【 連続テレビ小説「ちむどんどん」121話のネタバレです。
あらすじ
暢子(黒島結菜)が沖縄やんばるに移住してから、1年がたった。一家は優子(仲間由紀恵)と共に暮らし、暢子は毎日の畑仕事が楽しくてたまらない。和彦(宮沢氷魚)も、健彦(三田一颯)も、ここでの暮らしを満喫。歌子(上白石萌歌)は無事に智(前田公輝)と結婚している。暢子はやんばるのおばぁたちと地元野菜と郷土料理の勉強会を始めた。そんなある日、東京からとある人物がやんばるにやってくる…。
121話ネタバレ
畑
1985年(昭和60年)5月
新垣「暢子~!」
暢子「アイ!」
新垣「暢子の畑は いつも 元気いっぱいやんやー!」
暢子「だからよ。 野菜が どんどん育ってくれるから うちも畑に来たくて うずうず するわけ。」
新垣「またやー!」
暢子<オーナー お元気ですか? やんばるに帰ってきて はや1年。 毎日の畑仕事が 楽しくて たまりません>。
暢子「お~!」
山原村共同売店
「またやー。」
優子「ありがとうね。」
安室「アイ ウニの殻を肥料にするのもいいね。」
暢子「ウニの殻?」
安室「砕いて埋めて 腐らせると いい土になるよぅ。」
暢子「アイヤー。 初めて知ったさ。」
優子「海も山も つながっている。 このおばぁたちは 畑の生き字引きさ。」
暢子「アイ 優子 人を仙人みたいに。」
新垣「うちら まだ そんな年じゃないよ~!」
安室「なぁ。」
優子「であるね。」
(笑い声)
暢子「「ウニのから」…。」
暢子<おばぁたちが 畑の野菜の知恵を分けてくれて 毎日が新しい発見の連続。 デージちむどんどんしています>。
健彦たち「ただいま~!」
優子たち「お帰り。」
健彦「お母ちゃん ただいま!」
暢子「お帰り。 アイ お店の中は 走らないよ!」
優子「『ママ』が いつの間にか『お母ちゃん』になっているね。」
健彦「おばぁ おなかすいた! サーターアンダギー!」
「俺も!」
「ジュース飲みたい!」
「優子「アリアリ。」
新垣「はい。」
優子「ちゃんと 座って食べなさいよ。」
健彦「うん。」
暢子「『ばぁば』が いつの間にか 『おばぁになってるさ。」
優子「アイ…。」
健彦たち「頂きま~す!」
健彦「おいしい マーサン!」
比嘉家
暢子「たくさん食べて。 お代わりもあるよ。」
暢子<うちも 良子ネーネーも 歌子も それぞれ 別の家庭を持っても 時々 みんなで集まって 一緒に ごはんを食べています>。
暢子「はい どうぞ。」
健彦「ありがとう。」
和彦「おいしい。 歌子ちゃんは もう 豆腐の仕事 手伝ってるの?」
歌子「うん 少しずつ教えてもらって。」
智「お客さんの人気者で 母ちゃんも デージ喜んでるさ。」
良子「歌子も すっかり 砂川家の一員であるわけだね。」
歌子「うん。」
暢子<歌子と智は 結婚しました。 智のスナガワフードも 順調みたいです。 歌子は 時々 歌う仕事をしながら お豆腐屋さんの仕事も 手伝っています>。
砂川豆腐店
歌子「お義母さん これで大丈夫ですか?」
玉代「うん 上等さぁ。 ありがとう。」
歌子「はい。」
猪野養豚場
賢秀「いないいない ばぁ~!」
清恵「もう いいから豚舎の掃除!」
暢子<ニーニーのところにも 元気な男の子が生まれ『赤ちゃんみたいなパパ』と言われながら 元気に楽しく暮らしているそうです>。
沖縄料理店・ちむどんどん
佳代「ありがとうございました。」
矢作「ありがとうございました。」
従業員「ありがとうございました。」
矢作「お待たせしました。 沖縄そばセットです。」
暢子<ちむどんどんは 矢作さんが 佳代さんと一緒に しっかり引き継いでくれました>。
矢作「いらっしゃい!」
佳代「いらっしゃいませ。 こちらにどうぞ。」
矢作「おまたせいたしました。」
客「ありがとうございます。」
佳代「沖縄そば 2丁。」
矢作「はいよ。」
暢子<矢作さんに お店をお願いして 本当に よかったと思います>。
比嘉家
♬~(三線『椰子の実』)
暢子<和彦君は 東京の出版社に送る原稿を書きながら 沖縄のあっちこっちに取材に出かけ 執筆に明け暮れています>。
暢子<やりたい仕事をマイペースに進める 和彦君を見ていると うちも うれしくなります>。
♬~(三線『椰子の実』)
和彦「ごめん 起こしちゃった?」
暢子「ううん。 大丈夫。」
暢子<ほんとんど自給自足の生活で お金は あまり使わないので 十分 暮らせています>。
畑
