【 連続テレビ小説「純と愛」】58話のネタバレです。
あらすじ
夏菜主演によるNHK朝の「連続テレビ小説」シリーズ第5巻。純の下に、暗い顔をしたカップルが「式をキャンセルしたい」と現れる。どうやらふたりの親同士が絶縁状態にあることが理由らしいのだが…。
58話ネタバレ
カイザーオオサキプラザ大阪
真一郎の部屋
どういうことだ ジョン ホテルの名前は オオサキカイザーホテルだったハズじゃないか って 言ってるんだよね?
名前なぞ小さなこと じゃないか 真一郎
社長の私に 無断で 組織改革や リストラなども どんどん進んでいるみたいだけど
契約にキチンと明記されたことを やっているだけだよ こっちは
真一郎「ジョン! ソー ソー…」
ああ言葉に詰まってるよ
真一郎「ソー ソー… 総支配人 何とか言ってよ」
中津留「とりあえず 状況が落ち着くのを 待って 辛抱強く 私たちの 主張を訴えていきましょう」
真一郎「いや でも… そうだ 君は どう思う?」
純「え? 私は こんな やり方 おかしい と思います」
多恵子「あなたは 今日から フロントに異動ですって」
真一郎「ちょっと 待ってくださいよ 彼女は 僕が特別に頼んで 秘書になってもらったんです」
多恵子「その 人事自体が明らかにおかしいと言ってるんです こちらは 彼女のような 優秀な 人材は 社長が独占しないで もっと 有効に活用した方が 良いと 考えてるんですよ」
真一郎「いや しかし」
純「私は 大丈夫ですから 社長 何かあったら 連絡下さい」
おじぃ 負けないよ こんなことで
それからは 新しい ロビーみたいに ホテルの雰囲気が暗くなった
新しいシステムが導入されて 聞きなれない横文字とか 略語とか そういうのが やたら 飛び交うので フロントは大混乱 英語が出来るヤツがデカい顔をして 必要もないのに 英語を使うヤツまで現れて
逆の人は 肩身が 狭いというか 元気がなくて
純「千香ちゃん? どうしたの?」
千香「もう やめたいです」
純「え?」
千香「ベルに異動させられてから こき使われて こんな 重たい荷物ばっかり持たされて」
純「じゃあ ほら 私が持ってあげるから ね?」
千香「いいです! 私が英語できないからって 絶対嫌がらせですよ」
この人の場合 きっと 勘違いだけど
宿泊部
男「あの これコピー B4でお願いしたんですけど」
米田「あ どうもすみません」
早期退職者の募集と個人面談 今まで 部下だった人間の下で 働かせながら それでも やめない人は
会議室
多恵子「こんな基本的な数字もわからないなんて 恥ずかしいと思いませんか?」
米田「すみません」
多恵子「オオサキの業績が悪かったのは 結局 あなたの責任 なんじゃないんですか?」
米田「すみません」
多恵子「すみません すみませんって 謝って済む歳ですか あなた?」
米田「すみません ごめんなさい」
仕事の全くない部署に異動させられて
露木「あなたの能力を向上させるには、どうすればいいのか考え来週までに提出して下さい。」
米田「今日何日でしたっけ?」
ロビー
種田「あの ちょっと すみません」
純「いらっしゃいませ」
種田「オオサキプラザホテルは 何処かしら?」
純「あの ここですけど」
種田「そんなハズ ないわ こんな暗くて 歩きづらくなかったし」
純「申し訳ありません リニューアルしたんです」
種田「座る場所もないのよ 前は あんなにあったのに」
純「あの ちょっと 待って下さいね あの 小野田さん!」
小野田「ん?」
純「いつもウチにいらしてたお客さんが座る所が無いって おっしゃってるんですけど どっか なんか ないですかね?」
小野田「あの ばーさんか?」
純「はい」
小野田「座りたかったら カフェや レストランに行け と言ってやれ」
純「ちょっと 待ってください あのお客さんは ウチのロビーが大好きで毎日来てくれてたんです」
小野田「そういう金を使わない客を追い出すためにソファーを少なくしたことくらい お前も知ってるだろ」
純「おばあちゃん ここ 空いたんで ここ 座ってください ね」
種田「よかった」
純「どうぞ」
種田「ありがとう」
純「とんでもないです じゃあ 失礼します」
種田「ねえ?」
純「え?」
種田「明日から どうすれば いいの?」
