ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「純と愛」68話「さいしゅうけっせん」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】68話のネタバレです。

あらすじ

宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第6巻。オオサキプラザホテルは外資系に買収され「カイザーオオサキプラザ大阪」へと変わることに。

68話ネタバレ

純「お母ちゃんが ビーチを売らないって言えば 向こうのリゾート計画は 全部パーになるから 契約を 破棄するって 言うわよ 絶対!」

晴海「うそ? そうなの?」

純「おじぃが こんなこともあろうかと思って お母ちゃんの名義のまま ビーチだけ残したのかも…。 あとは お母ちゃんが決心してくれるだけだから。」

晴海「でも…。 借金は?」

善行「おい! 新聞! おい! お前ら なにを しとるんや? こんなところで?」

純「お母ちゃん!」

晴海「おとうさん ちょっと お話しが。」

善行「なんや?」

晴海「実はですね。」

正「あら? なにやってんの? 朝っぱらから。」

晴海「ちょうど よかった 正とマリヤさんも聞いてくれる? 大事な話しだから。」

善行「そやから なんや? その大事な話しって はよ言え!」

晴海「あの… 実はですね。」

剛「お母ちゃん お腹すいたよ。 昨日から 何も食べてないよ。」

晴海「そうねえ じゃあ ご飯食べてからにしましょうか。」

純「ちょっと待って! ねえ 待って ほら お母ちゃん 大事な話が…」

善行「敷居跨ぐな! 敷居は跨ぐな。」

純「分かってるよ! ねえ お母ちゃん ちゃんと話してよ おじぃのためにも。」

晴海「分かってるよ! おとうさん。」

善行「おう。」

晴海「ビーチは私のです!」

善行「なんやて?」

晴海「あとは純から聞いて下さい!」

純「え?」

善行「おい。 あいつに何を吹き込んだんや?」

いさぎよく 負けを認めろよ 親父

愛「純さん 手貸して下さい。」

純「手? あっ!」

愛「はい。」

純「何これ?」

愛「どんな時も落ち着いて 冷静に スマイル。」

善行「どういうことや これは?」

純「お父ちゃんは この前 ウチの会社の持ち物である ホテルと その建物と土地を売る契約をしてきただけで その契約の中には お母ちゃんの名義であるビーチは含まれてないの。」

正「え? そんなことが分かったら 契約は無効だって言うんじゃないか 向こうは? シャレじゃねえぞ 今のは。」

善行「おい 晴海 頼む 売ってくれ…」

晴海「それが…」

善行「契約がパーになったら 俺 身の破滅や 契約違反とかなんとか言われて どんだけ 損害賠償請求されるか わからへん。」

晴海「お願いします。 なんとか 考え直してくれませんか? おとうさん この家だけは どうしても残したいんです。 宮古に居て 父の仏壇を守らないとダメなんです 私。」

善行「どこが ええんや こんな 文化も何もない プライバシーも 何にもない島? なんか あったら 泡盛飲んで ハイヤ ハイヤ 猫踊りやん…」

晴海「だから そういう 宮古の悪口 聞きたくないんです もう。 島の人がデリカシーないとか 島に文化がないとか言われると 自分がバカにされてるような気になるんです。」

善行「借金 どないして返そう。 お前何か あてがあるんか?」

晴海「それが…。」

善行「この家も抵当に入ってるしな 取られてしもうたらな もう住むところもない 一文も無しや そんなやったら 一家心中なんてこともあるぞ?」

晴海「だから…」

純「なによ! 自分のことは棚に上げて 莫大な借金を作った 今の現状にお父ちゃん 責任感じてるの?」

善行「こら! 日本語の使い方を分からんようなヤツがな 話しかけてくるな 現状というのはな 今の情勢のことや! わざわざ『今』つけつ必要はないんや!」

純「そうやってね 人の上げ足ばっかりとってね。」

善行「たしかに 俺はな 借金はしたが その借金の金つこたんは俺やない…」

だから そうやって 人のせいにすんな つってんだろ

愛「純さん 落ち着いて。」

純「お父ちゃん お願いだからさ 時代や世の中のせいにしないでよ。 お父ちゃん なんで いつも こう 物事を前向きに考えないわけ?」

善行「どういう意味や?」

純「昔さ みんなでピクニックに行こうってなった時に お母ちゃんが 明日晴れますかね? って聞いてら お父ちゃん 雨やなって いつも そうやって みんなの気持ち暗くさせたりとしてたでしょう。」

