【 連続テレビ小説「純と愛」】99話のネタバレです。
あらすじ
夏菜主演によるNHK朝の「連続テレビ小説」シリーズ第9巻。純が始めた「24時間コンシェルジュ」の効果もあってか、「里や」に少しずつ客が増えていく。そんなある日、満田という男が現れて蘭に復縁を迫ってきて…。第17週「えいえんのあい?」と第18週「えがおのゆくえ」を収録。
99話ネタバレ
純宅
愛「純さん。」
純「うん?」
愛「まだやってたんですか?」
純「うん。」
愛「明日も早いし もう寝た方がいいんじゃないですかね?」
純「ねえねえ? 見て。 認知症の人が物が無くなったって言いだした時のために 保管場所を決めてラベルとかを貼っておくと良いって書いてある。 今度から こうしよう。」
愛「純さん。」
純「うん?」
愛「この前のことだったら 気にしない方が いいですよ。」
純「え? ああ うん。」
回想
晴海「財布 あんたが盗ったんじゃないの?」
純「なんで私が盗んのよ そんなことしないよ。」
晴海「返しなさいね。 お財布返しなさい。」
回想終了
純「お金を盗まれたと言いだした時には 否定したり 怒ったれせず 本人が見つけた形に持っていきましょうって書いてある。 大丈夫。」
愛「お義母さんのことが心配なのは 分かりますけど 1人で抱え込まない方がいいんじゃないでしょうか?」
純「私はね。 お母ちゃんの あの笑顔が無くなるのがイヤなの。 1分でも1秒でもお母ちゃんの あの笑顔見れるなら 出来ることなら 何でもやるつもり。 よし!」
里や
サト「あんた」
純「うん?」
サト「あのお客さん笑わせる方法考えたの?」
純「一応…。」
純「おはようございます。 ちょっと こちら失礼しますね。 あの 今から このアツアツのおでんを 一気に食べてみせます。」
久世「どうぞ。」
純「あーん。 アチャアチアチ!」
サト「アハハハ。」
久世「お酒ちょうだい。」
純「すみません…。 失礼しました。」
サト「バカね あんた。 どれ アチ だわー アチアチアチ!」
蘭「女将さんの方が面白い。」
羽純「同感。」
同感って もう…
純「ちょっと もう1回練習するんで 貸して。」
玄関が開く
剛「ねえねえねえ お姉お姉!」
純「なに?」
剛「俺 凄いいい事考えたんだけどさ 聞く?」
純「なに?」
剛「あのさ。 お母ちゃん宮古戻りたいって 言ってたんでしょ?」
純「うん。」
剛「だったら 俺が一緒に住んで お母ちゃんの面倒見ようと思ってさ。」
純「そんなこと簡単に言わないでよ。 どこに住むのよ?」
剛「あ いや それは あの… これから…。」
純「大体ね あんたが介護なんか出来るわけないんだし ちゃんと考えてから言ってよ そういうことさ(ため息)」
剛「なんで そうやってお姉は昔から 俺の言うこと いちいちバカにするんだよ。」
純「しょうがないでしょ あんたが昔から なんかやりたいって自分から言いだすと ロクなことがないんだから 山でUFO探しに行くって言って迷子なったり 沈んだ船の宝探しに行くって言って 海で溺れたりさ。」
剛「俺はお母ちゃんの よくなって長生きしてほしんだよ。 なんでわかってくれないんだよ お姉。 うっうっうっ…」
純「ちょ ちょ ちょっ あ…。」
おいおい ここで泣くか?
サト「ちょっと 弟泣かしちゃダメだよ。」
純「いやいや 騙されないでくださいよ。 こいつ昔から自分の 言い分が通らないと 泣いて 周りの同情買おうとするんですから。」
剛「女将さん お姉がイジメるよ。」
サト「おお よしよし。 この子の言うことも一理あるよ。 大阪にいるよりも宮古に 帰った方が 病気が良くなる可能性が高いって言ってるんでしょ お医者さんも?」
純「そうなんですけど でも 父親が 宮古には帰りたくないって 言うんですよ。」
剛「ほっときゃ いいじゃん あんなヤツ。」
純「そういうわけには いかないでしょ 夫婦なんだから。」
剛「じゃあ お姉が代わりにお父ちゃん説得してよ。」
純「は?」
剛「じゃ あとはよろしくね。 お母ちゃんのためだからさ 頑張って。」
純「ちょっと…。」
剛「お邪魔しました。」
純「ちょっと 待ってよ 剛。」
サト「優しい弟さんだね。」
狩野家
正「それで お父さんとはコンタクト取れたのか?」
純「うんうん まだ てかお兄ちゃんから言ってよ お父ちゃんに宮古に帰るようにさ。」
正「マインド的には そうしたいんだけど 俺も色々と忙しくてよ。」
純「もしかして 仕事決まったとか?」
正「まあな。」
純「よかったじゃん。 で なに ホテル?」
正「あ いや… サービス業は サービス業なんだけどさ…。」
純「ああ レストラン? あ バー? もしかして ホストとかじゃないでしょうね?」
正「…。」
純「え? ウソでしょ? ちょっと 何考えてんの お兄ちゃん。」
正「しょうがねえだろ お母さんの病院代とか 勇気のミルク代稼がなきゃ いけないんだから。」
