ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「純と愛」139話「かぞくきねんび」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】139話のネタバレです。

あらすじ

宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第12巻。宮古島に戻って来た純と愛は、秋代から譲り受けた別荘をホテルに改装しようとするが…。第23週「あいのために」と第24週「かぞくきねんび」を収録。

139話ネタバレ

純のホテル
ロビー

純「お待たせしました。」

謙次「おお。」

誠「おいしそう。」

おじぃ お父ちゃん 今日は久しぶりに家族が揃った 愛君の誕生日です。

誠「今日は 純ちゃんの話ししてくれへん? 病気で苦しんでる時の純ちゃんしか覚えてへんから 私。」

多恵子「純は 小さい頃 いつも愛と遊んでたわね。」

謙次「そうだったな 積み木とか パズルとか そうそう シャボン玉もよくやってたな。」

多恵子「ウチで花火して 火事になりそうなこともあったわね。」

謙次「ああ そうだった。」

愛「あった! すみません。」

多恵子「でも 病気で寝込むようになってからは 愛が作った糸電話で いつも話していたわ。」

謙次「ああ おい あの時 なに話してたんだ?」

愛「お父さんとお母さんの悪口です。」

謙次「おいおい 酷いな。」

多恵子「この写真の頃は コーラス大会に出たくて 毎日 毎日大きな口開けて 練習していたわね。 ねえ? また 聴けないかしら? あの曲。」

羽純「『菜の花畠に入日薄れ 見渡す山の端霞深し 春風そよ吹く空を見れば 夕月かかりて匂い淡し』」

(拍手)

謙次「ありがとう。」

多恵子「どうも ありがとう。」

多恵子「純もね 誠 あなたが生まれた時 本当に嬉しそうだったの。」

謙次「そうそう いつも抱かせて 抱かせてって言ってたな。」

誠「ウソ ほんま?」

多恵子「あなたがいてくれたおかげで 家族が暗くならずに済んだのよ。 生まれてから ずっと あなたは家族を照らす希望の光なの あなたがいないと 困るのよ。 あなたが必要なのよ。 それだけは信じてちょうだい。」

誠「うん。」

多恵子「愛 前から言おうと思ってたんだけど 純が死んだのは あなたのせいじゃないわよ。 だから 私のお腹の中で 自分が純の才能や生命力 全て奪ったと思うのは もうやめなさい。 今を生きなさい。 未来を見つめなさい。 幸せになりなさい。それが 残された者の責任だから。」

愛「はい。」

謙次「なんだか 自分に言い聞かせてるみたいだな 多恵子? ごめん。」

多恵子「謝らなくてもいいわ 別に。」

謙次「ついでだから 言わせてもらうけど 多恵子 自分を責めるのは やめないか? 純が死んだのは 君のせいでもない。」

多恵子「わかっています。」

謙次「寂しがり屋なんだから せめて 子供たち2人には甘えてほしい 出来れば 眉間にシワを入れないで 笑顔を見せてほしい。」

誠「ねえ パパとママは もう1回やり直すことは 出来へんの?」

多恵子「それは 無理よ。」

誠「なんで?」

多恵子「純さんや愛みたいな気持ちになれないからよ もう。 でも これだけは捨てないわ。 こんな素敵な子供を授かることが出来たんだもの。」

謙次「実は… 僕もいつも ポケットに入れてるんだ。」

看板メニューを勢いよく食べる 愛と謙次

多恵子「そういうとこ おとうさん そっくりね。」

誠「ほんまに。」

謙次「何言ってるんだよ そうやって 首をすくめるとこは多恵子と誠は一緒だよ。」

誠「そうかな?」

愛「お母さんが そうやって笑うとこ 久しぶりに見ました。」

謙次「うん。」

誠「たしかに。」

多恵子「…」

愛「いいじゃないですか?」

誠「空気おいしい!」

漁港

謙次「こんにちは。」

「こんにちは。」

謙次「全ての音が 気持ちいい!」

多恵子「うおーー!」

純のホテル
玄関前

謙次「本当にお世話になりました。 楽しい時間をありがとう。」

純「ありがとうございました。」

誠「せめて これから みんなの誕生日には家族で必ず 集まらへん?」

謙次「そうだな。」

愛「うん。」

謙次「そいじゃ!」

純「あ ちょっと 待ってください。 あの せっかくなんで 記念写真撮りません? 家族4人で?」

愛「ああ いや…。」

純「ちょっと みんな なんだか ぎこちないですよ あの はい もうちょっと 寄ってください 誠ちゃんと愛君 お義母さんも。」

正「カバン持ちます。」

多恵子「ああ すみません。」

純「ありがとう ありがとう。 はい みなさん 笑顔で行きますからね。 はい じゃあ いきますよ。」

多恵子「あなたも 入ったら? あなたも ウチの家族なんだから。」

純「いいんですか?」

多恵子「もちろんよ。 待田純さん。」

謙次「さあ おいでおいで。」

正がカメラを受け取りにくる

純「ああ ありがとう。」

謙次「入って 入って。」

正「はい みなさん行きますよ。 もうちょっと こう 真ん中に寄ってください。 良い感じです。 はい! スマイル。」

仮眠室

テープレコーダー「私はいつかおじぃのホテルの女将さんになるのが夢なの それでね ここを 魔法の国にするの。 いらっしゃいませ ホテルサザンアイランドへようこそ 女将の狩野純です。」

愛「純さん。」

純「うん?」

愛「このホテルの名前は”ホテルサザンアイランド”にしましょう。 純さんの魔法の国は おじぃのホテルの名前を継ぐべきです。」

純「わかった。 あ そうだ 愛君。 糸電話。」

純「私 こんな幸せでいいのかな?」

愛「それは こっちのセリフです。 純さんがいてくれたから また家族とちゃんと話すことが出来ました。 それに また動くようになったんです。 時計。」

純「本当?」

愛「純さんと会えて 僕は本当に幸せです。 もう 何も要りません。」

純「ちょっと なに言ってんのよ? 愛君には これから もっともっと幸せになってもらわないと困るんだから。 だって新婚旅行にだって 行ってないんだよ?」

純「愛君 何処行きたい? 私はね やっぱ パリかな? だって サモトラケのニケさんがいるんだもん。 会ってみたいよね? あ? でもさ その前に仕事が軌道に乗ったらさ 子供作ろっか? 男の子がいい? 女の子がいい?」

純「愛君 切れちゃった見て。 あれ? なんだ 寝ちゃったの? ちゃんと布団かけないと風邪ひくよ! よいしょ 起きてよ。 よいしょ。」

純「愛君? 愛君? ねえ愛君? 愛君! ねえ ちょっと? 愛君!」

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