ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「純と愛」63話「やめないでぇ」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】63話のネタバレです。

あらすじ

宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第6巻。オオサキプラザホテルは外資系に買収され「カイザーオオサキプラザ大阪」へと変わることに。

63話ネタバレ

カイザープラザホテル

晴海「ウチのホテルと 家を全部売って 大阪に引っ越すって言ってるさ おとうさん。」

正「昔勤めてた商社で部下だった人が 今宮古にリゾート開発やってて 家もホテルも売ってくれれば 借金も肩代わりするし 大阪の子会社の重役に迎えるって言われたみたい。」

善行サイド

梨田「おお! どうも! どうも すみません 狩野さん。」

善行「いえいえ。 とんでもございません。」

梨田「大阪まで わざわざ」

善行「梨田君は あ! 君やないな 梨田君やない 梨田さんやな もう。」

カイザープラザホテル

純「ねえ そんなん 許していいの お母ちゃん。」

晴海「私だって反対さ でもお父さん もう決めた 俺一人でも契約してくるって 聞かんわけさ。」

純「じゃあ 何? お父ちゃん そのハンコ押しに行ったの?」

善行サイド

梨田「じゃあ ここに 捺印をお願いします。」

善行「ここですね はい。」

(ノック)

梨田「はい。 どうぞ。」

「失礼します。 あの 狩野様のご家族とおっしゃる方がいらしてますけど。」

善行「え? 私の? なんや お前は? 何しに来たんや お前は?」

愛「すみません お義父さん 遅くなってしまって。」

梨田「狩野さん。」

善行「え?」

梨田「狩野さんの 息子さんですか?」

善行「いえいえ。」

愛「義理の息子の愛です『愛』と書いて『いとし』と読みます。 すみません 失礼します。」

善行「帰れ お前。」

愛「ああ! 熱っ 熱っ。」

善行「契約書が!」

愛「ちゃんと拭かないと あ! すみません 眼帯をつけてるから 距離感がつかめなくて ごめんなさい。」

善行「おい ハンコ。」

愛「ああ!」

善行「貸せ! ああ! 欠けてる…。」

愛「すみません。」

カイザープラザホテル
客室

善行「どういうことや? これは? お前 俺を尾行してきたんやな?」

愛「すみません。 あの 家族のことなんで ちゃんと 話し合ってから決めた方がいいんじゃないかって。」

純「そうよ。 元々ね ホテルも家もお母ちゃんのなんだからね。 勝手に売ったりしていいと思ってるわけ? お父ちゃん。」

善行「勘当した娘は黙っといてくれ。」

晴海「おとうさん お願いですから 冷静になって下さい。 家まで売ったら どこに住めばいいんですか 私達?」

善行「だから 何べんも 言うてるやないか 俺の仕事に合わせて 大阪に引っ越してきたら ええんや! どないしたんや うっとおしいな その手は?」

晴海「さっき ちょっと ぶつかったとき くじいてしまって。」

善行「くじくというのはな 足の場合や 手の場合はひねると言うんや メモして書いておけ マリヤ お前 メモして書いて渡しておけ おかあさんに。」

晴海「ねえ なんとか 言って あんた時期社長でしょ?」

正「お父さん さすがに 今回は慎重に決めた方がベターじゃないかな? 大阪に引っ越すとなると マリヤのベイビーのこともあるし 俺の仕事探しもマストになるしさ。」

善行「おい なら聞くがな 借金はどうやって返すんや? ここのホテルからも 前の社長から受けた 融資 早く返せって 言うてきてるし 家も抵当 入ってんねんぞ? このままやと 家も取られてしまう。」

善行「それをや それをや 昔のよしみで 部下やった男が 全部引き取って この俺に 新しい仕事まで用意してくれてんねん 俺はなあ 大阪戻って もう一回だけでええ 10億、20億の その仕事の話しがしたいんや 家族揃って 大阪でやり直そう! その どこが悪いんじゃ!」

純「開き直んないでよ。 お母ちゃんの宮古に家を守りたいっていう気持ちは どうなるの? おじぃが ホテルを作った思いは どうなんのよ?」

善行「お前の意見は 聞いてない それにお前は 生きてる父親より 死んだおじぃの方が大事なんやもんな?」

純「じゃあ お父ちゃんは家族を大事にしてるの? お母ちゃんもお兄ちゃんも こんな暗い顔してんじゃない。」

善行「お前の意見は聞いてない。 俺はとにかく 決めたんや 向こうさんはな また 新しい契約書を作るて 言うてくれてる 明日にでも 俺は やる そう もうなんとしても 俺はやる  もう一切邪魔はさせん おい!出て行ってくれ!」

