【 連続テレビ小説「純と愛」】140話のネタバレです。
あらすじ
夏菜主演によるNHK朝の「連続テレビ小説」シリーズ第13巻。愛が意識を失って倒れ、純はその原因が脳腫瘍であると告げられる。目覚めて状況を理解した愛は、ホテルは予定通りにオープンさせるよう純に願う。第25週「あいしてる」と最終第26週「いきる」を収録。
140話ネタバレ
サザンアイランド
ロビー
純「私 こんなに幸せでいいのかな?」
愛「純さんと会えて 僕は本当に幸せです。 もう何も要りません。」
純「ちょっと なに言ってんのよ。 愛君には これから もっともっと幸せになってもらわないと困るんだから。」
仮眠室
純「愛君? 愛君 ねえちょっと? 愛君。」
病院
診察室
医師「ご主人が倒れたのは ここに大きな腫瘍があって 周りの脳を圧迫してるのが原因です。」
純「それって…?」
医師「脳腫瘍です。 このまま 放置しておくと危険なので早く手術した方が良いと思います。」
愛の病室
誠「純さん。」
純「誠ちゃん。」
誠「いったい どういうこと? 愛ちゃん倒れた言うから びっくりして ねえ大丈夫? お医者さんなんて言ってる? 大丈夫なの?」
純「落ち着いて 誠ちゃん。 愛君ね… 脳腫瘍だって。」
誠「ウソやろ… でも治るんやろ?」
純「それが… 手術をしても 完全に治る補償はないって言われて 脳幹っていう危険な場所にね 腫瘍が入っちゃってるっていうか 近いっていうか…。」
誠「どういうこと?」
純「手術をしたあとに 意識が戻らなかったり 命を落とす危険性もあるって。」
誠「愛ちゃん。 パパとママになんて言えばええの…。」
純「誠ちゃん…。 お義父さんとお義母さんには 私から知らせておくから。 とにかく 今は 愛君が良くなることだけを考えよう。」
愛が目覚める
純「愛君? 愛君? わかる?」
愛「はい 純さん。」
医師「それじゃあ 手術に耐えられるか 色々検査して手術の日を決めましょう。 結果が出るまでは3日くらいかかりますから それまでは安静にしててください。」
純「よろしくお願いします。」
純「大丈夫?」
愛「ふっ…」
純「なんで笑ってるの?」
愛「ああ 生きてて良かった… って思って。」
純「なにそれ?」
愛「だって 僕が死んだら純さん悲しむから。 僕が死んだら 僕より純さんの方がツライから。」
純「なに言ってるの? っていうかね 私わね 怒ってるんだらね。 先生も言ってたでしょう? 今まで相当 脳に負担がかかってたハズだって。」
純「最近 愛君困った時になったら 頭こうやって 押さえてたけどさ それ そうだったんでしょう? なんで ちゃんと言ってくれないのよ?」
愛「すみません。」
純「お義母さんとお義父さんに連絡してくる。 まだ連絡ついてないから。」
愛「純さん。」
純「うん?」
愛「2人に連絡するの少し待ってもらえませんか?」
純「どうして?」
愛「やっと家族4人で話せて みんな ツライことから やっと解放されたのに 僕のせいで心配かけたくないんです。 こんな姿見せて。」
純「でも ずっと黙っているわけにはいかないから。」
愛「お願いします。」
純「わかった…。」
愛「それと もう1つ お願いが…。」
純「なに?」
愛「ホテルは予定通り オープンさせてください。 せっかくおじぃのホテルの名前を作って決めたのに 僕のせいで延期してほしくないです。」
純「でも…」
愛「お願いします。」
純「わかった…。」
サザンアイランド
ロビー
純「予定通りホテルはオープンするつもりなので 色々大変だと思うけど みんな協力お願いします。」
正「俺たちはいいけど 大丈夫なのか?」
純「そうした方が 手術もウマくいって 愛君も治るって そう信じることに決めたから。」
純「それとね 愛君と話しててオープンに向けて やらなきゃいけないことが たくさんあるってことがわかったの。 まずは ホテルの名前は『サザンアイランド』に決めたから 剛 看板とかロゴとか作ってくれるかな?」
剛「わかった 任せて。 俺 すっげえ いいの描くから。」
純「あとね 悪いんだけど『ホテルはこちらです』みたいな看板も たくさん作ってほしいの。」
剛「うん わかった なんか大変だな。」
羽純「なら 私 手伝うよ。 あ いや もちろん ほかのこともちゃんと やるからさ。」
剛「ありがとう。」
純「じゃあ パンフレットとか チラシとか作って 旅行会社とか お土産屋さんに持っていこうと思ってるから それも手伝ってくれるかな?」
羽純「了解。」
あゆみ「私も手伝うからね。 ビューティーサロンの準備だけじゃなくて。」
純「ありがとう あゆみさん。」
正「なあ 純。」
純「うん?」
正「俺にも なにか出来ることはないか? マッサージルームの準備は すぐ終わるんだけど。」
純「あ じゃあ 外のさ雨どいが壊れてるのと あと子供用のイスが足りないのとか そういう大工仕事的なものがたくさん あるから それ お願いできるかな?」
正「わかった。」
純「うん。 それで お姉ちゃん 悪いんだけど 愛君が元気になるまで 料理作ってくれるかな?」
マリヤ「もちろん 愛君のためにも頑張るね。」
純「ありがとう。」
誠「純さん。 ウチにも なんかやらせて。」
純「でも 誠ちゃん 神戸に帰って自分が本当にやりたいこと 見つけたいって言ってなかった?」
誠「愛ちゃんが心配やから。」
純「わかった。 じゃあ DM書かなきゃいけないから それの宛名書き手伝ってくれるかな?」
誠「うん わかった。」
純「みんな よろしくお願いします。」
一同「よろしくお願いします。」
晴海「愛さん 頑張ってるね。」
正「母さん 俺は正だよ。」
晴海「あら ごめんね。 ああ 愛さん ここにいたの?」
剛「お母ちゃん。 俺は 剛だよ。」
晴海「あら 残念。 愛さんはどこにいるの?」
病院
愛の病室
純「お母ちゃんさ 愛君が入院したってことメモに書いても すぐ忘れちゃうみたいでね。」
愛「純さん すみません 僕まで心配かけて。」
純「なに言ってるの? 愛君は病気を治すことだけを考えて。」
愛「はい。 純さん?」
純「うん?」
愛「料理の方はどうなってますか?」
純「お姉ちゃんがね 愛君の特製豚まん作ってくれてるんだけどさ それも なかなかウマくいかなくて なんかね 苦いの。」
愛「ゴーヤの苦味を消せてないんだと思います。 改めてレシピ書いておきます。」
純「ああ いいよいいよ 無理しないで。」
愛「すみません。 純さん?」
純「うん?」
愛「なんか すごい眠いんです 今日は寝ますね おやすみなさい。」
純「おや…」
純「はあ… ごめんね 愛君…。 私がもっと早く病気のこと気付いてあげれたら こんなことになんなかったのにね。」