【 連続テレビ小説「純と愛」】70話のネタバレです。
あらすじ
宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第6巻。オオサキプラザホテルは外資系に買収され「カイザーオオサキプラザ大阪」へと変わることに。
70話ネタバレ
サザンアイランド
ロビー
善行「大阪行って 一から やり直そう!」
晴海「わかりました。」
善行「ありがとう! ありがとう!」
純「お母ちゃん…。」
晴海「じゃあ… 別れましょう。 離婚して下さい おとうさん。」
善行「本気で言うてんのんか?」
晴海「おとうさんが私達と一緒に このホテルで働く気ないなら 仕方ないじゃないですか その代わり 純と社長 代わって下さい そうしてくれれば 私達で 借金を返しますから。 純もいい それで?」
純「私は 構わないけど…。」
その場を去る善行
おじぃ ビックリした お母ちゃんが こんなこと言うなんて
売店
純「お母ちゃん。」
晴海「うん?」
純「本当にいいの? お父ちゃんと別れちゃって?」
晴海「もっと 早く こうするば よかったね 多分。」
正「お母さん。 もうちょっと考えた方がいいんじゃないかな?」
晴海「正は 反対ね?」
正「いや そうじゃないけど 家族みんなで 頑張っても お父さんが残した借金 ペイ出来補償無いし。」
晴海「そんな 弱気なこと 言わないよ。 長男でしょう?」
正「俺は心配なの お母さんが今までよりも苦労するんじゃないかって。」
晴海「私は大丈夫さ。 これから純を助けてやってくれないね 正。」
正「純がボスっていうのも イマイチ納得できないっていうか…。」
剛「だったら お兄が社長になって責任もって借金返せば?」
正「だから俺は そういうこと言ってるんじゃなくて じゃあ お前は お父さんとお母さんが別れても平気なのか?」
剛「いや 俺はさ お母ちゃんが良ければいいかなっていうか… 俺よくわかんない。」
正「純。 お前は?」
純「いや 私は お母ちゃんの気持ちは分かるけどさ 娘としては やっぱりね? 別れてほしくないっていうか 複雑です。 はい。」
マリヤ「私は お母さんに賛成ね。 別れた方がいいよ。」
正「マリヤは本当の娘じゃないから そんな無責任なこと 言うの。」
マリヤ「何それ? 私はお母さんと本当の親子だと思ってるよ!」
正「だから そうじゃなくて!」
マリヤ「ダメなの?」
正「何?」
晴海「ちょっと やめてよ2人とも もう私のせいで ケンカしないで。」
純「お母ちゃんはさ もう お父ちゃんのこと愛してないの?」
晴海「それは…」
純「うん。」
晴海「ごめんね。 みんなに余計な心配かけて でも 私は こうするしかないの 今は。」
純「あ! ちょっ。」
正「(ため息)もう父さん どこ行ったんだよ。」
純「ねえ お兄ちゃん 電話してみてよ。 私が電話しても絶対出ないと思うから。」
正「もしもしお父…(ただいま電話にでられません…)ダメだ 留守電。」
純「ああ…」
正「もしもし お父さん 今どこに居るの?」
愛「大丈夫ですか 純さん?」
純「まさか 自分の親が別れるなんて思ってなかったから なんか思考が停止しちゃって…。」
愛「とりあえず 今出来る ホテルの再建を頑張りませんか?」
純「あ… うん。 そうだね うん。」
銀行
純「作ってきたんですけど もう少しだけ…」
おじぃ 愛君の言う通り 次の日 債権者の人のところに 行ってホテルの再建案を 必死で説明し
純「目 通してもらったら 絶対に分かると思うんです お願いします。」
公民館
地元の人にも ホテルに来てくれるよう 頼みに行ったけど。
「乾杯!」
「ちょっと 親父は 問題だけど。」
「だけどよ あの人はさ ここには向いてないよ 宮古の人をさ バカにしてるところがあるからよ。」
サザンアイランド
客室
純「これを 綺麗にね このまま下に持っていって 中に入れるわけよ。」
マリヤ「おお!」
お母ちゃんが離婚 言いだして 家族の関係が少し ギクシャクし お父ちゃんと 相変わらず連絡が取れなくて…。
ロビー
晴海「留守電。」
まさか 自殺なんか してないよね?
愛「お義母さん! 早く来て下さい! 急いで 大変なんです! 純さんも! 早く 早く!」
純「え? ちょっと。」
ビーチ
え 本当にしてるよ!
