【 連続テレビ小説「純と愛」】71話のネタバレです。
あらすじ
宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第6巻。オオサキプラザホテルは外資系に買収され「カイザーオオサキプラザ大阪」へと変わることに。
71話ネタバレ
サザンアイランド
売店
純「お父ちゃん!」
善行「皆さん お集まりいただきまして ありがとうございます。 ありがとうございます。 また 今後ともね 一つね このホテル よろしく ご愛顧のほど お願い致します。 お願い致します。」
純「よかった やっと お父ちゃんがわかってくれて。」
愛「純さん。 純さん。」
純「ん?」
愛「純さん。」
純「何?」
愛「まだ 何か隠してるよな気がします。 お義父さん。」
おじぃ まだ 何か企んでるの? お父ちゃん。
食堂
善行「長年 ご愛顧賜りまして もう本当に感謝しております。 あの今日はもう誠心誠意サービスさせていただきます よろしくお願い致します。 ありがとうございます。」
正「これで 離婚も無しだよね? お母さん?」
晴海「でも ビックリした おとうさん 本当に私のお願い聞いてくれるなんて。」
晴海「ごゆっくり~。」
純「ねえ お母ちゃん。」
晴海「ん?」
純「ちょっと 来て。」
晴海「何?」
純「あのね お父ちゃんのこと なんだけど ちょっと 気を付けた方が いいかもしれない。」
晴海「なんで?」
純「愛君がね まだお父ちゃん まだ なんか隠してんじゃないかって。」
愛「すみません。」
晴海「いい加減にしなさい 言ったでしょう 私は 愛さんが本性見えるなんて 信じてないって。」
純「その気持ちはわかるけどさ…」
晴海「あんたも娘なら どうしておとうさんのこと信じて あげないの? あなたも なんでも分かったような顔するの やめてもらえませんか もう?」
ロビー
純「お父ちゃん。」
善行「どうですか こんなもんで 社長?」
純「やめてよ そんなの 私は お父ちゃんが一緒に働いてくれるなら 別に 社長になんかならなくてもいいんだから でもさ?」
善行「ん?」
純「なんで 急に 気が変わったの?」
善行「それがな 愛君に ガツンと言われたんや いつまでも 意地張ってんと そろそろ 男が女に従う時代と違いますか?」
純「じゃあ 向こうの商社の人に ここを売らないって 言ってくれたのね?」
善行「当たり前や お前の考えは キチンと伝えました。」
善行「おお! これは これは 梨田さん これは えらい すみません。」
梨田「狩野さん 私達は ぼちぼち。」
善行「あ はい! すみませんでした。」
梨田「仕方ないですよ 残念ですが 今回は 諦めます。」
善行「ありがとうございます。」
純「本当に 申し訳ありませんでした。」
梨田「頑張ってください。」
純「本当すみませんでした。」
善行「どうも すみませんでした。 ありがとうございます。 あ 車のところまで 送らせてください。」
純「本当すみませんでした。 申し訳ありませんでした。」
客室
愛「それで 商社の人達は 納得して帰ったんですか?」
純「うん。 今回だけは お父ちゃんのこと 信じてみようと思うの。 愛君に言われて 反省したって 言ってたし お母ちゃんに 離婚切り出されて 目が覚めたんだよ きっと。」
愛「でも 書類だけでも見せてもらった方が良かったんじゃないですか?」
純「ごめん もう疑うのやめようと思うの お父ちゃんのこと 私の父親は あの人しかいないんだし。」
愛「すみません。」
その場をあとにする純
誠「私はまだ 臭いと思う あのオヤジ。」
愛「え?」
誠「さっきも 裏の方で 誰かとコソコソ電話してたし。」
回想
善行「ええ はい はい 分かりました。 ええ その時間ですね? はい。」
誠「なあ愛ちゃん 向こうのおかあさんに 携帯の履歴とか調べてもらったら?」
愛「う~ん 逆効果なんじゃないか それは?」
誠「え?」
愛「純さんも お義母さんも どこか 信じようとしてるっていうか どうしても 信じたいんだよ。 お義父さんのこと。」
誠「愛ちゃんは 信じてるん? パパとママのこと?」
ロビー
純「あ!」
愛「お疲れさまでした。」
晴海「あとお願いね 純。」
純「うん。」
善行「そうそう 明日 予約入ってなかったな。」
純「うん。 今んところ。」
善行「そうか そやったら 明日 お休みにして お祝いしようか?」
純「ん?」
晴海「お祝いって?」
善行「う~ん 純の勘当も解かんとな みんなで食事しよう な?」
晴海「そうですね」
善行「うん。」
晴海「純 よかったわね。」
純「うん。」
善行「ああ 愛君。」
愛「はい。」
善行「誠ちゃんも一緒に な?」
愛「ありがとうございます。」
善行「うん ほんならな。」
純「ああ お休みね!」
善行「おやすみ~。」
晴海「おやすみ~。」
愛「おやすみなさい。」
純「おやすみ~。」
狩野家
純「ここだよ ここ!」
晴海「純。 ほら 早く 上がって。」
マリヤ「そうよ。 敷居跨いで 跨いで。 カモン。」
純「じゃ。 ただいま!」
晴海「お帰り~。」
純「私もなんか 手伝うから あ ちょっと ごめん ちょい 待って。」
剛「愛君と 誠ちゃんも 早く。」
正「どうぞ どうぞ。」
