ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「純と愛」80話「あかずのま」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】80話のネタバレです。

あらすじ

宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第8巻。新しいホテル「里や」で働くことになった純は、希望を胸に抱き、渡船に乗って大正区へと渡るが…。第15週と第16週を収録。

80話ネタバレ

純宅

純「あー! やっぱ 愛君のご飯は元気でるなー。 よし! 私は頑張るぞ。」

愛「なんか純さん 凄い張り切ってますね。」

純「いやさ 去年の暮れから 全然仕事なくて 散々迷惑かけたから 今年は バリバリ働かないとね。」

愛「いいですけど 急がなくていいんですか? 20分の船に遅れますよ?」

純「ああ! じゃあ 行ってくるね。」

愛「純さん。」

純「ん?」

愛「携帯持ちましたか?」

純「ああ! 持ってない 持ってない。 サンキュー! 行ってきます。」

愛「純さん お財布持ちました?」

純「持ってないです。」

愛「はい。」

純「じゃ 行ってきます。」

愛「純さん。 さっき渡した お弁当。 はい。」

純「ごめん。 ありがとう。」

愛「どうしたんですか?」

純「私 愛君がいないと 何もできないなー と思って。」

愛「僕はただ 純さんが またやる気になって 魔法の国をつくる気になってくれたのが 嬉しいだけです。」

純「ハハハ。 じゃ 行ってきます。」

愛「行ってらっしゃい。」

フェリー

純「待って! 待って! 乗りますから!」

おじぃ 今日から 新しいホテルで働くことになりました。

純「あー 間に合った。」

今度のホテルには運命みたいなもんを感じるんだ だって ホテルがあるのは 大正区と言って 大阪でも 沖縄出身の人が沢山住んでる街で ここを歩いていると 一瞬 沖縄にいるのかと思ってしまうから

「とんそくとおいしいよ。」

純「おはようございまーす。」

純「おはようございまーす。」

「おお おはよう。」

純「おはようございまーす。」

「よう。」

「うーす。」

純「おはようございまーす。」

おじぃ ここだよ。 謎の古い建物にみえるかもしれないけど あくまでホテルだからね。

純「よし!」

里や
食堂

純「おはようございます!」

一同「…」

サト「安易なんだよね そうやって 悲しい音楽流せば 視聴者泣くと思ってんだから。」

純「あの。 おはようございます。」

サト「あ おはよう。 今日から よろしくね。」

純「はい! あの。 私 何したら いいですか?」

サト「適当に仕事見つけてよ あんた 一流ホテルにいたんだし 教えることないし。」

純「じゃあ 今日の予約とか 教えてください。」

サト「そんなもん あるわけないでしょ ウチはほとんど 飛び込みだし。」

純「じゃあ。 今の客室状況とか 今日のチェックアウト予定とか知りたいんですけど。」

サト「ここに書いてある アバウトでよければ。」

あ アバウトって…

純「あの じゃあ 私 空いてる部屋のお掃除してきます。 あの 今日から よろしくお願いします。」

一同「…」

サト「あ そうだ! 大事な事忘れてた。」

純「なんですか なんですか?」

サト「あんたのこと なんて呼ぼうか?」

純「いや 別に あの普通に名前でいいですけど。 待田とか 純とか。」

サト「いや そういうの普通でつまんないからさ ウチはみんな ニックネームで呼ぶことにしてんのよ 蘭はね 見た目通り『セクシー』」

サト「羽純は いつもジュース チュルチュルやってるから『チュルチュル』」

サト「忍は日本人じゃないみたいだから『セニョール』ね。」

サト「私は石原裕次郎と天海祐希のファンだから。ボスなんだけどさ 誰もそう呼んでくれないんだよね。 で?どうする?」

純「いや そう言われてもね?」

サト「前のホテルで なかったの? ニックネームとか?」

純「一応ありましたけど…。」

サト「なに? なに 教えてよ。」

純「社長…」

サト「え? なに聞こえない?」

純「社長です 社長 なんか面接の時に社長になりたいって言ったら 会社中に広まっちゃって。」

サト「じゃあ 決まり。 みんな この子のニックネーム『社長』ね。」

純「ちょっと 勘弁してくださいよ。 私 その名前 もうイヤなんです。」

サト「別にいいじゃない。 あんたらしいし 社長!」

ここでも それかよ…

客室

よーし! 働くぞー!

