ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「純と愛」82話「あかずのま」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】82話のネタバレです。

あらすじ

宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第8巻。新しいホテル「里や」で働くことになった純は、希望を胸に抱き、渡船に乗って大正区へと渡るが…。第15週と第16週を収録。

82話ネタバレ

里や
客室

純「(ノック)お客さん! あの すみません お願いですから ここ開けてくれませんか?」

天野「包丁持ってきてんか?」

純「え?」

天野「そしたら 言うこと聞いたるわ!」

食堂

純「あの人 一体どういう人なんですか?」

サト「確か 名前はね。」

純「はい。」

サト「あ これ。 世捨人って書いてあるね。」

純「完全に偽名じゃないですか。」

サト「やっぱり? でも 偽名ですかって聞けないしね。」

純「じゃ マスターキー使って 強引に中に入るとか? あの部屋どうなってるか心配だし。」

サト「ウチそういうのないから 客が鍵閉めたら入れないの。 それに 私 嫌いなのよね そういう織田信長みたいなやり方『鳴かぬなら殺してしまえホトトギス』って感じだし ここ大阪なんだし太閤さんのやり方でいかないと『鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥』ってやつ。」

蘭「それは徳川家康だと思いますけど。」

サト「え? そうだっけ?」

蘭「豊臣秀吉は『鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス』です。」

サト「ああ そうか じゃあ 社長も太閤さんに負けないで頑張ってみたら?」

今のウインク? っていうか この人 本当に やる気あるのかな?

客室

おじぃ どうやったら 出てくるか 全然浮かばないんだけど…

純「(ノック)世捨人さん お風呂入りませんか? あの きっと 入ったら気持ちいですよ。 私 お背中流しますから。」

蘭「あんたとは 入りたくないって。」

くそー めげるもんか!

純「じゃあ 私とカラオケ行きません? 一緒にデュエットしましょうよ。」

羽純「無駄!」

無駄って… ばっさり全否定ですか。

純「じゃあ なんか おいしい物食べにいきましょう。 ね? おいしい物食べましょう ね? 食事? 食事どうしてるんですか? っていうか トイレどうしてるんですか?」

天野「ほかしとけ」

純宅

愛「あの… お食事中 本当に悪いんですけれども その人 おっきい方はどうしてるんですか?」

純「多分ね 夜中にこっそりトイレ行ってるみたい。」

愛「なるほど。」

純「はあ… それにしたって どうやったら 出てきてくれるんだろう? 他のスタッフも全然協力してくれないし 女将さんに言っても テレビばっかり見てるし。」

(携帯の着信)

純「ん? あ! マリヤさん。」

愛「あ 出たらどうですか。」

純「うん。 もしもし マリヤさん?」

マリヤ「うわーん!」

純「うわ! おい。 勇気元気だね どうしたの?」

マリヤ「違う! 泣いてるの私ね。 正がね。」

純「お兄ちゃん なんかあった? え 病気?」

マリヤ「浮気してるの あのバカ。」

純「浮気?」

愛「ぶっ!」

マリヤ「しかも 相手は 私が正を奪わなかったら そのまま結婚してた 見合い相手で。」

回想

マリヤ「意義あり! 私と結婚して!」

純「あの人と?」

回想終了

マリヤ「勇気と一緒に死にます!」

純「え ちょっと 待って マリヤさん 待って! ねえ 早まらないで お願い!」

正サイド

正「おお 純か!」

純「お兄ちゃん 浮気してるって 本当? しかも 相手は お見合いで結婚するハズだった人なんだって?」

正「なにバカなこと言ってんだよ。」

愛子「正 お待たせ! 行こっか?」

純「ちょっと! 誰よ 今の?」

正「ああ いや その… 今から ビジネス関係の人とミーティングなんだよ。」

愛子「正 誰と話してるの?」

正「妹に聞こえるから。」

純「もう 聞こえてるわよ バカじゃないの お兄ちゃん。 父親なら 勇気のことが 可愛くて可愛くて 親ばかになるのが 普通なのに それでなくてもね マリヤさん育児で大変なんだよ そんな時にお兄ちゃん 自分が恥ずかしくないわけ?」

正「人の心ってのは お前が思っているよりも複雑で イージーに割り切れるものじゃないんだよ。 だいたい なんでお前に説教されなきゃいけないんだよ。 あ そうだ 子供のころ ケンカした時 お前 俺になんて言ったか 覚えてるか? お兄ちゃんが死んでくれたら 私がホテル継げるのに って言ったんだぞ あの言葉でな 俺がどれだけ傷ついたか 分かってんのか? 所詮お前は 人の心の弱さが分かんないだよ。」

里や
客室

純「こんにちは。」

客「…」

おじぃ あれから お兄ちゃんのことばが頭から離れないよ。 お前は人の心の弱さが分からいっていう…。

天野「ああ!」

純「(ノック)」

天野「やかましい!」

純「世捨人さん この前言ったこと 覚えてますか?」

天野「なんや?」

純「包丁持ってきたら 出てきてやるって。」

天野「それが どないした?」

純「包丁持ってきたらどうしますか?」

天野「持ってきたら 教えたるわ!」

純「分かりました。」

食堂から包丁を持ってくる純

純「あの 包丁持ってきました。 約束ですよ 出てきてください。」

こうしてみると やっぱ こわい… そして臭い…

天野「貸せ。」

純「何に使うんですか?」

天野「死ぬんや! 死ぬんじゃ!」

純「なんで そんなことするんですか?」

天野「お前に関係ないやろ。 はよ 貸せ。」

純「ダメです。 私は 包丁を持ってくるとは 言いましたけど 包丁貸すとは ひと言も言ってませんから。」

天野「なんやと?」

純「ちょっと 痛たたた 危ない! ダメ 危ない! ダメだってば! やめてくださいって言ってるじゃないですか!」

士郎「うわーん!」

純「大丈夫? ごめんね。 どこが 痛いの 大丈夫?」

蘭「士郎! 士郎 あんたたち 何したのよ この子に?」

純「すみません。」

天野「ああ!」

食堂

士郎「うわーん。」

サト「はいはい。 もう泣かないの 痛いの痛いの飛んでけー。」

純「本当にすみませんでした。」

蘭「いい加減にして! ここを笑顔でいっぱにしたいとか 偉そうなこと言ってたけど あんたが来てから 誰か笑った? みんながイヤな思いしてるだけじゃない。 今度この子になにかあったら 殺すから。」

純「すみませんでした。」

純「あの… セニョールさん。」

忍「二度と 勝手に持ち出さないでくれますか?」

純「はい…。 すみませんでした。」

羽純「茶番。」

純「女将さん ちょっといいですか?」

サト「え? なに?」

サト「ああ さっきのことなら気にしなくていいわよ。 包丁持ち出したのは 確かにマズかったけど 別にあの子にケガはなかったんだし。」

純「それだけじゃないんです。 ここには私のやることがないっていうか 私みたいな人間が必要ないような気がして。」

サト「そんなことないわよ。」

純「女将さんは なんで 私のこと雇ってくれたんですか?」

サト「決まってるじゃないの 面白そうだからよ。」

純「はい?」

サト「あんたが来たら なにかドラマチックなことが起きるかなっと思ったの こんな つまらないホテルにも。」

純「すみません。 私には無理です。」

サト「そう? 私の見込み違いだったか…。」

おじぃ ここに来た意味あったかな 私?

愛「本当にいいんですか それで?」

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