【 連続テレビ小説「純と愛」】61話のネタバレです。
あらすじ
宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第6巻。オオサキプラザホテルは外資系に買収され「カイザーオオサキプラザ大阪」へと変わることに。
61話ネタバレ
カイザープラザホテル
フロント
純「いらっしゃいませ ようこそ オオサキへ あっ! カイザーオオサキへ ご記入をお願いします。」
おじぃ ここはオオサキプラザホテルじゃなく カイザーオオサキになってしまいました。
回想
真一郎「でも君は! 絶対にあきらめないで このホテルを みんなが泊まりたくなるような 魔法の国にしてくれ その時は 俺が最初の客になるから 頼む」
千香「あの 1403号室のカードキーをお願いします。」
純「あっ」
千香「荷物はお部屋に置くよう頼まれたので。」
純「わかった。 はい。」
千香「ありがとう。」
純「あっ! 待って 私 一緒に行くよ。」
廊下
千香「力無いし 絶対ベルガール向いてないと思うんだよね 私。 カイザーから新しいスタッフが入ってきたり 今まで一緒に働いてきた人が リストラで居なくなったり 寂しいっていうか 仕事もやりにくくて」
純「それは 私も一緒だよ。 うん。」
千香「社長 お疲れさまです。」
純「お疲れさまです。」
中津留「どう? 新しいシステムには慣れた?」
千香「はい…。」
純「あぁ はい。 まあ…。」
中津留「ま 頑張りなさい。」
千香「はい。」
桐野「2人共。 無駄話なんかしないようにね。」
千香「はい。」
純「はい…。」
千香「桐野さん 会社が変わっても全然同様してないっていうか 逆に張り切ってない? 宿泊部長になって。 新しい社長とも うまくやってるみたいだし。」
純「そんなことないと思うけど…。」
千香「ねえ 水野さんが他のホテルに移るっていう噂 本当かな?」
純「ああ… なんか 前にチラッとそういうこと言ってたけど。」
千香「嘘? もしかして 待田さんも一緒に行くの?」
純「え?」
千香「だから そんなに落ち着いてるとか?」
純「いやいやいや。 私は行かないから絶対に。」
千香「どうして?」
純「前の社長と約束したの このホテルを 魔法の国にするって。」
純の自宅
純「あ~ 全然 頭に入らないよ~。」
愛「どうしたんですか?」
純「千香ちゃんにはさ。」
愛「ほう?」
純「偉そうなこと言ったけど 私も仕事してて全然楽しくないしさ~ どいつもこいつも 口を開けば『コスト』とか『売上』とかばっかりだしさ。必要もないのに 『ライバー』『デパーチャー』とかわけわかんない英語とか使うし いや わけわかんなくないけどさ もう ああ! お前ら全員ウチの兄貴か! っていう感じ。」
愛「そういえば 宮古の皆さんとは まだ 連絡取れないんですか?」
純「家に電話しても みんなの携帯に電話しても 相変わらず留守電なの この前さ お父ちゃんが『乾坤一擲』『起死回生のホテル債権策を思いついた』とか言ってたから なんかもう 今頃とんでもないことしてんじゃないかな と思うと もう不安で不安でさ。」
愛「へ~。」
純「ちょっと もう一回電話してみる。」
☎『ただいま 電話に出られません 発信音の後に…」
純「ほら もう 何やってんだよ~ まさか! 借金を苦に 一家心中とかしてないよね?」
愛「ふっ!」
純「ちょっと! 笑い事じゃないでしょ?」
愛「ああ いえ 違うんです 何かヒントがないかと思って 剛君の例のアレ 見てたら こんなのが 出てきて。」
剛『え~ 今から 誠ちゃんの家に突撃したいと思いま~す。」
純「全く コイツは ストーカーみたいなことを。」
誠『家まで 来てんな!』
純「あっ!」
剛「誠ちゃん最高!」
愛「ああ ウチの誠なら 剛君と連絡取れるんじゃないですか? 電話してみましょうか?」
純「あ! うん あ! 私がする」
愛「あ はい。」
純「うん。」
誠『もしもし?」
純「あ もしもし 誠ちゃん? あの 純ですけど」
誠『何?」
純「あのさ いや 剛 どこにいるか 知らないかな と思って」
待田家
誠「今 となりに居るけど?」
純の自宅
純「はい? え? どういうこと?」
待田家
剛「もしもし お姉 どうしたの?」
純「いやいや どうしたの って こっちのセリフだわ あんた なにやってんの?」
剛「誠ちゃんに遊びに来いって言われてさ 今お父さんと3人で 楽しくご飯中みたいな」
