ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」123話「やんばる!ちむどんどん!」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」123話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)がやんばるで食堂を始める決意をしてから季節が過ぎ。村の人たちの助けも借りて、改装も無事に完了。地元の野菜を取り入れる工夫も重ねて、とうとう新しい店『やんばるちむどんどん』の開店日が決まる。そしてその日には、懐かしい人たちがやってくることも判明。わくわくして準備を進める暢子だったが、開店前日に思わぬ事件が起こる。

123話ネタバレ

比嘉家

歌子「ただいま。」

暢子「お帰り。 バス 時間どおりに来た?」

歌子「うん。 大里さん 皆さんによろしくって。 あれ? お母ちゃんたちは?」

暢子「お父ちゃんの所。」

歌子「行かなくていいわけ? オーナーさんも 帰るんでしょ?」

バス停

暢子「オーナー! オーナー!」

暢子「オーナー! オーナー! また来てくださいね!」

房子「うるさい!」

暢子「必ず また来てくださ~い!」

房子「分かった!」

暢子「約束ですからね~!」

比嘉家

暢子「新しいお店では うちの畑で取れたものを 練り込んだ麺を使った この そば定食をメインにしたいと 考えています。」

「おいしそうヤッサ。」

暢子「うちの原点でもある そばに やんばるらしい島野菜の魅力を たっぷりと添えたいと考えています。」

「上等さ。」

暢子「はい。」

一同「お~!」

暢子「いろいろ試したんですけど このカラキを練り込んだ カラキ麺で 勝負したいと思います。」

「カラキ?」

和彦「麺に このカラキを 練り込んだってこと?」

暢子「うん。」

「へえ~。」

善一「懐かしいなぁ。 子供の頃 このカラキの葉っぱを かじって 甘い蜜を吸っていたわけ。」

(笑い声)

和彦「ああ… この何とも言えない香り 癖になるかも。 うん。」

暢子「皆さん 是非 試しに食べてみてください。」

一同「頂きます。」

智「確かに 変わった食感ヤッサ。」

「熱帯地域で 強い紫外線を受けて育つカラキは 独特の粘りけがあって 麺に練り込むと コシが出るんですね。」

善一「あの…。」

タケヒロ「どちら様?」

暢子「あっ 今回 うちのオリジナル麺を 共同開発してくれることになった 名護の運天製麺さんです。」

運天「よろしくお願いします。」

「お願いします。」

暢子「あっ あの…。 この カラキ独特の香りと味を 麺に閉じ込められないかと 考えているんですけど 麺をゆでる時に ちぎれてしまうとか いろいろ 課題があって…。」

運天「うちの製麺所で いろいろ作って 試してみましょうね。」

暢子「よろしくお願いします。」

半年後

それから 半年が過ぎ 11月になりました。 村の人たちの助けも借りて 暢子の新しいお店が ついに完成しました。 お店の名前は『やんばるちむどんどん』です。

暢子「開店は 今月の24日です!」

(拍手)

新垣「すごいねぇ。 上等さぁ。」

開店まで あと2週間。 休みの日には 良子や歌子たちも集まり お店の飾りつけを手伝う一方で…。 暢子は 製麺業者の運天さんと 粘り強く 試行錯誤を続けていました。

暢子「これがいいです。」

運天「おっ!」

暢子「うん。」

運天「この麺だと これぐらいに。」

暢子「ん~! いや もう少し…。」

運天「ん~!」

歌子「そうそう! ニーニーが開店の日 必ず来るって!」

暢子「アイ しんけん。」

歌子「うん。」

暢子「そしたら 久しぶりに みんな そろうね!」

新垣「早苗も 駆けつけてきてくれるってよ。」

暢子「アイ 早苗が?」

新垣「子供 3人連れてから 里帰りするって。」

暢子「アイヤー 懐かしい! デージ楽しみ。」

良子「懐かしいといえば 喜納金吾さんからも手紙が来て。 ハワイから!」

歌子「ハワイ?」

良子「パイナップル農園を始めて 大成功してるって。」

暢子「アキサミヨー。」

良子「仕事で那覇に来るから 開店の日には 是非 こっちに来たいって。」

暢子「アイ…。」

そして ついに…。

歌子 良子 和彦「頂きます。」

良子「うん。」

和彦「うん。」

歌子「うん おいしい。」

良子「麺もきれい。 こんなの食べたことない!」

和彦「カラキの風味も 出汁に合ってる。」

暢子「やった~…。」

運天「いや よかった~。」

暢子「うん。 ありがとうございます! これで 最高の麺が出来ました!」

(拍手)

