【 連続テレビ小説「純と愛」】110話のネタバレです。
あらすじ
宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働く狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第10巻。認知症の晴海のために家族会議が行われ、純たちが皆で面倒を見ることになる。第19週「おもいよとどけ」と第20週「まほうのことば」を収録。
110話ネタバレ
純宅
お父ちゃん お葬式のあと お兄ちゃんに こんなことを言われました
回想
正「これから ウチの長男は 純 お前だ これから お前が一家の長として 家族の問題を全部決めるんだ」
回想終了
純「うう 寒い!」
だから お母ちゃんには隣の山田さんが引っ越した部屋に剛と住んでもらうことに決めました。
晴海「ああ おはよう。」
純「おはよう お母ちゃん。」
愛「おはようございます。 お義母さん これ洗濯物。」
晴海「ああ いつも ありがとう。」
そうすれば 何かあっても すぐ愛君が来られるかし 足りないところはヘルパーさんに助けてもらおうと思って。
晴海「ありがとう。 助かるよ。」
ヘルパー「おはようございます。」
純「あ おはようございます。」
愛「おはようございます。」
純「よろしく お願いします。」
ヘルパー「こちらこそ よろしくお願いします。」
剛「ヤバい ヤバい ヤバい 面接の時間に遅れちゃう。」
純「そっちじゃないって。」
剛「なんで 起こしてくれなかったんだよー。」
晴海「なんか 起こしても起きないからでしょ。」
剛「いってきます。」
晴海「ちょっと ちょっと待って!」
ちなみに剛は 心を入れ替えると言って 生まれて初めて ネクタイを締めて就活しています。
剛「いってきます。」
晴海「いってらっちゃい。」
純「ああ ちょっと ああ…。」
愛「純さん。」
純「え? あ! 私も行ってくる。 行ってくるね。 じゃあ よろしくお願いします。 いってきます。」
愛「はい。」
お兄ちゃんも 女将さんに紹介してもらった ビジネスホテルで働くことになりました。
ホストはお母ちゃんも嫌がるし お姉ちゃんの嫉妬も凄かったからさ。
正「それじゃ いってきます。」
マリヤ「いってらっしゃい。 バイバーイ。」
こんな感じで 家族みんなが前向きに頑張ろうとしてたら
里やの前
純「おはようございます。」
「あい おはよう。」
里や
食堂
純「おはようございます。」
サト「あ 社長。 悪いけど ちょっと 座ってくれる。 早回しだから もう終わるから これ。」
なんと 突然 女将さんが とんでもないことを
サト「主人公が何考えているのか さっぱり わからない。」
純「あの それより なんですか? 大事な話しって?」
サト「ああ… うん 大した事ないのよ。 ここを畳むことにしたから。」
純「え? え 今なんて 言いました?」
サト「だから 急に悪いんだけどさ 今週いっぱいで辞めることにしたから ウチのホテル。」
蘭「え?」
純「は え?」
サト「どうしちゃったの みんな 固まっちゃって? え? あ 心配しないで 長期に泊まってるお客さんは ちゃんと事情説明して 新しい宿泊先 ちゃんと紹介するからさ。」
純「いや そういうことじゃなくて。」
サト「大丈夫だから みんなの再就職先は ちゃんと考えてあるからさ。 えーと えーと えーとね 社長には このホテルなんてどうかな? これ?」
純「いや こういうことじゃなくて あの 理由は一体 なんですか?」
サト「やっぱり それ聞いちゃう? あんまりドラマチックじゃないから 言いたくないんだけど。」
純「いきなり 辞めるとか 言われても ねえ?」
純「納得できないですよ 私達。」
サト「ようするに 借金でクビが回らなくなっちゃったの。 まあ 採算度外視で やってきたから しょうがないんだけどさ。 あは!」
そんな他人事みたいな
サト「旦那が 私の名前なんかつけるし 思ったより保険金残してくれたから 今までなんとか やってきたけどさ お金は貸してくれそうなところからは 全部借りつくしたし この建物も担保になってるから 出なきゃいけないの 来週までに。」
純「そんな…。」
サト「そんな 辛気臭い顔しないでよ。 言ったでしょ 就職先 ちゃんと紹介するからって セクシーにも 良さげな美容院 2、3見つけといたから。」
サト「セニョールはさ このレストラン行けば すぐ使ってもらえるからさ。」
忍「私はその…。」
サト「それから チュルチュルは もう沖縄帰んな。 親も心配しているからさ。」
羽純「拒否。」
サト「いつまで そんなこと言ってるつもり? 色々あったのは わかるけどさ 甘えんのもいい加減にしな!」
羽純「私は…」
初めて主語を言った チュルチュルちゃんが。
出ていく羽純
サト「ちょっと 待ちなって。」
久世「あら? 邪魔だったかしら?」
サト「いえいえ ちょうどよかった。 久世さん 大事な話しが。」
玄関前
純「もうこんなの貼ってある。」
志道「ちょっと ちょっと ちょっと ちょっと どういうことよ? 本当にここなくなっちゃうの? え?」
純「私達もウソって 思ったんですけど。」
志道「なんでよ?」
純「あ。」
(扉が開く)
サト「ごめんなさいよー。」
志道「あんた ちょっと…。」
サト「さー 皆さん行きますよー。」
志道「なによ? ちょっと。」
サト「はい これ目印ですからねー。」
志道「ちょっと おばさん!」
純「ウチにずっと泊まっていたお客さんに 新しいホテル紹介しに行くんだって。」
志道「ええ? なによ じゃあ これから寂しい時とか どこ行きゃいいの 私? もう。」
純「セクシーさん どうするんですか?」
蘭「出来れば辞めたくない。」
志道「そうよね。」
蘭「ここだと 働きながら 士郎のそばにもいられるし。」
志道「そうよ。」
純「そうですよね。 セニョールさん セニョールさんは?」
忍「私は女将さんに従うだけなんで。」
志道「ちょっと あんた なに言ってんの? あんた この店行ったら もう会えないのよ あのおばさんと 好きなんでしょ? あんた?」
純「え?」
忍「あ いや…。」
純「ええ!」
忍「やめてくださいよ 私はそんな。」
羽純「意外。」
いつのまに
純「チュルチュルちゃん ねえ チュルチュルちゃんは? さっき 女将さんが チラッと言ってたけど よかったらさ 話してみてくれない?」
羽純「私は…。」
純「うん。」
なに? なに? なに?