純「うそ? え? だって あんた あんなに嫌われてたんじゃ?」
剛「いや なんかさ 誠ちゃんも ようやく気付いたんじゃないの? 俺たちの運命の赤い糸で結ばれてるって この感じがさ… ってか どうしたの?」
純「あのさ 宮古の方に電話しても 誰も出ないんだけどさ あんた なんか知らない?」
剛「う~ん お父ちゃんが命令したんだよ『一切電話に出るな』って借金取りかも知れないからだって。」
純「いや そんな でも 私には連絡くれたっていいじゃない。」
剛「お姉にも何にも知らせるなって 言ったんだよ お父ちゃんが なんか相当ヤバいこと考えてるみたいだよ ホテルもず~っと休みにしてるしさ。」
純「何それ?」
カイザープラザホテル
宿泊部
『ごめんなさい。 お休みしています。』
一体 何考えてんのよ お父ちゃん。
純「はあ… うわっ! ビックリした。」
桐野「待田さん。」
純「はい。」
桐野「ちょっと 良い?」
ロビー
桐野「これ 外すの手伝って。」
純「え? え ちょっと なんでですか?」
桐野「上の命令だからよ。」
純「これは オオサキの理念で 社長がずっと 必死で守ってきた物じゃないですか。」
桐野「社長じゃなくて 前社長です。」
純「私… 桐野さんが 何考えてるのか 全然分かりません 社長のことが… 大先真一郎さんのことが ずっと好きだったから 解任された時 絶対について行くって思ってたのに なんで今の方が張り切ってるんですか? ずっとカイザーに居たみたいな顔して。」
桐野「今晩つきあってくれる?」
カラオケ店
えっ なんで カラオケ?
桐野「お待たせ」
純「あ! どうしたんですか?」
桐野「2人にも居てもらった方が良いと思って。 さっきの質問に答えるのに 座って。」
純「どういう意味ですか?」
桐野「私は決めたの ウチのホテルの社長になるって。」
純「え?」
桐野「いつか必ず カイザーを 自分が目指す理想のホテルにしてみせる 2人にも協力してもらってね。」
(拍手)
池内「桐野 本気だから。」
新井「マジ 惚れました 私。」
桐野「だから 今は どんなに辛くても歯を食いしばって 自分の能力を総動員して宿泊部長として結果を出すの。 たしかに 前社長… 大先さんが解任された時 ついて行きたいと思った でもなんだか逃げるみたいで悔しかったの 自分からも オオサキからも あなたのせいだわ。」
純「え?」
桐野「あなたのせいで 理想と情熱をもっていた昔の自分を取り戻した。 だからこそ もう一回オオサキを再生したいと思ったの 彼のためにも 協力してくれない? もし社長になったら 次にバトンを渡したいから あなたに。」
純「ありがとうございます。 頑張ります。」
池内「よし! じゃあ今日は 桐野富士子を社長にする会の発足式ね!」
新井「歌いまくるわよ!」
純「いいですね 歌いましょう! 歌いましょう!」
桐野「ねえ どうせだったら 彼も呼んだら?」
純「え?」
新井「うん!」
桐野「ねえ」
池内 新井「うん。」
純「え?」
そして
♬『L・O・V・E投げキッス 私のこと好きかしら?』
純「ああ 来た!」
愛「純さん。」
純「ん?」
愛「よかったですね 志が同じ仲間が増えて。」
純「うん! ねえ 私さ もう泣き言とか 絶対に言わないからさ これからも 支えてね 私のこと。」
愛「もちろんです。」
池内「そこの年下の男の子 あなたも何か 歌いなさい!」
新井「さっきから 一曲も歌ったへんやないかい!」
愛「いや~ 僕カラオケ苦手なんで 勘弁してください。」
そして強制的にw
愛「じゃあ この歌を純さんに捧げますね。」
桐野「よっ!」
愛♬『二人を~ 夕闇が~』
ど ど どうしちゃったの愛くん? 人って 何かあるののね 苦手なものが…
桐野「やめろー!」
カイザープラザホテル
フロント
おじぃ おかげで元気出たし 張り切るからね 私!
純「あら? どうしたの 千香ちゃん?」
千香「お願いがあるんだけど 一緒に来てくれない? クレーマーみたいなお客様がいて ずっと文句ばっか言ってて。」
客室
千香「あの部屋なんだけど…。」
純「うん わかった。」
千香「ああ… やっぱり辞めたい もう絶対このホテルと相性悪いんだよ 私 変なお客さんばっかし当たるし。」
純「そんなことない言わないでよ 笑顔と真心で接すれば きっと お客さんも分かってくれるからさ。」
純「失礼します お客さ…。」
善行「なんや?」
ちょっと あんた なにしてんねん?