ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」102話「君と僕のイナムドゥチ」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」102話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)は、店の料理人の矢作(井之脇海)にどう働いてもらうか悩んでいた。矢作が「料理以外のことは一切やらない」と宣言したからだ。一方で和彦(宮沢氷魚)や、智(前田公輝)は暢子の働き過ぎを心配していて…。沖縄やんばるでは、優子(仲間由紀恵)、良子(川口春奈)、歌子(上白石萌歌)も暢子を心配していて。暢子を支えるためにある決断をする。

102話ネタバレ

比嘉家

良子「これ そんなに安物じゃないよ?」

歌子「要る? 暢ネーネーにも 同じものをあげたって。」

良子「何 言ってるわけ。 ちゃんと持っておかないと 智に失礼さ。 つけてあげようか?」

歌子「うん。」

良子「似合うよ とっても。」

歌子「ぽってかすだよね。 いくら好きでも どうにもならないのに。 智ニーニーは 暢ネーネーのことが好きで 暢ネーネーが結婚しても まだ…。 そんなことばかり考えてしまう 自分のことが嫌で 自分で自分が嫌いになる。 何で うちは こんなに意地悪なの。」

良子「歌子が 自分のことを嫌いでも うちは 歌子のことが大好きさ。 みんな 知ってるよ。 歌子が デージ優しいこと。」

山原村共同売店

善一「本当は どこで手に入れたわけ?」

智「配達で 原宿という街に行ったら そのネックレスが売ってたから 歌子に似合うかなと思って『これ下さい』って言ったら ゼロ一つ見間違えてて 会計の時に 目玉が飛び出そうになって。」

善一「一桁間違えたのに そのまま買ったわけ? ほれてるね~ 歌子に。」

智「アゲ 何で そうなるんです? 俺は ただ 歌子に似合うかなと思ったか『これ下さい』って…。」

善一「自分の気持ちに 正直になれ。」

智「もし 仮に… 仮にですよ? 俺が そういう気持ちに なっていたとして 姉の暢子に振られて 妹の歌子を好きなるとか デージ格好悪いじゃないですか。」

善一「恰好悪くていいわけよ。 男はな 人を好きなると 恰好悪くなる。」

智「待って 顔に似合わないこと 言わないでください。」

善一「何や。」

智「落ち着くんです。 歌子といると。」

善一「歌子は お前に ほれてる。 子供の時から ず~っと。 みんな知ってることさ。」

智「だけど 俺 おかしくないですか?」

善一「おかしくない。 一つも おかしいことない。」

智「いや おかしい。 どう考えても おかしい。」

善一「正直に 好きだと言ってあげれ。」

智「好きとは 言ってない。 ひと言も 言ってません!」

善一「お前が お前の気持ちを認めれば 全て丸く収まる。」

智「収まる… わけないさぁ…。」

善一「おい…。 おい…。」

智「(いびき)」

善一「青春は いいな。」

智「(いびき)」

新垣「働きながら 東京で産む?」

優子「はい。」

新垣「でもよ 暢子も元気な子だから 子供も 元気に生まれてくるはずよ。」

優子「元気すぎて 困るぐらいですけどね。」

(笑い声)

良子「お母ちゃん 一つ提案が。」

優子「あっ…。 ちょうどよかった。 うちも 良子に相談があるさ。」

良子「何?」

優子「良子の提案は?」

良子「先に言って。」

優子「実は… 歌子のこと。」

良子「えっ? うちも 歌子のことさ。」

優子「えっ?」

沖縄料理店・ちむどんどん

ちむどんどんオープンまで あと1週間。 食材選びも 最後の段階です。

暢子「うん かつお節は 焼津の厚削りのもの 小麦粉は 国産の中力粉がいいと思う。」

智「じゃあ それで手配しとく。 お安くしときますよ。」

暢子「ありがとう。」

矢作「おい 保健所と消防の許可 下りたか?」

暢子「保健所は 申請終わったんですけど 消防は まだ。」

矢作「先週から 何回も言ってんだろ。」

暢子「すいません。 バタバタしていて 今日こそは…。」

矢作「それから 頼んどいた 1キロの 軽量カップと 10キロの秤 買ったか?」

暢子「あっ すいません。」

矢作「そんなんで オープン間に合うのかよ。」

智「文句ばっかり言ってないで 少しは 手伝ってくれても いいんじゃないですか?」

矢作「言われたことは やってるよ。 八百鶴君に言われなくても。」

智「今は スナガワフードです。」

矢作「はいはい。 2人とも 今は社長様でしたね。 3か月後に潰れてなきゃいいけどな。」

暢子「ストップ! 2人とも 落ち着いて。」

矢作「ケチケチしねえで バイト雇えば こんな もみ事に なんねえんだよ!」

智「うわっ…。」

(ドアが開く)

