ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」114話「豚とニガナは海を越えて」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」114話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)の店『沖縄料理ちむどんどん』は、課題となっていた「沖縄料理に適した、おいしい豚肉を調達すること」を、賢秀(竜星涼)と清恵(佐津川愛美)のおかげで猪野養豚の肉を仕入れることになり、解決。その豚肉を使って味を見直した沖縄そばも完成。そして、ついに営業再開の日。暢子、矢作(井之脇海)、歌子(上白石萌歌)は満を持して開店するが、初日の客の入りは…。

114話ネタバレ

沖縄料理店・ちむどんどん

12月1日 ちむどんどんの営業再開の日を 迎えました。

暢子「応援してね。」

石川家

良子「今日から 営業再開?」

歌子「うん。 暢ネーネーが みんなに心配かけたくないって言うから ないしょにしてたんだけど。」

良子「あのあと和彦君から 全部聞いてたさ。」

歌子「まさかやー。」

良子「ちょっと待ってね。」

石川「歌子ちゃん 頑張ってね。 沖縄から 家族3人で応援してるから。 うん。 ほら 晴海。」

晴海「歌ネーネー 暢ネーネー チバリヨー!」

歌子「フッ… ありがとう。」

猪野養豚

賢秀「お店の成功 あと 健康 安産 世界平和! ウートートゥトートゥ。 ウートートゥトートゥ。 ウートートゥトートゥ。 ウートートゥトートゥ。 はぁ~。」

比嘉家

沖縄料理店・ちむどんどん

暢子「3・2・1…。」

矢作「よし 開店。」

暢子「スタートダッシュで 頑張って…。」

暢子 歌子「いちゅんどー!」

矢作「いや 俺は そういうのは…。」

暢子「すいません。」

歌子「ごめんなさい。」

レストラン・フォンターナ
オーナー室

(ノック)

房子「はい。」

二ツ橋「失礼いたします。 予約の確認を お願いいたします。」

房子「ご苦労さま。」

二ツ橋「いよいよ 再開ですね。 暢子さんのお店。」

房子「別に 興味ないから。 辞めた従業員のことなんて。 自分の仕事が 一番。」

二ツ橋「オーナー。」

房子「はい。」

二ツ橋「逆さまです。 失礼します。」

(ドアが開く音)

沖縄料理店・ちむどんどん
店内

暢子「来ませんね お客さん。」

矢作「焦るな まだ始まったばかり。」

歌子「そうそう これからこれから。」

矢作「まあな 初日から そんなに うまくいくとは。」

暢子「ですよね。 そんなに甘くないですよね。」

外に出て行く歌子

暢子「歌子?」

(戸が開く音)

玄関前

歌子「沖縄の味 ちむどんどん 新装オープンです! よろしくお願いします。 いかがですか? ちむどんどんです。 よろしくお願いします。」

店内

暢子「歌子…。」

歌子「お願いします。」

矢作「お前は駄目だ。 外は冷える。」

歌子「新装オープンです。 お願いします。」

暢子「でも…。」

矢作「座ってろ。 信じて座ってろ。」

歌子「おすすめは 沖縄そばです!」

暢子「はい…。」

玄関前

歌子「今日が 新装オープンです! 是非 食べていってください! あっ お願いします! 沖縄の味 ちむどんどんです。 沖縄の 本場の味です! よろしくお願いします!」

店内

(戸が開く音)

暢子 歌子「いらっしゃいませ。」

矢作「いらっしゃい。」

歌子「あ… こっ こちらにどうぞ。 こちらが ランチのメニューです。 あの おすすめは 沖縄そばです。 じゃあ お決まりになったら また。」

藤田「『じゅーしー』?」

歌子「ああっ ジューシーは 焚き込みごはんで 今日は イカスミのジューシーです。 おいしくて 栄養たっぷり。 そばと セットもできます。」

藤田「『沖縄そば じゅーしーセット』。」

歌子「かしこまりました。 沖縄そばセット お一つ。」

暢子「はい!」

矢作「はいよ!」

歌子「お待ちください。」

歌子「待たせしました。 沖縄そばセットです。」

藤田「これが そば?」

歌子「あっ… はい。 沖縄そばです。」

藤田「普通のそばと 全然違うね。」

歌子「はい。 あの… えっと…。」

藤田「頂きます。」

藤田「お勘定。」

歌子「はい。 600円です。」

藤田「ごちそうさま。」

歌子「ありがとうございます。」

藤田「あっ うまかったよ。」

(戸が閉まる音)