愛「お邪魔します。」
純「おじぃ ただいま。」
剛「ねえねえねえ 今 お兄と激論交わしてたんだけど 2人はどう思う?」
誠「どうって 何が?」
剛「人は 何故結婚するのか?」
誠「私も手伝ってくる。」
剛「え? ちょちょちょっと 待って 誠ちゃん。 なんで?」
誠「私も 手伝います。」
純「ああ 本当? じゃあさ…」
愛「ちなみに お義兄さんは どう思われるんですか?」
正「俺は まあ 結婚とは ミッションっていうか 義務の遂行だな。 所詮。」
剛「うわ 夢ないな 本当に お兄は。」
正「あ?」
愛「じゃあ 剛君は どう思うの?」
剛「あ 俺は あの 好きな人と ずっと 一緒に居たいというか まあ 僕が魚で 君が海みたいな?」
正「お前は 結婚してないから そんな甘いこと言うんだよ。」
剛「んだよ 一生 お兄には 分かりませんよ~だ。 じゃあじゃあじゃあ 愛君は?」
愛「ああ 僕は 純さんが呼吸するところに 空気を送り込む みたいな存在になりたいです 友人の言葉が好きなんですけど 私の愛があなたを作り あなたの愛が私を作る」
正「ほう。」
剛「ん なんか聞いたことあるな それ? 難しいよね?」
正「おう 来たか。」
純「何3人で コソコソ 話してんの?」
正「いや。」
剛「お姉の悪口。」
純「何それ ちょっと?」
剛「おいしそう それ 何?」
純「よいしょ。」
剛「いただきま~す。」
愛「失礼します。」
正「皿 ちょうだい 皿。」
純「あれ? お父ちゃんは?」
正「ああ なんか 用事があるとか言って 出かけたけど?
純「何処に?」
正「さあ?」
正「ウチの自慢のサラダをどうぞ。」
剛「うわ おいしそう。」
純「愛君? どこ行くの? ちょっと?」
道中
純「ちょっと 待ってよ! ねえ どこ行くの? 愛君! ねえ どこ行くの?」
サザンアイランド
善行「お願いします。」
純「お父ちゃん! 何やってんの?」
善行「要らんようになったから 処分してるんねん。 今日で このホテル閉める。」
純「は? みんなで ここやり直すんじゃなかったの?」
善行「俺は そんなこと ひと言も言うてへんぞ。」
純「何言ってんの?」
晴海「どういうことですか おとうさん?」
純「みんなを油断させて 騙したわけね!」
善行「みんな お前が悪いんじゃ! お前がビーチのことなんか かあちゃんに入れ知恵するから 離婚とか言いだしたんや! おかげで おれは ここの会社の人間に 女房も説得できん男やと 見下されて 損害賠償ふかっけられて 詐欺で 今訴えられそうに なってんねん!」
善行「もう自己破産だけでは すまん 俺は犯罪者にされてしまう せやから せやから 俺は 持ってる土地と建物を売ってやったんや! どこが悪いんじゃそれの!」
純「ねえ お父ちゃんお願いだから みんなで 頑張って借金返そうよ。 ね?」
晴海「そうですよ おとうさん。」
善行「ああ!」
純「ちょっと。」
善行「俺はな 俺はもう この島に 居ることが耐えられへんねん。 もうこれ以上 居ったら 俺は 死んでしまう。 お前ら 寄ってたかって この俺を殺す気か? 俺はな 全身全霊あげて 家族守ってきたんや! こっから先はな 俺は 俺のために生きるんや!」
おじぃ ちょっと おかしくなってるよ この人
「狩野さん!」
善行「うん?」
「危ないですよ。」
善行「はい はい 持って行って。」
純「ちょっと! ちょっと! ちょっと待って! ちょっと これ おじぃのだから やめてください!」
善行「これは 俺の物じゃ 俺の物じゃ 俺の物じゃ!」
愛「純さん。」
善行「持ってって。」
純「お父ちゃん やめて。」
そして
「狩野さん 5万円と 受け取り書きますんで ちょっと 待って下さいね。」
善行「お願いします。」
善行「晴海。」
晴海「おとうさん。 これから どうすれば いいんですか?」
善行「道は一つや ビーチ売って 大阪行こう。 これで 借金は 返せる。 息子2人と嫁 路頭に迷わせんで 済むんや。 お兄ちゃん これで 一杯やってって。」
「すみませんね。」
純「お母ちゃん。 騙されちゃダメだよ。 宮古に残って ここで やり直そう。」
晴海「どうやって?」
純「それは… だから…」
晴海「どうしよう 正?」
正「こうなったら 大阪に行くチョイスがベターじゃないかな? ビーチだけあっても 宝の持ち腐れだし。」
純「そんな情けないこと 言わないでよ! 今回のことだって長男として責任感じてんの お兄ちゃん?」
正「長男 長男 長男って言わないでくれっかな いいかげん? だいたいさ 俺は長男なんかに生まれたくなかったんだよ。」
純「知らないわよ そんなの! 何でキレてんのよ?」
正「キレてねえよ。」
純「キレてんじゃないの。」
晴海「やめなさい。」
善行「おい 晴海。 どないすんねん? 言うとくがな 家も抵当に入ってるしな 借金返さえへんかったら 住むところないで 俺と離婚しても ええが そうなったら 一文無しや どないして借金返すんや?」
晴海「わかりました。 おとうさんの言う通りにします。」
純「お母ちゃん。 このまま 諦めちゃうの? おじぃには なんていうの?」
晴海「純! お願い これ以上苦しめないで。」
おじぃ 助けて どうしたら いいの?