ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」75話「おばぁの秘密」ネタバレ

2001年6月27日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】75話のネタバレです。

現在は(2020年12月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

恵里の恋に一役買おうと、おばぁが一風館にやってきました。恵里の勤める病院を訪れ、文也と恋敵の遥に会ったおばぁは、恵里の恋の厳しさを悟ります。おばぁの上京は恵里のためだけでなく、自分の初恋の人を探すためでした。長男・恵尚の奔走もむなしく、その人はすでに亡くなっていました。「恵里は自分が傷つくのが恐くて逃げてるんじゃないか。自分の思いをぶつけてごらん」とおばぁは言って沖縄に帰りました。

75話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」75話「おばぁの秘密」ネタバレ

一風館
マンデリン

ハナ「それにしても 東京は 変わったねぇ。」

恵里「え? 変わったって?」

恵達「どういうこと? おばぁ 東京に来たことあるの?」

恵里「え?」

ハナ「寝ようねぇ。」

それから 2週間ほどが たちました

北栄総合病院
ナースステーション

恵里「この仕事って 思ってたより 書類が多いねぇ。」

祥子「記録は 大切よ。」

奈々子「古波蔵さん!」

恵里「は。」

奈々子「ああ おのままで… チョット 見てほしいんだけど。」

恵里「何ですか? これ。」

奈々子「今年の新人の評価表よ。 どう思う? これをみて 古波蔵さん。」

恵里「中町さん すごいですね みんな Aばっかりさ。」

祥子「どうも…。」

奈々子「私は 人のことを 聞いてないの。 自分のがどうか 聞いてるわけ。」

恵里「はい。」

恵里「あら?」

奈々子「『あら~』じゃないわよ。」

恵里「でも 患者さんとの交流は Aです。 やった~。」

奈々子「あのねぇ。」

恵里「はい。」

奈々子「いい? もうすぐ プリセプターシップは 終わりなわけ。」

恵里「はい。」

奈々子「でも あなたは この通り Bが 山積みなわけ。 バラバラなのよ あなたの成績は… あなたの評価が低いと 誰が怒られると思う? 私なのよ。」

恵里「佐々木さんが?」

奈々子「そうよ あれだけ くっついて 指導していながら『どうしてBばっかりなんだ』って 怒られるわけ。」

恵里「すみません。」

奈々子「だからといって 何でも A をつけるでしょ。 そうすると『何で こんなのに A をつけたんだ 何を見てた』と やっぱり 怒られるわけ。」

恵里「はぁ。」

奈々子「だから しっかりしてくれないと 私が怒られるわけ。 分かった?」

恵里「はい。 よく 出来てるんですねぇ プリセプターシップって。」

奈々子「あのねぇ。」

聡子「プッ!」

奈々子「おかしくないです 婦長。」

聡子「ごめんなさい。」

奈々子「ついてないわ 私。」

恵里「すみません。」

祥子「うらやましいねあ こういう バラバラなの。」

恵里「え?」

奈々子「は? あんたまで 何言ってんの?」

祥子「すみません。」

聡子「古波蔵さんは 技術的に 何かが足りない訳じゃないのよ。 とにかく 時間が かかりすぎ。」

恵里「はい。」

聡子「特に 患者さんと話し込む事が 多いのよねぇ。」

恵里「あの でも…。」

奈々子「何?」

聡子「何? 言ってごらんなさい。」

恵里「しゃべりたいと思う 患者さんも。 入院してると 寂しいだろうし しゃべりたのかなって思う…。」

聡子「古波蔵さんの言うとおりだと 思うわ。 でも 私たちは プロなの。」

恵里「はい。」

聡子「与えられた時間の中で たくさんの人に 最善の結果を出すのが プロでしょう?」

恵里「はい そうですね すみません 生意気 言って。」

聡子「ううん。 …中町さん。」

祥子「はい。」

聡子「あなた 平均点が とっても高いわ。」

祥子「ええ。」

聡子「でも 自分を追いつめすぎ。 何でも そつなく こなそうと 張りつめすぎよ。」

祥子「はい。」

聡子「今は まだいいけど これからは 予想できない事態が やってくる。」

聡子「あなたみたいに 頭の中で ビシッと計画を立てて それを こなすことばっかり 考えていると 何かあった時 壊れてしまうわよ。」

祥子「はい。」

恵里「なるほど…。」

聡子「2人足して 2で割ると いい看護婦になるんだけどねぇ。」

恵里「頑張ろうね。」

祥子「うん。」

恵里「何とかなるさぁ。」

奈々子「なりません。」

恵里「ハハハハ すみません。」

内科病棟

奈々子「いい? テキパキよ テキパキ 分かった?」

恵里「はい テキパキ。」

奈々子「分かってんの ホントに。」

恵里「分かってますよ~。」

奈々子「おはようございます。」

恵里「おはようございます! 今日から 私 テキパキいきますので よろしく。」

奈々子「だから…。」

恵里「はい 安藤さん 検温です。 あれ パジャマ 新しいですねぇ。」

安藤「分かる? 牛柄なんだ 一応。」

恵里「あ ホントだ かわいいさぁ!」

安藤「そうさぁ。」

恵里「私の 一風館というアパートにも…。」

奈々子「(せきばらい)」

恵里「あ テキパキいきますよ~。 脈 測りましょうね。」

安藤「うん。」

まあ 恵里は こんな感じでございます

古波蔵家

(電話の呼び鈴)

勝子「はい はい はい。 はい もしもし?」

勝子「おかあさん? …チョット 待って 下さいね …はい はい。 カマボコ 黒砂糖 はい 替えの上着 はい あの 花柄のですね? はい …これを送れ? はい 分かりました。 おかあさん いつまで そっちにいるつもりですか?」