歌子「ありがとうございました。」

矢作「ありがとうございます。」

暢子「ありがとうございます。 フフッ…。」

(戸が開く音)

暢子「えっ…。」

客「3人。」

客「こっちは 2人。」

暢子「いらっしゃいませ。」

矢作「いらっしゃいませ。」

歌子「3名様 こちらで 2名様 こちらにお願いします。」

客「注文いい?」

歌子「はい。」

客「俺は 沖縄そば。」

歌子「はい。」

客「あっ 俺も同じやつ。」

歌子「お二つ。」

客「俺はね ソーミンセットで。」

歌子「かしこまりまりました。」

客「よろしく。」

歌子「沖縄そば お二つ ソーミンセット お一つ お願いします。」

暢子「はい!」

矢作「はいよ!」

歌子「お決まりですか?」

玄関前

歌子「ありがとうございました。」

客「ごちそうさまでした。」

客「とってもおいしかったです。」

歌子「あっ ありがとうございます。」

そして 2週間がたち…。

店内

暢子「お待たせしました。 フーチャンプルー定食です。 え~っと こっちは アーサ汁。」

豚肉をはじめ 素材を生かした味が 沖縄料理を初めて食べる人にも好評で お客さんの数も 少しずつ増えてきました。

矢作「もう一個出るよ。」

暢子「はい。」

重子「頂きます。」

波子「頂きます。」

重子「おいしい。 この前よりも ず~っと。」

波子「素朴だけど 透き通っていて 優しいお味です。」

暢子「ありがとうございます。」

(戸が開く音)

歌子「いっらっしゃいませ。 こちらのお席にどうぞ。」

暢子「すいません。」

重子「お仕事 お仕事。」

暢子「はい。」

和彦「僕も行ってくるね。」

重子「うん。」

田良島「ほう~ メニューも変わったね。」

暢子「はい。」

歌子「料理名も もともとの 沖縄の言葉にして 代わりに 解説をつけました。」

田良島「これなら どんな料理か分かるし 何より 心がこもってる。」

歌子「ありがとうございます。」

矢作「歌子ちゃん ソーミン上がったよ。」

歌子「はい。」

二ツ橋「見事に起死回生。 さすが 暢子さん。」

暢子「皆さんのおかげです。」

(戸が開く音)

暢子「いらっしゃいませ。」

矢作「いらっしゃい。」

暢子「あちらの席にどうぞ。」

玄関前

歌子「ありがとうございました。 また起こしください。」

暢子「ありがとうございました。」

慌ただしく ひとつきが過ぎようとしていた頃。

店内

暢子「すいません お待たせしました。」

歌子「どうぞ。

藤田「沖縄そば 2つ。」

歌子「かしこまりました。 沖縄そば お二つ。」

暢子「はい。」

矢作「はいよ。」

客「失礼します。 沖縄そばねえ…。」

藤田「いや うまくて腰抜かしますよ。」

客「ん~。」

歌子「お待ちください。」

矢作「沖縄そば 2つ。」

歌子「はい。」

矢作「おい 座ってろ。 何回も言わせんな。」

暢子「はい。」

客「ん~…。」

暢子「ありがとうございます。 また どうぞ。」

客「うまい。」

矢作「おい。」

暢子「あっ すいません 座ります。」

矢作「違えよ。 気付かねえか?」

暢子「えっ 何が?」

歌子「暢ネーネー よく見て。 お客さん。」

客「ん~ おいしい。」

客「ハッハッハッハ…。」

暢子「えっ 知らないお客さんばっかり…。 知らないお客さんで 満席になった。」

客「ん~ おいしい。」

客「沖縄そば 最高!」

客「おれ おいしい。」

客「いや~ どれも おいしいですね~。」

客「うまい。」

玄関前

客「ごちそうさま。」

客「おいしかったです。」

暢子「ありがとうございました。」

故郷 やんばるを離れて8度目の冬。 暢子は おなかの子と一緒に 夢を一つ かなえました。

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