【 連続テレビ小説「純と愛」】65話のネタバレです。
あらすじ
宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第6巻。オオサキプラザホテルは外資系に買収され「カイザーオオサキプラザ大阪」へと変わることに。
65話ネタバレ
カイザープラザホテル
式場
水野「それでは 狩野剛さん 待田誠さんの結婚式を執り行いたいと思います。」
愛「純さん!」
純「愛くん ちょっと 誠ちゃん 止めてよ。」
愛「いや それより こっちも大変なんですよ。」
純「何よ?」
愛「お義父さんが…。」
純「何? 逃げられたの? もしかして?」
愛「いや そうじゃなくて 契約先に人が部屋に来ちゃって…」
純「部屋の中でウチのホテル売る契約しようとしてるわけ?」
愛「早く純さん来て止めて下さい。」
純「いや だって こっちの方もあるし。」
水野「あなたは待田誠さんを妻とし…」
純「行きたいけど 行けないよ。」
水野「愛することを誓いますか?」
剛「誓います 誓います。」
あっさり誓うなよ お前は
水野「では 待田誠さん。」
ああ もう駄目だ
マリヤ「純ちゃん。」
純「え?」
マリヤ「痛 いたいたたい! 痛い! 生まれる~!」
純「うわ~ マリヤさん どうしよう 剛! 医務室に運ぶの手伝って!」
剛「だってさ…。」
純「あんたこの娘の息子の叔父さんになるんでしょ! 早く! 早くして!」
剛「え? 分かったよ ちょっと 待ってて。」
誠「もう!」
純「よっしゃ!」
ありがとう マリヤさん
純「ああ 良かった。」
愛「純さん! ホッとしてる場合じゃないです お義父さん 早く止めないと。」
純「あ!」
客室 廊下
愛「純さん 早く!」
純「分かってる!」
愛「純さん。」
(ノック)
純「お父ちゃん お願い開けて! お父ちゃん!」
客室 善行の部屋
善行「やかましいな 大事なお客さんが来とるんじゃ!」
純「ねえ お父ちゃん 本当におじぃのホテル 売っちゃう気?」
善行「ああ! もう誰にもさせへん!」
純「ちょっと待って お父ちゃん お願い おじぃのホテルを無くさないで ねえ あのホテルは 普通のホテルじゃないの 魔法の国なの お父ちゃん!」
善行「すみませんねえ もう うるさくて。」
梨田「娘さんですか?」
善行「いえいえ もう真っ赤な他人です 勘当してますから それよりも 早く済ませましょう。」
梨田「そうですね。」
客室 廊下
純「分かったわよ。 こっちにも考えがあるから。」
愛「どこに行くんですか?」
純「フロント行ってマスターキー取ってくる。」
愛「純さん 強行突破するんですか?」
純「しょうがないじゃない あっちが ああいう態度取るんだから。」
愛「純さん! マスターキーがあってもチェーンがかかってるから無理だと思います。」
純「じゃあ どうすればいいのよ このまま おじぃのホテルが無くなるのを黙って見てるしかないの?」
回想
晴海「あれ おじぃのホテル ねえ純」
弘治「お前は ずっとそのままでいいからな。」
ごめんね おじぃ 私 なんにも出来ないよ
愛「弘治『純 お前は ずっとそのままでいいから。』」
純「え?」
愛「弘治『純 自分を責めるんじゃないよ。」
純「ねえ 待って 今聞こえた? ねえ? おじぃの声が聞こえる!』」
愛「弘治『純 負けるな! まだ手はある!』」
純「ねえ ちょちょっと待って おじぃの霊がいる! おじぃの霊がいる 霊が…」
愛「純さん! 純さん! 僕です。」
純「え?」
愛「弘治『純 お前は ずっとそのままでいいから。』」
純「愛君? モノマネも出来んの?」
愛「お義母さんから貰ったテープ何度も聞いたんで 『純 負けるな まだ手はある。』」
純「何すんの?」
愛「純さんがオバケが苦手ってことは もしかして お義父さんもなんじゃないですか?」
純「うん テレビでホラーとか見てると いつも目つぶってるし オバケ屋敷で気絶したこともあるけど…。」
愛「お義父さんの部屋は 1211でしたよね?」
純「うん。 何する気?」
客室 善行の部屋
電話のコール
梨田「出られんで宜しいんですか?」
善行「ええ もう どうせね 家の者ですわ もう放っておいて 構いません。」
梨田「ああ でも 私携帯忘れて ここの部屋の番号 言うてもうた ひょっとしたら ウチの会社からかも?」
善行「もう! う~ん ビジネスマンがあんた携帯忘れたら あきませんやん!」
梨田「すんまへんな!」
善行「分かりました ちょっと 出ますわ 携帯電話忘れたら あきませんな。」
善行「はい もしもし。」
愛「弘治『善行さんかい?』」
善行「だ 誰や?」
愛「弘治『今までずっと あんたを見てきたけど 勝手にわしの作ったホテルを売ろうとしてるから 我慢できなくてね。』」
梨田「ん?」
善行「死んだ 親父から!」
梨田「え!?」
愛「弘治『もしも娘や孫に無断で契約したら 一生化けて出るからな それでもいいのかい?』」
善行「いえ! どうぞ それだけは勘弁して下さい。 はい!」
客室 廊下
晴海「純 助けて!