一風館

ハナ「まだまださ やるべき事が 残っているからねぇ。」

勝子☎「やるべき事?」

ハナ「それはいい よろしくね 勝子さん。 あ それとね 恵文には 注意しなさいよ。」

古波蔵家

勝子「え? 注意って 何ですか?」

一風館

ハナ「あの子はね 子供のころから 私が留守にするとね 必ずと言っていいほど 悪さするさ 必ずさ もう…。」

古波蔵家

勝子「え?」

一風館

ハナ「だからね 気をつけなさいよ。 じゃあね お金もったいないから 切るよ。」

古波蔵家

勝子「はい。 悪さ…?」

一風館

ハナ「柴田君! まだ? 早くしないと 歌舞伎の幕が 開いてしまう。」

柴田「はい! すみません。 でも おばぁ 歌舞伎 好きですね。 もう 3度目ですよ。」

ハナ「楽しいさぁ 歌舞伎は。 なかなか 沖縄じゃ 見られないしね それに 途中で食べる お弁当が おいしいさぁ。 幕の内弁当とは よく言ったもんだねぇ。」

柴田「そうですねぇ。 あ それで 今日の予定ですが 本日はですね 歌舞伎鑑賞の後 上のに行って 西洋美術館で ピカソを堪能していただきます。」

ハナ「夕食は 双葉亭でという事で よろしいでしょうか。」まるで秘書w

ハナ「OKよ。」

柴田「ハハハハ では…。」

ハナ「はい。」

柴田「どうぞ。」

ハナ「はい。」

私は このとおり 東京を満喫しております。

一方 恵達はというと『1人だけ デビューしないか』と言われたことに 返事も出来ず 仲間にも 言えずにいたのでした

スタジオ

バンド仲間1「はい 恵達。」

恵達「どうも。」

バンド仲間2「どうした? 恵達。」

恵達「え? いや 別に。」

バンド仲間1「それよりさぁ どうだったかな 我那覇さんさ。」

バンド仲間3「そうだよなぁ。」

バンド仲間2「聴いてもらってから もう 2週間もたつしな。」

バンド仲間1「いい曲だから 絶対気に入るよ。」

バンド仲間2「電話した方が…。」

恵達「あ! もう一回やりましょうか。」

一風館
グアテマラ

真理亜「うん ああ いいかも いいかも…。」

何やら コソコソ やってるねぇ。 ま すぐ ばれるさ

北栄総合病院

恵里「疲れたねぇ。」

祥子「うん でも 婦長さん すごいね。 私たちの事 よく見てるよね。」

恵里「そうだよねぇ。

祥子「ん? 何?」

恵里「何とか 足して 2で割る 方法がないかと思って。」

祥子「できる訳ないじゃん そんなの。」

恵里「でもさ こうやって ずっと 一緒にいると 少しずつ 似てきたりするかも しれないさぁ。」

祥子「そうかな。」

恵里「あれ? 嫌なわけ?」

祥子「ううん そうじゃないけど 想像できないから 恵里に似てる 私が。」

恵里「そう?」

祥子「うん。」

恵里「そうか。」

祥子「あ あの女だ。」

恵里「え?」

遥「あ お疲れさま。」

恵里「お疲れさまでした。」

遥「お友達?」

祥子「親友ですけど 何か?」

遥「私を恨むのは 筋違いでしょう。 選ぶのは 上村だから。 違うかな。」

遥「あなたを主人公にして考えれば 私は 邪魔かもしれないけど 私が主人公だと どうなると思う? あなたが邪魔なのよ。 あなたが 悪役。 分かる? まあ いいや。 じゃ。」

