ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「純と愛」64話「やめないでぇ」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】64話のネタバレです。

あらすじ

宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第6巻。オオサキプラザホテルは外資系に買収され「カイザーオオサキプラザ大阪」へと変わることに。

64話ネタバレ

カイザープラザホテル

純「ちょっと どういうこと?」

正「誠ちゃんと 結婚しようと思って。」

純「は?」

純「2人は 付き合ってんの本当に?」

剛「当たり前じゃん 同じ部屋に泊まってんだからさ。」

純「それは どうしたの? これ?」

剛「これは その 2人きりになったら ちょっと我慢できなくて チューしようとしたら 殴られた みたいな。」

純「それはさ 付き合ってないんじゃないのよ まだ? なに言ってるのよ。 あなたの勘違いじゃないのよ 全く もう。」

愛「誠。」

誠「何で居るん みんな?」

純「ねえ 誠ちゃん ウチのさ アホな弟が 誠ちゃんと結婚するとか言ってんだけど 冗談だよね?」

誠「本気やけど。」

剛「ほら見ろ。」

純「え? え?」

誠「ちょうどいいや みんな 揃ってるし 明日ここで式挙げよか つよきち?」

剛「俺は誠ちゃんがいいなら OKだよ。」

純「ちょちょちょ。 待ってよ。 待って ほら あれよ 生活とかどうするの 生活とか?」

剛「俺がバイトでもなんでもするよ。 誠ちゃんのためならさ」

誠「私も大学辞めて働くし。」

純「そんな簡単に言わないでよ ねえ ちょっと 愛君 あんた お兄ちゃんでしょ あんた何か言って。」

愛「誠。 お父さんとお母さんはこのこと 知ってるのか?」

誠「あの人ら 関係ない。」

愛「そんなこと 言うなよ ウチの両親だけじゃない 剛君のお父さんとお母さんにも話さないとだろ?」

晴海「そうさあ ウチのお父さんにも相談しないとね 正。」

純「そうだよ。」

正「お前な 結婚だけは 本当に 慎重に考えた方がいいぞ。」

マリヤ「ちょっと どういう意味よ それ?」

正「あ! 痛っ!」

純「とりあえず 幸か不幸かわからないけど ウチのお父ちゃんも 今このホテルに居るのね だからさ 後で 改めて みんなで話そう。」

誠「なによ 自分らは 反対されても 結婚したくせに。」

純「…。」

愛「今はさ そういうことを言ってる場合じゃない。」

誠「ウチらも誰に何を言われようと 結婚しますから。」

剛「うん。」

愛「いや 誠…。 とにかく話を…」

誠「2人っきりにして!」

剛「出ていけよ!」

純「剛 あんた出てきなさいよ。」

おじぃ もう メチャクチャだ ウチの家族は。

善行の居る部屋

チャイム

純「ねえ お父ちゃん。 ちょっと 出てきて ねえお父ちゃん 大事な話があるの。 お願いだから出てきて。」

善行「お前らと話すことはない。」

晴海「違うんです おとうさん。 剛たちが 結婚するって 言いだして。」

正「しかも相手は愛君の妹さんでさ。」

善行「なんやと?」

愛「すみません。 父にも来てもらったんで お父さん。」

謙次「おう おう。 すみません。 あの ご迷惑をおかけして。」

善行「ん~。」

謙次「娘と家内は ここ最近ずっと 冷戦状態が続いていたんですが 家内が ここのホテルの合併を進める時にやり方を見て 娘が爆発しちゃったんです。

謙次「ママみたいな弁護士には絶対なりたくないって 司法試験は受けない ウチの事務所の後も継がないって そして家内が怒り狂って 叩いたんです そしたら 娘がカーっとなって たまたま そこに来ていた 剛君と結婚するって 飛び出しちゃって。」

善行「それで お宅の奥さんはなんて言うてはるんですか?」

謙次「ご存じの通り 家内は 妥協とか歩み寄るとか一切ない性格なんで…。」

善行「で? 今どこに?」

謙次「多分 仕事じゃないかと?」

善行「なんやて? たく…」

多恵子のオフィス

多恵子「もしもし なに?」

カイザープラザホテル
客室

謙次「あ 多恵子か 実はちょっと今大変なことになって。」

善行「貸せ!」

謙次「いや。」

善行「わしが話す。」

謙次「僕が説明しますから。」

善行「いやいやいや あんた まどろっこしいねん!」

謙次「でも…。」

善行「もしもし お宅の娘さん 一体どないなってますねん?」

多恵子のオフィス

多恵子「相変わらず 失礼な方ね こっちは 仕事中なんですよ。」

善行「なあ 娘がなあ 勝手に結婚しようとしてるのにな よう仕事出来るな?」

多恵子「あんなもの本気じゃないに決まってるでしょ? バカみたいに大騒ぎする方が間違ってるんです。」

善行「おい それ言うんやったらな 人んちの大事な息子 巻き添えにせんといてくれ!」

多恵子「そっちこそ どういう教育なさってるんです? 愛だけじゃなく 誠まで変になったのは 全部 お宅の娘さんのせいじゃないですか? 靴の裏にチューインガムみたいに しつこく まとわりつくのは 辞めてくれって 伝えてくれます?」

カイザープラザホテル
客室

善行「おい! 邪知暴虐という言葉を知っているか? 自分の頭の良さを人を苦しめる為にしか使わんヤツの言葉や まさしく あんたの為の四文字熟語や 太宰治の名作 走れメロスの中にある 約束通り帰ってけえへんかったら 友達殺すぞ! とかいう王様 居るやろ? あんたは アレやな ハッキリ言うたろか? あんたはな メロスの敵や! あ! 切りやがった!」