正「そういえば オリンピックとか 見てて 日本勝つかなって 聞いたら 絶対負けるなって 言うしな。」

剛「そうそう そのくせ 勝ったら 一番喜んじゃってさ。」

純「いい加減 素直に 自分の過ち認めてよ。」

善行「偉そうに 言いやがって。 ほんなら お前 言うてみ 借金返す方法 言うてみ お前が!」

純「私が社長になって サザンアイランドを立て直す。」

回想

純「お父ちゃん 私に ウチのホテル 継がせて下さい。」

善行「何じゃこんなもん」

回想終了

善行「また それか そんな お前な 小学生が 書いたな 夏休みの計画表みたいなんで 借金返せるか お前!」

善行「なんや それは?」

純「愛君と一緒に 考えた。」

愛「純さんが 考えると どうしても 理念やロマンが先走ってしまうので利益見込みや 返済方法などを 織り交ぜて 僕もお手伝いさせてもらいました。」

純「この再建案持って行って 債権者んとこに行って 死ぬ気で返すから もう少しだけ 借金返すの 待ってほしいって 頼んでくるつもり。」

善行「そんな お前 想定内のやり方で こんだけの想定外の借金が返せるか! アホタレ。」

純「やってみなきゃ 分からないじゃない。 うん 家族みんなで力を合わせれば 奇跡を起こせると 私は信じてる。」

愛「すみません 僕もです。」

善行「家族の話題に入ってくるな お前は。」

純「みんなは どう思う。」

善行「正 お前 長男なんやから ピシっと言うてくれ あんなん無理やで。 言うてやってくれ。」

正「いや 俺は ほら 純のマインドも分かるし お父さんのマインドも理解出来るっていうか…」

純「お兄ちゃん そうやって 誤魔化すのやめてよ。」

正「だから。 俺は マリヤとベイビーを食わせて行かなきゃいけないからさ 働くところが あれば それでOKっつうか…。」

マリヤ「ちょっと 私とベイビーのせいにしないでよね。」

純「そうだよ 自分の意見はどうなのよ? 自分の意志はないわけ?」

晴海「お願い 正 長男でしょう? あんたが言えば おとうさんだって。」

正「そんな みんなして俺のこと 責めないでよ ああ! またきた…。 どけ!」

晴海「正…」

純「ねえ マリヤさんは どう思う?」

マリヤ「私は 前から思ってるよ。 お義父さん ダメ。」

善行「こら! 嫁は 黙っておれ お前は。」

マリヤ「そういうところもダメ。」

善行「ったく。」

純「剛。」

剛「ん?」

純「あんたは?」

剛「俺 どっちでもいいよ。」

晴海「ちょっと ちゃんとしてよ剛 もう少し ちゃんとして!」

善行「あんな奴が 頼りになるんか お前は?」

そ それは 私も同意見だけどさ…。

愛「剛君。 実は ウチの誠が宮古に来てるんだ。」

剛「うそ?」

な なるほど!

純「誠ちゃんもね 応援してくれてんの 剛 あんたが協力してくれたら 誠ちゃん見直すかもね あんたのこと」

剛「俺 お姉に一生ついていく!」

善行「おい おい!」

剛「なんでも 言ってください。」

純「ありがとう。」

晴海「おとうさん 私も 今までより 頑張って 働きますから 純の言う通り 家族みんなで 力を合わせて もう一度 父が作ったホテルを 立て直してもらえませんか? お願いします。」

正「ねえ マリヤ どうなった?」

マリヤ「しっ! いいとこなんだから。」

善行「あんな アホタレの言うことに乗せられて アホみたいなこと 信じて あのホテルを 立て直すのは無理や 一つ あそこはな 場所が悪い 二つ あそこはな 交通の便が悪い あんなところにな ホテルを建てたんが間違いや どうや? あのじいさんが 悪いんや! ったく。」

純「ちょっと! それどういう意味よ!」

善行「こら! 敷居跨ぐな!」

純「うるさいな おじぃに 謝ってよ 今の取り消してよ どういう意味よ。」

善行「わしはな 本当のこと 言っただけや!」

純「ねえ おじぃが どんな思いで あのホテル 作ったか 分かってるでしょ? ガンになった おばぁに 生きてる間だけでも 世界旅行してる気分になってもらいたくて 必死の思いで 作ったの あそこには おばぁへの愛が たくさん詰まってんの!」

純「本当にお母ちゃんのこと 今まで ちゃんと愛してきたの お父ちゃん? 家族のことも 本当に愛してきたって 胸張れるの?」

善行「どういう意味や?」

純「お母ちゃんはね 大阪になんて行きたくないの 宮古が好きなの 宮古に居たいの。」

善行「新天地は大阪なんや 間違いない 俺について来い! 晴海! ついてきてくれ 頼む! ついて来い。」

純「じゃあ 気付いてる お父ちゃん。 お母ちゃんの手 シミとかシワとか 凄い増えてんの?」

善行「え?」

純「昔から すべすべして 凄い綺麗だったのに 昔は 私が膝とかすりむいても 撫でてもらうだけで すぐに治ったのに お母ちゃんの手みてるだけで 最近は 宮古の海が 汚されていくような気がして ツライの お父ちゃん。」

純「お願いだから お母ちゃん これ以上苦しめるの やめてくれるかな? 家族のこと 本当に 愛してるなら この家も ホテルも売るの やめて みんなで 借金 死ぬ気で返していこうって そういう風に言ってくれないかな お願いだから お願いします。」

晴海「おとうさん 私からも お願いします。」

剛「俺からも お願いだよ お父ちゃん。」

マリヤ「お義父さん プリーズ。」

正「痛っ 俺も長男として 全力でフォローするからさ お願いします。」

純「お願いします。」

善行「分かった。 好きにせい。」

純「お父ちゃん 本当? じゃあ ホテル売るのも白紙に戻していいのね?」

善行「ああ お前らの やりたいようにやって やりたいようにやってみい」

愛「お義父さん 捕まえて下さい! お義母さんの実印盗む気です!」

純「え? ちょっと! お父ちゃん! 今 いいって言ったじゃない!」

サザンアイランド

梨田「今 なんて おっしゃいました?」

純「ですから ビーチは母の物なので お売りすることは出来ないんです。」

梨田「ちょっと 待って下さい そんなことされたら こっちのリゾート計画は 全て パーやないですか 来週にはホテルの取り壊しを始まる予定やのに あの ご主人は?」

晴海「ちょっと 体調を崩しまして。」

狩野家

善行「開けてや 頼む!」

正「もう 大人しくしてろよ お父さん。」

剛「お姉が来るまでの辛抱だからさ。」

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