【 連続テレビ小説「純と愛」】57話のネタバレです。
あらすじ
夏菜主演によるNHK朝の「連続テレビ小説」シリーズ第5巻。純の下に、暗い顔をしたカップルが「式をキャンセルしたい」と現れる。どうやらふたりの親同士が絶縁状態にあることが理由らしいのだが…。
57話ネタバレ
連続テレビ小説「純と愛」57話「すーぱーまん」 ネタバレ
オオサキプラザホテル
真一郎の部屋
ノック
真一郎「どうぞ」
多恵子「社長 ご決断 ありがとうございました」
純「あの 一体 どういうことですか?」
真一郎「待田先生から 新しい提案があってね」
純「はい」
真一郎「合併後の新会社の社長に 俺を推すって」
純「あ 本当ですか」
多恵子「失礼」
純「あ すみません」
多恵子「ご確認ください」
真一郎「うん」
多恵子「大先社長は 筆頭株主でもあるし 先代の理念やロマンを 残したければ カイザーと資本提携した後にリストラや外部化を最小限にすれば いいでしょ?」
純「あの でもそれで ジョンさんは納得してくれたんですか?」
多恵子「もちろんよ」
なんで 今日はそんなに 優しいんだ? 愛くんママ
ノック
真一郎「どうぞ」
中津留「失礼します 社長 SEOが飛行機の時間があるんで」
リニューアルオープンの日 楽しみにしてますよ とか言ってる
中津留「お見送りしてきます」
純「あの社長」
真一郎「ん?」
純「本当に 大丈夫なんですか?」
真一郎「心配ないって 役員会も銀行も納得してくれたし ホッとしたよ 親父が作ったホテルをなんとか守ることが出来て」
おじぃ 何だか とっても イヤな予感がするのは なぜ
ロビー
種田「ねえ?」
純「はい」
種田「工事始まるの ここ?」
純「リニューアルオープンするんで 明日から 休業させて 頂くんです 一か月ほど また オープンしたら 是非いらしてください」
多恵子「聞いたわよ 昨日の大演説 もし 自分が社長だったら どうするか」
純「あ あの 参考までに ご感想は」
多恵子「食事にたかるハエが ブンブン偉そうに 言ってるって感じだったわね 役員を無報酬にするとか 上の人間が 自ら 身を切れば 従業員は 給料半分でも ついてくるとか あんなこと 本気で信じてるようじゃ 永遠に社長になんか なれないわね あっという間に変わるわよ このホテル」
愛くんママの言う通りだった 乗り込んできた カイザーグループは もの凄いスピードでオオサキを変えていった
経営改善という大義名分のもとに組織の統廃合が始まり 利益を出していない部門は解体され 外部に委託することになった パン屋もブライダルも
宿泊部
男「部長 お電話です GMから」
年功序列や勤続年数に応じた給料体制も廃止され 今までの上司と部下が逆転することも
米田「ハロー ディスイズ 宿泊部」
料飲部
池内「料飲部長の池内です 桐野部長をお願いします 分かりました」
正直 これは 良かったかも
廊下
男「え 米田さんと露木さんが」
男「なんじゃ これ」
そして 早期退職者の 募集と個人面談 ようするに リストラが始まった
会議室
多恵子「これは あくまでも 任意ですが 私たちとしては 早期退職者の優遇制度をご検討いただきたいと思っております」
リストラ対象は 給料が高い割に英語が苦手だったり 新しい組織に残すとマイナスになる部長たち ベテランで
多恵子「長年 オオサキでご尽力いただいたことは 総支配人から 伺って 感謝しておりますけれども 新会社になったら これまでのような コストは 保証できないんです」
米田「多少に そういうのは 気にしませんから 今 英語も勉強しています」
多恵子「退職金は 上乗せして 再就職の斡旋も いたしますので 新しい人生の選択をお考えになっては いかがでしょう?」
露木「今 やめるわけには いかないんですよ 嫁入り前の娘が2人 いること 総支配人かて ご存じでしょう? この通りです お願いします」
多恵子「早期退職者制度をよく ご検討ください」
休憩室
おかげで みんな 戦々恐々で
千香「どうしよう ねえ どうしよう?」
純「え?」
千香「私なんか 絶対やめさせられるよ」
純「大丈夫だよ 私たち 若いし 給料も安いからさ リストラ候補になんか ならないから」
千香「でも 私 英語 あんまり得意じゃないし お客さんと接するの 苦手だし」
そ そこは 直そうよ 今からでも
廊下
水野「なんか みんな 落ち着かないね」
純「いいですよね 水野さんは 絶対 リストラとか されないし」
水野「ちょっと いい?」