祥子「感じ悪い 大体ね 恵里も 恵里だよ!」

恵里「え?」

祥子「何で 向こうは 余裕で『お疲れさま』で 恵里は下向いて『お疲れさまでした』な わけ? 何で『でした』なのよ?」

恵里「さあ…。」

祥子「『さあ』じゃなくて 最初から 負けてるんだもん。」

恵里「だって 負けてるし。」

祥子「え?」

恵里「なんか かなわない感じがするし。」

祥子「それにしてもさ なんか 感じ悪いよねぇ 私 嫌い。」

恵里「悪い人じゃないよ。」

祥子「は?」

恵里「だって 文也君が好きになったし。」

祥子「ダメだ こりゃ。」

恵里「そんな…。」

祥子「もう ふだん チャカチャカしてる割には こういうことになると てんで 弱っちいんだねぇ。」

ゆがふ

恵達「(ため息)」

兼城「どうした? 恵達。 あ? なんか 元気ないねぇ。」

恵達「いいっすね 店長は。」

兼城「え? フフン なんか うれしくない言い方だ。」

恵達「何でもないです。」

(戸が開く)

兼城「ああ…。」

恵里「あれ?」

兼城「いらっしぃ 1人?」

恵里「ええ。 お酒 もらおうかなぁ。」

兼城「おう。 はいよ。 ん?」

恵里「いいですねよねぇ 店長は。」

兼城「は? そんな… 俺だってね 掘り下げると 問題は山積みだよ。」

恵里「いいですよ 無理しないでも。」

兼城「いや 無理ってさ…。」

恵里「恵達 どうかした? 何か あったの?」

恵達「え? あ いや 別に どうもしないよ。」

恵里「そう?」

恵達「そっちは? いい 大体 想像つく。」

恵里「何か それは。」

(2人のため息)

(戸が開く)

柴田「こんばんは!」

ハナ「はい はい。」

兼城「おばぁ お帰り。」

ハナ「はい ただいま。」

柴田「どうも 恵里さん。」

ハナ「どうしたんだよ? 2人とも。」

2人「いいねぇ おばぁは。」

柴田「どうかしたんですか?」

兼城「いいねぇ あんたは。」

柴田「は?」

ハナ「泡盛。」

兼城「はいよ。」

ハナ「いいね?」

柴田「はい。」

ハナ「どうした? 2人とも しょぼくれた顔して。」

恵里「ううん。」

恵達「別に。」

ハナ「そうね?」

恵里「あ そうだ おばぁ。」

ハナ「ん?」

恵里「いつか 話してたことだけどさ。」

ハナ「何が?」

恵里「ほら 東京には 前にも来たことがあるって。」

恵達「そうそう。」

柴田「そうなんですか?」

兼城「そうなの? おばぁ。」

ハナ「その話ね。」

恵里「ほんとに そうなの?」

ハナ「ホントさ。 何年前になるかねぇ。 おばぁの 19歳の春っさ。」

恵達「『19歳』?」

ハナ「初恋に人 追ってね。」

恵達「え?」

ハナ「ん?」

(戸が開く)

恵里「兄い兄い!」

恵尚「ハイサイ! 久しぶり! ハハハハハ…。」

恵尚「おばぁ!」

恵尚「ワ ワ ワ…。 すみません 間違えました。」

逃走する恵尚w

76話

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