愛「おお!」
晴海「マリヤさんの嘘がバレて 剛達がまた結婚式やろうとしてるの!」
純「お母ちゃん しっ! 今 愛君が お父ちゃん説得してるからさ!」
愛「純さん し~っ!」
純「あ!」
善行「やっぱり お前達のせいか!」
純「お父ちゃん ちょっと待って! お願い切らないで お願いだから! ねえ お父ちゃん!」
善行「おい! 言うとくがな 二度と騙されへんぞ! くそ!」
客室 善行の部屋
善行「やりましょう やりましょう!」
梨田「ああ…。 よろしいんで?」
善行「構いません 構いません。 いたずらです! さあ やりましょう。」
客室 廊下
(ノック)
純「お父ちゃん! ねえ 家族に恥じるようなことしてないなら みんなの前で堂々と契約したら いいでしょ!」
善行「一家の長の決めたことに逆らうな!」
純「なら なんで家族のこと無視するのよ? 剛のことは 放っておいていいわけ?」
善行「剛のことは お前 お母ちゃんに頼め!」
純「何よ! 面倒くさいことは相変わらず お母ちゃんに押し付けて 一家の長なら 剛のことも解決策見せたら どうなのよ 家族に!」
晴海「おとうさん お願いします。 出てきて下さい。」
正「俺からも頼むよ お父さん。」
マリヤ「お父さん カモン プリーズ!」
晴海「私 おとうさんが 宮古に来て ウチのホテルを 継いでくれるって言ってくれた時 涙が出るほど 嬉しかったんです この人と結婚して本当に良かったって だから今まで おとうさんの言うことは 黙って聞いていましたけど 今日だけは 私のお願い 聞いてもらえませんか? 父のホテルと 大切な息子を 同時に失うかもしれない 私の気持ちも 少しだけ 考えて下さい。」
善行「剛は 何処じゃ? 案内せえ おう!正! 案内せい!」
正「OK!」
善行「駆け足 駆け足!」
晴海「おとうさん ありがとう。」
愛「すみませんでした。」
善行「アホたれ!」
式場
純「ちょっと待った!」
誠「もう いい加減にしてよ!『子ども 生まれる』とか 人のこと騙しといて。 続けて下さい。」
水野「ああ…。 えと…。 待田誠さん…」
純「お父ちゃん なんとかしてよ!」
水野「狩野剛さんを夫とし 終生 変わらぬ愛を全うすることを誓いますか?」
善行「剛!」
剛「お父ちゃん?」
やっと父親らしいことしてくれるのね お父ちゃん
善行「いい加減にせえよお前は!」
ちょっと それだけかよ!
誠「やめてください!」
善行をひっぱたく
善行「あ!」
謙次「誠!」
善行「ぶった!」
誠「放っておいてください!」
善行「この娘! ぶった! この娘は!」
晴海「じゃあ 聞くけど! あなた 本当に剛を愛してるの? こんなバカな息子だけど 私に負けないくらい 愛してるって誓えるの?」
純「誠ちゃん 弟のこと利用してるだけなら やめてくれないかな? これってさ あなたの嫌いな お義母さんとやってること一緒じゃないの?」
誠「ごめん。」
謙次「誠!」
(逃走する誠)
剛「あ 誠ちゃん?」
謙次「ごめん。 すんません。」
善行「なんや!」
謙次「誠~。」
純「お父ちゃん。 今から 家族みんなで ウチのホテルを どうするか話そ。」
善行「その必要はない。」
純「え?」
善行「契約は済んだ。」
剛「母ちゃん!」
おじぃ 嘘だよね? ウチのホテル もう売ったなんて?