【 連続テレビ小説「純と愛」】137話のネタバレです。
あらすじ
宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第12巻。宮古島に戻って来た純と愛は、秋代から譲り受けた別荘をホテルに改装しようとするが…。第23週「あいのために」と第24週「かぞくきねんび」を収録。
137話ネタバレ
純のホテル
ロビー
おじぃ お父ちゃん プレオープンは明後日なのに 愛君のご両親には招待を断られたままです。
愛「そうですか。」
純「うん。」
愛「やっぱり無理でしたか。」
純「でも私 もう1回連絡してみる。」
愛「いいですよ。」
純「でも 誠ちゃんためにも ちゃんと家族で話し合った方がいいと思うの。」
誠「純さんごめん やっぱ 帰るわ。」
純「え?」
誠「ずっと ここにおっても みんなに迷惑かけるだけやし。」
純「そんなことないよ。 お義父さんとお義母さんには 私からもう1回話してみるから。」
誠「やめた方がええって 時間の無駄やから。」
純「でも… このままだと 誠ちゃんの今の気持ちわかってもらえないよ それでいいの?」
愛「純さん なんですか それ?」
純「え? いや それは だから… 当日 家族みんなで話し合ってさ… あ!」
誠「なに?」
純「招待状に大事なこと書くの忘れてた。 私 今から ちょっと 急いでお義母さんたちに連絡するから 信じて。 お義父さんとお義母さん 必ず来るから。 愛君 看板メニュー作るのよろしくね。 ああ そうだ そうだ。」
誠「なに あれ?」
愛「さあ?」
夜
このメールできっと 愛君たちのご両親は来てくれるハズ と信じよう。
ロビー
プレオープン 前日
剛「ねえ お姉 どうすんの?」
純「ええ?」
剛「何か決めないとさ。 プレオープン間に合わないよ。」
純「わかってる わかってるんだけど ちょっと待って 愛君が好きなの 愛君が好きなの…。」
まだ決まっていない壁の絵とか 看板メニュー なんかいいアイディアないかな…
純「ねえ 家族! 愛君の家族をかけばいいの。」
剛「おお なるほどね 家族ね。 いや でもやっぱ違うんじゃないかな?」
純「なんで?」
剛「だってさ 見にくるの お客さんでしょう? だったら 愛君だけじゃなくて お客さんが見ても喜ぶものじゃなきゃダメじゃないかなって思うんだよね。」
純「剛 あんた本当に大人になったね。」
いたずらし始める士郎
剛「ああ! ちょっと! ちょっと士郎君!」
あゆみ「士郎やめなさい! ああ!」
剛「ああ! ちょっと…。」
純「あ!」
あゆみ「ごめんなさい。」
純「いや いや 大丈夫です。」
愛「純さん! 純さん 来てください。 純さん?」
純「はい? 今?」
愛「純さん?」
あゆみ「剛君 ごめん。」
剛「どうしよう…。」
庭
愛「純さん これなんですけど。」
純「は? ああ これ パンダマ?」
愛「やっぱり知ってるんですか?」
純「宮古ではね よく食べるんだよ。 ウチのね裏庭とかにも よくはえてた。」
愛「お義母さんの同級生に苗をもらったんで 育ててみたんです。」
純「うん。」
愛「苦味があるけど サラダに向いてると思うんですよね。」
純「うん。」
愛「やっぱり 宮古の食材を使った方がお客さんも喜んでくれると思うし。」
純「うん。」
愛「あと 看板メニューなんですけど 候補を考えてみたんです。」
純「うん。」
愛「どうですかね?」
純「うん 私が思うに なんだけど。」
愛「はい。」
純「誰しも1度は家で食べたことあるような家庭料理みたいなものがいいと思うんだよね。 あとは なんだろうな クリームシチューと… 愛君のクリームシチューめちゃくちゃおいしいから クリームシチューにしようよ。」
愛「いや… でも それ 純さんが好きなだけな気がするんですよね。」
純「そうなの?」
愛「うん。」
純「まあ とにかくさ 1回作ってみて それをみんなで 試食してもらって それで 多数決みたいな形で決めるのも いいじゃない。」
愛「わかるんですけど それには 1つ問題が…。」
純「うん?」
厨房
愛「食材が これしかないです 今。」
純「これだけ?」
愛「全食材です。 賄い用に安いのを買っておいたんですけど 今は1円でも経費を削減しないとって思って とりあえず これで作ってみますね。」
純「これって…。」
剛「ねえ お姉 お姉。」
純「なに?」
ロビー
剛「あのさ もう時間ないから 俺もう 描くことにしたから。 えーと これは 砂 砂ね。」
純「え? 砂? ちょっと待ってよ そんな ヤケになんないでよ。」
剛「お姉こそさ ホテルの名前 決めたの?」
純「考えてるよ。」
剛「なに?」
純「うんとね パラダイスホテル ホテルパシフィック ホテルカリフォルニア 有頂天ホテル あと…。」
誠「なんか 全部どっかで聞いたような 名前やんな?」
純「やっぱり?」
