【 連続テレビ小説「ちむどんどん」110話のネタバレです。
あらすじ
暢子(黒島結菜)の沖縄料理店の再起に向けて、矢作(井之脇海)は店に残ることを表明。店の味など、基本の見直しを進めているときに、突然現れたのは、母・優子(仲間由紀恵)と姉・良子(川口春奈)のふたりだった。ふたりの持ってきたあるものから、暢子は大きなヒントをもらうことに…。その頃、賢秀(竜星涼)は、いまだ行方不明の清恵(佐津川愛美)を探していた。そして清恵は、意外な場所に現れる。
110話ネタバレ
沖縄料理店・ちむどんどん
店内
暢子「荷物 置いて。」
優子「ありがとうねえ。 大きくなったね~ 暢子。 元気ね?」
暢子「うん。 一体 どうしたわけ? アイ 座って。」
優子「家族そろって 東京観光。」
暢子「ああ。」
良子「ちょうど 連休 晴海が どうしても 飛行機に乗ってみたいと言うから お母ちゃんも誘って みんなで行こうということになったわけ。」
暢子「ああ 博夫さんは?」
良子「今は 晴海と動物園。 夕方から合流する約束さ。」
歌子「来るなら来るで 電話してくれたら。」
優子「オープンしたばっかりで 大変だと思って。」
良子「すごい。 東京で こんなお店を持つなんて。」
暢子「あっ 料理人の矢作さん。」
矢作「どうも。」
優子「初めまして 暢子の母です。 いつも お世話になっています。」
良子「姉の良子です。」
優子「お店は改装中なの? どこを?」
暢子「あっ… 表には見えないところ。」
良子「お母ちゃん あれ。」
優子「あっ… ヤサ。 そうだったね。」
良子「うん。」
暢子「お~! どうしたわけ これ。」
優子「今朝 作ったもの。 みんなで食べて。」
良子「今 うちの小学校で 子供たちに やんばるの野菜を使った うまんちゅ給食を出していて。」
暢子「アイ 手紙で読んだ。」
歌子「うまんちゅ給食 うまくいってるんだよね?」
良子「みんなのおかげで なんとか。 やんばるの うちの村の野菜を とにかく生かした給食で。 これが おいしいわけ! それと ほとんど同じおかず。 あっ よかったら矢作さんもどうぞ。」
矢作「いや 俺は…。」
優子「一緒に 食べましょう。」
暢子「矢作さん。」
矢作「じゃあ お言葉に甘えて。」
暢子「アイ… デージおいしそうだねえ。 頂きます。」
一同「頂きます。」
暢子「ん~ このニガナ おいしい!」
歌子「懐かしい やんばるの味!」
矢作「んっ うんめえ。」
良子「よかった~。」
優子「頑張ったかいがあったね。」
暢子「おいしい! デージマーサン! これ…。」
玄関前
歌子「これから浅草?」
優子「レビューショーっていうの? うちが見ても分からないから もったいないと言ったんだけど。 体調は 大丈夫? 無理してない?」
歌子「うん。」
優子「お店は うまくいっていないんだね。」
歌子「えっ?」
優子「うちは 親だよ。 顔を見れば すぐに分かる。」
歌子「きっと たくさんお客さんが 來るようになる。 暢ネーネーは 何があっても諦めないし 暢ネーネーには うちがついてるから。」
優子「歌子が そばにいてくれるなら 暢子は 大丈夫。 うちは 歌子が誇らしいさぁ。」
歌子「うちは そんな大げさなことは何も。」
優子「智とは 仲よくやっている?」
歌子「えっ?」
良子「お母ちゃん お待たせ お待たせ。 行こう」
暢子「お母ちゃん ありがとうね。 楽しんできて。」
優子「アイ。 あっ 智にも よろしく伝えてね。」
歌子「うん。」
優子「うん。」
暢子「行ってらっしゃい。」
優子「はい 行ってきます。」
歌子「行ってらっしゃい。」
暢子「んっ?」
歌子「んっ?」
店内
暢子「見つけた…。」
歌子「えっ?」
暢子「ついに 見つけた。 つかめた気がします!」
