ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」118話「ゆし豆腐のセレナーデ」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」118話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)はまったく気が付かないままだったが、歌子(上白石萌歌)と智(前田公輝)のふたりはもどかしい関係が進まないままだった。だがある日、ひょんなことからふたりは山小屋で過ごすことになり、距離が急速に近づくが…。優子(仲間由紀恵)は歌子の心中を受け止めて励ます。そして和彦(宮沢氷魚)は、歌子と智の間柄をなんとかしたいと思い悩んで、ある決断をする。

118話ネタバレ

比嘉家
寝室

優子「眠れないの?」

歌子「まだ 寝たくないから。」

優子「どうして 寝たくないわけ? 智のこと?」

歌子「何でかねえ。 好きなのに 好きだから 怖くて 自分からは 何も言えない。」

優子「怖い?」

歌子「好きだと言ったら 同じ気持ちで あってほしいと 欲張ってしまう。 今日 すごく いいことがあったわけ。 人生で 一番かもしれない。 これから どれだけ生きても 今日みないに幸せな日はない。 だから 眠ってしまうのがもったいない。 眠ってしまったら 今日が 終わってしまうから。」

優子「明日は もっと いい日になるはずよ。」

歌子「ありえん。 今日以上の日は もう…。」

優子「うちも そう思ったことがある。」

歌子「いつ?」

優子「お父ちゃんが 死んでしまった時。 だけど 歌子が言ってくれた。」

回想

歌子「暢ネーネー!」

賢秀「暢子は行かさない。」

良子「みんなで ここで 一緒に暮らしたい!」

歌子「みんなで 幸せになります!」

回想終了

優子「<みんなで 幸せになります>。 覚えている?」

歌子「うん。」

優子「歌子の言うとおりだったさ。 うちも お父ちゃんも 何があっても 歌子のそばにいる。 だから 勇気を出して。 怖がらないで。 そしたら 必ず 明日は 今日より いい日になる。」

縁側

回想

暢子「やんばる 楽しい?」

健彦「うん。 やんばる 大好き! 大好きだから ずっといたい!」

暢子「やんばる すてきだよね。」

健彦「ママは? やんばる大好き?」

回想終了

和彦「暢子。」

暢子「ん? 何?」

和彦「あのさ…。 ごめん 何でもない。」

暢子「何なわけ?」

和彦「いや… ちょっと 出かけてくる。」

暢子「あっ 和彦君。」

和彦「何。」

暢子「うちは 和彦君のことが大好き。」

和彦「どうしたの?」

暢子「大好きだから ずっと一緒にいたい。」

和彦「あっ いや… うれしいけど…。」

暢子「でも いろいろあっても 好きなら ちむどんどんするなら まくとぅそーけー なんくるないさ… であるよね? そうだよね? ちむどんどんするか しないかだよね? 言ってること 分かる?」

和彦「暢子は 分かるの?」

暢子「分からないから 聞いてるわけさ。 あっ 畑に行くんだった。 和彦君も 出かけるんだったよね?」

和彦「うん。」

暢子「ありがとう。」

和彦「ちむどんどんするか しないかか…。」

智「どこまで行くのか? こんな所で 何の話があるわけ?」

和彦「大丈夫か? 足。」

智「あ~ 大したことないよ。」

和彦「なら 問題ないな。」

智「問題?」

和彦「今夜 必ず来いよ。 食事会。」

智「その話か…。」

和彦「角力(すもう)を取ろう。 沖縄角力。」

智「何で 角力?」

和彦「僕が勝ったら 今夜来て 歌子に 正直な気持ちを伝えろ。」

智「何で お前にそんなこと…。」

和彦「いいから 来い!」

智「俺が勝ったら お前の言いなりにはならない。」

和彦「一本勝負。」

智「来い!」

和彦「先手必勝!」

和彦「好きなんだろ? 大好きなんだろ?」

智「いろいろあるわけさ!」

和彦「何が怖い?」

智「怖い?」

和彦「隙あり!」

智「あっ! あっ… アガ~ッ!」

和彦「うわ~っ! はぁ…。 大丈夫か?」

智「お前 賢秀と話 したな。」

和彦「やっぱり ばれたか。」

(智の笑い声)

