【 連続テレビ小説「純と愛」】146話のネタバレです。
あらすじ
夏菜主演によるNHK朝の「連続テレビ小説」シリーズ第13巻。愛が意識を失って倒れ、純はその原因が脳腫瘍であると告げられる。目覚めて状況を理解した愛は、ホテルは予定通りにオープンさせるよう純に願う。第25週「あいしてる」と最終第26週「いきる」を収録。
146話ネタバレ
病院
待合所
愛「行ってきます。」
多恵子「よろしくお願いします。」
おじぃ お父ちゃん あの台風の日から 2週間経ったけど 愛君はまだ目を覚ましてくれません。
愛の病室
純「ねえ 愛君 今日天気良いよ。 ねえ そろそろ 起きたら?」
多恵子「純さん。」
純「はい?」
多恵子「先生が話しがあるって。」
診察室
医師「やれることは全てやりましたが手術から2週間以上経っても昏睡状態が続いていると考えると 状況は相当厳しいと思います。」
多恵子「じゃあ あの 息子はもう 目が覚めないということでしょうか?」
医師「残念ですが そう覚悟して頂いた方が。」
誠「ウソや ウソや!」
純「あの もう1度手術をしていただくわけにはいかないんですか?」
医師「それは 無理です。 この前の手術で取り切れなかった腫瘍が脳幹に食い込み過ぎていて無理に除去しようとすると脳幹を傷つけて 命に係わる事態になりかねないので。」
謙次「じゃあ 僕たちは一体どうしたらいいですか?」
医師「これから出来るのは点滴と胃に栄養剤を送って 今の状態を意地することだけです。 希望は失いたくありません…が 愛さんが ずっと今の状態かもしれないという現実に向き合っていただくしか ありません。」
愛の病室
おじぃ お父ちゃん お願いします。 愛君を助けてください。
誠「なあ? 神戸の病院連れてったら どうなん?」
多恵子「言ったでしょう 知り合いの先生たちに色々相談したけど ここに処置は適切だから 転院しても 手の施しようがないと。」
誠「じゃあ このまま奇跡起こんの待つしかないん?」
謙次「まあ 落ち着きなさい 誠 な?」
純「大丈夫です 愛君は必ず目を覚ましてくれます。 そう信じませんか? みんなで。」
純「いいよね 愛君?」
サザンアイランド
ロビー
正「純 なんだ 話しって?」
純「うん 今日ね 病院の先生に言われたの 愛君は一生目覚めないかもしれないって。」
マリヤ「ウソ?」
純「でも 私は奇跡を信じることに決めた そのためには どんなことだってするつもり。 だから… みんなには悪いんだけど このホテルをオープンするのは 当分延期させてもらえないかな?」
純「今は愛君のことしか考えられないの。 愛君があんな状態なのに お客さんの前で笑顔になる自信がないの。 お客さんのことを 笑顔にする自信もない。 本当に不甲斐ない経営者でごめんなさい。」
正「純 謝るなよ。」
純「それでね 少なくて申し訳ないんだけど 今月分のお給料です。」
あゆみ「大丈夫なの? お金ないんでしょう?」
純「大丈夫です 最初の給料は ちゃんと取っておいたので。」
晴海「こんにちは。」
純「あ お母ちゃん。」
晴海「あなた 従業員の方ですか?」
純「あ はい。」
晴海「ウチの父はどこですか? あ お父さん この写真 こんなとこにあったんだ。」
剛「お母ちゃん ここをおじぃのホテルと思ってるみたいでさ。 朝からやたら ここに来たがっていて。」
晴海「あなたたちは お客さん?」
あゆみ「いえ…。」
晴海「なんで ここ こんなになってるの?」
正「あの ここは危ないんで 帰りましょうか?」
晴海「わあー かわいいね お名前は?」
マリヤ「あの… 勇気です。」
晴海「勇気ちゃん。」
マリヤ「どうしたの 勇気?」
ハイハイしだす勇気
マリヤ「ああ! 勇気。」
正「勇気。 見たか?」
剛「うん。」
マリヤ「すごいね。」
正「お前もいよいよ。 人生を歩き始めるんだな。」
狩野・待田家
おじぃ お父ちゃん お母ちゃんはとうとう 私たちのことが誰かわからなくなったようです。
病院
病室
純「ねえ 愛君 最近ね お母ちゃんがさ 私が10歳の頃に宮古に引っ越した時と同じ青いワンピースずっと着てんのよ。 あの頃の お母ちゃんに戻っちゃってるのかな? ねえ どう思う?」
純「ごめんね 心配かけるようなこと 言って。 あ そうだ ねえ 今日ね 勇気がハイハイしたの 初めてだよ ハイハイしたの お姉ちゃんもお兄ちゃんも超喜んでてさ メチャクチャかわいかったの 勇気。」
純「ねえ 愛君 私たちもさ 子供作っておけばよかったね。 魔法の国を作るまでは我慢するとか言わなかったら 今頃 愛君の子供に会えてたかもしれないのに。」
微かに愛の手が握り返す
純「愛君?」
こうやって こっちの手を握り返す度に 今度こそと思うのに やっぱり愛君は 眠ったままだ。
純「愛君 私 諦めないからね。 愛君が目を覚ましてくれるなら どんなことでもしてみせる。 よし 次は 指の運動だよ。 1 2 1 2…」