
純のホテル
羽純「持って行くよ。」
純「お願い 大丈夫? ありがとう。」
おじぃ お父ちゃん 宮古に引っ越して1か月 ホテルもオープンに向け着々と準備は進んでいます。
マリヤ「正 お疲れさま。」
正「お疲れ。」
マリヤ「次はあっちね。」
正「ええ!」
マリヤ「いいから 勇気も応援してるから。 早く 早く ほら。」
あ そうそう おじぃのホテルにあった あのジュークボックスが戻ってきました。 近所の万事屋をやってる キンさんのおかげで。
お母ちゃんは 私たちが働いている間 キンさんたちと過ごしています。 まるで島全体でお母ちゃんの介護をしてくれているみたいです。
蘭「純ちゃん。」
純「ああ! 待ってました。」
蘭(以降”あゆみ”表記)「久しぶり。」
純「久しぶり。」
そして羽純ちゃんに続いてセクシーさん… じゃなかった あゆみさんも来てくれました。
あゆみ「私 頑張るからさ なんでも言ってね 社長。」
純「ちょっと… もう その呼び方やめてくださいって もう。」
羽純「社長。」
純「だから やめてって言ってるでしょ。」
あゆみ「いいじゃない 本当に社長になるんだから このホテルの。」
純「そうですけど ね。」
羽純「セクシーさん あ あゆみさん。」
あゆみ「はい。」
羽純「奥 見ます?」
あゆみ「うん。」
純「あ 奥 凄いですよ 見てきてください。」
羽純「こっちです。」
愛「純さん。」
純「うん?」
愛「これで ホテルのスタッフが揃いましたね。」
純「おじぃが おばぁのためにホテルサザンアイランドを作ったみたいに。 私もここを 愛君へ愛がいっぱい詰まったホテルにしてみせる。」
愛「はい。」
士郎「ねえ みんな 何やってるの。」
純「今はね お客さんのお部屋のベッドカバーを作ってるんだよ。」
愛「ホテルで大切なのって 居心地と寝心地だと思うんです。 そう思ったら ベッドカバーにもこだわりたくって。」
純「まあ 1番の理由はお金がないからなんですけどね。」
(一同の笑い)
あゆみ「やっぱり。」
愛「バレちゃった。」
士郎「ねえ なんで ブランコあるの?」
純「うん あれはね 仲直りのブランコっていって ケンカした人たちに乗ってもらって仲直りしてもらうの。 乗ってみる?」
士郎「うん。」
純「いくよ よ!」
士郎「いよー!」
純「楽しい? ああ でも なんかもっと他に こうウチのホテルのサービスっていうか 売りになるようなもの 考えた方がいいような気がするんだよな。」
愛「うーん。」
純「里やの時みたいに お兄ちゃんのゴッドハンドマッサージと あゆみさんのビューティーサロンは続けてもらうとして。」
羽純「ねえ 純ちゃん 人間ジュークボックスも続けていいかな? ここにはない曲のリクエストにも応えますって宣伝してさ 私もっともっと 曲覚えるから。」
純「もちろん そのつもりだったよ。」
晴海「純。」
純「うん?」
晴海「あそこは どうするの?」
純「どういうこと?」
晴海「なんかさ ほら あのさ このままだったら ダメなんじゃない?」
純「ああ あの…殺風景ってこと?」
晴海「そうそうそう 殺風景!」
マリヤ「ねえ だったら 剛君に頼んで何か 書いてもらえば?」
一同「ああ!」
剛サイド
剛「もしもし。」
純「もしもし 剛。」
剛「うん。」
純「元気でやってる?」
剛「うん 元気だよ そっちどう?」
純「ちょっとさ あんたに頼み事があってさ。 あのね ウチのホテルの 売りになるような カッコイイ絵をね ちょっと壁に書いてほしいんだ。」
剛「それは ちょっと 無理だよ。 今 俺 個展の準備で忙しいんからさ。」
純「やっぱり?」
剛「うん。」
純「そうだよね。」
剛「ごめんね お姉。」
純「あ!」
晴海「剛 あんた なんで帰ってこれないの?」
剛「いやいや お姉にも言ったけど 個展の準備で忙しいんだって。」
晴海「いいから 早く帰ってきなさい! 困った時助け合うのが家族でしょう?」
狩野家
ダイニング
剛「みんな ただいま。」
純「あ おかえり。」
正「早かったな 剛。」
剛「ただいま。 お母ちゃん ただいま。」