誠「なあ ホンマにパパとママ来んの? なんなん昨日言っていた 大事なことって?」
純「それは 当日までのお楽しみ ねえ誠ちゃんも考えて一緒に。 なにがいいかな? なにホテル?」
誠「ええ?」
羽純「ねえ じゃあさ 魔法の国なんだから ホテルマジックランドでいいんじゃないの?」
純「ほおー。」
誠「それは 直接的すぎるんじゃん?」
純「じゃあ 愛君の名前を取って ホテル愛。」
誠「なんか ラブホみたいや。」
羽純「ああ じゃあ ほら ホテルJ&Iとかは?」
誠「なんか 意味わからんし。」
羽純「あの さっきから 文句ばっかりつけてませんかね?」
誠「別に私はそんなつもりは?」
純「まあまあまあ 2人とも落ち着いてさ ね? ちょっと?」
純「おじぃ お父ちゃん どうしよう? まだ なにも決まんないよ。」
マリヤ「みんな 頑張ってる?」
純「ああ お姉ちゃんお母ちゃん。」
マリヤ「差し入れ持ってきたよ。」
純「ああ ありがとう。」
剛「え うそ? お母ちゃん 疲れたでしょう?」
マリヤ「じゃーん!」
純「豚まんじゃん!」
剛「うまそー いただきまーす。」
純「うわー ありがとう。」
愛「純さん。」
純「はい。」
愛「純さん ちょっと来てください。」
純「あ え なに?」
厨房
愛「あの さっきの食材で 肉野菜辛味炒めを作ってみたんですけど 味見して もらってもいいですか?」
純「ああ! わかった。」
愛「はい。」
純「いただきます。 うん おいしい! ねえ 愛君 イケるよ これ。」
愛「うーん でも看板メニューにするには ちょっとインパクトっていうか 面白味に欠けてると思うんですよね。 なんか 良いアイディアないかな と思って。」
ロビー
剛「あ! ちょっと! お母ちゃん ちょっと なにやって?」
純「んん! お母ちゃん ちょっと!」
晴海「ほーら 落書きしてもいいんでしょう?」
剛「違うよ お母ちゃん。」
純「お母ちゃん なにやってるの ねえ お母ちゃん? ここ剛がね ここにね。」
剛「ちょっと!」
純「どうしよう どうしよう。」
晴海「楽しい。」
正「ああ 面白そうだな ちょっと 俺にも描かせてよ。」
純「だから ここは お母ちゃんが描いたらダメなわけ…。」
剛「ああ ちょっと お兄まで お兄もやめてよ。」
正「どけ どけ。」
純「何やってるのよ お兄ちゃん。」
正「いやいやいや おじぃのホテルだけどな?」
純「はい?」
正「だってこれ 昔のウチのビーチだろ?」
純「え?」
純 剛「ああ…。」
純「見えなくはないかな?」
回想
晴海「おじぃのホテル ねえ純。」
回想終了
剛「うん イケるかも。」
純「え?」
剛「じゃあ お母ちゃんは ここに青ね。 バーっと塗って。」
晴海「描いてるよ。」
剛「ここにお兄は 茶色で バーっと描いてって。」
正「あ ああ。 こんなんだっけな。」
マリヤ「みんな 豚まん食べない?」
純「ああ ありがとう。」
愛「ありがとう。」
マリヤ「熱いから 気をつけて。」
純「いただきます。」
愛「あ!」
純「なに?」
愛「その手があったか。」
厨房
愛「さっき炒めたものを 豚まんの皮で包んでみました。」
純「ほう。 いただきます。」
2人「うーん。」
純「おいしい。」
愛「うん おいしい。」
純「これ イケるよ。 やったじゃん 看板メニュー出来たね。」
剛「ねえ お姉 お姉!」
純「うん?」
剛「ちょっと ちょっと 来て来て ちょっと。」
純「なに? なに?」
ロビー
晴海「あら 懐かしいね。 おじぃのホテルもあるさ。」
純「うん。 剛 いいじゃん。」
剛「うーん ただ… なんか まだ 足りないと思うんだよね。」
正「なんだろうな…。」
純「足りない? 」
純「ん? なあに? あ? 勇気 これ? おばちゃんのネックレスを 貸してあげよう。 特別に。」
マリヤ「やったね。」
純「はい どうぞ。」
落とす純
純「あ!」
愛「はい。」
純「ありがとう。」
剛「ストップ! ストップ! ちょい そのまま これだ そうだ そうだ! 人が足りなかったんだよ この絵に 愛が足りなかったんだって。 いや 愛の瞬間が足りなかったんだって ちょっと そのまま ストップね。 そのまま。」
愛「このまま?」
純「え?」
愛「え?」
純「え どういうこと? ずっと?」
剛「完成!」
純「ああ! かわいい!」
剛「いいでしょう」
正「ああ たしかに 2人ともプロポーズしてるみたいだな。」
マリヤ「本当だ ねえ。」
正「ねえ。」
回想
愛「僕の心と体は 永遠にあなたのものです。」
回想終了
剛「この絵はここに人が2人立って 初めて完成する絵だったんだよ。」
看板メニューの試食
剛「あ すごい! いただきます。」
一同「すごーい。」
愛「どうぞどうぞ。」
おじぃ お父ちゃん 明日のプレオープンに向けて準備が整いました。
あとは… 愛君と誠ちゃんのご両親が来てくれれば…