ドラマダイジェスト

夜ドラ「ミワさんなりすます」(第30回)

らすじ

久保田ミワ(松本穂香)は八海崇(堤真一)のSNS投稿から彼の無事を知る。翌朝八海邸前で待ち構えるマスコミにもみくちゃにされ気を失ったミワは占い師雲海(梅沢昌代)の言葉を思い出し八海の書斎を探索する。残された親戚からの手紙を見た藤浦(山口沙弥加)から八海の母親のことを聞いたミワに八海本人から電話がかかってくる。頼みごとがあるから一人で来てほしいという。藤浦はミワの健康保険証を見てしまい疑念を深める。

第30回ネタバレ

ミワ宅

ミワ「えっ えっ えっ えっ…!?」

さくら「何!?」

ミワ「見て! 八海サマがコメントしてる!」

さくら「キャー! ホントだ! ええっ どうしよう!」

<神は… 生きていた>

道中

<八海サマが生きているなら 今は それだけで十分。 いつか必ず 八海サマは帰ってくる>

<いつか 必ず…>

雲海「いつか 必ず!」

ミワ「えっ…。 えっ こんなとこに!?」

雲海「どんんところにも 悩める人のそばに 私はいる。」

ミワ「…おはようございます。」

雲海「信じて待つべきか それとも 会いに行くべきか。」

<いつもながら 鋭い>

ミワ「今は 信じて待とうと思っています。」

雲海「本当に それでいいのかい?」

<おう さ… 3,000円!>

ミワ「安くなってる。」

雲海「あんたの仕事は何だい?」

ミワ「家政婦です。」

雲海「その家で 決して立ち入ってはいけない 場所があるね?」

ミワ「えっと…。」

回想

池月「机の上は 勝手に整理しちゃダメ。 これはゴミじゃなくて 大切なアイデアのメモだから Don‘t touch!」

ミワ「ドンタッチ。」

回想終了

ミワ「あっ… 立ち入っちゃダメというか 触ってはいけない場所はあります。」

雲海「そこ! そこにヒントがある。」

ミワ「書斎にヒントが… ありがとうございます!」

雲海「お待ち!」

ミワ「はい。」

雲海「捕まっちゃいけないよ。」

ミワ「えっ…。」

八海邸

正門

「まだ 八海さんは帰ってこないような 状況でございます。」

<うわっ マスコミの人たち…>

「こんにちは。 こちらの方ですか?」

「ちょっと 八海さんのことで お話 聞きたいんですが。」

ミワ「いや 私は ちょっと分からないので…。」

「八海さんが失踪されたの本当なんですか?」

ミワ「あ… あ… いや ちょっと…。 うわっ!」

一同「あ~!」

「押すなよ!」

「お前だろうが!」

「どいて下さい! どいて下さい! どいて! 大丈夫ですか? 担架 持ってきて下さい。」

「了解しました。」

「あと 藤浦さんにも連絡して!」

「はい!」

「下がって 下がって 下がって。」

<そして私は あの日 さくらさんが倒れていた場所で 気を失った>

回想

八海「掛けがえのない人です。」

回想終了

リビング

八海「ミ… ミワさん? ミワさん? ミワさん?」

ミワ「や… 八海サマ!」

八海「ダメです。 まだ寝てないと。」

ミワ「八海サマ…。」

八海「それじゃ 私は行きますから。」

ミワ「え? 待って 行かないで。 八海サマ 八海サマ~! やっ…。」

医師「大丈夫そうですね。 では お大事になさって下さい。」

藤浦「ありがとうございました。」

医師「では 私は これで失礼します。」

<夢か…>

一駒「大丈夫? ミワさん。」

池月「意識 失ってたみたいだけど。」

ミワ「はい… もう大丈夫です。」

藤浦「うちの大事なスタッフを…。」

ミワ「いや 私の不注意もあったので…。」

藤浦「念のため ドクターを呼んだけど 安静にしてれば大丈夫だから。 今日は もう無理をして動かないこと。 私は 警察の対応をしてきます。 今すぐ 警察を 第2応接室に呼んで下さい。 今すぐです!」