暢子「歌子!?」

智「何で?」

歌子「タイミング まずかった?」

暢子「あっ 矢作さん 妹です。」

矢作「妹?」

暢子「料理人の矢作さん。」

歌子「初めまして 比嘉歌子です。 姉が いつもお世話になってます。」

矢作「よろしく。」

智「何 恰好つけてるんです?」

矢作「別に 恰好なんかつけてねえよ。」

暢子「歌子 どうしたわけ? 急に。」

歌子「お願いがある。」

暢子「ん?」

歌子「うちを このお店で働かせてください。」

暢子「えっ?」

歌子「お店だけじゃなくて おうちのことも できることは 何でも手伝うから。 お願いします!」

暢子「ええっ!?」

比嘉家

優子「よかった。 無事 着いたんだね。」

暢子「お母ちゃんは いいの?」

優子「うちは 大丈夫。 良子とも話し合って それが 一番だということになって。」

暢子「それは デージありがちけど…。 どうして 教えてくれなかったわけ?」

優子「先に言ったら 気を遣って 断るかもしれないって良子が言うから。」

優子「歌子も 最近は調子いいし 疲れたら ちゃんと休むように 言ってあるから。 じゃあ 皆さんにもよろしくね。 じゃあね。」

優子「賢三さん 久しぶりに 二人きりだね。 何だか とっても広く感じるね。」

ちむどんどん・2階

暢子「ちょっと狭いけど 好きに使っていいからね。」

歌子「うん ありがとう。 あっ 見て。」

暢子「ん? おっ…。」

歌子「東京行くなら つけていけって 良子ネーネーが。」

暢子「デージかわいいね。 どこで買ったの?」

歌子「えっ? 暢ネーネーも持ってるでしょ?」

暢子「うちが これを?」

歌子「もらったでしょ?」

暢子「誰に? うちは こんなの もらってないよ。」

歌子「えっ?」

暢子「えっ どうしたわけ?」

歌子「あっ… 何でもない。 お部屋 ありがとう。」

暢子「あっ… うん。」

歌子「ウソつき。」

山原小中学校

(チャイム)

教室

良子「皆さん 今日は うまんちゅ給食の最初の日です。 農家の皆さんが 一生懸命に作ってくれた やんばるの野菜を使って 調理師さんたちが おいしく 調理してくれました。 では 頂きましょうね。」

児童「手を合わせて。 頂きま~す。」

一同「頂きます。」

うまんちゅ給食は やんばる小学校独自の取り組みで 週1回 行うことになりました。

良子「どうしたんですか?」

安室「ちゃんと食べてくれるか 気になって。」

良子「大丈夫ですよ。 みんなで力を合わせたんだから。」

職員室

諸見里「ほとんど残した?」

良子「はい…。 一口食べて 箸を置く子 匂いだけ嗅いで 全く食べない子もいて。 結果的に 残飯率は増えてしまいました。」

教師「うちのクラスも いつもの方がいいって。」

教師「最近の子は 野菜中心の食事に 慣れてないから。」

諸見里「となると やっぱり ほかの学校と 同じ献立に戻した方が よいようですね。」

良子「やり方を考え直します。 来週も 是非 続けさせてください。 お願いします!」

安室「うちからも お願いします。」

ちむどんどん・2階

暢子「ゴーヤーチャンプルーって 分かると思う?」

和彦「ゴーヤーチャンプルー?」

暢子「うん 食べたことない人は メニューを見ても どんな料理か分からんよね?」

和彦「あ~… 確かに 僕も 初めて沖縄に行った時は ラフテーも てびちーも どんな料理か 全く想像できなかった。」

暢子「東京の人でも分かるようなメニューに した方がいいかね? 例えば『ゴーヤーチャンプルー』は『ニガウリの肉野菜炒め』とか。」

和彦「矢作さんに相談してみたら?」

暢子「だけど 矢作さんは…。」

和彦「これやっとくから 休んだら?」

暢子「ん? ありがとう。 そしたら うちは 掃除と洗い物を やってしまおうね。」

和彦「あっ いいよ いいよ! そっち やる。 休んで。」

暢子「大丈夫。 締め切り近いんでしょ? 昨日も 徹夜だったさぁ。」

和彦「暢子も 店に集中したいでしょ? いいよ 休んで。」

暢子「ううん 掃除は うちがやるよ。」

和彦「大丈夫。 座って。」

暢子「洗濯 まだ終わってないさ。 いいよいいよ。」

和彦「あっ 両方やるから。 座って。」

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