【 連続テレビ小説「ちむどんどん」125話のネタバレです。
あらすじ
暢子(黒島結菜)の新しい店『やんばるちむどんどん』の初日は、みんなの協力のおかげで大盛況だった。しかしその日、歌子(上白石萌歌)が熱を出し倒れてしまう。高熱はなかなか下がらず暢子、優子(仲間由紀恵)、良子(川口春奈)たちは心を痛め、千葉から賢秀(竜星涼)も駆けつける。歌子の無事を祈る暢子は、賢秀と良子とともに、とある場所へ向かう…。
125話ネタバレ
病院
玄関前
賢秀「ここ ここ ここ!」
タクシー運転手「はい どうぞ。」
賢秀「早く!」
タクシー運転手「お客さん お金!」
賢秀「要らん!」
タクシー運転手「違う 違う 違う…。 何を言ってるんですか あの人は。 お客さん! お客さん もらってないよ! もらってないよ!」
受付
賢秀「歌子は 歌子はどこ!?」
受付「失礼ですけど…。」
賢秀「俺さ 俺! 俺!」
和彦「賢秀! 賢秀 あっち!」
賢秀「どけ!」
受付「ああっ お静かに!」
賢秀「どこか!」
タクシー運転手「お金 お金!」
病室
暢子「ニーニー!」
智「熱が 下がらんわけよ…。」
賢秀「歌子? 起きれ 歌子。」
良子「ちょっと…。」
賢秀「歌子!」
良子「ねえ…。 ニーニー!」
賢秀「起きれ! 目 覚ませ!」
良子「お願いだから 静かにして!」
優子「大丈夫。 歌子は 強い子だから。」
暢子「ニーニー ネーネー 行こう。 一緒に 来て。」
良子「どこに?」
賢秀「分かった。 行こう!」
総合案内
和彦「すいませんでした。」
タクシー運転手「本当に ありがとうございます。」
賢秀「おっ…。 もう一回 乗せてちょうだい! よし 行こう!」
暢子「お願いします!」
タクシー運転手「まさかやー。」
賢秀「乗れ! 早く 早く!」
比嘉家の墓
(ブレーキ音とドアの開閉音)
賢秀「暢子 おい!」
タクシー運転手「だからお客さん お金!」
暢子「お父ちゃ~ん! お父ちゃ~ん! 歌子を助けてちょうだい! お父ちゃ~ん!」
賢秀「父ちゃ~ん!
良子「暢子 ニーニー。」
賢秀「早く!」
良子「お父ちゃ~ん!」
暢子「お父ちゃ~ん!」
タクシー運転手「あの… 分かるんですけど お金…。」
賢秀「お前もやれ!」
タクシー運転手「えっ?」
タクシー運転手「父ちゃ~ん…。」
賢秀「声が小さい!」
タクシー運転手「父ちゃ~ん!」
賢秀「もっと!」
タクシー運転手「父ちゃ~ん!」
賢秀「もっと!」
タクシー運転手「父ちゃ~ん!」
暢子「お父ちゃ~ん!」
賢秀「父ちゃ~ん!」
タクシー運転手「「父ちゃ~ん!」
賢秀「父ちゃ~ん!」
暢子「お父ちゃ~ん!」
賢秀「父ちゃ~ん! はっ!」
タクシー運転手「あっ あの人 やってないです。」
賢秀「ぽってかす。 あれは まもるちゃん!」
タクシー運転手「まもるちゃん?」
賢秀「母と同じ収容所から 一緒に この村に来て… 分かる?」
タクシー運転手「はい。」
暢子「歌子を助けてちょうだい!」
賢秀「父ちゃ~ん!」
良子「お父ちゃ~ん!」
暢子「お父ちゃ~ん!」
病院
病室
歌子「お父ちゃん…。」
和彦「先生 呼んできます。」
(ドアが開く音)
比嘉家の墓
暢子「お父ちゃん! 聞こえている? お父ちゃ~ん!」
賢三「暢子。」
暢子「お父ちゃん? お父ちゃ~ん!」
賢三「大丈夫 見ているからよ。 まくとぅそーけー なんくるないさー。 大丈夫。」
暢子「お父ちゃ~ん! お父ちゃ~ん!」
202X年(令和X年)
山原村共同売店
「ね 昨日のライブ見た?」
「見た。」
「この人 めっちゃ恰好いい。」
「めっちゃ恰好よかった~。」
おばぁ「アイ あんたたち 元気そうだね。」
「アイ おばぁも。」
やんばるちむどんどん
暢子「ただいま~。」
子供たち「わっ!」
暢子「アキサミヨー。」
未来「おばぁ びっくりした?」
暢子「未来 デージ驚いたさ。」
「やった~!」
未来「やった~!」
「ドッキリ大成功!」
2人「大成功~!」
未来「やった~!」
健彦「母さん!」
暢子「アイ 健彦。 沖縄に帰っていたわけ?」
健彦「うん 今朝の便で。」
暢子「お帰り。」
和彦「良子から もうすぐ着くとメールが来たさ。」
暢子「アイ…。 あっ 準備しないと!」
和彦「うん。」
暢子「うん。」
良子「ただいま~。」
石川「お邪魔します。」
和彦「久しぶり。」
暢子「アイ いらっしゃい。」
「こんにちは。」
「こんにちは。」
暢子「こんにちは。」