純「おお」
水野「新会社になっても 先行き怪しそうだし コンシェルジュの俺の能力を発揮できるホテルにならない気がするんだよね」
純「いや そんなことは」
水野「実はさ 他のホテルにヘッドハンティングされてるんだけど よかったら 一緒に来ない?」
純「え?」
水野「君がロビーウエディングをやった 話しをしたら そういう やる気のある人材が 是非欲しいって」
純「でも 私は…」
水野「沈みかかってる船からはさ 早く抜け出さないと 俺は 純を救いたいんだよ ね?」
自宅
純「もちろん 断ったよ 私は なにが あってもオオサキ やめるつもりは 一切ないから あーあ せっかく ロビーウエディングでホテルが一つになったと思ったのに すっかり 雰囲気悪くなっちゃった」
純「っていうかさ 言ってることとってか 話しってか 全然違うんだよね 愛くんママが言ってたのと 結局向こうの言いなりになっちゃってるし 全部 ねえ ちょっと 黙ってないで なんか 言ってよ アドバイスみたいなのさ」
愛が英語で返す
純「あ… あれだ 私が英会話 勉強したいから 家に居る時は 英語で話そう って言ったのは 純さんだよね? ってことを 言ったんだよね? 多分」
愛「(英語)肝心の社長はどうしてるんですか?」
純「イズ… 雲隠れって なんて言うの?」
愛「(英語)え、雲隠れしちゃったんですか」
チャイムがなる
純「ハーイ わ! 社長!」
真一郎「探したよ 分かりにくいね この辺」
純「いやいやいや 何やってんですか?」
夕食
真一郎「ウマいね シャイだけど 良い旦那さん もらったね よかった よかった もう 幸せそうで ごちそうさま」
純「いやいや ちょっと 社長 なに吞気なこと 言ってんですか」
真一郎「あれ? おお! これが噂の魔法の国 え? もしかして これ 社長?」
純「ちょっと」
真一郎「いやー こんなに可愛かったんだ」
純「もうごまかさないでくださいよ 社長 一体今まで 何してたんですか?」
真一郎「なんか 面白そうな物が いっぱいあるね これ え? なに なにこれ? マジック?」
純「ああ 分かりました そちらが その気なら 私も最終兵器使いますからね」
真一郎「え なに?」
純「悪いけど 愛くん お願いします」
愛「わかりました」
真一郎「なに?」
愛「あー もう僕 どうしたらいいのか 分かんないよ だって話しが 違うんだもん リストラとか 組織改革とか みんな向こうが 勝手にやっちゃうしさ カイザーにいくら 抗議したって すべて CEOの指示に従ってますの 一点張りだし ジョンにいくら 電話したって 一向につながらないしさ」
真一郎「あの…」
愛「オオサキの部下はみんな 戦えとか 俺のこと責めるけれども 争いごと 嫌いだって言ったろう カミさんだって 全然別れてくれないから 結局莫大な慰謝料と マンション 巻き上げられちゃうしさ」
純「え? うそ… そうなんですか? 社長」
真一郎「なんで そんなこと 分かるの?」
純「実は 愛くん 人の本性なのが 見えるんです」
真一郎「凄いじゃん だったらさ カイザーの本性見て 何を考えてるか 教えてくんないかな?」
純「ちょっと!」
真一郎「え?」
純「人のことばっかり 頼りにしてる場合ですか? どうすんですか? もうすぐ リニューアルオープン なんですよ 一体どうするつもりなんですか 社長は」
真一郎「ほら オープニングセレモニーには ジョンも来るから」
純「はい」
真一郎「その時 ガツンと言おう ガツンと」
純「本当ですか?」
真一郎「はい」
純「ガツンと」
真一郎「ガツンと」
純「わかりました そっか 良かった」
オオサキプラザホテル
アナウンス「みなさま お待たせしました カイザーグループと共に 新しく生まれ変わった オオサキプラザホテルの リニューアルオープニングセレモニーを 始めさせて 頂きます 当ホテルの社長である 大先真一郎を 紹介させていただきます 社長 前へ どうぞ」
アナウンス「創業以来 大阪の顔として 伝統と格式を誇ってきた 当ホテルは 60周年にあたる今年 更なるステップアップのために カイザーグループと手を携え 新たな 出発の日を迎えることとなりました それでは 新しい ホテル名を披露させていただきます では どうぞ 新しいホテル名は カイザーオオサキプラザ大阪です」
純「社長 これ どういうことですか? オオサキカイザーホテルじゃないんですか?」
真一郎「聞いてないよ 俺」
おじぃ いったい どうなるの? このホテル