ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」105話「君と僕のイナムドゥチ」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」105話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)の沖縄料理店『ちむどんどん』がついにオープン。矢作(井之脇海)、歌子(上白石萌歌)がよく働き、店は入れ代わり立ち代わりの大賑わい。さらに雑誌に取り上げられ、暢子は「お客さんがまた増える」と喜ぶ。和彦(宮沢氷魚)の母・重子(鈴木保奈美)も店を訪れてくれる。その頃、沖縄やんばるでは、良子(川口春奈)が取り組む『うまんちゅ給食』が2度目の挑戦を迎える。給食室には強力な助っ人が登場する。

105話ネタバレ

沖縄料理店・ちむどんどん

健男「アイ オープンおめでとう!」

平太「大盛況ヤンヤー。」

暢子「いらっしゃいませ。 相席でもいいですか?」

順次「こっちの席 移ろうか。」

暢子「ありがとうございます。」

暢子「和彦君 あちらの席にお願いします。」

矢作「はい これ。 5番さんのソーメン炒め。」

歌子「あっ はい。 えっ えっと…。」

智「歌子 落ち着け。 深呼吸。」

矢作「皮付き豚の角煮とニガウリ これで終わり。 歌子ちゃん これ2番。」

歌子「あっ はい。 分かりました。」

こうして 沖縄の味 ちむどんどんは 大盛況のうちに 初日を終えました。

ちむどんどん・2階

暢子「はぁ~ よかった~。」

(ドアが開く音)

和彦「暢子 ご苦労さま。」

暢子「ご苦労さま。」

和彦「たい焼き 食べる? おなかいっぱい?」

暢子「食べる! フフッ。」

和彦「はい。」

暢子「和彦君も 手伝ってくれてありがとう。」

和彦「うん。 暢子に 見せたいものがある。」

暢子「ん?」

和彦「はい。」

暢子「あ~! 和彦君の 初めての記事?」

和彦「うん。」

暢子「おめでとう。」

和彦「ありがとう。 僕も やっとスタート地点に立てた。 暢子も 最高のオープン おめでとう。」

暢子「うん。 食べよう。」

和彦「うん 食べる。」

暢子「たい焼き~。 んっ。」

和彦「ありがとう。 頂きます。」

暢子「頂きま~す。 ん~ おいしい。」

和彦「おいしい。」

山原小中学校
給食室

山原小学校 2回目のうまんちゅ給食の日です。

良子「今日のうまんちゅ給食 正直 不安です。 今日も 失敗したら…。」

安室「だからさ 今日は 最強の助っ人を呼んであるわけ。」

良子「最強の助っ人?」

安室「お待たせ。」

良子「お母ちゃん!」

安室「ハハハハ…。 善一さんと校長先生には うちから話を通してある。」

優子「良子先生 よろしくお願いします。」

(笑い声)

沖縄料理店・ちむどんどん

歌子「あっ いらっしゃいませ。 お好きな席にどうぞ。」

暢子「いらっしゃいませ。」

歌子「えっと ヘチマを みそで…。」

暢子「今 来たお客様 初めてですよね。」

矢作「えっ? だから 何?」

暢子「オーナーと約束したんです。 知らないお客様で お店が満席になったら お店に来るって。」

矢作「大丈夫か?」

暢子「ん?」

矢作「おなかの子 ちゃんと気を付けてるか?」

暢子「はい もちろんです。」

矢作「それ済んだら 座っとけ。」

暢子「はい。」

歌子「空心菜炒めとアオサの吸い物 お願いします。」

矢作「はいよ。」

矢作「お待たせしました。」

暢子「矢作さん…。」

矢作「手が止まってる。」

暢子「あっ… はい。」

山原小中学校
教室

良子「沖縄は 長寿の島といわれています。 その秘密は ずばり… 沖縄料理。 ここ 沖縄には おいしくて 体に とってもいい食べ物がいっぱい。 今日は そんな沖縄の食べ物を たくさん見ていきましょう。」

優子「僕は 田芋。 台風にも負けずに 元気に育ったさ。」

安室「泥だらけの田芋君を 洗って 鍋でゆでて 潰して いろんな具と混ぜて 出汁で味を付けると あら不思議! ねっとりモチモチの『ドゥルワカシー』に大変身!」

児童たち「おお~!」

優子「田芋を煮る様子が 泥を煮ているみたい。 つまり『泥 沸かし』といって…。」

児童「だから『ドゥルワカシー』?」

優子「そう 大正解!」

(拍手と歓声)

