【 連続テレビ小説「純と愛」】52話のネタバレです。
あらすじ
夏菜主演によるＮＨＫ朝の「連続テレビ小説」シリーズ第５巻。純の下に、暗い顔をしたカップルが「式をキャンセルしたい」と現れる。どうやらふたりの親同士が絶縁状態にあることが理由らしいのだが…。
52話ネタバレ
連続テレビ小説「純と愛」52話「はっぴーうぇでぃんぐ」 ネタバレ
オオサキプラザホテル
リネン室
おじぃ なんなの一体？ どいつもこいつも 役所をたらい回しみたいなこと
多恵子「相変わらず呼び鈴を押して 揉め事探すみたいなこと やってるみたいね あなた」
純「私は そんなふうに」
多恵子「企画書の冒頭に 総支配人の 座右の銘を入れたまでは よかったのに」
純「え？」
多恵子「確か今年の 年頭にも言ってたハズよ ホテルマンに不可能は無い みんなが一丸となって 同じ目的に迎えば って」
純「だから 良い企画書だって 言ってくれたんだ」
多恵子「知らなかったの あなた？」
純「愛くんが こっそり足してくれたんで 私が オオサキを魔法の国にすること 応援してくれてるから」
多恵子「そんなこと 頑張っても無駄よ どうせ不可能だから」
純「どういう意味ですか？」
多恵子「このホテルが外資系のホテルと合併することは知ってるわよね？ そこの代理人なの 私」
純「え…」
多恵子「いくら あなたが 頑張っても 夢やロマンで 経営が成り立つ時代は終わってるのよ」
料飲部
純「部長！ ね 部長のOKがないと 話しが進まないんです お願いします」
露木「俺に振るなや！ あと三日しかないんやぞ 間に合うわけ ないやろ」
純「それは 私が徹夜してでも なんとでも 頑張りますから」
露木「ええ加減にしろ！ この際やから 言うけどな 俺はロビーウエディングが素晴らしいなんて思ったこと 一度もないからな！ オイ 不和 行くぞ」
不和「はい」
純「痛っ あ ちょっと 待って下さいよ 池内さん！」
池内「いい加減あきらめたら？」
宿泊部
米田「ああー！ またお前か！ いい加減にしろよ もう」
純「総支配人が 現場のOK取れば許可するって言ってくれたんです そのためには 宿泊部長にロビーを使うことを許してもらわないと」
米田「おい 俺を悪者みたいな言い方するなよ こういう話しは ブライダル部の総意として もってくるのが筋だろうが お前んところの部長がどうしても って言うんだったら 俺だって すぐにハンコを押してやる」
携帯の着信
米田「もしもし ああ どうもご無沙汰しています お世話になります 米田でございます」
自宅
純「もう！」
愛「ああ お帰りなさい 今ご飯の準備しますね」
純「要らない！」
愛「純さん？ 純さん どうしたんですか？ お腹痛いんですか？」
純「顔見られたくないの 今 会社のやつらに対する 怒りとか イライラとか あきらめとか 寂しさとか 殺意とか 絶望感で 私の醜くて 狂暴で 悪魔のような 本性 むき出しだと 思うから 今！」
愛「そんなこと言わないで 出てきてください」
純「ああ もう 無理 無理 あんなホテルね 愛くんママに乗っ取られちゃえばいいんだよ」
愛「ウチの母に会ったんですか？」
純「あ うん 吸収合併する外資系ホテルの代理人なんだって」
愛「(ため息)」
純「あ そういえばさ 企画書に 総支配人の言葉入れてくれたんだね『ホテルマンに不可能はない みんなが一丸となって 同じ目的に迎えば』ってやつ」
愛「ホームページに書いてあったんで」
純「やっぱ 味方は 愛くんだけだよ それに比べて ホテルのやつらときたら… ああもう イヤだ めげそうで行きたくない 会社」
愛「大丈夫ですよ 純さんのこと分かってくれる人が 必ずいます」
純「どこに？」
愛「まだ 探してないとこ 探してみるとか 忘れ物とか 見つからる時って そういうもんだし 腹が減っては なんとかって 言いますから 早く出てきてください 今日 純さんが大好きな カレーですよ」
ああ 道理で さっきから いい匂いが…
愛「それに 豚まんもあるし」
晩飯
愛「はい どうぞ！ 召し上がれ」
純「いただきます」
オオサキプラザホテル
ロビー
でも どこにいるんだろ？ 私の気持を分かってくれる人が まさかね この人たち じゃないよな
この人も違うよな
ん？ どうしたんだろ あの人？
純「あの」
新井「え？」
純「どうかしたんですか？ あ すみません あの 相当悩んでる顔してたんで」
新井「ああ バレちゃった？ 私 広報に居るんだけど オオサキの創業60周年記念企画で ロビーを使った なんか イベント考えなきゃいけないんだけど いいアイディアが全然 思いつかなくて…」