真一郎の部屋
ノック
真一郎「どうぞ」
桐野「失礼します 御用ですか 社長」
真一郎「ん? 最近 現場の雰囲気は どうかなって思って」
桐野「お知りになりたかったら こんなところに居ないで ご自分で確かめたら いかがですか?」
真一郎「スタッフみんなに会わせる顔がなくて 君は どうしたら いいと思う?」
桐野「私は 意見を言う 立場では ありませんので」
真一郎「社長としてじゃなくて 昔付き合ってた男として聞くんだけど」
桐野「そんなことは もう 忘れました 失礼します」
自宅
純「ただいま」
愛「お帰りなさい 今ご飯の準備が出来ますからね」
純「要らない 食べたくない」
愛「また 会社で なにかあったんですか?」
純「知らない 言いたくない もうこれも 全然できないし もう イヤだ」
チャイムが鳴る
愛「どちら様ですか? 誠!」
誠「純さんおる?」
愛「え? どうしたんだよ 誠?」
誠「剛のアホが 私のこと 毎日撮影して 投稿サイトに 今日の誠ちゃんとかいう映像流してるから 文句言いに来たんですけど? ねえ 何とかしてよ あの アホな弟」
純「え うん…」
誠「どうしたん? この人? いつもと 違って 全然元気ないけど」
愛「会社で 色々とあったんだよ」
誠「色々って?」
愛「色々って ん- 外資と合併してから すべて売り上げありきになって スタッフはリストラが怖いから 上司の顔色伺って チクリ合い 罵り合いをするヤツまで現れる始末 客層は 圧倒的ビジネスマンが増えたから お客さんの顔から 笑顔が 減った気がする 実際 毎日 オオサキに来るのを楽しみにしてくれた おばあちゃんを今日追い出せと言われた」
純「ちょっと 人の心 勝手にしゃべんないでよ」
愛「すみません」
純「しかも 私が思ってることより もっと 簡潔になってる」
誠「そういえば ウチのママがリストラ やってんねって この頃 帰ってきたら 匂い酷いもん 日本は労働法でとか 組合に守られてるから 無能な無能やて言えんくて イライラするとか言って」
純「もう 私 会社行きたくないよ」
愛「そんなこと言わないで 頑張ってください」
純「だってさ あのおばあちゃんだってさ パン屋さん無くなったら あしたから もう 来なくなっちゃうかもしれないじゃん」
レンジの音
愛「あ 出来た あー 良い匂い」
純「あ! なにそれ!」
愛「明日 おばあちゃんに 持ってってあげてください」
純「焼いてくれたの?」
誠「熱っ」
愛「熱いよ」
純「おいしそう 熱っ!」
カイザーオオサキプラザ大阪
ロビー
純「居ないか…」
多恵子「言ったでしょ あっという間に 変わるって このホテル 良かったじゃない カイザーのノウハウを屈指して 部屋の稼働率7割切ってたのに ここ一週間 9割を超えてるし」
純「最初から こうなるって 分かってたんですか? 合併しちゃえば 社長の思う通りになるとか言って 安心させておいて」
多恵子「あの人の認識が甘いのよ オオサキは カイザーに助けてもらったのよ 社長でいられるだけ 感謝しなきゃ」
米田「おい!」
多恵子「何ですか?」
米田「一体 何だと思ってるんだ? 毎日毎日 人のこと散々バカにしやがって」
露木「俺は ベルボーイから始めてな ずっと オオサキのこと愛して頑張ってきたんや 今まで」
米田「なんで お前みたいに皿一枚も運んだことのないヤツの言いなりにならなきゃ いけないんだ!」
男「俺たちをバカにするな!」
一同「あやまれ!」
多恵子「こんな みっともないことしてる暇があったら 新しい職場をお探しになった方が 良いんじゃないんですか? 失礼」
一同「待て!」
多恵子「放しなさい」
純「ちょっと」
止めにくるスタッフたち
巻き添えを食らいケガする種田
純「ちょっと まって下さい お客さんが倒れてるんですよ!」
純「おばあちゃん! おばあちゃん! 大丈夫ですか おばあちゃん 目を開けて下さい」
桐野「種田様! 担架を持ってきて 医務室に運ぶから」
純「おばあちゃん!」
桐野「聞こえますか? 目開けてください お願いだから」
桐野「種田様?」
真一郎「大丈夫ですか?」
種田「あなた 助けて」
純「え?」
真一郎「大丈夫ですよ」
種田「もう どこにも行かないで」
真一郎「心配しないで下さい ずっと そばにいますから 大丈夫ですよ