純「ちょっと! ねえ お父ちゃん!」
晴海「やめて下さい! 泳げないでしょう!」
善行「自分の借金はな 自分の命で返してやるわい! 俺 死ぬから 保険金降りるから 死んでやるわい!」
晴海「ちょっと おとうさん!」
純「あ ちょちょっ!」
愛「大丈夫ですか? ウソつかないでください! お義父さんは死ぬ気なんてありません。」
善行「アホ! 本気や! 本気で 死んでみせるわい! あ!」
純「ちょっと お父ちゃん。」
晴海「おとうさん! ああ!」
回想
晴海「ほら あれ おじぃのホテル ねえ 純 ついたよ。」
善行「なんでやねん」
愛「おとうさんは 悲痛な顔をして 叫んでいます 俺をもっと見ろ 俺をもっと 大事にしろ 俺のことを 愛せ 愛せ。」
晴海「お帰り!」
回想終了
サザンアイランド
客室
善行「う~ん。」
愛「気が付きました? 今 お義母さんたち 呼んできますね。」
善行「行かんでええ。」
愛「いや でも…。」
善行「あいつの顔なんか 見とうないわい。 お前の顔もや。」
愛「お義母さんは 本当はお義父さんと別れたくなんかないんです 離婚って言いだしたのは 最後の賭けなんです お義父さんが 本当に自分のことを愛してくれてるんだったら 宮古に残って 家族と一緒にやり直す気になってくれるんじゃないかって。」
善行「あいつ ホンマはそう思うてんのんか?」
愛「はい。」
善行「いやいや お前のな その 人間の本性が見えるとかなんとかいう力 信じたわけやないぞ!」
愛「分かってます。」
善行「なら 俺見るな!」
愛「お願いします。 純さんと一緒に このホテル 立て直してくれませんか?」
善行「そんなことしたって あいつはな やることなすこと 俺のことが気にいらへんのや 子供の時から そうじゃ あいつは おじぃのところには ニコニコ 走っていく子やったけど 俺の膝には一度も 来えへんかった。」
愛「純さんは 誰よりも お義父さんのことを愛しています。 そして 誰よりもお義父さんから 愛されたいと思っています。」
善行「そんなことあるかい。」
愛「ただ このホテルをお義父さんが大事してくれないのが イヤなんです このホテルは 純さんにとって 生きる目標であり 夢であり 何にも変えられない 大切な宝物なんです。 そんな純さんの気持ち 分かってもらえませんか? お願いします。」
善行「おい。」
愛「はい。」
善行「お前は一体 何者じゃ? 男のくせに 女房従えて生きていくというプライドがないんか お前には?」
愛「いや そんな物持っていても 仕方ないなって思ったんです 純さんを見ていたら お客さんに感謝された時に 本当に嬉しそうに笑う 太陽みたいな まぶしい笑顔を見ていたら それを一生失ってほしくないなって思ったんです。 」
愛「この人の心が折れないように 一生支えて生きてたいって 思ったんです。 僕もガキのころ そうだったけど 男って 女の人に 良いところ 見せようとして 自分の身の丈以上のことをして 結局失敗しちゃうんですよね。 そんなことするくらいだったら 女性に尽くした方がいいと思いませんか? このまま 意地張って お義母さんや純さん失っても いいんですか? お義父さん?
売店
晴海「皆さん ウチの父の声が入ったテープ 見つかったので 聞いて下さい。」
純「あ!」
愛「純さん。」
弘治『テスト テスト 今日は おじぃの誕生日だから 純が歌を プレゼントしてくれます。』
純『やだよ おじぃ 恥ずかしいし。』
純「ちょっと…」
愛「純さん。」
愛「し~っ。」
弘治『大丈夫だよ 純 お~い! 善行さんも晴海もみんな聞いてくれ 純が歌うから』
純『いくよ。 ハッピーバースデートゥーユー ハッピーバースデートゥーユー ハッピーバースデーディア おじぃ』
(笑い声)
純「止めて! 無理無理! もう! 本当にやめてよ お母ちゃん もう すみません 本当に お粗末です」
「心地いいね ここは。」
純「あ~。」
「おじぃの作った ホテルが 戻ってきたね。」
純「お父ちゃん!」
善行「皆さん お集まりいただきまして ありがとうございます。 ありがとうございます。 また 今後ともね 一つね このホテル よろしく ご愛顧のほど お願い致します。 お願い致します。」
(拍手)
善行「思いもかけない拍手 ありがとうございます。」
おじぃ よかった やっと お父ちゃんがわかってくれたよ