純「ちょっと。」

善行「出て行ってくれ! この部屋から出て行ってくれ。」

純「ちょっと。」

愛「純さん!」

善行「出て行け! ほらほら これが目に入らんのんか? ドンディスカードじゃ!」

純「ちょっと! お父ちゃん!」

ロビー

純「どうすんの お母ちゃん? このまま 指くわえて見とくの?」

晴海「はあ… そんなこと言われても… どうしよう 正?」

正「まあ とりあえず 今夜はここにステイして 考えようか? 今後の対応策。」

晴海「そうね マリヤさんも 疲れたでしょ?」

マリヤ「私大丈夫よ お義母さん。」

純「あ! ねえ だったらさ 今日ウチ 泊まれば? ちょっと狭いけど 多分寝れると思う。」

晴海「え…。 あの でも… 悪いよ 愛さんに。」

愛「あ いや。 僕なら 大丈夫です。」

純「ねえ 大丈夫だよね。 しかもね 愛君の料理 メチャクチャ美味しいから 食べに来てよ。」

晴海「でもさ ほら。 おとうさんのことも心配だし 近くに居た方がね。 悪いけどさ 部屋取ってくれね 純?」

純「いいけどさ…。」

フロント

晴海「あ 勿体ないから 1部屋でいいよ 補助ベッド 私が寝るから。」

純「承知しました。」

晴海「ああ!」

純「え?」

晴海「純。 家族割引ないの?」

純「ないよ そんなもん。」

正「でもさ ここ いいホテルだよね 今度 大阪来たら 就職頼めっかな?」

マリヤ「でも 部屋汚かったよ さっき。」

正「そうだっけ?」

あんたら 好きなことを

純「こちらが ルームキーになります」

晴海「あ! そうだ純。」

純「ん?」

晴海「忘れてた この前 掃除してたら 出てきたよ。」

純「ん? なにこれ?」

晴海「おじぃが あんたと話してるのを録音してたみたい。」

純の自宅

純「あ! これだ よいしょ」

おじぃ『テスト テスト 今日は おじぃの誕生日だから 純が歌を プレゼントしてくれます。』

純『やだよ おじぃ 恥ずかしいし。』

おじぃ『大丈夫だよ 純 お~い! 善行さんも晴海もみんな聞いてくれ 純が歌うから』

純『いくよ。 ハッピーバースデートゥーユー ハッピーバースデートゥーユー ハッピーバースデーディア おじぃ』

愛「ぷっ!」

純『ハッピーバースデーディア おじぃ…』

純「ちょっと!」

愛「純さんも音痴だったんですね。」

純「うる うるさいよ。 ご飯食べようっと。」

愛「せっかくだから 最後まで 聞きましょうよ。」

純「やだ!」

純「みんな 来たらよかったのにね。」

愛「きっと 僕と一緒に居たくなかったんですよ。 お義母さん。」

純「え?」

愛「本性見られたくないから 今日僕の方 全然見てくれなかったし。」

純「ごめんね。」

愛「ああ いや それより お義父さん どうするか 早く考えましょう 時間もないですし。」

純「あ そうだね。 あ! ねえ オオサキん時みたいにさ おじぃのホテルの再起案作って それで 説得するってのはどう?」

愛「ん~ お義父さんは ホテル経営自体に辟易としてるんで 難しいんじゃないですかね?」

純「じゃあ お母ちゃんを説得して ホテル売るなら あなたと離婚する って言ってもらうとか? なんだかんだ 言って お母ちゃんに惚れてると思うから 考え直すと思うんだけどな お父ちゃん。」

愛「お義母さんに離婚の決断させること自体難しいと思います。 それにそれは 純さんが望んでないことなんで。」

純「うん。 じゃあ 何か いいアイディアある 他に?」

愛「今のところ 原子的なものしか…。」

純「ん? 何?」

カイザープラザホテル
客室

(チャイム)

善行「ドンディスカードが見えへんのんか?」

純「こうなったら 愛君の原始的な方法でいこう」

正「え?」

晴海「原始的な方法って?」

愛「ここでずっと見張って お義父さんが出てくるのを阻止するんです。」

晴海「でも 誰が?」

純「私がやりたいんだけど 仕事があるから。」

晴海「じゃあ 正が?」

正「いや でも 俺こんな 足だし 逃げられたら 捕まえらんないでしょ」

純「そうだよね。」

マリヤ「いえ お義母さん 私大丈夫よ。」

正「いやいや 駄目だった お腹大きいんだから。」

晴海「仕方ない 私がするさーね。」

純「そんな お母ちゃん お父ちゃんに体力的に負けるに決まってるから無理。」

晴海「じゃあ どうするの?」

純「だから。」

愛「あの もしよかったら 僕が。」

晴海「ああ でも家族でもないのに申し訳ないし。」

純「それ どういう意味?」

晴海「別に変な意味じゃないさ 愛さんに迷惑かけられないと思っただけさ。 こんな時 剛 居てくれたら いいのに ねえ 純 あんた 何か知らない? このこと?」

純「この前電話かけたら 愛君の家に居たよ。」

晴海「え? なんね それ?」

愛「ウチの妹が 遊びに来てって 言ったみたいで。」

晴海「純! ちょっと! 電話してよ。」

純「え? いいんじゃないの 別に放っておいて。」

愛「お義母さん 今はそれどころじゃ…。」

晴海「何言ってるの 何か間違いでも起こしてたら どうするの?」

純「ったく 剛のことになると甘いんだからお母ちゃん もしもし?」

剛「もしもし 何 お姉?」

純「剛 今あんた どこに居んの? お母ちゃんが心配してるよ。」

剛「ちょっと 待って 今場所を移動するから ちょっと待ってね。」

純「うん。」

客室から出てくる剛

剛「ちょっと待ってね 声 聞こえる? もしもし お姉? あのさ お姉に大事な話があるんだけどさ お母ちゃんには 絶対内緒だよ。」

純「あんた!」

剛「お!お!」

晴海「剛!」

純「何やってるの?」

剛「ほら あの… あ!」

純「え?」

部屋に逃げる剛

純「あ! 何で ここに居んのかって 聞いてんでしょ!」

正「お前!」

純「ちょっと どういうこと?」

晴海「剛 あんた 愛さんの妹さんに 何したの?」

剛「ちょっと頼む 静かにしてよ 起きたら 怒られちゃうからさ。」

純「一体何やってんの 2人でこんなところ 泊まったりして?」

正「あのさ 俺。」

純「なに?」

正「誠ちゃんと 結婚しようと思って。」

純「は?」

ど ど どうなっとんじゃ? ウチの家族は?

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