ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「純と愛」84話「あかずのま」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】84話のネタバレです。

あらすじ

宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第8巻。新しいホテル「里や」で働くことになった純は、希望を胸に抱き、渡船に乗って大正区へと渡るが…。第15週と第16週を収録。

84話ネタバレ

純宅

純「受けて立ってはみたものの どうやったら 生きる希望なんて与えられるわけ?」

回想

天野「教えてくれ 生きる希望っちゅうやつを。」

純「教えてあげます 生きる希望ってやつを。」

回想終了

愛「外に出たら 楽しいことが待ってるって思わせられたら いいですけど…。」

純「ねえ 私 いいこと思いついた。」

愛「本当ですか?」

純「うん。」

作戦1

里や
客室

愛「なんで 僕がモノマネしなきゃいけないんですか?」

純「有名人がいたら 会いたくなるでしょ?」

愛「無理です あれは 練習したから できたんです。」

純「あ! 田中邦衛だ!」

愛「おう こいつ純っていうんだよ こいつ純っていうんだよ。」

愛「だから無理ですって そんなんで出てきてくれるわけないじゃないですか。」

純「あ! 北島康介だ!」

愛「やべ 超きもちいー ああ なんも言えねえ。 自分泳ぐの大好きっす。 金メダリストです。」

愛「無理ですよ そんな。」

純「あ! AKBだ!」

愛「AKBって グループじゃないですか。」

天野「なんじゃい あんたら 他所でやれ!」

2人「すみません。」

作戦2

愛「今度は食欲に訴える気ですか?」

純「日本でカレーの嫌いな人なんて いないからさ 風 風。 天野さん ウチの旦那の作った カレー メチャクチャ美味しいですよ。」

天野「俺は カレーが嫌いや!」

作戦3

愛「なんですか 今度はサンマですか?」

純「人間が本当に生きたいって思うのは自分の命が危くなった時でしょ? はい。」

愛「今回は 明らかに違うような…。」

純「火事だー!」

愛「火事だー!」

純「逃げろ 逃げろ!」

客「ああ!」

純「あ 違います 違います。」

食堂

純「ああ…。」

サト「どうしたの?」

愛「なんか 自分のやったことの あまりの酷さにへこんじゃったみたいで。」

サト「社長! 元気出しなさいよ。 あんたのチャレンジ精神嫌いじゃないよ 私。」

純「じゃあ 女将さんは どんな時に生きる希望を持ちますか?」

サト「もちろん いいドラマ見た時よ 泉ピン子が おしんを奉公に出さないようにするために凍り付く川に入って 赤ん坊を流産するシーンなんか 何回見たことか おしん! 来るんでねー!」

ダメだ 全然参考にならない

純「師匠。 師匠はどんな時に?」

志道「やだ! そんなのあんた 男に目覚めた時に決まってんじゃないの バカ!」

これもダメだ

純「あ セニョールさん」

忍「自分は ここに居るだけで いいんで…。」

純「あの チュルチュルちゃんはどんな時に 生きる希望を もったりするかな?」

羽純「皆無。」

皆無って… 全くないんすか? 若いのに…

純「はあ…。」

愛「純さん。」

純「うん?」

愛「純さんのおとうさんに電話してみたらどうでしょう?」

純「なんでよ?」

愛「なんだか 心閉ざしてる感じが似てるんです 2人とも。」

善行サイド

善行「ほら はよ 要件あったら 言え 今な 取り込んでんねん。」

純「あのさ お父ちゃんが 今まで生きる希望持ったのって どんな時?」

善行「え?」

純「いつ 人生は素晴らしいっていう風に思った?」

善行「あのな 今な仕事中で あ! 中野君ちょっと待ってて。」

善行「今な 忙しいんや そんな 話しあとや! ほんなら切るで。」

狩野家

(携帯の着信)