暢子<オーナーは いつ 沖縄にいらっしゃいますか? この海と山を オーナーにも見てほしい。 この島は うちにとって 世界で 一番 おいしいもので あふれています>。
暢子<オーナー うちは ずっと この島で待っています>。
比嘉家
庭
良子「おいしそう!」
暢子「パパイアの漬け物 かぼちゃの酢の物 モーイ豆腐 タコと小豆の汁 シマナーンブシー 貝のジューシー。 頂きます。」
一同「頂きます。」
やんばるに帰ってから 暢子は 毎週日曜日 おばぁたちと 地元野菜と郷土料理の 勉強会を開いています。
暢子たち「おいしい。」
新垣「上等さ。」
安室「マーサンヤー。」
歌子「このパパイヤ 暢ネーネーが アカバナで色づけしてくらたから 見た目もきれいになったね。」
暢子「うん。 野菜の食べ方 昔ながらの料理も まだ知らないことが たくさんある。 うちは もっともっと知りたい!」
良子「うまんちゅ給食を やる時 うちも そう思った。」
安室「こんな献立は もう うちらの代で 終わってしまうかもしれんね。」
暢子「だったら うちがいっぱい作る。 こんなに おいしい料理の伝統が 途絶えてしまうのは…。」
善一「アイ 例の勉強会ね。 あ~ 今日は あちこちで歩いて 疲れてしまった。 これ 全部サーターアンダギー?」
暢子「はい。 食べてみてください。 こっちは いつもの。 黒糖 フーチバー かぼちゃ 紅いもです。」
善一「へえ~ 頂きます。」
和彦「どうぞ。 このお茶は カラキで いれたそうです。」
善一「んっ いい香り。」
良子「んっ おいしい。」
歌子「マーサン。」
新垣「はぁ もう 懐かしいさ。」
安室「こういうのを食べられるお店 ないしね。」
暢子「食堂をやりたい。」
和彦「この村で?」
暢子「うん。 うちは この村で レストランを開きたい! 自分なりの工夫もしてみたいし もっと みんなに食べてほしい。」
歌子「みんなって?」
暢子「それは 分からないけど…。 何か いい方法はないかね…。」
居間
和彦「この辺りは 戦前から 出稼ぎで大工修業に 出たことがある人が多いそうですね。」
優子「賢三さんも 昔 このおうちを1人で建てた。」
和彦「1人で この家を?」
優子「少しずつ 働きながら何年もかけて。」
暢子「それだ! どうして思いつかなかったわけ? できる。 れすとらん!」
優子「えっ?」
暢子「お母ちゃん お願い! ここで この家で レストランを 食堂をやりたい。」
優子「アイ 面白そうだね。」
暢子「アハハッ…。」
和彦「ヘlヘッ…。」
優子「えっ ここで?」
暢子「ここで!」
優子「レストラン?」
暢子「レストラン!」
後日
暢子「お母ちゃんも 大賛成って!」
良子「本当に ここで食堂を?」
暢子「うん。 ここに お店を建てる。」
歌子「いつごろまでに?」
暢子「ん~ 何年かかってもいい。」
智「よし そうと決まれば まずは 資材の調達を。」
暢子「お母ちゃんが 善一さんに相談してくれるって。」
善一「お~い 持ってきたよ~。」
暢子「あっ アイ… ああっ…。」
善一「あちこち声かけて 余った材料とか 少し集まったよ。」
暢子「本当に ありがとうございます。」
善一「何 言ってる ゆいまーる。 みんなで助け合い。 ほら 見て。」
暢子「アイ…。」
「暢子ちゃんの食堂 みんな楽しみにしてるよ。」
「毎日は無理でも 来られる時は 手伝いに来るからさ。」
「暢子 お店が出来たら マーサイ料理 食べさせてよ。」
暢子「はい! 任せてちょうだい。 はぁ~ うれしい。」
和彦「皆さん ありがとうございます。」
良子「今 お茶いれますね。」
歌子「黒砂糖も出します。」
善一「よししょ。」
智「手伝いますよ。」
こうして 暢子は やんばるで 新たな夢に向かって動きだしたのです。
バス停
(クラクション)
そんな ある日…。
道中
暢子「オーナー!」
房子「アハハハッ… 暑苦しい! ただでさえ暑いんだから!」
暢子「沖縄ですから。」
房子「相変わらずね。」
暢子「はい。 相変わらずです。」
房子「あっ… あっ あの…。」
暢子「ああ… 大丈夫です。」
房子「知り合い?」
暢子「まもるちゃんです。 アイ 行きましょう。 まもるちゃん ありがとう!」
房子「きれい…。」
暢子「オーナー。」
房子「あっ…。」
(笑い声)
房子「優子さんは お元気?」
暢子「はい。 今日も売店で働いています。」
房子「そう。 ちょっと 大事な話があって。」
暢子「えっ?」