善行「あんたな どんな躾してますねん あんた娘に 嫁にや。」

謙次「すみません。」

善行「人が…」

純「愛君のお父さんに当たることはないでしょ。」

善行「いかん! 時間やな! おい! 帰ってくれ! 時間や! 仕事あんねんから!」

純「ちょっと待ってよ 何にも解決してないじゃない さっきの あの話だって…」

廊下

晴海「どうしよう 純?」

純「私に言われても…。」

愛「あの 皆さん 一度 問題を整理してみませんか? 父さん…。」

謙次「あ。」

愛「誠と剛君の結婚することも お父さんがホテルを売ることも みんな反対ということで良いですか?」

頷く一同

愛「じゃあ どうやって阻止するか思いつかないんですが 何か良い案がある方?」

一同「…。」

愛「はい。 分かりました。 じゃあ 今のところは 原始的な方法に頼るしかないと思うんですけども お義父さんが部屋を出て行かないようにお義父さんの部屋の前には 僕が。 誠たちの部屋の前はウチの父が見張ることになりますが それでいいですか?」

純「あ はい。」

謙次「分かった。」

純「お願いします。」

正「あの? 俺たちは?」

愛「今は 部屋で休んで下さい お義母さんもお疲れのことだと思いますし。」

純「じゃあ 私は?」

愛「純さんは 彼女を追いかけて下さい。」

純「ん?」

千香「申し訳ございませんお客様。」

愛「辞める気です 彼女 このホテル。」

純「ちょっと ごめん!」

宿泊部

千香「はあ…。」

純「千香ちゃん。 辞めて どうすんの?」

千香「お見合いして 結婚でもするよ。」

純「そんなこと言わないでよ 同期だし 頑張ろうって 誓ったじゃん ロビーウエディングの時。」

千香「私は… あなたが 輝いてるのが辛いの。」

純「え?」

千香「社長になりたいって聞いて 頭おかしいって思ってたけど 本気 それ信じて 人に何言われてもめげないあなたを見て同期として 恥ずかしくなったの 就職出来れば どこでもいいって感じで オオサキ入ったから あなた見てると 自分がダメやって思い知らされるの やから… もう解放してくれへんかな?」

千香「あの桐野さん。」

桐野「はい!」

千香「辞めさせて下さい。」

桐野「お疲れ様 IDは後で返却しておいて。」

千香「あ… はい。」

純「ねえ 千香ちゃん。 ねえお願いだから 考え直してよ 一緒に仕事出来なくなるの寂しいって。」

千香「放っておいてよ!」

桐野「あなたは幸せね 止めてくれる人がいて。」

千香「え?」

桐野「私も若い頃 前の会社で上司に逆らって 辞めてやるって 退職届 叩きつけたけど 誰も止めてくれなかった 自分は会社に必要な人間だと思ってから ショックだったわ。」

千香「私は… 桐野さんと違って 居ない方がいいんです みんなの為にも…。」

桐野「だったら どうしてもっと早くに辞めなかったの?」

千香「え?」

桐野「そうすれば リストラされずに済んだ人が居たかもしれないのに…。」

おじぃ 同期の仲間がとうとう 辞めちゃったよ…。

小野「待田様 こちらに。」

謙次「ああ! 純さん 純さん!」

純「ああ! 何やってるんですか?」

謙次「純さん。 どうしようか?」

純「え?」

謙次「誠と剛君が チャペルで式を挙げるって。」

純「え! なんで止めなかったんですか?」

謙次「すみません。 どうしてもトイレが我慢できなくて その間に逃げちゃったんです。」

純「もう!」

式場

晴海「あ! 純! ねえ なんとかしてよ。」

正「中にいるイケメンに立ち合い人をしてもらえば 正式に結婚出来るとか言ってるんだけど。」

純「イケメン?」

正「うん。」

純「水野さん! 水野さん シビルウェディングミニスターっていう資格持っていて 牧師さんの代わりが出来るんだよ! お兄ちゃん どいて! ちょっと 待った!」

誠「それ以上 来んといて!」

純「誠ちゃん 冷静になってよ。 剛と結婚しても ロクなこと一つもないよ。 末っ子で甘やかされてたから 趣味は食って寝ることだし 恋愛もバイトも一か月以上続いたことがないし それからそれから… 中学生の時までね ウンコ漏らしてたんだからコイツ。」

剛「ちょっと! そんなことないよ誠ちゃん。」

誠「そんなの 全然構へんし! ほら! すんません あの人達 放っておいて始めてもらって いいですか?」

水野「申し訳ありませんが お二人に意志なので それでは…」

おじぃ ど どうしよう!

水野「それでは 狩野剛さん 待田誠さんの結婚式を執り行いたいと思います。」

愛「純さん!」

純「愛くん ちょっと 誠ちゃん 止めてよ。」

愛「いや それより こっちも大変なんですよ。」

純「何よ?」

愛「お義父さんが…。」

純「何? 逃げられたの? もしかして?」

愛「いや そうじゃなくて 契約先に人が部屋に来ちゃって…」

回想

善行「こちらでございます。」

愛「え? あれ? お義父さん?」

純「部屋の中でウチのホテル売る契約しようとしてるわけ?」

愛「早く純さん来て止めて下さい。」

純「いや だって こっちの方もあるし。」

水野「あなたは待田誠さんを妻とし…」

純「ああ もう どうすんのよ。」

おじぃ 助けて もう いっぱい いっぱいでわかんない。

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