純「いやいや だからって なに お姉ちゃんはOKって言ったの?」
正「もちろんだよ。」
マリヤ「浮気したら ぶっ殺すからね。」
正「はい…。 ああ そうだ お母さん心配するから 内緒にしておけよ。 ああ そうそう それと 源氏名は 待田純にさせてもらったから。 じゃ お父さんの方はよろしくな。」
純「え? ちょっと待ってよ お兄ちゃん ちょっと(電話が切れる)ったく もう…。」
里や
純「お願いします。 どうしたの お母ちゃん? 入ったら?」
晴海「ごめんね 純。」
純「え?」
晴海「この前 私 酷いこと言ったでしょ。」
純「ううん 大丈夫大丈夫 気にしなくていいから。」
晴海「純 私のこと イヤにならないでね。」
純「なに言ってるのよなるわけないでしょ あ ほら サーターアンダギーあんのよ 食べなよ ほら 入って入って。」
サト「いらっしゃい。」
志道「あら。 なによ 晴海。 はい 座って座って。」
晴海「ああ 先輩。」
志道「あんたさ 病気だって聞いてたけど 元気そうじゃない。 はいはい 座って座って。」
晴海「そうなんですよ 自分じゃあ 病気って感覚がなくて。」
志道「うん ねえねえ 私 昨日 初めてデートした時の夢見たんだけどさ 覚えてる?」
晴海「もちろん あの時先輩強引だったから。」
純「強引? 強引ってどういうことですか?」
志道「エイサーの夜 初めてデートしたんだけどさ。」
純「はい。」
志道「無理やり チューしちゃったの私。」
純「ええ! お母ちゃん イヤじゃなかったの?」
志道「ちょっと? どういう意味よ それ?」
晴海「全然 私も先輩に憧れてたから 男らしくてね カッコよかったよ。」
サト「なんか若い頃の師匠 想像できないから 全く理解不能なんだけど おかあさんの恋心が?」
蘭「きっと 男の趣味が悪かったんじゃないですか? 私みたいに?」
羽純「納得。」
志道「おだまり!」
サト「わあ びっくりした。」
志道「うるさいわね あんたたち。 なんなの ったく。 ねえ 晴海。」
晴海「うん?」
志道「一緒に踊らない ねえ?」
晴海「ええ いいですよ 恥ずかしいから。」
志道「そんなこと 言わないよ 昔を思い出してさ。」
純「そうだよ。 いいじゃん お母ちゃん 踊ってみなよ。」
晴海「ええ?」
志道「はいはい みんな 踊って。 ちょっとあんた あんたって本当色気ないわね ちょっと こうシメて。」
純「いや 難しいんですよ 私 お母ちゃん 上手。」
純宅
純「今日ね お母ちゃん これ 踊りながら 本当に楽しそうだったの。 こんな気持ちいいの久々だなあ とか言ってさ。」
愛「純さん 踊りには病気の進行を遅らせる効果があるそうです。 ダンスセラピーとかもあるし。 それに お友達と会うのも いいそうです。 脳を活性化するって。」
純「うん。 やっぱりさ お母ちゃん宮古に戻った方がいいんだよ。 でもお父ちゃん まだ逃げてるし。 せめてお母ちゃんをさ 今日その 踊ってた時みたいな笑顔にしたいわけよ。 家にいる時にもさ。」
愛「それなら いいアイディアが。」
狩野家
♬~(波の音)
マリヤ「おはようございます お義母さん。」
晴海「どういうこと? 私 夢見てるの?」
マリヤ「純ちゃんと愛君がやってくれたんです。 お義母さんに少しでも 宮古の気分を味わってもらいたいって。」
晴海「波の音は?」
マリヤ「純ちゃん。」
純 愛「じゃーん!」
晴海「2人共 ありがとう。」
純「お母ちゃん しばらく これで我慢してくれるかな? お父ちゃんにはさ 宮古に帰るよう 私が説得するから。」
愛「お義母さん 明日から 波の音は このCDをかけてください。」
晴海「ありがとう。」
純「ごめんね これで。」
マリヤ「お義父さん?」
晴海「あ おとうさん。 あの 純と愛さんが私のために ここを宮古みたいにしてくれたんです。」
善行「おい。 学芸会やないど この家は。 それにな 宮古には 絶対帰らん。」
純「ちょっと… あ!」
善行「なんや これ。」
純「ちょっと お父ちゃん 何やっての ねえ?」
愛「お義父さん やめてください。」
善行「おい! 言うとくがな 人の家をな 勝手にな 模様替えするな お前達は。」
純「なんで こんなことばっかりすんのよ? お酒ばっかり飲んで お母ちゃんが病気なってから 逃げ回ってばっかりで お母ちゃんのために 何一つしてあげてないじゃないお父ちゃん。」
善行「やかましいわ お前は!」
晴海「純。 いいよ。」
純「でも…。」
晴海「私 宮古に帰るの諦めたから…。」
純「え?」
晴海「おとうさん。 それでいいですよね…。」
純「お母ちゃん ちょっと 何言っての お母ちゃん。」
なんか優しいこと言ってあげてよ お父ちゃん。
純「ちょっと お父ちゃん!」
なんで逃げるの
愛「純さん お父さん お義母さんのために 認知症の専門医 一生懸命探してたみたいです。」