純「ねえ お父ちゃん やっぱなんかあった?」

晴海「さあ? 今日も いつも通り会社行ったよ。」

純「なら いいんだけどさ。 あ そうだ ねえ お母ちゃんに質問あるんだけどさ。」

晴海「ねえ 純。 ウチに引っ越してこないね?」

純「え?」

晴海「愛さんと一緒でもいいからさ。」

純「どうしたのお母ちゃん? なんかあった? もしかして 本当に体の具合でも悪いんじゃ?」

晴海「別に大丈夫さ 母親が娘に 一緒に住んでって頼むの そんなに変ね?」

純「いやいや そうじゃなくてさ いや 私もね 今ちょっと 仕事の方で ちょっとテンパってることがあってさ。 大変な…」

晴海「もういいよ!」

里や
食堂

愛「純さん どうでしたか?」

純「2人とも まともに答えてくれなかった。」

愛「はあ… なんか 僕も電話してみたんですけど ウチの家族も色々大変なことになってるみたいで。」

純「どういう意味?」

愛「なんだか 父の浮気現場を 母が目撃してしまったみたいで しかもそれが 家政婦さんだったから」

愛「この家でまでって 離婚問題に発展してるみたいで…。」

純「マジ?」

愛「しかも 妹も付き合ってた男に二股かけられてるのが分かったんですけど 別れたくないって 泣きついてるみたいで。」

2人「はあ…。」

純「みんな 生きる希望どころじゃないね。」

サト「あのさ! 私 いい方法考えたんだけど。」

純「なんですか?」

サト「風が吹けば桶屋が儲かる作戦。」

純「なんですか それ?」

サト「ほら 風が吹いたら 土埃が目に入って それで 間は忘れたけど ネズミが桶をかじって 桶屋が儲かるのよ!」

純「あー? 言ってる意味が全然わからないんです。」

サト「だから 天野さんがいなかったら この世界に困る人が沢山いるってことを 説明してあげるの。」

愛「ああ。 でも どうやって?」

客室

純「天野さん 大変です! 天野さんが その部屋から出てこないと なんと地球が滅亡するんです!」

天野「言うてる 意味がわからん!」

純「天野さんが もし その部屋から出てきて 外を歩いて 信号待ちをしたとします そしたら となりにいた男の子が コロコロと転がったボールを拾おうとして トラックにひかれそうになるんです でも それに気づいた天野さんは 間一髪 その手を引っ張って 無事男の子を助かった!」

天野「それの どこが地球を救う?」

純「だから あれです… なんだっけ?」

愛「その子が 大きくなったら いずれ…。」

純「天野さんに助けられた男の子は 大きくなったら 自分も 人を救うような人間になりたいと思い 地球防衛軍に入って 地球に侵略してきた宇宙人たちを 見事にやっつけて 地球を滅亡から 救うんです!」

天野「もう ええから 帰れ!」

愛「天野さん 別に地球防衛軍じゃなくても いいんです もしかしたら その子は 地球温暖化を解決する 偉大な科学者になるかもしれない。」

愛「もしかしたら その子は ガンの治療方を発見する 偉大な名医になるかもしれない いや もしかしたら 僕たちみたいな ただの平凡な男になるかもしれません。 でも その子が大切な人と出会って 平凡な幸せな家庭を作り上げるかもしれない。」

純「その可能性を 潰していいんですか?」

扉が開く

ついに出てきてくれたの?

天野「ほかしとけ」

純「あの天野さん」

天野「俺は他人がどうなろうがしらん!」

食堂

純「ああ…。」

サト「ドラマだったらさ 主人公があれくらい言ったら 相手が心開くんだけどね。」

蘭「所詮 この人は 主人公になんか なれないってことじゃないですか? 士郎 行くよ。」

純「あの セクシーさん。 セクシーさんの 生きる希望ってなんですか? お願いします。」

蘭「そんなの決まってるでしょ。」

純「士郎君か…。」

愛「それだ!」

純「ん?」

愛「天野さんの娘さんに おとうさんに出てきてもらうよう 説得してもらったら どうですか?」

純「そっか! でもどうやって探すの?」

愛「それが問題ですよね。」

純「あ! 天野さんの娘さん 結婚するって 言ってなかった?」

愛「はい。」

純「言ってたよね?」

愛「はい。」

純「電話帳あります?」

サト「はい。」

純「貸してください。」

サト「はい。 はい。」

純「はい どうも ありがとうございます。」

愛「純さん 何するつもりなんですか?」

純「大阪の ホテルと結婚式場 片っ端から電話すんの 天野さんって女性が結婚式挙げる予定ないか?」

愛「無理ですよ 幾つあると思ってるんですか?」

純「待田純の辞書に無理って言葉はないじゃなかったっけ?」

愛「そうでした。」

純「愛君も手伝って。」

愛「はい。」

純「えーとね まずは。」

サト「盛り上がってきたのに申し訳ないんだけどさ。」

純「はい。」

サト「やめた方がいいんじゃない?」

純「なんでですか?」

サト「この会社に勤めてるみたいだからさ 娘さん。」

純「調べてくれたんですか?」

サト「こんなこともあろうかと思って一応…。」

純「だったら 早く もっと 早く言ってくださいよ もう。」

天野の娘が働く会社

純「あの!」

天野の娘「いらっしゃいませ。」

純「天野巌さんの娘さんですよね? お願いがあるんですけど。」

里や
客室

純「天野さん 実は さっき 天野さんの娘さんのところに行って おとうさんに会ってもらえないかって 頼んできたんです。」

天野「なんやと?」

純「でも… ダメでした。」

天野「当たり前や。」

純「このままで いいんですか?」

天野「やかましい。 やかましい! やかましい! もう余計なことすな!」

純「ちょっと どこ行くんですか?」

天野「電車にでも飛び込んでやる!」

純「ちょっと やめてください!」

天野「別にええやろ お前の言う通り出て行ってやるわ! 一体なんなんや お前は!」

純「じゃあ 明日の朝まで待って下さい。 それまでに 生きる希望が湧かなかったら 電車に飛び込もうが 何をしようが構いませんから! お願いします。」

天野「ああ!」

モバイルバージョンを終了