【 連続テレビ小説「純と愛」】76話のネタバレです。
あらすじ
夏菜主演によるNHK朝の「連続テレビ小説」シリーズ第7巻。ホテルサザンアイランドを失い、家族がバラバラになってしまった純は落ち込む日々が続く。愛は元気付けるが、純の心の声が聞こえなくなっていて困惑していた。第13週と第14週を収録。
76話ネタバレ
回想
純「家族なんだから いくらケンカしたからって 最後はお父ちゃんとだって 分かり合えるって 信じてた 世界は1ミリも変わらないんだよ。」
善行「一家揃って ニッコリ笑うという この幸せを台無しにしたんは お前や!」
純宅
愛「おかえりなさい。」
純「ただいま…。」
愛「早かったんですね。 てっきり那覇に泊まっていくものだと思っていました 何か あったんですか?」
純「私なんか 生まれてこなきゃよかった。」
愛「どうしたんですか? 勇気ちゃんが生まれた時は あんなに嬉しそうだったのに。」
純「何でも私のせいなの 総理大臣がコロコロ変わるのも 世界中で戦争が無くなんないのも。」
愛「そんな… そんな被害妄想みたいなこと言わないでください。」
純「愛君がいけないんだよ。 愛君が那覇に行け なんて言うから。 お前が家族の幸せを台無しにしてるとか お前なんか岩でも食ってろとか そういうこと言われて もうどうしたらいいのか 分かんないよ。」
愛「純さんは… 出逢った時みたいに ずっとそのままでいてください。」
純「そのままでいられる人間なんかいないんだよ 私は もうあの時の私じゃないよ。」
純「今 ず~っと 頭の中で ひなまつりが流れてて 女なんかに生まれるんじゃなかったって 思ってんの こ世界には 夢や希望もないって 諦めてるの。 私はね お父ちゃんが死んだって 絶対泣かない。 ううん 逆にうれしいかも、 あんな奴いなくなった方が…」
頬を叩く愛
純「なにすんの?」
愛「人として 間違ってような気がしたんで。」
部屋を出る純
愛「純さん。」
カイザープラザホテル
桐野「じゃあ 田辺さん よろしくね。」
千香「はい。 今頃なにやってますかね 待田さん 連絡ないけど 大丈夫ですかね?」
桐野「まあ 彼女のことだから 元気に戦ってるわよ 魔法の国を守るためにね。」
千香「なにがあってもめげないですもんね。」
桐野「そうね 私たちも頑張んないと。」
千香「はい。」
桐野「じゃあ よろしく。」
千香「はい。」
水野とぶつかる純
純「いっ!」
水野「大変もうしわけありません!」
純「あ!」
水野「おお!」
純宅
愛(ん? なんだ 今の悪寒は ものすごい 嫌な予感がする 電話してみようかな? でも… なんて言っていいのか わからない。)
(電話の着信)
愛「もしもし」
謙次「あの 今大丈夫?」
愛「どうしたんですか お父さん?」
謙次「いや 誠から連絡がないかと思って。」
愛「誠なら 宮古島にいるんじゃないですか?」
謙次「いや それが 宮古で知り合った 自称ミュージシャンとかっていう男と 横浜かどっかで住んどるみたい この前 生活費を送ってって 電話してきたんだ。」
愛「ほっといたらどうですか? もう子供じゃないんだし。」
謙次「そんなこと言うなや 家族やろ? あ そうだ 正月くらい 帰ってこうへんか? 純さんと一緒に?」
愛「え?」
謙次「かあさんのことも心配やねん。 なんだか この頃 具合が悪そうで 薬の量もどんどん増えとるみたいやし。」
愛「お父さん 1つだけ聞いてもいいですか?」
謙次「ん?」
愛「どうしてお母さんと結婚したんですか?」
謙次「それは好きやったからに決まっとるやろ?」
愛「じゃあ どうして浮気するんですか?」
謙次「いや…」
「お待たせ。」
謙次「ああ ちょっと… ちょっと待って。 今大事な話しだからね。」
愛「また あの電話するから。」
「ケンちゃん。」
謙次「ちょっと…」
愛「お母さんのこと もう愛してないんですか?」
謙次「いや そんなことないけど あいつが何考えてとるか わからへんねん。 どうやったら あいつを幸せに出来るんか。 どうやったら 昔のあいつに戻ってもらえるんか。」
レストラン
純「(せき込む)」
水野「大丈夫? すごい勢いで飲んでたけど?」
純「全然大丈夫 私 こう見えて 全然なんの取り柄もないんですけど お酒だけは強いんです。」
「メリークリスマス 乾杯。」
「乾杯!」
「乾杯 いえーい!」
純「いいなぁ 私なんか 友達もいないし 家族にも 見放されたし もう死にたいけど そんな勇気もないし。」
水野「そんなこと言わずに 今まで通り頑張ってほしいけどな 俺は。」
純「無理です むりむりむり そんなの無理です。 どうせ私がやってること みんな間違ってるんですよ。」
水野「トルストイは言ってるよ この世に正しい人間なんていない 正しくなろうとし続ける人間がいるだけだって。 それにさ おじぃの魔法の国が消えたうえに 今までの君が消えちゃったらさ 本当に悔しいだろうし 悲しむんじゃないかな 死んだおじぃが?」
純「いいな 水野さんは 私の心の声とか聞かなくても 私の気持ち 全部分かってくれるし 私 水野さんと付き合えば よかったかも?」
水野「そんなこと言うと 誘惑しちゃうよ?」
ホテル
(携帯の着信)
水野「はい はい。」
愛「え? あれ? あの すみません あの待田純さんの携帯電話じゃ?」
水野「愛 俺俺 水野。」
愛「水野君? え? なんで 水野君が?」
水野「え? さっきまで ずっと純と一緒に飲んでたから。」
愛「ウチの妻に代わってください!」
水野「え? もう帰ってんじゃないの?」
愛「とぼけないでください! 今どこにいるんですか?」
水野「(せきばらい)いや 実はさ 帰りたくないって言うもんだから じゃあ 泊まっていく? みたいな話しになって で今 ホテルで シャワー浴びてます あなたの妻。」
愛「どういう意味ですか それ?」
水野「どういう意味ですか?って 子供じゃないんだからわかるだろ?」
ホテルに向かう愛
愛「どいて! どいて! どいて下さい! どいて!」
ホテル
愛「純さん 純さん!」
(チャイム)
水野「おみごと! さすがだね。」
愛「純さん! 純さん! じゅ…」
「え?」
愛「え? あ!」
水野「ごめん ごめん。 携帯返してやろうと思ったんだけど ただ取りに来いって言うのも癪だったからさ。 いやー 今日こそ イケると思ったんだけどなー ということで フラれました。」
愛「え? じゃあ 純さん今どこに?」
水野「いや 本当に知らない。 電車で帰るって 1時間以上前に別れた。 っていうかさ お前たち 大丈夫か?」
「誰 あの人?」
水野「どうでもいいっしょ 今日は楽しいクリスマス カモン!」
夜の街
愛(どこ行ったんですか 純さん?)