給食室

2人「ありがとうございます。」

教室

児童「手を合わせて。 頂きま~す。」

一同「頂きま~す。」

良子「今日の給食にある イナムドゥチは お正月や お祝いの時に食べる 具だくさんのおみそ汁です。」

良子「『イナムドゥチ』とは『イノシシもどき』という意味で 今では 豚肉を使っているけど 昔は イノシシの肉を使っていました。」

児童「ふ~ん…。」

良子「ドゥルワカシーの田芋は キヨシのおばぁの田んぼで 取れたものです。」

キヨシ「えっ? おばぁの田んぼで?」

(笑い声)

児童「おいしい。」

児童「お代わりしたい。」

給食室

安室「よかったね。」

優子「うん。」

良子「本当に ありがとうございます。」

安室「まだまだ うまんちゅ給食は 始まったばかり。」

教師「失礼します。 良子先生 これ 児童から届いた手紙。 どうぞ。」

良子「ありがとう。」

安室「何が書いてあるの? ん?」

良子「<ぼくは ゴーヤーが だいきらいでした。 だけど 昨日雨の中 近所のおばあが>…。」

児童「近所のおばあが 畑で ゴーヤーを しゅうかくしていました。<どうして雨なのに そんなするの?>と聞いたら<明日 あんたたちの きゅうしょくに 使ってもらうためさ>と言いました。 どろんこになって はたらく おばあを見たら ぼくは 今日 きゅうしょくにでた ゴーヤーを のこすことが できなかったです。 おいしいきゅうしょくを つくってくれて どうもありがとう>。」

安室「よくやったね 給食主任。」

良子「はい…。」

沖縄料理店・ちむどんどん

暢子「あった!」

歌子「これで また お客さん増えるかも。」

矢作「喜ぶのは まだ早い。」

暢子「分かってます。」

歌子「分かってます。」

(笑い声)

暢子「『<ちむどんどん>』『青柳暢子』。」

(笑い声)

養豚場

寛大「東京 どうだった? 少しは ゆっくり話せたか。」

清恵「誰と 何を?」

寛大「賢秀と 飯食ってきたんだろ?」

清恵「あいつに会った。」

寛大「あいつって?」

清恵「涌井。」

寛大「忘れろ。 もう済んだことだ。」

沖縄料理店・ちむどんどん
店内

暢子「いらっしゃいませ。」

重子「開店 おめでとう。」

波子「おめでとうございます。」

暢子「ありがとうございます。」

和彦「今日のおすすめは 沖縄そばと 皮付き豚の角煮です。」

重子「それじゃあ それ頂こうかしら。」

波子「はい。」

暢子「はい。 和彦君も 一緒に食べて。 ちょうど ごはん まだでしょ。」

和彦「うん。」

重子「見たわよ。」

波子「おめでとうございます。」

和彦「ありがとうございます。」

重子「フフッ…。」

歌子「お待たせして すみません。」

暢子「お待たせしました。」

波子「まあ~。」

重子「頂きます。」

波子「頂きます。」

和彦「頂きます。」

暢子「ごゆっくり。」

和彦「どうしたの?」

玄関前

重子「ごちそうさまでした。」

波子「ごちそうさまでした。」

暢子「ありがとうございました。」

重子「とってもおいしかったわ。」

波子「おいしかったです。」

暢子「よかった…。」

重子「だけど…。」

暢子「ん?」

重子「前に 毎日届けてくれた お弁当の方が 今日のお料理より おいしかったような。」

暢子「えっ?」

波子「実は 私もそう思いました。」

重子「あら。」

暢子「あっ 今日食べてもらった料理は お弁当の時より 東京の人の口にも合うように いろいろ 工夫していて…。」

重子「でも 味の好みは 人それぞれだし お店も繁盛してるんだから あんまり気にしないでね。」

波子「ますますのご発展を お祈りいたします。」

重子「ごきげんよう。 また寄らせてもらうわね。」

暢子「ありがとうございます…。」

店内

矢作「こんな日もあるよ。 客商売なんだから。」

暢子「何でかね?」

そして ちむどんどん開店から 2か月が たとうとしていた頃…。

和彦「今日 お客さんは まさか…。」

矢作「まだ ゼロ。」

暢子「どうするかね…。」

ついに 赤字へと転落したのでした。

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