池月「あんな藤浦さん 初めてみました。」

一駒「そうね。 仕事には厳しいけど 何だかんだ 私たちのこと大事にしてくれてるのよ。」

池月「今日はもう 私たちに任せて。」

ミワ「いや… あっ。」

回想

雲海「その家で 決して立ち入ってはいけない 場所があるね?」

回想終了

ミワ「あっ あの…。」

一駒「あっ 水飲む?」

池月「ほら 無理しないで…。」

ミワ「ドンタッチ!」

池月「えっ!?」

ミワ「ドンタッチなんです!」

ミワ「えっ あっ あの… そ… そういうことじゃ…。」

書斎

池月「占い?」

ミワ「はい 占い師さんが言うには このドンタッチエリアに 八海さんの居場所を示すものがあると…。」

池月「あっ こんなところに…。」

ミワ 一駒「え?」

池月「これ 何か関係あるかな?」

ミワ「白鷹町!」

一駒「こないだ ミワさんが 行ってきたところじゃないの?」

ミワ「はい そうです。」

池月「この塩見さんっていうのは知り合いかな?」

ミワ「白鷹町は八海さんのふるさとなんで 親戚とか家族に近い人かも しれないですね。」

一駒「藤浦さんに聞いてみる?」

ミワ「そうしましょう。」

リビング

藤浦「はあ…。」

(ノック)

藤浦「はい。」

ミワ「失礼します。」

藤浦「ミワさん…。」

ミワ「あの…。」

藤浦「どうぞ 何?」

ミワ「すいません。 これを。 レターボックスの奥に この手紙が紛れていて…。 もし 何か手がかりになるならと思って… 勝手に すみません。」

藤浦「この塩見さんという人は 八海の叔母にあたる人なのよ。 八海のお母様の容体が あまりよくないみたい。」

ミワ「八海さん お母様に会いに行かれたんですかね?」

藤浦「どうなんだろう…。 お母様とは あまりいい関係ではないと 聞いてたけど。」

ミワ「そうなんですか…。」

藤浦「八海が小さい頃にお父様を亡くされて お母様は 二人の子どもを育てるのに とても苦労をされたそうなの。」

藤浦「だから 八海が俳優になることには ずっと反対してたのよ。 優秀な弟さんが 弁護士になったこともあって 風当りが強かったんだと思う。 もう何年も家族とは連絡を取ってないって 言ってた。」

<八海サマに そんな過去があったなんて…>

藤浦「この手紙によると お母様と同居されていた弟さんが 昨年 亡くなったそうよ。 お母様も 日々 弱ってきているし 認知症の症状が出始めてるから 今のうちに 早く会ってあげてほしいって。」

藤浦「家族のことは ほとんど話さない人だったから…。 今回も黙って行ったのかな。 周りが とやかく言うことじゃないわね。」

控え室

<藤浦さんの言うように 私たちにできることは何もない。 ただ 見守ることだけしか…>

(着信)

ミワ「もしもし 紀土くん? ねえ もう いいかげんにして。」

八海『あ…。』

ミワ「え…。」

八海『八海です。』

ミワ「え… ええっ 八海さん!? すいません! い… 今 どこにいらっしゃるんですか? もしもし?」

八海『一つ お願いしたいことがあるんですが。』

ミワ「はい 何でもおっしゃって下さい。」

八海『ミワさん こちらに来て頂けませんか?』

ミワ「えっ… あっ はい。 場所は…。」

八海『白鷹町の 白鷹山病院です。』

ミワ「はい。 あの そちらに行って えっと 私は何を…。」

八海『詳しいことは お越しになってから説明します。 誰にも言わずに 一人で来て頂けますか?』

ミワ「一人で…。 はい 分かりました。 では 失礼します。」

リビング

藤浦「ああ そうですか。 お手数をおかけしました。 はい ありがとうございます。 失礼します。」

ミワ「失礼します。 藤浦さん 今日は本当に いろいろとありがとうございました。 お先に失礼します。」

藤浦「ミワさん。」

ミワ「あっ はい。 何でしょうか。」

藤浦「これ お返しします。」

<これは…!>

藤浦「ドクターに診て頂いた時に あなたのカバンから拝借しました。」

回想

藤浦「ごめんなさいね。 これかな。」

回想終了

藤浦「あなた… 美羽さくらさんじゃないんですか? 久保田ミワって… 誰ですか? 先ほど 三毛猫ハウスサービスにも 確認しました。 久保田ミワといいう人は 在籍してないって。 どういうこと?」

ミワ「申し訳ございません! 後で必ずご説明します! 失礼します!」

正門

<すみません 藤浦さん。 必ず… 必ず この罪は償います>

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