和彦「さっ 上がって。」
暢子「うん。」
和彦「うん。」
良子「ありがとう。」
賢秀「おい! ちょっ…。」
「よっしゃ! じぃじに勝ったぞ! 俺が 沖縄の一番星だ~い!」
賢秀「俺が 一番星ヤサ。 お~ これは これは やんばるの皆さん おそろいで。 ヘッヘッ。 おっ 中村! 元気か?」
「見て! コスモバンド!」
暢子「アイ 何ね それ?」
「恰好いいだろ!」
清恵「何で あんなもの 買ってあげるの!」
賢秀「だからよ。」
暢子「アイ 歌子 智 いらっしゃい。」
賢秀「おう!」
歌子「ただいま。」
智「こんにちは。」
「はい ゆし豆腐。」
暢子「アイ ありがとう。」
良子「ご苦労さん。」
賢秀「歌子 体の調子はどんな?」
歌子「チャー元気さ この10年 風邪もひいてないよ。」
賢秀「智。」
智「ん?」
賢秀「体の調子は どんな?」
比嘉家
「いいよ。 撮ろう 撮ろう。 はい チーズ。」
(シャッター音)
賢秀「懐かしいな あの写真。 何で 俺 いないわけ?」
良子「あの時は 本当に心配だったねぇ。」
智「もう 助からないと思ったさ。」
賢秀「海で 父ちゃんにお願いしたおかげで 助かったわけさぁ。」
暢子「元気になったのは うちのフージバージューシーのおかげさ。」
歌子「はいはい。 皆さんのおかげで 今日まで やってこれました。」
和彦「さあさあ 今日の主役が帰ってくるよ。 回して。」
(クラッカーの音)
「おばぁ おめでとう!」
一同「おめでとう~!」
(拍手)
優子「アキサミヨー。 みんな ありがとう。」
♬『ハッピー バースデー トゥ ユー ハッピー バースデー トゥ ユー』
賢三♬『ハッピー バースデー ディア 優子 ハッピー バースデー トゥ ユー』
(拍手)
一同「おめでとう~!」
(拍手)
優子「ありがとうねぇ。」
「おめでとう!」
優子「ありがとう。」
(拍手)
和彦「はい みんな笑って。」
賢秀「早く 早く 早く! よし 和彦 早く 来い! ほれ!」
(シャッター音)
賢秀は 清恵と共に 猪野養豚で 地道にコツコツ 豚を育て続け 昔 家族に借りたお金は 全て倍にして返し終わりました。
良子は 夫婦そろって校長まで勤め上げ 銀婚式には 海外旅行へ行く夢を ようやく果たしました。
歌子は 民謡歌手として たくさんレコードを出しました。 そして 子供たちに唄三線を教えています。智は 歌子の歌手活動を支えています。
和彦は 念願だった沖縄の本を出版し 民俗学分野で その功績をたたえられ 沖縄の文化を 発信し続けています。暢子の やんばるちむどんどんは大繁盛! 今日も 料理三昧の日々を送っています。
暢子「未来は 外国に行きたい気持ちは 変わらないわけ?」
未来「うん。 私は 絶対に 世界一のパティシエになる。」
暢子「アイ フフッ…。 うちは 明日からも こうやって 大好きな人たちと おいしいものを食べたい!」
♬~(三線)(手拍子と掛け声)
歌子♬『唐船(とうしん)ドーヰ(い)さんてーまん 一散走(いっさんは)ーえならんしや ユウヰヤナー 若狭町(わかさまち)村ぬ サー 瀬名波(しなふぁ)ぬタンメー』
一同♬『ハヰヤセンスル ユウヰヤナ(イヤーアッサ アッサ アッサ アッサ アッサ アッサ アッサ アッサ アッサ アッサ アッサ アッサ)』
賢秀「歌子! アイッ!」
歌子♬「音(うと)に豊(とゆ)まりる 大村(うふむら)御殿(うどん)ぬシンダン木』
これは やんばるの ある家族の物語です。
回想
賢秀「暢子 まだ?」
良子「ニーニー うるさい!」
賢秀「うるさいとは 何か 長男に向かって!」
暢子「アイ もう出来るよ。」
賢秀「歌子 何か歌ってちょうだい。」
歌子「嫌だ。」
賢秀「何でよ。 ほれ!」
一同「頂きます。」
子供の頃 家族と食べたおいしいもの 共に過ごした思い出は きっと その後の人生に 勇気を与えてくれるはずです。
暢子「ん~ おいしい!」
良子「自分で作って 自分で褒めるとか のんきだねぇ。」
賢秀「暢子 今度は てびちも作ってちょうだい。
暢子「うん。」
歌子「おいしい。 暢ネーネー イカスミジューシーもまた作って。」
賢秀「うん ジューシーいいなあ。」
暢子「うん いいよ。 フフフッ…。」
優子「暢子が食べているのを見てると こっちまで 幸せになるさ。」
暢子「おいしい~。」
賢秀「マーサン。」
良子「マーサン。」
シークワーサーの木
暢子「ん~!」