ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」113話「豚とニガナは海を越えて」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」113話のネタバレです。

あらすじ

賢秀(竜星涼)と清恵(佐津川愛美)はそれぞれに相手への思いを新たに噛みしめる。そして、すれ違いつづけたふたりは、とうとう清恵の勤める店の前でばったりめぐり会った。そして賢秀は思いのたけを、真心をこめて清恵にぶつける。そしてそんな賢秀に、清恵の答えは…。暢子(黒島結菜)は、店の苦境を救える猪野養豚の豚肉と出会うことができるのか…。

113話ネタバレ

スナック街

清恵「何? なっ… なっ 何?」

賢秀「うっ…。」

賢秀「伝わったか?」

清恵「何を?」

賢秀「クソ だまされた!」

清恵「何 言ってんの?」

賢秀「あっ… お前を迎えに来た。 一緒に帰ろう。 千葉に 養豚場に。」

清恵「嫌だね。」

賢秀「何で。」

清恵「千葉も豚も 大っ嫌い。 毎日 汗かいて 泥んこになって働いて。」

賢秀「ウソつき。」

清恵「ウソじゃない!」

賢秀「お前は 豚の仕事に 誇りと情熱を持ってる!」

清恵「冗談じゃない。」

賢秀「親父さんのことを尊敬してて 迷惑かけた分 親孝行しようと 毎日コツコツ 真面目に働いてたアラニ。」

回想

(笑い声)

回想終了

清恵「何で 追いかけてくんの? 私なんて 放っておけばいいじゃん! 関係ないでしょ?」

賢秀「関係ある!」

清恵「赤の他人じゃん!」

賢秀「大切な人を 見放したらいけない。 これだけは 間違いなわけ!」

清恵「何言ってるか 分かんないよ。」

賢秀「もう 昔みたいな思いは したくないバーテー。」

清恵「昔…?」

賢秀「俺の家は ど田舎の デージ貧乏なおうちで 子供の時に 父ちゃんが死んで もっと 貧乏になって 運動会に 履いてく靴も 買ってもらえんぐらい貧乏だった。 そしたら ある日…。」

回想

賢吉「4人のうち誰かを 東京で 引き取ってもらえるっちゅうことか。」

賢秀「でも 俺は 豚の世話もあるし…。」

暢子「うちが行く。 うち 東京に行きたい!」

回想終了

賢秀「俺は あの時 ホッとした。 暢子が 自分から行きたいと 言ってくれて 内心 ホッとしたわけ。 本当は 暢子も行きたくないと 分かっていたのに…。」

回想

賢秀「ありえん。 やっぱり ありえん!」

歌子 良子「ニーニー!」

賢秀「暢子!」

回想終了

賢秀「俺は その時決めた。 これからは 何があっても 大切な人を見放すことは 絶対にしない!」

清恵「何で 私?」

賢秀「大切だのに。」

清恵「何で?」

賢秀「デージ大切な人だのに。」

清恵「だから 何で?」

賢秀「好きだから。 大好きで ずっと一緒にいたいから。」

清恵「私は…。」

賢秀「関係ない!」

清恵「家出して ろくでもない男と結婚して しかも…。」

賢秀「関係ない!」

清恵「言ったじゃん! ウソつきの最低女だって!」

賢秀「それは 俺が間違ってた。 謝る。 ごめん!」

清恵「間違ってないよ! 私は ウソつきで 最低なんだよ!」

賢秀「俺だって負けてない。 万引きして ケンカして 家族に迷惑かけて 怪しい話に乗って すぐだまされて みんなに ウソついて。 だけど お前が教えてくれた。 人間は やり直せる。 何度でも やり直せるわけ。 俺は お前とやり直したいわけよ!」

清恵「本当にいいの? 私で…。」

賢秀「お前でないと 駄目なわけよ! とう! 黙って 俺の胸に飛び込んでこい! 飛び込んでこい! 早く!」

客「リリィちゃん 次だよ。『グッド・バイ・マイ・ラブ』。歌ってくれる約束だよね『グッド・バイ・マイ・ラブ』。」

賢秀「歌わんよ!」

客「誰 誰?」

賢秀「『グッド・バイ』は 歌わんてば。」

客「え… 知り合い?」

ママ「リリィちゃん。 お取込み中?」

清恵「すいません すぐ。」

ママ「ごめんね。 行こう 行こう 行こう。 うん 大丈夫 大丈夫 大丈夫…。」

(雷鳴)

賢秀「歌うわけ?『グッド・バイ』を歌うわけ?『グッド・バイ』歌うのか?」

賢秀「分かった。 俺は 千葉に帰る。 親父さんと2人で コツコツ 豚育てる。 それでいいんだよな? 今 一緒に帰るって言わないと 二度と 猪野養豚の敷居は またがさない。 それでいいわけだな?」

清恵「うん…。」

賢秀「勝手にせー!」

猪野養豚

寛大「つまり… 清恵は もう二度と ここには帰ってこない。」

賢秀「俺のしたことが気に入らないなら クビにしてください。 だけど もし許してもらえるなら 俺は あいつの分も この猪野養豚に 骨うずめるつもりで 一生懸命働きます。」

寛大「お前は 本当にそれでいいのか?」

賢秀「はい。 たとえ あいつが帰ってきたしても…。」

(戸が開く音)

清恵「歌わなかった。 ママに 事情を話して 店 辞めてきた。」

賢秀「事情って…?」

清恵「私は…。 好きな人の所に帰りますって。 ここに 帰らせてください!」

寛大「お前たちが決めろ。 これからは 何もかも お前たち2人で決めていけ。」

寛大「あれ? あら… あれ どこだ あら…。 あれだよ あれ。 タオルだよ タオル! タオル取りに来た…。」

清恵「タオルなら ここ。」

寛大「えっ… あっ…。 じゃあ あれだ…。 あっ 風呂だ。 風呂沸かしに来たんだ。 俺は…。」

賢秀「さっき 風呂は もう湧いてるって。」

寛大「えっ? あれ? あっ じゃあ あれだよ あれ! あれだ! あれだ あれだ。」

清恵「ただいま…。」

賢秀「お帰り。」

清恵「ただいま!」

賢秀「お帰り!」

沖縄料理店・ちむどんどん

そして 賢秀は 家族に養豚場で 働いていることを ようやく告げ…。

暢子「これが 猪野養豚さんの豚肉で作った そば。 試食をお願いします。」

和彦「頂きます。」

智「頂きます。」

歌子「頂きます。」

矢作「頂きます。」

暢子「どうですか?」

智「最高ヤッサー。」

歌子「マーサン! おいしい!」

和彦「今までの豚と全く違う。」

智「豚肉だけで こんなにも味が変わるんだな。 スープが 全く違う。」

暢子「矢作さん どうですか?」

矢作「うんめえ…。 このそばなら 勝負できる。」

智「とうとう出来たな。」

歌子「とうとう出来たね! ちむどんどんの看板メニュー!」

暢子「ニーニーのおかげさ! 皆さんに 宣言します! このお店の当面の目標は…。」

矢作「友達や知り合いだけじゃなく 知らないお客さんで満席にする。」

暢子「そのとおり!」

(拍手)

暢子「あ~ 久々に ちむどんどんする!」

(拍手)

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