歌子「ん? 何を?」
暢子「うちの 足元の泉!」
矢作「足元の?」
歌子「泉?」
暢子「はい!」
歌子「うん おいしいよ。」
暢子「うん。」
歌子「うん。」
矢作「あっ チャーハンにしてみたら どうかな?」
暢子「うん それです!」
矢作「これは…。」
ちむどんどんの再開に向けて 暢子は 一から味付けを見直し 試作を重ねました。
暢子「うん。 うん…。 こっちを細かく切って チャーハンにしてみましょう。」
暢子「うん。 もう少し みそを控えてみてください。」
矢作「分かった。」
和彦「暢子 時間。 もう 休まないと駄目だよ。」
暢子「うん。」
そして 今日は 新メニューの試食会の日です。
二ツ橋「うん おいしい。 素朴だけど 素材の味が 最大限に引き出されてます。」
智「沖縄産じゃない材料も使っているのに 何でかね?」
暢子「味付けの考え方を 変えてみたわけ。」
矢作「丁寧な処理と 素材のよさを生かす工夫に 集中してみたんです。」
暢子「フォンターナで身につけた技術は うちの強みです。 だけど それが 弱点にもなっていたんです。 これまでのうちは 東京の人の好みに 合せることばかり考え過ぎて 沖縄料理の もともとの魅力を 忘れていたんです。」
田良島「もともとの魅力?」
暢子「故郷のやんばるで 大好きな家族みんなで 食べて 笑顔になった味。 それを思い出して 材料の魅力を引き出す。 手数をかけないことに 全力を尽くしてみたんです。」
智「よし。 もっともっと新鮮な野菜を 手に入れられるように頑張ります。」
和彦「フフッ…。」
暢子「あっ 同じように 看板メニューの沖縄そばも 仕上げ直したいんです。 あっ あと 試食してもらいたいものが…。」
智「大丈夫か?」
暢子「お~ いいですねえ。」
玄関前
暢子「よし。 あっ 12月1日から営業再開するので よかったらお願いします。」
「これね。」
「今度 来てみるか。」
暢子「ちむどんどんです。 よろしくお願いします。 営業再開します。 ちむどんどんです。 よろしくお願いします。 ちむどんどんです。 よろしくお願いします。」
夜の街
賢秀「すいません。 この女性 この辺りで見たことないです? この女性…。」
「知らない。」
賢秀「えっ やっ…。 ちゃんと見て。 ねっ!」
(ドアを閉める音)
賢秀「はぁ~…。」
回想
寛大「手っ取り早く働くとなれば 住み込みの水商売だ。」
回想終了
賢秀「あっ… あの すいません。 猪野清恵って女 知りません? 背は デージ小さくて…。」
ママ「知らないね。」
(ドアが閉まる音)
賢秀「はぁ~…。 はぁ~…。」
回想
清恵「毎日コツコツ 泥んこになって働く 父親を見ているうちに 一から生まれ変わってみようって。」
賢秀「ここで一生 一緒に働かせてください!」
清恵「いいの? 私で…。」
回想終了
ママ「リリィ 変なのが捜してたから気を付けな。」
清恵「は~い。」
ちむどんどん・2階
和彦「病院の定期健診 問題なしでよかったね。」
暢子「うん。 あっ…。」
和彦「えっ? どうした?」
暢子「動いた。」
和彦「分かんない…。」
暢子「フフフッ…。 楽しみに待っているからね。 元気に出てきてよ。 いつか必ず 一緒に沖縄そば作ろうね。」
和彦「あっ 蹴った!」
暢子「蹴ったね。」
和彦「うん。 ハハハッ…。」
沖縄料理店・ちむどんどん
暢子「はい。」
歌子「頂きます。」
矢作「頂きます。」
歌子「ん~ 十分おいしいと思うけど…。」
矢作「何かが欠けてるような イマイチ物足りねえ。」
歌子「もしかしたら…。 豚肉… かも。」
矢作「豚肉…。」
暢子「であるよね 豚肉。 やっぱり 足りないのは おいしい豚肉だよね。」
清恵「ごめんくださ~い。」