【 連続テレビ小説「純と愛」】90話のネタバレです。
あらすじ
宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第8巻。新しいホテル「里や」で働くことになった純は、希望を胸に抱き、渡船に乗って大正区へと渡るが…。第15週と第16週を収録。
90話ネタバレ
里や
食堂
正「あの 話しがあるんだ マリヤ…さん。」
正「今までのことは 全部俺が悪かったと反省している だから…」
その場を去るマリヤ
正「ちょっと待ってよ。」
マリヤ「純ちゃん。 その人に言っておいて 私は あなたの 顔も見たくないし 口も聞きたくないし 匂いも嗅ぎたくないしって。」
純「ねえ そんなこと言わないで。 お姉ちゃん 待ってよ。」
客室
純「ちょっと 待って。 お願い 話しだけでも聞いてあげてよ。」
マリヤ「時間の無駄です。」
純「お兄ちゃんね お姉ちゃんともう一回結婚したくて プロポーズしようとしてんの。」
マリヤ「私はもう 信じられないの 正が 裏切られるのイヤなの。 だから 帰れって言ってくれる? それまで 出ていかないから ここから。」
純「ちょっと…。」
食堂
愛「純さん マリヤさんどうでしたか?」
純「お姉ちゃん お兄ちゃん帰るまで 部屋から出ないって。」
正「俺には無理だから 諦めるよ男らしく。」
純「なに言ってるのよ どこ行くのよ?」
正「いいから。」
志道「じゃあ 私と付き合わない? な ね? だいたい あんたさ 女なんて 愛そうとするから いけないのよ。 男と女なんて 一生分かりっこないんだからね そうでしょ?」
正「勘弁してください。」
志道「もう この子ったら!」
純「師匠! 今大事な話ししてるんだから。」
志道「なによ!」
純「お兄ちゃん。 これくらいで諦めないでよ。」
正「じゃあ お前 どうしろって言うんだよ?」
純「決まってんでしょ! 2階上がって ちゃんとお姉ちゃんにプロポーズするの。」
正「ええ!」
サト「大丈夫よ この前も部屋に閉じこもったお客さんがいたんだけど あんたの妹が説得したら ちゃんと出てきたから。」
正「いや。 もう僕の辞書には 無理っていう言葉があるんだよな。」
サト「四の五の言わないの さあさ上がって。 ほら上がって。」
愛「早く お義兄さん。」
客室
正「マリヤ…さん。 すいません 聞いてますか?」
マリヤ「帰れ!」
純「大丈夫 大丈夫 大丈夫。」
正「あの 頼むから 話しだけでも聞いてくれないかな? 今までのこと 俺が全部悪かったと反省している 昨日 純達と自分のいいところ考えたんだけど 全然思い浮かばなかった。 そしたら 純が お兄ちゃんは本当は優しいんだって言ってくれて なんか自分では 全然そう思わないし。」
マリヤ「だったら 帰って。」
正「でも 純と愛君は それでもいいって言うんだよ。 大事なのは マリヤを心から愛することだって。 この世には 不完全な男と不完全な女しかいないから 正直に言うと ずっと怖かったんだ 自分に自信がないのが見抜かれるのがさ。」
正「でも気付いたんだ こんなダメな男を変えられるとしたら 世界中にマリヤしかいないって マリヤは俺を一人前の男にしてくれるために現れた天使なんだって そういうの 私の愛があなたを作り あなたの愛が私を作るって言うんだって。」
正「純から聞いたけど 俺に今出来るのは マリヤの曲がってるネックレスを直すことくらいかも知れないけど 俺頑張るからさ もう世界中の他の女のことなんか どうでもいい! この世に女は お前1人しか存在しないんだよ 俺には!」
純「結構イケてんじゃないの? お兄ちゃんのプロポーズ大作戦?」
愛「お義兄さん カッコ悪いけど カッコイイです。」
正「なあ マリヤ。 そっから出てきてくれないか? 頼む 頼む…。」
マリヤ「…」
諦めて去ろうとする正
純「ちょっと? どこ行くの?」
扉が開く
純「あ!」
正「マリヤ。」
マリヤ「ごめん… まだ信じられない。」
正「え…。」