逃走する羽純
純「あ! あ ちょっと。」
純宅
とにかく里やを 再生する良いアイディアを探してみたけど
純「ああ もうダメだ。 みんな 自分話しばっかりで こんな悠長なことやっている時間がないんだよ もう。 ああ どうしよう… 愛君。」
愛「うーん。 とりあえず 銀行に返済を待ってもらうか それか 出資してくれるお金持ちを探すしかないと思うんですけども どちらにしても 里やが必ず儲かるって 再建案を出さなきゃいけないと思うんです。」
里や
厨房
愛「なんとか この里やを残すために昨日純さんと必死で考えたんですけど 皆さんにも協力してもらおうと思いまして。」
うなずく一同
愛「ありがとうございます。 じゃあ 問題点を整理しましょう。」
純「はい。」
愛「まず 始めに…。」
忍を見る一同
忍「え? なんですか?」
愛「この件に関しては 純さんから発表してもらいたいと思います。」
純「え? ちょっと えと… まず最初に…料理がイマイチ…。」
忍「…」
純「あー ごめんなさい ごめんなさい。」
愛「ごめんなさい。」
純「あの でも 違います 違くないんですけど でも いつも やっぱり お客さんが 少しだけ残してるんで。」
忍「すみません。 でもそれなりに変えているつもりなんですけど。」
純「そうですよね。」
蘭「ねえ 他の問題点は?」
純「はい。 えー ホテル自体が地味で部屋も狭い ホームページもないし 女将さん宣伝する気がないので 食堂を利用する地元の人以外 来る可能性がない 来たとしてもお客さんが喜ぶホテルの売りみたいなものが全くない… です…。」
蘭「なんか… 話し聞いてると絶望的な気分になってくるけど。」
純「いや そんなこといわ…」
サト「だから 言ったろ? もう諦めな。」
純「女将さん! そんなこと 言わないでくださいよ 女将さん! 私 ここに来て 本当に救われたんですから おじぃのホテルがなくなった時 もう私 本当に何もイヤになって でも ここに来て 女将さんの沖縄そば 食べたら本当に生き返ったし みんなにも色々助けてもらって 改めて沖縄の温かさとか 優しさととかを感じて 宮古に育ったことを 誇りに思えたんです。」
純「きっと ここに来たお客さんも 私と同じように 勇気とか安らぎとかを いっぱい貰ったと思うんですよ。 だから 里やを辞めるなんて 言わないでください。 私達みんなで 力を合わせて 少しでも借金返せるように頑張りますから。」
サト「ああ ごめんね。 ドラマだったら 涙流して ありがとう とか言うところだけど 始まったものは いつも終わるものよ。 あら? 私 今 良い事言ったわ メモしとこう。」
純「ちょっと 女将さん 待ってくださいよ。」
サト「もういいから。 あんたたちも 早く 新しい就職先決めたら? 土曜日までには 出て行ってもらわなきゃ いけないんだから。」
奥の小部屋に消えるサト
純「ちょっと 待ってくださいよ…。」
蘭「やっぱり 諦めるしかないんじゃない?」
羽純「終了。」
純「え? 愛君 なんか ほら?」
愛「1つ気になってることがあるんです。」
純「うん なに?」
愛「あの中 どうなってるんでしょう?」
純「ああ… 確かに… ってそうじゃなくて! 違うでしょう。」
愛「すみません。」
純「これの再生 再生?」
蘭「ねえ おたくのおかあさんなら なんとかしてくれるんじゃない? 私と士郎のこと助けてくれたみたいに?」
愛「え?」
純「そっか。 お義母さんなら 借用書とか 帳簿とか見せたら起死回生の一手 なんか見つかるかも?」
愛「でも 来てくれるかどうか… それに…」
純「いや 私が電話する。」
扉が開く
純「お義母さん!」