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連続テレビ小説「純と愛」145話「あいしてる」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】145話のネタバレです。

あらすじ

夏菜主演によるNHK朝の「連続テレビ小説」シリーズ第13巻。愛が意識を失って倒れ、純はその原因が脳腫瘍であると告げられる。目覚めて状況を理解した愛は、ホテルは予定通りにオープンさせるよう純に願う。第25週「あいしてる」と最終第26週「いきる」を収録。

145話ネタバレ

病院
待合所

愛「それじゃあ 行ってきます。」

多恵子「よろしくお願いします。」

多恵子「あなた 少し休んできたら? 7~8時間はかかるって言ってたし手術。」

謙次「そうしてください。 ここは僕たちがいますから。」

不安に押しつぶされそうな自分に負けないため 私は 今やるべきことに集中した。

先生に言うお通り 朝始まった手術は 夕方になっても終わらなくて…

その間にも 台風だけは 確実に私たちのホテルに近づいていた。

サザンアイランド

剛「お姉も早く中に入って。」

純「うん。」

マリヤ「純ちゃん。」

純「うん?」

マリヤ「電話。」

純「もしもし。」

多恵子「手術終わったわ。」

病院

純「愛君は?」

多恵子「落ちついて。 今 集中治療室に入っているから。」

純「成功したんですか?」

多恵子「それが… 私たちにもよくわからないの。」

謙次「純さんが来てから 先生に 詳しく話しを聞こうと思って。 先生。」

純「先生 どうだったんですか?」

医師「出来ることは全部やったんですが 腫瘍が思ったより脳幹に入り込んでいて 全部を取り切ることが出来ませんでした。 その残った部分がどれだけ脳を侵しているか わからないので 残念ですが 今の段階では 愛さんの意識が戻るかどうかは保証が出来ないんです。」

医師「もちろん こちらとしては 意識が戻ると信じています。 ただ それが  10日後かもしれないし 1年か2年かかるかもしれないし。」

多恵子「もしかしたら 2度と目覚めないかもしれないんですか?」

医師「その可能性はあると思います。」

純「愛君! 愛君!」

医師「体が固まってしまわないように手足を伸ばしたり さすったりしてあげてください。 脳に刺激を与える意味にもなりますので。」

愛の病室

純「早く 目覚ましてね。 愛君のこと みんな待っているんだから。」

謙次「愛 起きろよ。」

多恵子「愛 愛。」

謙次「愛 起きるんだぞ。」

多恵子「愛 愛…。」

謙次「愛。」

多恵子「愛。」

謙次「愛 起きてくれよ。」

誠「純さん つよきちから 電話あって ホテルが台風で大変なことになってるって。」

純「え?」

サザンアイランド
ロビー

正「ああ 純。」

純「2階は?」

正「ダメ ここと同じようなことになってる。」

あゆみ「純ちゃん。」

羽純「どうしよう 純ちゃん。」

おじぃ お父ちゃん こういう時 なんて言えばいいの?

純「みんな 疲れたでしょう? 今日は帰って休んで 私はこれから 予約してくれたお客さんに オープンを延期しますって連絡するから。」

剛「大丈夫かよ お姉 愛君 大変なのに?」

あゆみ「そうよ。 純ちゃんこそ 休んだら? 寝てないんでしょう?」

純「私は大丈夫です。」

晴海「ああ 純。」

純「あ お母ちゃん。」

晴海「大丈夫?」

純「うん 大丈夫 お母ちゃん どうしたの?」

晴海「あの 愛さんから 私に 手紙が来てた。」

愛『おかあさん この前はぼくみたいな男に もったいない言葉を沢山くださって 本当にありがとうございます。 あんなラブレターを頂けるなんて 僕は本当に幸せ者です。」

愛「僕は純さんと結婚して おかあさんたちと家族になることが出来て 本当に幸せ者です。 それなのに、純さんを、あなたの大事な娘さんを  結局不幸にしてしまうかもしれません。 こんなことなら、ぼくなんかと結婚しなかった方が よかったんじゃないかと思うけど、そんなこと言ったら、純さんに怒られるのでやめます。」

愛「ぼくは純さんと結婚して、おかあさんたちと家族になることが出来て本当に幸せです。 宮古にも来ることが出来、ぼくへの愛が一杯つまった ホテルを作ってもらえて、本当に本当に幸せです。 おかあさん、純さんを産んでくれてありがとうございます。」

病院
愛の病室

純「愛君 私 こんなのへっちゃらだよ。 愛君を絶対元気にしてみせるからね。」

愛に腕が握り返してくる

純「愛君? 愛君! 愛君 今先生呼ぶから 先生! 先生!」

多恵子「どうしたの?」

純「愛君が手握り返したんです! 先生 呼んできます。」

多恵子「やめとおきなさい。」

純「え?」

多恵子「さっきも 同じよなことがあったから 先生に聞いたら よくあることなんだって。 寝ている人をつついたら 反応するでしょう あれと一緒で でも それだけじゃあ 目覚めることはないんだって。」

純「ねえ 愛君 手握り返してくれたじゃない 今。 もう1回 ねえ愛君 ねえ愛君。」

多恵子「これは あなたのせいじゃないわ。 わかったって言うまで何度でも言うわよ。」

多恵子「こんなことになったのは あなたのせいじゃない 愛は あなたと 結婚しなかった方が よかったなんてことは けっしてない 反論してもなんとでも言うわよ。 これは あなたのせいじゃないの。 わかってるの? これは…。」

純「わかりました。 ありがとうございます。」

多恵子「目覚めるって信じましょう。 私とあなたが力を合わせたら 世界最強なんでしょう? 私たちが諦めたら 愛が終わっちゃうわ。」

純「はい。」

はじめて触ってくれた お義母さんの手が 私より ずっと震えているのが わかった。

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