マリヤ「今の言葉がウソじゃないって 勇気に証明して。」
正「あ! ちょっと マリヤ。」
マリヤ「勇気が泣き止んだら信じてあげる。」
正「知ってるでしょ。 勇気が俺が抱いたら絶対泣き止まないのって。」
マリヤ「それは 勇気が分かってるからじゃない? 父親が本当は愛のない男って。」
食堂
正「今度こそ無理だって 勇気 俺が抱くと必ず泣くんだから。」
純「そんなことないよ ね? ほら。 今機嫌いいし ちょっと抱いてみなよ。」
正「ええ…。」
愛「お義兄さん ほら 勇気。」
正が抱いた途端泣きだす勇気
正「ほら。」
志道「どうしてかしらね。 私なんか あんたに抱かれたら 大喜びしちゃうけどね。」
純「師匠。」
志道「すいやせん。」
正「やっぱり 勇気は 俺のことが 世界一嫌いなんだよ。 俺が父親になりたくないと思ってたの知ってて。」
純「そんなことない。 ほら他の人が抱いても泣くかも知れないじゃん。 ね?」
愛「ああ。」
純「女将さん。 お願いします。」
サト「分かった!」
泣き止む勇気
純「女将さんはさ 誰からも愛されるキャラっていうかさ。」
愛「ああ。」
純「あ セクシーさん。」
羽純「勝利。」
勝利って 勝ち負けじゃない。
愛「純さん。」
純「こんなに顔怖い人いないよね。」
忍「勘弁してください 私 子供 大の苦手で。」
愛「これは泣きますよ。」
忍「すいません…。」
志道「ほれ。」
愛「そうだ! 純さんが抱いたら 泣くんじゃないですか?」
純「そう! いつもね 私が抱くと すぐ泣くのよ ね。」
純「なんで 泣かないの? 嬉しいわ嬉しいけど…。 でも今は泣いてよ。」
愛「純さん。」
純「なに?」
愛「今のうちに お義兄さんに 今のうちにお義兄さんに。」
純「あ!」
正「あ…。」
愛「そっと。」
純「そっとね。」
泣きだす勇気
一同「あー…。」
愛「お義兄さん 諦めないで 勇気ちゃんが 泣かない方法を みんなで考えましょう。」
コンビニの袋を使ってみよう
サト「これ どういうこと?」
愛「調べたんですけど ビニール袋を鳴らすと 赤ちゃんが泣き止むらしいんです。」
志道「え?」
愛「なんか お腹の中にいた時の音に似てるみたいで。」
志道「そうなの?」
愛「じゃあ 皆さん いきますよ。 せーの。」
泣き止まない勇気
純「ダメだよ これ。」
娘が好きな動物になってみよう
サト「なにやってるの 一体?」
愛「勇気ちゃんが うさぎのぬいぐるみが大好きだそうです。 だからうさぎの恰好したら泣かないかなって。」
サト「ああ。」
正「勇気 ラビットさんだよ。 ピョンピョン!」
泣きだす勇気
純「ああ… もう。」
ならば、発想の転換で…
サト「これは一体どういう狙いがあるのかな?」
純「ええ 今この状態で 愛君が抱いても泣かないので このまま バケツリレーのようにして 勇気を渡していくうちに勇気に慣れて そして本物のお兄ちゃんが抱いても泣かないというシステムです。」
愛「行きますよ。 はい。」
純「よ!」
愛「視界が悪いんで みなさん気を付けて。」
純「いきますよ 気をつけて。 いい感じだよ いい感じ。」
羽純「本物。」
正「勇気。」
泣きだす勇気
一同「ああ…。」
純「ねえ士郎君 このおじちゃんのさ どこがイケないんだと思う?」
正「なあ 本当に俺が悪いのか? 勇気が泣くのは きっと生まれてきたくなかったからなんだよ。 これからの未来は暗そうだし 地球温暖化とか格差の広がりとか 世界からの紛争は無くならないし…。」
純「なに開き直ってんの お兄ちゃん?」
マリヤ「勇気 おいで ママの国に帰ろう。」
純「ちょっと どういう意味それ お姉ちゃん?」
マリヤ「これ以上時間の無駄ね みなさんに迷惑かけるわけ いかないし。」
サト「私たちは別にいいのよ 暇なんだし。」
志道「そうよ。」
マリヤ「お世話になりました。 純ちゃん 色々ありがとうね。」
純「そんなこと言わないでしょ お姉ちゃん。」
マリヤ「さようなら。」
おじぃ 本当に これで 終わりなの?