【 連続テレビ小説「純と愛」】67話のネタバレです。
あらすじ
宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第6巻。オオサキプラザホテルは外資系に買収され「カイザーオオサキプラザ大阪」へと変わることに。
67話ネタバレ
サザンアイランド
回想
愛「あんた 宮古行きなはれ ホテル守りなはれ あんたが魔法の国作るためやったら ウチはどんな苦労でも 喜んでします。」
売店
純「この! わっ! ビックリした!」
善行「なにしに 来たんじゃ お前ら!」
純「あっ お父ちゃん 私 ホテル辞めてきたから。」
善行「なんやと?」
純「愛くんと こっちで暮らすことにしたから。」
愛「よろしくお願いします。」
善行「言うとくがな 家に帰ってくるつもりやったら そうはいかんど? お前は勘当したんや ウチの家の 敷居は 二度とまたがせん。」
純「ここに泊まるの 客よ客。 お金払えば問題ないでしょう?」
善行「何を企んでるかしらんが もうジタバタしても 無駄や このホテルはな もう人手に渡ってんねん 来週から いよいよ 取り壊しが始まんねん。」
純「うそ…。 そんな早く…。」
善行「おぉ 梨田さん!」
梨田「どうも 狩野さん。 2~3日 お世話になります。」
善行「まあ こんな遠い汚いホテルにどうも ようこそ ありがとうございます。」
梨田「いえいえ 売って頂いた物件の下見なんやし。」
ビーチ
善行「さあさあさあ どうでございますか?」
梨田「おお! これは さすがに宮古の海は。」
「最高やね!」
梨田「これなら きっと リゾートになりますよ。」
善行「私もねお宅らの仲間みたいなもんですから。 それではね 一つね浜辺の方へ降りてみましょうか ね? ヤッホー!」
ここ売れば 借金は返せるし 再就職も決まったからって はしゃいじゃってさ
愛「純さん 抑えて…。」
見ててね おじぃ 魔法の国は絶対に奪い返すから
狩野家
純「マリヤさん。」
マリヤ「あ 純ちゃん。」
純「ねえ ちょっと? 帰ってたの?」
マリヤ「ああ 愛くんも。」
純「ねえねえ 何やってんの これ?」
マリヤ「ん?」
純「もしかして もう引っ越し?」
マリヤ「この家も売っちゃったから 来週には出ていくって お義父さんが約束しちゃったから。」
純「うそ… ねえ お母ちゃんたちは?」
マリヤ「3人とも大阪から帰ってきてから ずっと あんな感じで。」
マリヤ「剛君は。」
純「うん。」
マリヤ「誠ちゃんにフラれたショックから まだ立ち直おれないみたい。」
回想
晴海「あなた 本当に剛を愛してるの?」
誠「ごめん。」
謙次「誠!」
回想終了
剛「うっ うっ…。 誠ちゃん…」
マリヤ「で 正は やっとギブス取れたと思ったら 今度はお腹ピーピーになっちゃって。」
純「ん?」
正「うっ まただ。 ヤバい…。」
マリヤ「お義母さんは… ホテルだけじゃなくて マイホームまで売ることになったの おじぃに ずっと謝ってるよ。」
純「お母ちゃん… お母ちゃん! 元気出して!」
晴海「あ! 純。 来てたの。」
純「ねえ お母ちゃん 本当にいいの? このまま お父ちゃんの 言いなりになって 大阪行っちゃって?」
晴海「そんなこと言われても おとうさんが ハンコ押したのに。」
正「ああ ヤバかった。」
純「ねえ お母ちゃん みんなも! 聞いて! 私 まだ諦めてないから!」
晴海「え?」
正「どういうこと?」
純「愛君と二人で おじぃのホテル取り返すつもり。」
晴海「そんなの無理さ。」
正「そうだよ なんか いいアイディアでも あんのか?」
純「だから それは 至急対策を 考えるから 皆さんの ご支援ご協力を…」
剛「政治家みたいなこと 言ってんなよ。」
純「愛君も なんか言ってよ。」
愛「あの 皆さん 契約書とリゾート開発の計画図を見せてもらえませんか? コピーで構いませんので。」
サザンアイランド
純「お父ちゃん… お父ちゃん 居ないの?」
愛「大丈夫そうですか?」
純「うん。」
愛「じゃあ 早速作戦会議始めましょうか?」
愛「来年の夏に オープンしたいから 早く取り壊したいんですね ここ。」
純「ねえ なんか契約書に 不備とかない?」
愛「何かあるような気はするんですけど…。」
純「ある?」
純「誠ちゃん? なにやってんの こんなとこで?」
誠「ここに泊まってんねんけど?」