純「あの 今日から お世話になります 待田純です あの…」

コインランドリー

純「あの… ウチのお客さんですよね? よかったら 私 洗濯物やりましょうか?」

「結構です。」

食堂

忍「いわしの煮つけ」

純「はい はい はい。 私持って行きますね。 お待たせしました。 すみませんね いわしの煮つけ定食です。 あの 私 出来ることあったら なんでも言ってくださいね。」

純「将棋 どっち勝ってます?」

「おいしゅうないわ おいしゅうないわ。」

おじぃ ここには笑顔がありません。 それに 従業員も変わった人ばっかりで…

純「これ?」

純「あの… セニョールさんは ちょっとだけ 顔が怖いから もうちょっと 笑顔でやったら きっと 良くなると思います。」

忍「すみません。」

純「す すみません。」

純「いらっしゃいませ。」

純「ちょっと チュルチュルちゃん。 一応従業員なんだからさ お客さん来たし ジュース飲んでたり 漫画読んでたりしてたらダメなんじゃないの?」

無視ですか…

純「ああ どうぞ! あの… セクシーさんは 凄く綺麗なんだし もっと明るい恰好して 顔もお客さんに見えるようにしたら どうですか?」

蘭「士郎。 おいで。」

あなたも無視ですか…

純宅

純「ああ もう… どうすりゃ いいのよ みんなやる気ないし 女将さんは何言ってもドラマばっか見てるし。」

愛「まあ 初日なんだし 思う通りにはいかないですよ。」

純「今日ね 帳簿見たの そしたら 宿泊費とか払ってないお客さんとか結構いてさ。」

愛「へえ。」

純「料金も安すぎるんだよね 最初から。 こうなったら改革案だそうかと思って。」

愛「焦らない方がいいんじゃないですか? 郷にいては郷に従えって言いますし。」

純「きっと 良くなるから。」

里や
客室

天野「うわー!」

純「お客さん! どうかしました?」

天野「うわー!」

純「あの お客さん 大丈夫ですか? もしもーし?」

天野「うわー!」

純「あけますよ? あけますからね! 失礼します。 うわ!」

純「あの お客さん! ちょっと!」

天野「やかましい あっち行け!」

食堂

サト「ああ あのあかずの間ね。 確か2か月くらい 出てきてないんじゃないかな? あの人?」

蘭「2か月です。」

サト「うそ! そんな なるっけ? 一体なにやってるんだろうね 中で?」

純「ちょっと 吞気なこと 言ってないで 掃除させてもらったら どうですか? 臭くて 臭くて しょうがないんですよ あそこ。」

サト「ああ 今んとこ 苦情もないし ウチは基本的に 客の自由を尊重するからさ。」

純「女将さん。」

サト「ん?」

純「あの これ 見て下さい。」

サト「何これ?」

純「私なりに このホテルの改革案を考えてきました。」

サト「はあー 凄いねー。」

純「私 おじぃのホテルがなくなって 生きる希望を失った時に 初めてここに来て そんな時 凄く 本当に心が安らいで 生きる元気を取り戻すことが出来たんです。 だから 私みたいに ここに来たお客さんを そういう風に出来るんじゃないかな と思うんです…」

サト「いや ちょっと待って 今いいところだから。」

純「あの すみません これ 前のホテルでもらったんですけど… あの! 皆さん! これ! 歩み寄る者には 安らぎを 去り行く者に幸せをって 書いてあるんです。」

一同「…」

純「あの これ 歩み寄る者には 安らぎを 去り行く者には幸せを みんなで頑張って この言葉のような ホテルにし…」

蘭「いいかげんにしてよ!」

純「え?」

蘭「言っておくけど ここは あんたが思ってるような場所じゃないの。 毎日やることもなくカップメンばかり食べている人生を諦めてるような人間が集まってくるところなの。 あんたみたいな 暑苦しい女に みんなで頑張れば 夢が叶うみたいなこと言われるのが 1番迷惑なの。」

純「いや そうじゃなくて だから 私はおじぃの魔法の国…」

蘭「向いてないからさぁ! 辞めた方がいいんじゃないの あんた? おいで。」

純「ねえ チュルチュルちゃん これ! あの私が 作った改革案 なんだけど…。」

羽純「笑止。」

え? なんて言った? 笑止って 笑って止めるって書く あの笑止?

純「あの セニョールさん これ 読んでみてもらえませんか?」

忍「自分は 女将さんに言われたことを やるだけなんで。」

純「やっぱり 女将さんに これ見てもらわないと。」

サト「買いかぶりすぎよ そんなたいしたホテルじゃないからさ ウチ。」

純「くれるの? ありがとう。」

やっぱ 子供には好かれるんだよな

純「どれどれ?」

おじぃ ここに来て まだ2日目なのに もう1人ぼっちだよ 私は…

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