暢子「よかった~。」

やんばるちむどんどんの 開店前日になりました。

暢子「よし いよいよ明日オープン! ほっ…。」

(笑い声)

暢子「頑張って… いちゅんどー!」

一同「いちゅんどー!」

(拍手)

(電話の呼び鈴)

暢子「アイ…。 はい もしもし。 あっ 運転さん。 えっ? 麺が 納品できない!? はい… はい…。 だけど 開店は 明日なのに…。」

和彦「どうしたの?」

暢子「急に 電気系統のトラブルで 機械が動かなくなって 運転さんも 本当に申し訳ないって…。 だから 明日の納品はできない…。」

石川「えっ…。」

暢子「出汁も 豚肉も 野菜も 全て カラキのちむどん麺に合わせて 仕上げているから あの麺がないと…。」

石川「延期するしかないってこと?」

暢子「できるわけないさ。 みんな 明日のオープンに合わせて 遠くから駆けつけてくれるわけだし。」

和彦「だけど 肝心の麺が…。」

暢子「大丈夫。 明日 開店する!」

良子「どんなやって?」

暢子「うちが 麺を作る。」

歌子「作る?」

智「麺を?」

石川「製麺所には 何人分 注文したわけ?」

暢子「少し余裕を持って 100食分です。」

石川「100食分のカラキ 集めるのは無理じゃない?」

良子「みんなに 声かけてみよう。 やろう!」

歌子「できることは 何でも手伝う!」

暢子「ネーネー 歌子 ありがとう!」

和彦「やりますか!」

暢子「ありがとうございます! お母ちゃん 子供たちのこと お願いしていい?」

優子「うん。」

暢子「あと おばぁたちにも 声をかけてもらえる?」

優子「もちろんさ。」

暢子「お願いします!」

滝彦 晴海「お~!」

(拍手)

暢子「ありがとね! みんな ありがとう!」

歌子「あちこちで カラキを集めてきた。」

智「小麦粉も とりあえず50食分ぐらいは確保。 残りも そろえられそうさ。」

暢子「ありがとう。 本当に ありがとう!」

暢子「粉は 両手で素早く混ぜる。 ここで しっかり混ぜないと 生地が ボコボコになってしまうから 気を付けて。」

良子「うん。」

歌子「はい。」

和彦「あれ?」

智「和彦 しっかりやらんと!」

和彦「よいしょ!」

智「よし!」

石川「ちょっと 智 休み過ぎじゃない?」

智「次…。」

暢子「安室のおばぁ 新垣のおばぁ。 アイ! すごい こんなに! 無理しないで 適当なところで 切り上げてくださいね。 あとは うちたちでやりますから。」

安室「あ~。」

新垣「あっ そうね。」

暢子「本当に ありがとうございます。」

智「持とうか?」

歌子「だいじょうブイ。」

石川「もらうよ。 ちょっと数えるか。」

良子「これで 50食。 あと半分!」

石川「まだ 半分か…。 間に合うかな…。」

暢子「大丈夫!」

歌子「うちも 諦めない!」

暢子「ありがとう。」

歌子「うん。」

良子「大丈夫。 暢子が そう言うなら。」

暢子「うん。」

和彦「よし… 頑張ろう。」

2人「いちゅんどー!」

歌子 暢子 良子「91 92 93 94 95 96 97 98 99 100!」

良子「あ~ これで100食!」

暢子「よかった~!」

歌子「よかった~!」

暢子「間に合った~! ありがとう。」

優子「お疲れさま。」

暢子「お母ちゃん ありがとうね。」

優子「あ~ よく頑張ったね。 終わった?」

歌子「うん。」

暢子「終わった。 アイ あっ…。  起きて 起きて! 出来たよ 間に合ったよ! 本当に ありがとうね。」

智「出来た?」

暢子「出来た! みんなのおかげさぁ。 本当に ありがとう。」

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