純「何で?」
誠「ちょっと 自分を見つめ直そうと思ったら 海が見たくなって 気がついたら 宮古におったって感じ?」
愛「うそつくな 剛君に謝らなきゃって 思ったんだろ? その気もないのに 結婚しようとか言っちゃったから。」
誠「人の心読まんといてよ! それにしても ホンマ使えんな このホテル 食事はマズイし 部屋は汚いし。」
純「あ! 誠ちゃん それ あの… それね 壊れてんの。」
誠「ったく もう 潰れて当然やわ。」
愛「あ そうだ。 これ 誠なら分かるんじゃないかな? この契約書 何か不備ないか?」
誠「ん?」
純「ウチの親父が このホテル勝手に売ろうとしてんの なんとか阻止したいの 誠ちゃん 法律の勉強してたんだよね?」
誠「もう そんなん急に言われても無理や!」
純「1個でもいいから なんか どっか 本当に ちょっとでもいいから お願いします。 なんでもいいから 見つけて お願い お願い!」
誠「ママやったら 分かるんじゃん? 契約書の不備とか 得意やから 見つけるの。」
純「じゃあ 誠ちゃん 電話してくれる お義母さんに?」
誠「私は 絶対嫌 一か月 口きいてないし。」
純「じゃあ 愛君!」
愛「無理です。」
純「じゃあ 私が電話する 誠ちゃん お義母さんにかけて 携帯貸してくれる?」
誠「ん 私これ ママにFAXしてくる。」
純「うん。」
(電話のコール)
多恵子「もしもし 誠? どこに居るの今?」
純「あの… 純です あの 実は… 今 おじぃのホテルが ちょっと大変なことに なってまして それで あの あっ!(電話を切られる) う~。」
愛「純さん。」
純「ん?」
愛「携帯貸して下さい。」
多恵子のオフィス
多恵子「あなたと話す気はないと 言ったハズよ!」
愛「愛です。」
多恵子「なんの用?」
秘書「失礼します FAXをお持ちしました。」
愛「今 FAX送らせてもらったんですけど その売買契約を白紙に戻す 方法を教えてもらいたいんです。」
多恵子「何で そんなことしないと いけないの? 私はあなたの 家族じゃないんでしょ?」
サザンアイランド
愛「だから プロの弁護士として お願いしたいんです。 値段は そちらの 言い値で構いません。」
多恵子「は? バカバカしい なんで あのゴキブリ女を助けてやらなきゃいけないの?」
誠「何よ ママ! ホンマはわからへんのやろ?」
多恵子「誠 あんた そんなところで 何してんの?」
誠「人に弁護士になれなれ言うんやったら 自分がどれだけ 素晴らしい能力持ってるか証明してよ?」
多恵子のオフィス
多恵子「はあ…。」
多恵子「こんな 簡単なことも分からないの?」
狩野家
晴海「あ! ちょっと! なんね 純?」
純「お母ちゃん! し~っ! あのね 大事な話があんの。」
晴海「だったら 玄関から くればいいさ ビックリでしょう」
純「言ったでしょう もう 敷居は跨がないって決めたって。」
晴海「まだ そんな意地はってるの?」
純「そんなこと いいから あのね もしかして ホテルを売る 契約を無効に出来るかも知れないの。」
晴海「え? どういくこと?」
純「ちょっと 待って 愛君!」
愛「お義母さん!」
純「だから お父ちゃん 起きるから 静かにして。」
愛「お義母さん ウチの母に聞いたところ 一番資産価値があるものが 会社の 所有物に含まれていないんです。」
晴海「ん? もっと簡単に 説明してくれる?」
愛「これを見てください。 向こうのリゾート計画には もちろんホテル裏のビーチも含まれているんですけども 実は このホテル裏の土地は お義母さん個人の所有物なんです。」
愛「だから お義父さんが 勝手に売ることは 出来ないし 売買契約にも もちろん含まれて いません。」
晴海「要するに?」
純「お母ちゃんが ビーチを売らないって言えば 向こうのリゾート計画は 全部パーになるから 契約を 破棄するって 言うわよ 絶対!」
晴海「うそ? そうなの?」
純「おじぃが こんなこともあろうかと思って お母ちゃんの名義のまま ビーチだけ残したのかも…。 あとは お母ちゃんが決心してくれるだけだから。」
晴海「でも…。 借金は?」
善行「おい! 新聞! おい! お前ら なにを しとるんや? こんなところで?」
純「お母ちゃん!」
晴海「おとうさん ちょっと お話しが。」
善行「なんや?」