純「ああ… あの… ああ…」
新井「だ 大丈夫？ まさか 過呼吸とか？」
純「ピッタリの企画があるんです」
新井「誰の企画？」
純「あの これ 見てください ロビーのウエディングなんです ロビーウエディングなんですよ どうですか？」
新井「良いじゃない これ！」
純「本当ですか？」
営業部
新井「マスコミに売り込めば オオサキのイメージアップになりますよ！」
おじぃ 信じられないけど それからは あれよ あれよって感じで
新井「ありがとうございます！」
料飲部
新井「莫大な宣伝効果になりますよ ブライダルの」
純「営業部長のハンもありますよ」
宿泊部
純「ブライダル部の総意です」
純「ありがとうございます！」
総支配人室
純「現場全員の総意です」
中津留「そうですか」
純「ありがとうございます」
純「失礼しました」
2人「やった やった！」
自宅
愛「え？ じゃあ 結婚式出来るんですか ロビーの」
純「そうなの もう びっくりしちゃった 決まる時はさ あっという間に決まるもんなんだね こういうのってね でも 結局会社っていうのはさ 宣伝になるとか 利益が見込めるとか そういうので動くんだね ちょっと 寂しいけど まあ でも うん ほっとした」
愛「そうですか よかったですね」
純「ん？ なんか あんまり 喜んでない気がするけど」
愛「いや そんなことないですよ でも 何か…」
純「何か なに？」
愛「このままでは 済まないような あと まだ ひと山も ふた山もありそう…」
純「ちょっと それ どういう意味？」
新井「待田さん 打合せに」
純「あ すみません すぐに行きます あ ごめんね 打合せ始まるから あの また 夜 今日 遅くなると思うから」
愛「分かりました 頑張って」
会議室
新井「化粧時間は30分しかありません セッティングは…」
やっとのことで ロビーウエディングが出来るようになり 段取りが 次々決まっていくのに 愛くんの言葉が 引っかかるのは なぜ…
露木「じゃあ それじゃあ 頼んだぞ 待田！」
純「はい？ なんですか？」
露木「聞いてんのか？ 新郎様と 新婦様に早く伝えとけ 結婚式やること」
純「え？ なんでですか？」
新井「カメラが入って 取材すること 事前に 言っておかないと トラブルになったら 困るでしょ？」
純「いや でも それじゃあ サプライズにならないですよね？」
米田「そこに拘る必要あるのか？ ウチのロビーで結婚してもらうことには 代わりないんだから」
純「でも それって 本当にお2人を 祝福することなるんですか？」
新井「どういう意味？」
純「あの 今気づいたんですけど これって お客さんの結婚式をホテルの宣伝に 利用してるだけじゃないですか？」
露木「何を言うとるんや お前は」
純「お客さんのための 結婚式を ホテルのための結婚式になっていませんか これ？」
新井「私は そんなつもりは」
純「じゃあ もし もしですよ お客さんが 取材を一切しないでほしい って言ったら どうするんですか？ それでも結婚式やりますか？」
新井「それは…」
純「すみません 私から 企画持ち込んだのに でも 私は 元々このお2人が これから人生の大変な船出をしようとしているから それを励ましたかっただけなんです ホテルの利益とか 宣伝とか そういうの度外視するから オオサキが 素晴らしいホテルだって 思ってくれるんじゃないんですかね？」
純「また ここに来よう って思ってくれるんじゃないですかね そういうのが 結局 宣伝とか 利益になる ことに決めました私 だから 取材は 一切なしで お2人を祝福してあげませんか？」
露木「いい加減にしろ 今更 何を言うてるんや」
米田「そうだよ こうやって みんなして 協力してやってんのに」
純「でも 総支配人は 年頭のあいさつで言ってたじゃないですか『ホテルマンに不可能はない みんなが一丸となって 目的に迎えば』って 私は その言葉を証明したいんです オオサキで働いている みんなで」
露木「総支配人！ どうされたんですか？」
中津留「打合せは 順調かと 思って」
米田「それがですね 今 不測の事態というか 余計なことを言うヤツが居るもんでして はい」
中津留「知ってます 外まで 聞こえていましたから 彼女の 真剣な声が」
もしかして 私を応援しにきてくれたんですか？ 総支配人
中津留「待田くん」
純「はい！」
中津留「仕方ない 君には この企画から外れてもらうしか ないですね」
純「え…」
うそ… この人は 分かってくれると思ったのに…