晴海「あら 剛 あんた なんで帰ってきたの?」
剛「いやいやいや お母ちゃんが急いで帰ってこいって 言うから帰ってきたんでしょ?」
純「剛 お母ちゃんは あんたに会いたかったのよ。」
マリヤ「そうそう それに今日は剛君の好きなもずくの天ぷら。」
剛「やった! もずくの天ぷらじゃん。」
マリヤ「そうだよ。」
夕食
マリヤ「はい どうぞ。」
剛「うまそー。」
愛「色合いがすごいですね。」
正「これなんかも良いよ。」
純「お母ちゃん見て。」
マリヤ「剛君の絵どれも 面白いね。」
剛「いいでしょ? 俺さ これからは どんなにツラくても 一生懸命 死ぬ気で頑張るから 今まで みんなに散々迷惑かけてきたけど やっと自分の 生き甲斐見つけることも出来たし。」
正「なんか 言うことも凛々しくなってきたな。」
マリヤ「なんか カッコよくなったね剛君。」
愛「アハハハ でしょって?」
純「よかったね お母ちゃん。」
剛「本当? ねえ 見てごらん。」
愛「ああ すごい。」
純「ねえ すごいね。 お母ちゃん どうしたの?」
晴海「あの… 実はね。 みんな ちょっと聞いてくれる?」
勇気「あーあ。」
純「なーにって?」
晴海「私はね 今 思いついたことを 話そうとした瞬間に頭から消えてしまうの あとで思い出すだろうと思ってもダメなの だから こうして メモすることにしました。」
晴海「私は今 携帯の使い方がわからなくて メールも送れない時があります。 階段を降りる時に足をどう出していいかわからなくて 落ちそうになることもあります。」
晴海「朝起きたら 自分が なんでここにいるのか わからなくて不安で たまりません。 でも私は 病気に負けないよう頑張るからね。 どんなに苦しくても生きていくからね。 家族みんなのために おしまい。」
純「お母ちゃん 私たちも お母ちゃんのためなら なんでもするからね。」
正「頼りないかもしれないけど なんでも言ってよ お母さん。」
晴海「うん。」
マリヤ「私 お義母さん大好きよ。」
剛「俺も もっとビッグになって 早くお母ちゃん楽させてあげるからね。」
晴海「ありがとうね みんな。」
正「お前は本当に色んなこと やっちゃ すぐ辞めてきたけど 今度こそ大丈夫だろうね?」
剛「今日に至るまでに必要な道のりだったってことでさ。」
純「まーた。」
正「調子いいこと言って。」
純「お母ちゃん 家族が揃うって やっぱり いいね。」
晴海「そうだね。」
剛「うん うまい。」
晴海「おいしい?」
剛「お母ちゃんも シリシリ食べなよ ね。」
晴海「うんうん。 ありがとう。」
剛「これぐらいでいい? おいしい 勇気?」
愛「すごい よく焚けてますね おいしい。」
純のホテル
純「ねえ 愛君 今日はもう遅いし この辺にしとかない?」
愛「そうですね。」
純「うん 剛も帰ってきたし 今日から ここで寝泊まりしようか? ホテルのオープンが迫ってきたら もっと もっと忙しくなると思うし。」
愛「はい。」
純「ねえ ブランコ乗ろっか?」
愛「?」
純「ねえ 愛君さ 家族に連絡してみたら?」
愛「いや。」
純「だって ずっと連絡とってないんでしょう こっち来てから。」
愛「ああ そうですね。」
純「腕時計さ さっきも見てたけど いつか言ってたよね。 昔 家を出て時から ずっと止まってるって。」
愛「ええ。」
純「ずっと 心に引っ掛かってるんでしょう? 自分のせいで家族がバラバラになったんじゃないかって? ご両親とも ちゃんと仲直りしてないし 出来れば 純君が亡くなる前のような家族に戻りたいって。 っていうか私もそうなってほしいし。」
愛「でも 今更 僕が何をしても それに ウチの 父と母は もう離婚してるわけだし。」
純「諦めちゃダメだよ。 とりあえず 誠ちゃんに連絡してみたら? 誠ちゃんも きっと愛君と同じこと思ってると思うから。」
誠「もしもし なに 愛ちゃん?」
愛「誠 いや 久しぶりだから 元気かなと思って 誠 今どこにいるんだ?」
誠「宮古やけど?」
愛「え?」
扉が開く
誠「純さん ウチもここで働かせてくれへんかな?」
純「え? え?」