回想

和彦「どうしたらいいと思う。」

賢秀「角力ヤサニ。 角力しかないだろ。」

和彦「何で 角力? 僕は 真面目に…。」

賢秀「ぐちゃぐちゃ 頭で考えるより 体でぶつかってこい! 何が何でも 智に勝って 歌子に告白させれ!」

和彦「そんなこと言われても…。」

賢秀「いいか これは 俺しか知らんこと。 あいつの弱点は 外掛けだから いきなり引き寄せて 外掛けして 体を預けて 一緒に倒れ込め! チバリヨー!」

回想終了

智「やっぱり 賢秀の入れ知恵か。」

和彦「僕の勝ちだろ?」

智「俺の勝に決まってるアラニ。」

和彦「えっ 今のは 絶対に 智が先だって!」

智「分かったよ。 引き分けってことでいいよ。」

和彦「今夜 來るよな? 必ず来いよ。 まくとぅそーけー なんくるないさ。 ちむどんどんするなら まくとぅそーけー なんくるないさ! ちむどんどんするかしないか それだけ!」

暢子「こんなにおいしい野菜に囲まれて 幸せだね。」

優子「だけど 近頃は 畑をやめて 都会に行く人も増えている。 この畑も 何年か前に 持ち主のおじぃに 自分は もうできないから やってちょうだいと 頼まれたわけ。」

暢子「であるわけね…。」

優子「ありがたい話だけど でも とても1人では できないから ここは 手放そうかと思っている。」

暢子「もったいない。 こんなにおいしい野菜が育つのに。」

優子「さあ どれを作って何を作る?」

暢子「え~… デージ迷う!」

優子「じゃあ 畑に相談。 畑に聞いてみようかね。」

暢子「うん!」

比嘉家

新垣「善一 早く! まもるちゃんも! 座って 座って!」

暢子「は~い 出来ましたよ~。 ど~ん!」

新垣「あ~ すごいね!」

「あれ 智は?」

善一「えっ ああ 仕事 忙しいのかね?」

優子「後で来るはずよ。」

善一「うん。」

暢子「皆さん え~ 今日は やんばるの野菜で おいしい料理を たくさん作りました。」

(拍手)

(指笛)

暢子「それでは 皆さん…。 やんばるの夜に 乾杯!」

一同「乾杯!」

(拍手)

暢子「はい。」

(歓声)

新垣「おいしそう~。」

暢子「こっちは タマンのから揚げに サクナや イーチョーバーの葉などをのせて 香りにアクセントをつけてみました。 こっちの ウジラ豆腐は ササゲの食感が最高なんです。」

安室「早速 食べてみようね。」

新垣「ヤサヤサ。」

和彦「大丈夫?」

歌子「うん。 少し 風に当たってくる。」

善一「デージマーサン。 さすが暢子! フッフッ…。」

安室「ヤサ!」

新垣「マーサンヤー! ん~ 香りがいいねぇ。」

安室「これ 給食にどうかねぇ。」

新垣「いいねぇ。」

安室「後で 作り方教えてもうおうかね。」

暢子「まだまだ たくさんあるからね! うん。」

石川「やっぱり 智君は 来ないのか?」

良子「どうなっているの? ちゃんと 話してくれたわけ?」

和彦「いや 來るとは思うけど…。」

健彦「歌子叔母ちゃん! 歌って!」

歌子「えっ 今?」

安室「いいねぇ! みんなも 歌子の唄 聴きたいさぁなぇ。」

「いいね いいいね」

「お~ いいねぇ!」

(拍手)

健彦「歌って!」

暢子「智! 何で?」

智「えっ?」

暢子「うちは 智のこと信じてたのに! ゆし豆腐!」

智「とうふ…?」

暢子「言ったさぁ 約束したさ! 今日 必ず 持ってくるって!」

智「完全に忘れてた…。」

暢子「まさかやー。 デージ楽しみにしていたのに。」

智「いや 暢子 実は 今 それどころじゃ…。」

暢子「うちは どうしても 食べたかったんだのに。 みんなにも 食べてほしかったわけ。」

和彦「暢子。」

暢子「えっ みんなにも 食べてほしかった…。」

和彦「暢子 こっち! 暢子!」

良子「静かに!」

石川「おとなしくしてくれない!?」

モバイルバージョンを終了